【 売れる営業 】実務営業コンサルタント 島田安浩 アクト株式会社代表

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『 中国事情 第3話 』

2008年06月25日 10時34分18秒 | Weblog
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 No107 )『 中国事情 第3話 』
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 ■ やっと体重が戻りました!


   中国に行っている間に、3kg弱太っていました。


   どうしても、食べ過ぎてしまうのと、


   朝食はバナナ。


   夕食は主食を抜く。


   と言う私流のダイエットが出来ませんでした。


   行く前が、69.6kgだったのが、帰る前計ったら


   73kgまで増加してました!


   慌てて食事を減らして、帰って来た時が、72kg。


   3日間でどうにか69.8kgまで落せました!!



 ■ さて、今日はチョット真面目に中国での会社設立から


   募集、運営に関するお話しをします。




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■ 目 次:第三話

  【エッ!?ってビックリする話。】

【1】会社の設立のビックリ
【2】日本人企業のビックリ
【3】社員のビックリ
 ★ ご案内
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【1】会社の設立のビックリ
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 ■ 実は私は、2回会社設立を中国で行いました。


   1度目は、新規進出する時。


   2度目は、事業を追加する時です。


   日本でも会社を設立する時に、営業範囲を記載します。


   その範囲の中でビジネスを行います。


   これが、中国は非常に厳しいです!


   特に、私が設立する時には、外資100%での設立を
   実行しました。


   つまり、日本企業です。


   普通は、中国資本49%日本資本51%と合弁にして
   設立するケースが多いです。


   これは、中には甘いと言う事情が有るからです。



 ■ WTOに中国が加盟してのが1997年です。


   それ以降徐々に国際化するために、段階的に
   規制を緩めて来ております。


   ですが、2003年時点ではまだ外資に対する
   風当たりが強かったです。


   
 ■ オット!その前に皆さんに、知っておいて貰いたいのが


   中国の場合は、全てが許認可制です。


   日本のように特殊なビジネスをやる場合だけ許可
   が必要と言うのでは無く、全ての職に関して、


   政府が公認で、営業許可証を発行します。


   面白いのが、会社の印鑑も全て政府が作成します。


   その印鑑は、楕円形で結構大きいものです。


   会社の代表印・契約印・財務印・税務印など
   種類が有ります。


   全て番号管理がされていて、小切手などに捺印する場合に
   この番号がチョットでも鮮明に映っていないと、押し直し
   です。


   先程の営業許可も批准書・税務の許可証・営業許可副本など
   有りまして、見えるところに貼っておく必要が有ります。



 ■ さて、登記の話に戻ります。


   外資の場合は、まず、外経貿易局に申請をする必要が有ります。


   非常に冷たくて、昔、昔の日本の役所そのものです!


   でも、怒らずに冷静に対応する必要が有ります。


   大連は中国の中でも積極的に外資を受け入れる姿勢を示して
   います。特に日本企業が多く進出していますので、わりと対応が
   良いです。


   そして、工商局、税務局、公安など色々な所を経由して登記が
   出来ます。



 ■ また会社の名前も、勝手に付けることが出来ません!


   これまたビックリですね。


   業種によって、○○と言う言葉が勝手に付いて来ます。


   そして、こちらでこれでどうですか?


   と提案して、OKを貰えればいいですが、駄目な場合も
   勿論あります。


   実は最初の登記はある日本人がやられている会社に任せた
   ので、良く分かりません。


   2度目は、全て自分達で行いました。


   面白いのが、私が取りたかった社名が1度目は却下
   されたのです。


   社員が、「ダメでした~」と帰って来たので、


   『そうか、では明日もう一度行きなさい。』


   と優しく言いました。


   2回そんな事が有って、3回目に欲しかった社名
   以上に良い社名が貰えました!!


   まあ、これが中国です。



 ■ 不思議な資本金口座。


   私の中で、納得出来なかったものの中に“資本金口座”


   と言うものが有ります。


   文字通り、資本金を入れておく口座なのです。


   何が納得出来ないかと言いますと、おろすのが非常に
   面倒なのです!!


   会社の金なので、会社を運営するために使う必要が
   当然ありますが、簡単におろせないのです。


   結構理解出来ずにもめましたが、規則は規則なので
   従わないと物事が進みません。


   仕方なく、使用目的を細かく提出しておろして使って
   いました。途中からは社員も慣れて来て残高を計算して
   上手くおろしてくれるように成りました。


   まあ、こんな感じで結構面倒な事が多いです!



