コルクの葡萄畑

日々面倒を見ているブドウ畑と愛犬のダックスフント『コルク』の成長と活動の記録

全身真っ白

2011-08-27 17:07:26 | ブドウ畑の動植物たち
羊小屋の近くに繁茂しているカボチャの葉の隙間から
なにやら白い物体がちらほら。

葉をかきわけて見てみれば、その正体は全身真っ白なキノコ。

まだ幼いとおぼしきその傘には特徴的なイボイボ。
根本が少し太くなっており、なによりその白い姿からタマシロオニタケと推定。

周りにも小さな白いキノコが育ちだしており、
タマシロオニタケには快適な場所となっていた様子。

美しい姿とは裏腹に強い毒性を持つこのキノコ。
見た目で判断してはならないという教訓を授けてくれます。





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思わぬ天敵

2011-08-23 13:30:21 | ブドウ畑の昆虫たち
「肩」の5年目を迎えるブドウの木と支柱の間に見慣れた虫糞の塊が。
ブドウの木の周りをぐるりとかじり、木の真ん中に巣食う憎きコウモリガの食害跡。

おのれ退治してくれる、と覗き込んでみるとなんだか予想外な二本の触角が見える…



              

コウモリガが虫糞で作った棲み処の中に
とぐろを巻くようにして占拠していたのはトビズムカデかアオズムカデと思しきムカデ。

大きな約20cmはあろうかというトビズムカデが走り去るのは何度も見たことがあれども、
コウモリガの巣に巣食っているのは初めて見た。

もともとの主のコウモリガはどうなったのかと調べると…

              


支柱側の穴から半身をさらし、あおむけになってぐったりしているコウモリガの幼虫…
どうやらムカデの毒にやられたのか、死んでいる様子。

虫糞の家のなかで天敵もおらず、好き勝手できるのかと思えば、やはり敵はいるようで。
自然界は厳しい。

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ブドウの木の中ですくすくと

2011-08-17 13:33:55 | 鳥上坂の鳥たち
「狸沢」で作業中、周りでなにやらホオジロがうるさく飛び回っています。
すぐそばまで近寄ってきたかと思えば、目が合うなり2~3m先に飛んでピイピイ鳴く。
なにやら誘っているかのよう。

周りを見渡すと、支柱がブドウの葉に囲まれた部分に鳥の巣を発見。
3羽の雛が静かにじっとしており、つぶらな瞳でこちらを見ています。

頭にはまだ幼い証拠である冠毛が、モヒカンのようにふさふさとなびいています。
これ以上親鳥とひな鳥に心配を掛けまいと、写真を一枚とってそそくさと退散。

主食は草の種などだが、雛の餌としてチョウやガの幼虫を採食するらしいので、
ここの畑でも見かけるコスズメなどの害虫を捕ってくれているかも。

なるべく近寄らないように、そっとこれからも見守りたいと思います。

     
                    ↓モヒカン3人兄弟のアップ。
                    

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からみつく魔の手

2011-08-06 16:23:26 | ブドウ畑の動植物たち
除草剤をまかずに畑の生物多様性を高めようとすると、
様々な生きもの達が集まってきます。
なかには意外な生きものたちも。

ブドウの枝に絡みつく、ヘビのような模様の赤いツル。
ネナシカズラというその名の通り、発芽当初は根を出すのですがすぐに枯れてしまい、
絡みついた相手から栄養と水分を吸い取る寄生植物。

寄生植物特有のゴムのような質感の表面とおどろおどろしい模様。
切ってみると思いのほか瑞々しく、切り口から水がこぼれてきます。
吸い取った水を蓄え、蒸発させないようにしているのだろうか。

根を持たず、寄生するしかない植物ならではの知恵とでもいったところ。
厄介者ですが、なかなかたくましい。




                    ↓ネナシカズラのツルを取り除いたところ。ブドウの枝に歯を立てるかのように食い込んだあとがしっかり残っています。
                    


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