コルクの葡萄畑

日々面倒を見ているブドウ畑と愛犬のダックスフント『コルク』の成長と活動の記録

コンテナ上の闘い

2014-10-31 15:27:07 | ブドウ畑の昆虫たち
今日「狸沢」のブドウ収穫が終わりました。
収穫されたブドウが詰まったコンテナから、ハエトリグモなどの小さなクモが這い出してきてコンテナ上で蠢いています。

コンテナの縁を延々とぐるぐる回るうちに、ほかのクモと出くわし、前足を振り上げて威嚇し合っています。
取っ組み合ったりすることなく、瞬時に優劣がついて道を譲ったり譲られたり。
コンテナ上のそこかしこで闘いが繰り広げられています。

↓カメラを向けたら、何撮ってんだ!?とばかりにこちらを向きます。


↓勝敗が決すると、負けたほうが道を譲ります。潔し。右下にそれを伺う小さなクモ。

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擬態?

2014-09-12 18:00:13 | ブドウ畑の昆虫たち
「狸沢」で作業中、ふと気配に気づき目を横にやるとのけぞったまま静止しているスズメガの幼虫がいました。
一瞬ヘビっぽく見えて驚いたのですが、もしかしたらヘビに擬態しているつもりなのかも。
そう考えると、天敵の鳥などに食べられないように努力している最中なのか…
まあ、捕殺してしまいましたが。

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菌を食べるテントウムシ

2014-08-08 10:22:15 | ブドウ畑の昆虫たち
「肩」の中に生えているニワウルシの葉裏に結構な数のキイロテントウがひっついていました。
キイロテントウはウドンコ病菌などの菌類を食べるということで、
葉をよーく見るとそこかしこがウドンコ病のようなカビに白く覆われており、それらを食べるために集まってきている様子。

すぐそばには幼虫と蛹の姿もあり、この木ですくすくとキイロテントウ一族が繁栄しているみたいです。
幼虫のころから一貫して黄色の体色をしているのもポリシーを感じて好き。
ブドウにウドンコやベトなどが出たときに食べてくれないかなぁ、などと淡い期待をしてしまいます。

↓幼虫。成虫も普通のテントウムシの一回り小さい姿。なので幼虫も小さめ。



↓蛹。模様や形は普通のテントウムシと一緒。大きさと色からキイロテントウと分かります。

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全身花粉まみれ

2014-06-23 10:32:47 | ブドウ畑の昆虫たち
カベルネフランの花が咲き、あたりに香りをまき散らしています。
それにつられていろいろな虫が集まってきますが、なかでも目立つのがハナムグリ。

花粉を必死になって食べているため、そばに人間が来てもなんのその。
花をかき分け全身を花粉まみれにしながら黙々と食べ続けます。


    ↓オオスズメバチも見かけるようになりました。木の周りをウロウロ。花粉などではなく、餌となる芋虫などを探している様子。
    


    ↓こちらも食欲旺盛なテントウムシの幼虫。食べているのはアブラムシではなさそう。
    

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甘い香りにつられて

2014-06-15 15:35:04 | ブドウ畑の昆虫たち
「狸沢」近くのケヤキの木。
そばを通ったら甘酸っぱい香りがしたので葉をかき分けてみると、幹にカミキリムシか何かに開けられたと思しき穴があり、
そこから染み出た樹液が発酵していました。

甘い2、酸っぱい8くらいの割合の香りですが、昆虫たちには誘惑的らしく、
ハナムグリのような中型のコガネムシと小さめの甲虫が夢中になって吸っている。

そろそろ切らなきゃと考えていた木なのですが、こうなると愛着がわいてくる。
もう少し切るのを待ってみようと考えることにしました。

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鳥のフンかと思ったら

2014-06-06 17:19:21 | ブドウ畑の昆虫たち
「狸沢」のブドウの葉っぱに鳥のフンがついている、と思ってよく見たら
足がついてるし、白い部分には目がついている。
ヨコバイの仲間とおもわれる虫がくっついているのでした。
クモが鳥のフンに擬態しているのは見たことあるけど、これは初めて見た。
なかなかの出来栄えで近くによらない限りわからない。
自然の英知は素晴らしい。

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お食事中

2013-10-16 13:02:45 | ブドウ畑の昆虫たち
自社畑「狸沢」の収穫作業中、後ろからトンボの羽音がする。
しかもバタバタともがくような音で、切羽詰まったような感じが伝わってくる。