 ■ 領収書(発票:ファーピヤオ)


   最後に、これだけ話しておきます。


   実は中国では、全て国が発行した発票をお金を
   払った時に受け取っていないと経費処理が出来ません。


   日本のように、会社が個々で発行したものや、
   銀行の振込履歴での経費処理が出来ないのです。


   そして、会社によってはこの発票を出したがらない
   会社も多いです。


   なぜなら、その金額が売上として確定して税金が
   請求されるからです。


   特に、アパートを借りる場合にはご注意下さい。


   ほとんど、個人で持たれている部屋を借りることに
   成ります。個人なので発票をワザワザ買って来るような
   事はしたくないので、ほとんど発票を出してくれません。


   これには結構悩みました。


   私をはじめとする日本人の住居の家賃を会社負担で出して
   いましたが、発票を貰えるような所は非常に外国人向けで
   高いのです。


   そこで、給与を改定して、家賃込みに変更しました。


   発票では、いろいろ苦い経験をしました!




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【2】日本人企業のビックリ
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 ■ 皆さんも初めて中国進出を考えられる時には、


   向こうですでに会社を運営されている日本人を


   当てにされることでしょう。


   我々も当時そうでした。


   でも、中国に行ってから気が付きました。


   自分たちでやった方が、遥かに安くて、内容が良いと
   言うことです。



 ■ 登記に関しても、2度行ったお陰で、1度目がいかに
   高額だったのかと言う事が、理解出来ました。


   請求金額の中には、接待費まで含まれていました。


   当時は必要経費だと信じていました。


   2度目には、1銭もそんなお金はかかっていません。


   しかも、発票を貰っていなかったのです。


   まだ、中国に会社が無かったので、日本の本社から
   お金を送金しました。


   それに対して、日本流の領収書を提出頂けただけでした。


   勉強不足だった!


   それだけの話ですが、後に成って、設立時にかかった
   経費処理で、非常に面倒な手続きを行って、しかも、
   一部は経費処理できないまま損金処理せざる負えない
   羽目に成りました。



 ■ 実は、登記の時にお世話に成った会社は2社あります。


   1社は日本人が社長をされています。


   もう1社は、中国人が社長をされています。


   その2社とも発票を頂けませんでした。


   金額も、日本人向けの金額だと後で知りました。


   登記時のこの2社への支払った金額を中国国内
   で売上げることの困難さは、想像を絶するもの
   でした。


   日本との、物価の差がこれほどとは本当に
   ビックリです。


   2社にしてみれば、そんな大きな金額を売上
   たのは嬉しいが、税金は払いたくなかった。


   ただ、それだけです。


   しかも、その時点では、それでOKしたのは
   我々でした。


   「ん~ん!…」


   勉強不足!!


   たぶん、進出後社員に全てやらせたので分かった事実
   ですし、会社が上場していたので登記時の費用の子会社
   への請求など細かい事を監査法人に言われた為に、発覚
   したことです。


   でも、中国進出する企業に近寄って来るこのような会社は
   多い筈です。


   もちろん、不正を行っている訳では無いので、私がどうこう
   言えませんが、用心下さい!





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【3】社員のビックリ
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 ■ 本当に悲しくなるような現実を何度も経験しました!


   簡単に退社します。


   「実は、母が倒れたので実家に帰ることに成りました。」


   涙ながらに私に言った子が、退社して2ヶ月後も楽しそうに
   街中で遊んでいました。


   「僕は、この会社とズ~ト一緒に頑張ります。」


   翌月イキナリ退社して、他のコールセンターに移動した。


   1人や2人じゃ無いですよ!!


   みんな給料が高い方に、すぐに移動します。


   必死に成って育てた社員が、良い感じに成ったと思うと


   「親が病気!」って嘘付け~!!


   嘘言わないで、本当のこと言って辞めるなら辞めろよ!


   そう言いたくなりました。



 ■ 大連など東北地方では、男を雇うのは止めた方が良いです。


   男は働きません!


   笑ってしまうような実際の話です。


   ①日本で不法滞在していたくせに、黙っていたせいで日本での
    研修の時に税関に捕まり、私は空港で尋問された!



   ②テレアポをしているフリをしながら、音楽を聴ける有料の
    電話番号にかけて遊んでいた!


   ③マネージャーとして採用したのに何も仕事をしないで、外で
    遊んで部下に仕事を押し付けているだけの男!


   などなど、とにかく男は仕事をしないのが多いので要注意!!



 ■ 最後に、壁に当たるともろいです。


   実は、中国人は日本人以上に仕事中は真面目に仕事をします。


   ヒドイ事ばかり書いていますが、本当ですよ!


   でも、何か壁に当たると駄目です。


   どうも考えることをしない人が多いようです。


   これは、仕事を開始して2ヶ月目位で気が付きました。


   どうも手が止まっている社員がいたので、聞いてみると


   「○○なのでやっても仕方が無い。」と言うのです。


   そこで、「○○はやってみた?」と聞くと、


   「エッ?気が付きませんでした。やってみます。」


   と走り始めました。


   これは一人だけでは無く、殆んどに共通します。


   日本人はあれこれ考えるのが好きですが、中国人は
   考えることより言われたことを実行する。


   ダメだと、「ダメだ」と結論付けます。


   他の方法や、打開策を考えるタイプは非常に少ない!


   そんなことを彼等と接して実感しました。




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