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コルクの葡萄畑

日々面倒を見ているブドウ畑と愛犬のダックスフント『コルク』の成長と活動の記録

雪中行軍

2010-01-22 13:43:45 | ブドウ畑の昆虫たち
雪が降ったかと思えば、晴れ間が続いて溶けるというパターンを繰り返す今日この頃。

畑に積もった真っ白い雪の上を黒い物体が蠢いているのに気がつきました。
よく見てみると羽の無い1cmくらいの昆虫。

雪の中に閉じ込められていたのかな?間抜けだなぁなどと思っていたら
周りにも数匹同じ虫たちがいて動き回っており、氷点下などなんのそのという態度。

これは気になると調べたら、セッケイカワゲラという昆虫と判明。
このセッケイカワゲラ、低温化での活動に特化しているらしく、暑さには極端に弱いとのこと。

こんな真冬に何を食べているのかとさらに調べれば、
驚いたことに氷雪プランクトンという雪や氷の上で光合成を行い繁殖する微生物や、風で飛んできた木屑なんかを食べているのだそう。

寒風吹きすさぶ冬のさなかに、平気で雪中行軍を続けるセッケイカワゲラの生態に加えて
そのエサとなる氷雪プランクトンというこれまた寒さに強い存在を知ることになり、
こんな身近なところにも自然の驚異的な奥深さが隠れているのだな、と思い知らされる一日になりました。


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ハヤニエにされたカエル

2010-01-16 14:15:57 | ブドウ畑の動植物たち
雪が降ったりやんだり、今年の雪はつかみどころがありません。
畑の雪も降っては積もり、やんでは溶けるを繰り返し、あまり積雪量の変化が無い状態。

それでも見回りは欠かさず行います。

そして見つけました。ブドウ畑「狸沢」の垣根仕立てのブドウの樹に
半ば無理矢理な感じでモズのハヤニエにされているアマガエルのミイラを。

以前にも同じ畑でバッタがハヤニエにされているのを発見しましたが、アマガエルは初めて。
しかも複数匹周辺でハヤニエにされていました。

ハヤニエはトゲのある植物に突き刺して行うものと思っていたのですが、
このアマガエルはブドウの樹のわずかに残った副梢と新梢の間に押し込まれており、
とにかく固定できればいいや、という感じ。
食べられた後も無く、として使った形跡もありません。

気になって調べると、モズがハヤニエを行う理由はわかっていないとのこと。
春を迎えてから食べる貯蔵食という訳でなく、それどころか他の鳥が食べてしまうそう。
で、ついた名前が百舌(モズ)の速贄(初物の献上品という意味)。

さらに、平安時代の散木奇歌集に
「垣根には百舌の速贄立ててけり」 という歌があるらしい。

垣根違いながら、モズがやることは昔から変わらないのだな~としみじみ。
時代が過ぎて変わってしまったのは人間だけのようです。






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あけましておめでとうございます

2010-01-08 16:02:51 | ブドウ畑
12月下旬から大雪が続いて、一気に北国の冬らしくなりました。

棚栽培をしているブドウの樹の上に雪が積もって折れるのを防ぐために
大雪のたびに雪山を這うようにして登り、雪下ろしをしています。

今日は去年の剪定枝を焼く作業。
雪の中の剪定枝を掘り起こして積み上げ、下から火をつけて燃やします。
燃やした後の炭や灰は貴重な肥料として畑に還元されます。

寒い冬での厳しい作業ですが、ブドウの樹のもう一つの恵みともいえる
焚き火の暖かさは、収穫の時とはまた一味違う喜びをもたらしてくれます。

                  ↓焚き火にあたりながら一服していると、雪に濡れたツナギから湯気が尋常ではない勢いで立ちのぼります。
                  

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