コルクの葡萄畑

日々面倒を見ているブドウ畑と愛犬のダックスフント『コルク』の成長と活動の記録

畑の恐竜

2010-09-23 13:52:19 | ブドウ畑
鳥上坂は多くの岩がごろごろと転がる山の間に存在します。

もちろん鳥上坂にある我が家の畑の片隅にも岩の塊が転がっています。
そんな中にまるで恐竜の頭の化石のような形をした岩を発見。

上あご部分はざらざらとした岩肌の凝灰岩、
下あご部分は非常に堅く滑らかな岩肌のチャートで出来ており、
その間の隙間を水晶の歯がびっしりと生えています。

この凝灰岩ができたのは数百万年前の新生代第三期あたり。
鳥上坂を含む一帯が海の底だったころに降り積もった火山灰が岩となったもの。

チャートは二酸化珪素を含む生きもの達の死骸が降り積もったもの。

水晶は今は白竜湖となっている大昔の海底火山の熱水によってもたらされたもの。

一つの岩の塊の中に、ここ鳥上坂がどのようにして形作られたのかという歴史が込められているように思えます。
            
                  ↓ちょっとズーム。凝灰岩は風化しやすく粒子が見えますが、チャート部分は目をこらしても粒子が見えません。
                  


                  ↓水晶の歯。茶色い部分は歯の汚れ、ではなく海底火山に温められた海水が岩の中を通ったときに沈着した鉄や銅などの金属。
                   これらの中には様々な成分が含まれているため、鳥上坂一帯はいろいろな金属が掘り出され、なかでも金山掘りが盛んだった。
                   我が家の畑の中にも金鉱跡が泉となって残っています。             
                  

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