この前書いたんだけど、消してしまった幻の記事(笑)を書いてみます(先日書いた中身とは全然違う感じだと思うけど)。今から15年くらい前だったでしょうか(もうちょっと後だったかな?)。バブル末期か、崩壊直後かそこらあたりだった。ある飲食店で友人達数人と飲んでいたら、偶然隣に接待御一行様がやってきました。その中に知り合いがいて、話をちょっとすることが出来ました。
彼らは、某証券会社とその顧客ということで、証券会社からは男性2人、女性3人、顧客はたった1人でした。接待を受けてるのは1人だけであり、他はもてなす側なのです。接待を受けていたのは高々30歳くらいの男性で(当時は私も若かったので、その男性を見ると落ち着いてるな、と思ったものです)、証券会社側はやはり若い感じの男が2人(このうち1人は知り合いでした)と多分OL(当時はそういう呼び方であった)3人という構成でした。
その某証券は当時の銀行系子会社で、今はその銀行は存在しません。統合によってメガバンクになってしまいました。先月くらいに、その銀行出身の偉かった人(大型合併などを手がけた)が亡くなったという報道がありました。その銀行系証券の若手社員達が来てたということですね。
接待されてる男(以下、J男と呼ぶ)は、やけに明るく私にも話しかけてきて、自分が今勤めてる会社(農業系団体のJ○だったか、鉄道会社のJ○だったか、だと思う)とか年齢とかを教えてくれた。既に出来上がっている様子だった。で、彼がその会社の恐らく「運用担当部門」(のような部門?)の責任者で、「どこの証券会社に金を預ける(運用する?)か」という決定権限があったのだろうと思う。会社本体の金なのか、職員組合みたいなのの金なのか、それは分らなかったが、きっと「結構な金額」なのだろうと思った。だって、5人で接待ですもんね。
陽気な男は、「オレが決めるんだもんねえ~」と王様気取りだった。発注側と受注側では違いがあるな。ちっぽけな決定権限であっても、そうした権限行使が大きな意味を持つので、「王様」的な振る舞いが出来るのだ。まさにそういう関係だった。
きっと公務員達も当時はそういう接待は受けていた(ノーパンしゃぶしゃぶ発覚前だったし、笑)だろうから、接待される側の「王様気取り」はその時代の慣習的なことだったのかもしれない。役所の建築とか土木部門の部長や課長とか何とかの役職者の下には、日参業者達(毎日何の用事もないのにやってくるご機嫌伺いの業者)がわんさか押しかけていて、毎週ゴルフだの夜の接待だのと、相当「接待漬け」にしていただろう。大手建設会社には接待専門の担当者がいて、そういう人達は本当に毎日のようにゴルフとか夜の接待をしてるらしい、って聞いたことがあった(実態は判らないが、当時はそういうような時代だったということだ)。
当時、そのJ男が自分の手に握っていた何某かの権限は、彼に「王様気取り」をさせるには十分だったのだろう。一種の役得として、彼はきっと証券会社の連中にそれとなく、又はあからさまに接待を要求したのだろう。で、野郎同士でただ飲んでもツマラナイので、会社の女子(OL)を呼べ、ということなのかもしれないな。ある種の合コン要求だったんじゃないかな?(笑)そこで、ちやほやされていい気になり、J男は「そーさ、オレが決めるんだーー」とか酔っ払って、私に自慢していたのだろう。私も仕方なく「まだお若いのに、凄いですよねー」などとどうでもいい相槌を打ち、彼は上機嫌であった。私は勿論不機嫌だった。その後、この接待御一行様は、次の店へと消えていった。
二度とJ男には会うこともなかったが、その後証券会社が仕事をゲットできたのかどうかは知らない。王様になったかのような振る舞いで、J男がいい思いをした見返りにその証券会社を果たして使っただろうか?(案外競合他社にも同じように接待要求してたかもしれないし)。
別に、こうした接待が悪いとは言わないし、「民-民」の接待なんだから別にいいけど、若かりし頃の私にとっては非常に印象深かった。社会の仕組みの一部を垣間見たような気がしました。こうして「有頂天になる輩」というのがきっと生まれてくるに違いない、とも思いました。ある人に不相応な権限を与えると、その行使出来る権限を盾にして、不必要なまでに「オレ様に力・権限があるんだ」ということを強調する人がいる、ということです。その後にも、稀にそういう類の人達を見かけたことがあります。彼らには「タカリ根性」が染み付いていて、そうした連中を見るとセコイやつらだな、と感じます。嫌気が差します。現在のような企業経営環境では、昔みたいな「会社の金だから」というような感じで湯水のように接待に遣うということもなくなってきたのではないかな、と思いますが、どうなんでしょうか。きっと昔のような接待は、官官、官民は勿論、民民であっても減っているんじゃないのかな、と思います。きっと「昔は良かった」という役人の方々がいるだろうと思いますね(笑)。
