コルクの葡萄畑

日々面倒を見ているブドウ畑と愛犬のダックスフント『コルク』の成長と活動の記録

おいしい異形の物体

2012-06-24 12:18:05 | ブドウ畑の動植物たち
畑周辺に多く自生している桑が、たくさんの実をつけています。

小さな実がブドウのように密集して、ところどころから毛のようなものが
ぴょんぴょんとはねるように生えているその姿は、なかなか異様です。

しかし、黒く熟した実を虫などに気をつけつつ食べてみると
あっさりとした甘さと、カシスを思わせる香りがあり、
小さな種がたくさん入っているので、プチプチとした食感がなかなか美味しい。

これぞ山の幸とばかりに仕事の合間に食べたりしています。
まだ熟していない赤い実も美味しそうなのですが、
こちらは少し渋くて青い…甘さも少なく、はっきり言えばマズイ。
黒く熟してからは日持ちしないみたいで、腐りかけているものもあったり。
一年のうちほんのわずかな時間しか楽しめない桑の実を堪能した一日でした。


     
                  ↓手のひらに載せるとこんな大きさ。飛び出した毛は雌しべかなにかか?
                   クワ実菌核病というキノコが寄生する病気にかかって実が灰色になっているものもありました。
                  

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謎の穴

2012-06-16 08:28:14 | ブドウ畑の昆虫たち
「肩」で作業中に、ブドウの支柱に大きな丸い穴が開いているのを発見。

キツツキがつついたわけで無し、なんだろうと眺めていたら、
ブーンという低い羽音と共に現れ、その穴にとりついたのはクマバチ。

どうやらこのクマバチが子育てに使っている巣穴だった様子。

そのクマバチがなにやら入り口でごにょごにょやっている。
気になったので、そのごにょごにょが終ったあと、巣穴を覗き込んでみると、
さっき飛んでいった母親と同じような黒い頭が、ちらりと穴から見える。

つがいのオスがいたりするのかなと思って後で調べてみると、
どうやら巣穴の中にいたのは、サナギから羽化して成長した子供。
亜成虫と呼ばれるらしく、羽化したあともしばらくの間、母蜂に花粉などをもらうとのこと。
あの巣穴の入り口でごにょごにょしていたのは、花粉を与えていたところだったのか。

子供は入り口付近で侵入者を警戒するらしいので、
巣穴を覗き込まれたときはそうとう焦ったろうなあ、申し訳ない。

大きな顎を持ち、巣穴も自分で掘ると知り、凄いなぁと思いつつ、
この支柱は今年の冬を越えることは無いのだろうなとも思い、
ちょっぴり複雑な気分を味わいました。


                  ↓巣穴の入り口でごにょごにょ。母蜂の献身的な姿になごみます。
                   ちなみにクマバチの腹部にはある種のダニを運搬するための場所があり、
                   そのダニが巣の中の幼虫の糞を食べて分解してくれる共生関係を結んでいるとか… 
                   自然は奥が深い。 
                   



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