後ろを振り向くとそこにはオオカマキリに捕まったトンボの姿が。
オオカマキリはこちらを睨みつけながら、トンボの頭をガリガリとかじり続けている。
しかも前から。

ふとよく見ると捕まったトンボもなにか虫のようなものを抱えている。
どうやらトンボも捕まえた虫を食べていたところで捕まった様子。

食物連鎖を凝縮したような光景に、何故か秋の深まりを感じるのでした。

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せっせと運ぶ

2013-09-11 13:28:30 | ブドウ畑の昆虫たち
自社畑「芳香園」でデラウェアの収穫中、しきりにブドウ棚の支柱に飛んでくるハチを発見。
なにやら抱えて支柱に空いた穴に運び込んでいる。

黒い体に二つの黄色い輪。オオフタオビドロバチという狩り蜂の仲間らしい。
かかえているのは獲物のハマキガなどの幼虫。
竹筒などの既存の穴を利用して巣とし、ガの幼虫を詰め込んで卵を産み付けエサにするとのこと。

コスズメに寄生しているハチの繭は見たことがあるけれども、
エサとなる幼虫を運び込んでいる狩り蜂の姿はなかなか見たことがない。

ブドウ棚を自然に置き換えて言うならば、
支柱はやはりブドウが絡み付く枯れ木を模倣したものといえるのかもしれない。
この支柱が天然木ではなく金属製のものであった場合、こういったことは起こりなかったのだろうなと思うと、
ブドウ栽培資材の自給体制を整えねばと強く思います。


↓ガの幼虫が詰まった巣穴。



↓何度か運び込み、頭で押し込みながらギュウギュウづめになったところ。
 今度は手ぶらで戻ってきて、入り口付近で何かやっている。どうやら泥でフタをしているところらしい。



↓だんだん泥で入り口が閉じられてきている。完成したらほとんどわからない状態になると思われ。

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虫の季節

2013-07-04 08:21:24 | ブドウ畑の昆虫たち
この時期になると非常に多くの昆虫を畑の中で見かけるようになります。
ブドウの葉や茎を食べるもの、それらを捕食するもの、あまりブドウに関係の無いものなど、
イモムシだったものが蝶や蛾になり、トンボも飛び出して
手元足元、空中までも虫で覆われているかのようです。

ハエトリグモの仲間は春先からずっと活動していますが、
捕食している姿はやはりこの時期によく見かけます。
アオズキンヨコバイを捕まえるハエトリグモなどは見ていて頼もしさすら覚えます。

ブドウが食べられたりもしていますが、そういった虫の大発生により壊滅するようなことは無く、
バランスが保たれているといえるのだろうか。
ですが、めぼしい天敵があまり見当たらないマメコガネのような虫には積極的に人間が関与するようにしています。


↓ジガバチの仲間?腹部がどうやってつながっているのか疑問になるほどのくびれ。


↓ジガバチの巣。泥で作られた巣がブドウの葉裏に。毎年同じような場所で確認できます。
 ジガバチなどの狩り蜂はイモムシなどを狩って麻酔をかけ、幼虫の餌にします。クモ同様頼もしい。


↓マメコガネ。アカガネサルハムシ並に貪欲な連中。あっという間にブドウの葉が葉脈を残して
 破れ障子のような姿に・・・ 見つけ次第頭を潰すようにしています。

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謎の穴

2012-06-16 08:28:14 | ブドウ畑の昆虫たち
「肩」で作業中に、ブドウの支柱に大きな丸い穴が開いているのを発見。

キツツキがつついたわけで無し、なんだろうと眺めていたら、
ブーンという低い羽音と共に現れ、その穴にとりついたのはクマバチ。

どうやらこのクマバチが子育てに使っている巣穴だった様子。

そのクマバチがなにやら入り口でごにょごにょやっている。
気になったので、そのごにょごにょが終ったあと、巣穴を覗き込んでみると、
さっき飛んでいった母親と同じような黒い頭が、ちらりと穴から見える。

つがいのオスがいたりするのかなと思って後で調べてみると、
どうやら巣穴の中にいたのは、サナギから羽化して成長した子供。
亜成虫と呼ばれるらしく、羽化したあともしばらくの間、母蜂に花粉などをもらうとのこと。
あの巣穴の入り口でごにょごにょしていたのは、花粉を与えていたところだったのか。

子供は入り口付近で侵入者を警戒するらしいので、
巣穴を覗き込まれたときはそうとう焦ったろうなあ、申し訳ない。

大きな顎を持ち、巣穴も自分で掘ると知り、凄いなぁと思いつつ、
この支柱は今年の冬を越えることは無いのだろうなとも思い、
ちょっぴり複雑な気分を味わいました。


                  ↓巣穴の入り口でごにょごにょ。母蜂の献身的な姿になごみます。
                   ちなみにクマバチの腹部にはある種のダニを運搬するための場所があり、
                   そのダニが巣の中の幼虫の糞を食べて分解してくれる共生関係を結んでいるとか… 
                   自然は奥が深い。 
                   



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