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新銀行東京に学ぶ経済学(笑)

2008年03月08日 18時50分30秒 | 経済関連
問題となっている新銀行東京ですが、私ならばサクッとこの解決方法を提示できますよ、自慢じゃないけど。ホラ、例の上限金利問題で、規制をなくせだの、経済学理論で金利はナンタラとか講釈垂れてた連中がいたじゃありませんか。日経とか産経の記者やNHKの人とか「中小・零細個人が借りられなくなって破産してもいいのかー!」「破産が増えているのは借りられないからだ」とか言ってた連中がいますから、そういう人たちのお知恵を拝借ということで、やってもらえばいいんですよ。
どうです、即解決じゃありませんか。

参考:

報道被害はいつも急増中だよ

個人事業者の倒産は誰のせい?

産経グループは債務保証をしてあげなさい

エコノミスト金子洋一氏の記事について~その1・お詫びと訂正など

池田信夫氏は懲りないね



例えば、銀行経営のプロ(笑)で金利規制に反対していた木村剛氏、池田式経済学理論によれば貸出金利が20%だろうが30%だろうが中小企業・零細個人業者が楽々返せるはずでしょうから、色々と豪語していた池田信夫氏ならば解決してくれることでしょう。
あと日本の政策立案に大変強いであろうGRIPSからは、経済学理論で明らかに規制は間違いだと言っていた、福井秀夫&鶴田大輔先生。規制反対とか破産は規制のせいだという記事を書いていた日経と産経の記者にも来てもらえばいいんですよ。
こういう人たちに、取締役とかボードメンバーにでもなってもらえばいいんですよ。まさしくオールスターメンバーじゃございませんか。これ以上の適任者はおりませんよ。
さあ、みなさんが散々主張していた通り、もっと高い金利で貸し出せば赤字は一気に解消されるのではありませんか?


彼らのお説によると、高金利でも十分返済できる「中小企業・零細個人事業者」がごっそりいて、貸金から借りられないから破産するんでしたね?だったら、そういう貸金よりも低い金利で貸し出してあげれば、みんな金利の低いところから借りるから、新銀行東京の1人勝ちなんじゃないの?(笑)
だから、さっさとやってあげなさい。
サンケイグループには「借りられなくなって破産する零細個人事業者」の債務保証をしてあげなさい、と言っておいたのに、どうしてやらないんですかね?そういう人たちは借りても返せるんでしょ?貸倒にならないんだから絶対大丈夫なんでしょ?どうして保証してやらんのよ。必ず返せるはずなのに、借りられないから破産してるんでしょ?


ですから、論より証拠、無担保融資の実力を発揮する絶好のチャンスがやってきたんですよ。早速、新銀行東京に教えてあげなさい。


ああ、急に新銀行東京が貸したことを批判してる記事とか書いてるのも、アレだな。

新銀行東京 融資後破綻2300社 焦げ付き総額285億円(産経新聞) - Yahooニュース

借りられなければヤミ金に行くんでしょ?だったら、貸す以外に何があるんだ?
借りられなければヤミ金に行く、借りると貸倒、どっちか選ぶんでしょ、あなた方は(爆)。
産経新聞の口から「ずさん融資」なんて言葉が出るとは思わなかったね。
何言ってるの?
貸金の「無担保融資を借りられないから倒産する」というのが産経の理論だろ(笑)。だから貸すんだろ?それとも、「融資を断る」んですか?「ずさん融資」を避ける為に(笑)。

規制反対派の理屈でいけば、消費者金融が18%の金利で貸せる人なら、新銀行東京が同じ金利で貸せる。資金コストは銀行の方が大抵は低いからね。それでも儲かるはずだ。無担保で貸してやればいいんだよ。鶴田大先生の言ってたように、ノンバンクの金利が妥当、だろ?(笑)「金利水準は破綻には無関係」なんだろ?僅か数日とか数ヶ月の運転資金なんだろ?長期貸出じゃないから、高金利で貸してもいいんでしょ?なら貸せばいいんじゃね?

新銀行東京はジャンジャン貸すことができて良かったな。無担保融資を断られた中小・零細個人事業者に
金利15%で貸せば、借り手は倒産せずに済み、新銀行東京は貸出先があっという間に増加し、融資残高がうなぎのぼりになるから、一気に累損解消だ。早速実行しろよ。

トコトン貸してやれ。
隠れてないで名乗り出て、自らの主張の正しさを証明してごらんなさい。

調子よく記事に書いてたり、主張していたのだから、実行できるはずだ。産経の社説にでも書いてあげなさい。
「貸してあげよう、新銀行東京」
ゾンビに追い貸しだな。


だから言ったはずだ。
書いた通りじゃないの。

貸金業の上限金利問題~その17

『コインを1000枚投げて、裏が出たら除外し、表が出たものだけを再び投げる。これを繰り返す。すると、10~11回も投げると、ほぼ全部に近い数が除外されるであろう、と、そういうこと。つまり市場そのものが消滅するんだよ。だから、こんなハイリスクグループに貸し出す市場なんてものは、現実には存在し得ない。商売にならないじゃないの(笑)。有り得るのは、無限に借り手が現れてくる場合だけ。新銀行東京みたいに、ミドルグループに貸し出すとどうなるか?毎年のデフォルト率が10%であると、貸出金利は22.2%以上ということになる。で、このグループは10年後になれば、約65%くらいが市場から消えてしまうだろう、ということ。』

新銀行東京のコスト率(貸倒率以外の経費)がどのくらいかは知らないが、普通の銀行であればプライムレート程度でしかない。それより高いのは仕方がないとして、10%までは行かないだろう。殿様商売なので、べら棒に高い5%であると仮定する。そうすると、平均貸出金利が10%であれば、最低限赤字にならないレベルの貸倒率は約4.56%である。コスト率が変わらず、平均貸出金利が8%ならば貸倒率は2.78%に抑えなければならない。貸倒率が10%なら、貸出金利は約16.7%必要になる。(全て、一様に同じ融資額であるとして考えています>参考

たとえ貸倒率が3%であっても、3年で貸出先の約9%は破産して消えていくのである。その分だけ毎年新たな貸出先を供給し続けなければ持続できない。貸出増と破綻による消滅が均衡している限り、問題は生じない。が、普通はそういう借り手が無限に登場してはこないから、破産する数だけが着実に経過するだろうが、新たな貸出先は見つけられないので勢い「ずさん融資」「乱脈融資」みたいなことが起こってしまいやすくなるだろう。

割と優良な借り手はもっと低い金利で借りられるので借りない、となると、問題のある借り手の存在割合が高くなってくることは当然で、提示される金利が高いということは破綻確率の高い借り手たちが集まってくるということになるだろう(しかし、金利水準は関係ないとか、ライフイヴェントだ、とか、失業率だ、とか言ってる人たちはいた)。まさしく逆選択みたいなものだ。この状態が続くと結局破綻先が増加するので、「ミドルリスク」を謳った貸出市場は消滅危機に直面する、ということだ。今がまさにその時だということ。