地面から噴出しているかのよう

ブドウ畑「肩の下」に生息するスイバが春を迎えて葉を伸ばしています。

地面から無数の葉が噴出してくるかのような伸び方は、
春しか見れないまさに風物詩。

かじってみるとその名の通り酸っぱい味のする葉っぱ。
シュウ酸という有機酸が多く含まれているから。

若い葉はサラダなどでも食べれるそうだから今度チャレンジしてみよう。
(食べすぎは尿路結石の原因にもなるらしいが、シラスなんかと一緒に食べると防げるらしい）

オオイヌノフグリの慌しい一日

ブドウ畑「肩の下」に生息するオオイヌノフグリ。
その花は朝顔などと同様に朝、日差しが届いて暖かくなると花を咲かせ
夕方には落花してしまう一日花。

写真は夕方に撮影したもの。
花びらを閉じて、短い花の命を今まさに終えんというところ。

よく見ればそこかしこにぽろりと落ちた花が転がっている。

一年中花を咲かせている印象のあったオオイヌノフグリだけれども、
じつは次々と毎日新しい花を咲かせていたとは。

小さく可憐な花でも逞しく生きようとするそのすがた。
体の大小に関わらず植物の持つ生命力にはいつも心打たれます。


　　　　　　　　　　　　　　　↓落花後のオオイヌノフグリ
　　　　　　　　　　　　　　　

とうとうこの日がやってまいりました。

今日は春分。

雪は溶け、日差しは強く、長く辺りを照らしだしています。

ブドウ畑の中に生えるふきのとうも、春分が来たことが分かるのか
いっせいにあちこちから伸びだしてきます。

小鳥達のさえずりもやかましさを増してきて、この日を喜んでいるかのよう。

これから嬉しくも忙しい日が続きそうです。

柔らかそうに見えて堅い

早くも雪が解け始めた鳥上坂。

それでもまだまだ吹く風は冷たい。
鳥の姿も多く見かけるようにはなったけれども、
その声に春の暖かさはまだありません。


写真はブドウ畑「肩」にいる巨大な桐の樹の蕾。
冬の間をしのぐための細かく柔らかな毛で覆われていて見るからに暖かそう。
しかし指でつまんでみると意外なくらいに硬い。
爪ではさんで力を入れても潰れません。

ベルベット状の柔らかな外見とは裏腹な頑健なそのボディ。
冬を是が非でも越して花を咲かせてやろうという強い意志を感じます。

天の岩屋戸のような固い蕾を開かせる、春の暖かな舞をはやく見たいものです。