卵で越冬

垣根栽培のブドウの枝に産み付けられていたのはカマキリの卵。
この形はどうやらオオカマキリなどの大型のカマキリの卵のよう。

しかし気になるのはその高さ。
垣根の一番高い部分に産み付けられています。
その高さは軽く180ｃｍ超。

「カマキリは積雪量の多い年ほど高いところに卵を産む」
といわれています。
近所の大工さんや農家のおばちゃんも一様に口を揃えます。

ということは今年も去年同様雪の多い年になるのか…
またブドウと栽培者にとって厳しい冬が訪れる予感がします。

わずかに警戒

写真は、店に訪れたお客様に連れられてきた甲斐犬の子供。

飼い主以外にはなつかないらしく、写真に納まるときもなんとなく警戒しています。
生後二ヶ月にしてもうウチの愛犬コルクよりも大きく、逞しい感じ。

甲斐犬らしく虎毛の短い毛、ピンと立った耳。
コルクとは正反対のその姿。
日本犬もいいなぁとつい思ってしまいました。

ただ今剪定中

雪が降る前までにブドウの剪定を終了させなければならないので、
急ピッチで剪定作業中。

そんななか、切断したブドウの枝の中身がスカスカなものが
いくつかでてきます。
その枝の空洞を少しずつ切り開いていくと
明るい茶色の頭と立派なあご、クリーム色の胴体を持つイモ虫が登場。

ブドウ虫とも呼ばれるこのイモ虫。
ブドウトラカミキリとよばれるカミキリムシの幼虫。
ブドウの枝の中で大きくなり、冬を乗り越えるこの虫に侵入されると
枝が枯れてしまい、春に芽を出すことも無く悲惨な状況になります。
もちろん見つけ次第捕殺。
目印は枝に侵入した際にあけた穴から出てくる虫糞。
穴の周囲を取り囲むようにこんもりとくっついています。

剪定しながらも、この虫を探して駆除したりといろいろ忙しい季節です。

ブルーベリー？

なぜこんなところにブルーベリーが？

という考えが一瞬頭をよぎるほど色鮮やかな実がブドウ畑のなかに。
薄い紫色や、鮮やかな水色をしたこの実はノブドウ。

ワイン醸造用のブドウと違い、Ampelopsisという属なのだそう。
ちなみにワイン醸造の原料となるブドウはVitis属。

近そうで遠い親戚のようなものなのか。
とにかく、醸造用ブドウの害虫を呼び寄せたりもするので撤去。

立冬の嵐

11月7日の立冬の日。
この日は北日本全体が嵐のような強風に襲われました。

ここ赤湯の地も例外ではなく、ブドウ畑「肩」もすさまじい風が荒れ狂ったようです。
数日前には鮮やかに紅葉していたベリーアリカントAの葉が
すべて吹き飛ばされて地面に落ちています。

なんだか強制的に冬のモードに移行させられた感じ。
剪定を急げという自然からの警告なのか…
しかし今日からしばらく天候は下り坂。
気持ちばかりがあせります。

シソも冬支度

ブドウ畑「肩の下」に自生しているシソも冬支度。

青々としていた葉っぱも落ちて、寒々とした茶色の茎の部分しか残っていません。
枯れた枝先には無数の種が。

種の形に姿を変え、長い冬をやり過ごそうとしています。

葉っぱもブドウ並み

写真はブドウ畑「肩」のベリーアリカントＡ。
ウチの畑の中では一番早く葉が紅葉を始める品種。

果肉も果汁も真っ赤な品種だけに、葉も見事に赤く染まっています。
あまりに鮮やかで、遠くから畑を見ても品種がわかるほど。

この紅葉ももうすぐ見納め。

モザイク模様

ブドウ畑「肩」から見た「沢」の眺め。

秋も深まり、ブドウの紅葉が進んでいます。
緑、赤、黄色がモザイク模様を呈しているのは、
それぞれのブドウの種類が異なるため。
「沢」には数種類のブドウが植えられているのです。

熟期が早いデラウェアは黄、遅いメルロ、カベルネは緑、
マスカットベリーＡ、ブラッククィーンは赤色をしています。

さまざまな色が楽しめるのも今の時期だけ。
もうすぐ葉が落ちて、妙に静かな冬がやってきます。