昔は本当に凄かったのですね。そういう競争が。接待する側も、される側も。どんどんエスカレートしていったんですね、きっと。私には全くの無関係な世界の出来事でしたけれど。
今ならさしずめ「メイド喫茶」接待とか?(爆)そんなのないか。
彼らは、某証券会社とその顧客ということで、証券会社からは男性2人、女性3人、顧客はたった1人でした。接待を受けてるのは1人だけであり、他はもてなす側なのです。接待を受けていたのは高々30歳くらいの男性で(当時は私も若かったので、その男性を見ると落ち着いてるな、と思ったものです)、証券会社側はやはり若い感じの男が2人(このうち1人は知り合いでした)と多分OL(当時はそういう呼び方であった)3人という構成でした。
その某証券は当時の銀行系子会社で、今はその銀行は存在しません。統合によってメガバンクになってしまいました。先月くらいに、その銀行出身の偉かった人(大型合併などを手がけた)が亡くなったという報道がありました。その銀行系証券の若手社員達が来てたということですね。
接待されてる男(以下、J男と呼ぶ)は、やけに明るく私にも話しかけてきて、自分が今勤めてる会社(農業系団体のJ○だったか、鉄道会社のJ○だったか、だと思う)とか年齢とかを教えてくれた。既に出来上がっている様子だった。で、彼がその会社の恐らく「運用担当部門」(のような部門?)の責任者で、「どこの証券会社に金を預ける(運用する?)か」という決定権限があったのだろうと思う。会社本体の金なのか、職員組合みたいなのの金なのか、それは分らなかったが、きっと「結構な金額」なのだろうと思った。だって、5人で接待ですもんね。
陽気な男は、「オレが決めるんだもんねえ~」と王様気取りだった。発注側と受注側では違いがあるな。ちっぽけな決定権限であっても、そうした権限行使が大きな意味を持つので、「王様」的な振る舞いが出来るのだ。まさにそういう関係だった。
きっと公務員達も当時はそういう接待は受けていた(ノーパンしゃぶしゃぶ発覚前だったし、笑)だろうから、接待される側の「王様気取り」はその時代の慣習的なことだったのかもしれない。役所の建築とか土木部門の部長や課長とか何とかの役職者の下には、日参業者達(毎日何の用事もないのにやってくるご機嫌伺いの業者)がわんさか押しかけていて、毎週ゴルフだの夜の接待だのと、相当「接待漬け」にしていただろう。大手建設会社には接待専門の担当者がいて、そういう人達は本当に毎日のようにゴルフとか夜の接待をしてるらしい、って聞いたことがあった(実態は判らないが、当時はそういうような時代だったということだ)。
当時、そのJ男が自分の手に握っていた何某かの権限は、彼に「王様気取り」をさせるには十分だったのだろう。一種の役得として、彼はきっと証券会社の連中にそれとなく、又はあからさまに接待を要求したのだろう。で、野郎同士でただ飲んでもツマラナイので、会社の女子(OL)を呼べ、ということなのかもしれないな。ある種の合コン要求だったんじゃないかな?(笑)そこで、ちやほやされていい気になり、J男は「そーさ、オレが決めるんだーー」とか酔っ払って、私に自慢していたのだろう。私も仕方なく「まだお若いのに、凄いですよねー」などとどうでもいい相槌を打ち、彼は上機嫌であった。私は勿論不機嫌だった。その後、この接待御一行様は、次の店へと消えていった。
二度とJ男には会うこともなかったが、その後証券会社が仕事をゲットできたのかどうかは知らない。王様になったかのような振る舞いで、J男がいい思いをした見返りにその証券会社を果たして使っただろうか?(案外競合他社にも同じように接待要求してたかもしれないし)。
別に、こうした接待が悪いとは言わないし、「民-民」の接待なんだから別にいいけど、若かりし頃の私にとっては非常に印象深かった。社会の仕組みの一部を垣間見たような気がしました。こうして「有頂天になる輩」というのがきっと生まれてくるに違いない、とも思いました。ある人に不相応な権限を与えると、その行使出来る権限を盾にして、不必要なまでに「オレ様に力・権限があるんだ」ということを強調する人がいる、ということです。その後にも、稀にそういう類の人達を見かけたことがあります。彼らには「タカリ根性」が染み付いていて、そうした連中を見るとセコイやつらだな、と感じます。嫌気が差します。現在のような企業経営環境では、昔みたいな「会社の金だから」というような感じで湯水のように接待に遣うということもなくなってきたのではないかな、と思いますが、どうなんでしょうか。きっと昔のような接待は、官官、官民は勿論、民民であっても減っているんじゃないのかな、と思います。きっと「昔は良かった」という役人の方々がいるだろうと思いますね(笑)。
昔は本当に凄かったのですね。そういう競争が。接待する側も、される側も。どんどんエスカレートしていったんですね、きっと。私には全くの無関係な世界の出来事でしたけれど。
今ならさしずめ「メイド喫茶」接待とか?(爆)そんなのないか。