いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

「オーシャンズ13」観たよ

2008年05月05日 19時10分03秒 | 俺のそれ
前作、前々作は勿論みたよ。

個人的には毎回好感が持てる。娯楽作品として楽しめるのがいい。
ジョージ・クルーニーはまあまあ好き。ERの頃のイメージが残り過ぎるのが難点なんだけど。マット・デイモンは「グッドウィル・ハンティング」の時からずっと好き。それ以後の作品は大体観てる。イケメン過ぎないのがいいのさ。ブラッド・ピットは別にどうでもいい。「セブン・イヤーズ・イン・チベット」とか「セブン」とかは良かったと思うけど。

今回ジュリア・ロバーツが出てこないのが、ちょっと残念だった(笑)。

それはいいとして、みんな年をとったな、って感じ。
アルパチーノがこんなに老けたのだから、自分も年を取ったんだな、と(笑)。「ゴッド・ファーザー」を観た時、あまりに凄いので感動した。小学生くらいだったか。パートⅡも観たけど、やはり最初が一番良かったと思う。

アンディ・ガルシアもすっかりオジサンだな(笑)。「アンタッチャブル」の警官役で登場していた頃は、随分と若かった。偶然だけど、「ゴッド・ファーザー」繋がりだ。


本題に戻って、今回一番心に深く残ったのは、寝たきりになってしまったオッサンに、仲間の1人が手紙をひたすら書き続けたことだ。あれは大袈裟に描かれてはいたが、でも、「言葉をかける」ということ、それを「手紙」という小道具を通じて描き出していたことだった。人間を元気にしてくれるものは、「いたわり」と「話しかけ」みたいなものなんだろうな、と感じることが多いので、凄く共感できた。


やっつける、というのが毎回工夫されているけど、今回も痛快だった。
できれば、みんなが年を取ってできなくなるまで頑張って作って欲しい(笑)。


ああっと、それから、メキシコの工場の労働運動が凄くよかったね。こういうのを普通に映画の中で描写しようとするのが、米国映画のいいところかもしれない。



やっぱヘンだよね

2008年05月05日 17時46分44秒 | 俺のそれ
本屋に行くと、もの凄い量のビジネス本とかハウツー本みたいなのがある。殆ど中身のない、ワケのわからん「象」?が教訓を垂れる本とか、一体誰が買うのよ、とは思う(笑)。立ち読みしただけで、もうご馳走さん、って感じなのにね。けど、何万部だか何十万部だか売れていて、儲かる仕組みになっているんだと。羨ましいかぎりでございます(笑)。これなら、漫画の本を買った方がマシな気がするが。

他にも、「頭がよくなる~」みたいなのとか、「こうすれば成功する、儲かる」とか、多すぎ。そんなに頭がよくなりたいのなら、もっと前から取り組んでおけ、ってこった。学生時代に頑張っておけよ、みたいなもんだな。まあ、普通は頭がよくなったりはしないと思うけど~。
世の中、成功者が多すぎるのかもしれん。


こんだけ教訓みたいなものが出回っているのだが、それを整理するとどうなるのだろうか。
誰か、教訓データベースでも作ってくれんかな。分野別に分類して、「知的能力を高める」「儲かる」「事業で成功できる」…云々、みたいに。きっとかなりの量になってしまうのではないかと思うね。これを真剣にやる、実践できる人って、いるのかな?


モーゼの十戒じゃないけど、人間なんてあまり多くのことを守れないだろうから、コンパクトにこれこそが真髄みたいな、超エキスを取り出してきて、10個くらいにまとめてくれるといいと思うんだけど。先のデータベースから、最も多くの頻度があるベスト10とか、そういうのを教えたらいいんじゃないか?そうすると、その後には殆どのビジネス・成功本みたいなものは売れなくなるかもね(笑)。既に答えが判明してしまっているのだから。けど、次々と売り出されるということは、依然として「正解」みたいなものが判っていないからで、結局答えのないもの、判らないものを求めて、大勢の人たちが探しているということなんだろう。

迷ったり悩んだりするけど、自分では考えられないのでお手軽に答えを教えてくれ、みたいな感じなんだろうか?でも、正解がないものだから、何とでも言いようはあるわな。例えば適当に「毎朝生け花を用意しましょう」みたいなアドバイスであっても、これはこれでいいわけだ。誰にも「それは間違っている!」などと言うことができないのだから。「朝8時までに出勤し、少なくとも夜10時までは会社にいましょう」とかでもいい。判定できないものについて、「こうすれば成功できる」みたいに信じるというのは、ニセ科学っぽいというか、細木の小言と同じというか、心性が似ている気がしないでもない。

ああ、近頃もてはやされる「世界の50人」とかに選ばれるような優れた人とかも、いっぱい本を出してると思うんですが、見るからに立派ですわな。凡人には到達できん高みにあるんじゃなかろうか、とか思うわけですよ。そういうスーパー才女の成功体験を普通の凡人たちがトレースしたとして、同じくなれますかね?いや、そう信じているなら、やっていただいて全然構わないわけなんですが(笑)。何の世界でも一緒だと思うんですが、何かを達成した人たちというのは、普通じゃないからこそ、他の人たちとは違うわけですからね。同じ練習方法とかトレーニングをやったとしても、ものになるのは数%とかの程度ではないでしょうか。実際どうなのかは判りませんがね。努力してみることはとてもいいことだと思うし、うまくいった人のアドバイスみたいなものを聞きたいとか、どうやったのかを知りたいというのはわかるんですよ。けど、それが正解かどうかは誰にも判らないし、確かめようがないということです。


私は「私の履歴書」とか好きだし、「プロジェクトX」肯定派だから(笑)、誰かの成功体験みたいな話を否定する気はないんですよ。人間の生き様とか物語を知ることはいいことだと思うので。けど、それは「こうすれば成功できる」みたいな、安易なハウツーを得たい為ではないですよね。生き方とか人生に共感したり感動したりする、というだけです。そこから何を感じ取るか、というのは結局自分次第なんですよ。何かの答えがあるわけではない。むしろ、何も回答が提示されないところにこそ、感じ取れる何かがあるのではないだろうか、ということです。

高価なブランド品で身を固めて、雑誌見本に出てくるようなファッションをしてみたところで、それだけでは人間そのものに大きな変化はないわけで。直ぐに答え(パターン化されたようなハウツーみたいなもの)を求めるよりも、生きる人を見たい。共感できる誰かに出会えたら、多分そこに何かがあるはずなんじゃないかな。