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原油高抑制には「冷や水」が必要

2008年05月27日 20時22分04秒 | 経済関連
ソラミレドミラ~、じゃなかった、ほらみたことか。

原油高の要因は投機資金流入、30~40ドル押し上げ 経済ニュース マネー・経済 YOMIURI ONLINE(読売新聞)

今の原油価格は異常。需給が逼迫している、とか言っても、実はそんなことはないよ。暖房需要は消えてるし、冬よりも使用量が大幅に増えてるなんてことはないだろうね。在庫が大幅に減ってるとかでもないし、日本の道路財源の大混乱で需給期は大幅に乱れたが、ガソリン供給は問題なく行われた。単にタンクローリーの回転が厳しかっただけだしね。

原油高の基本原理はヘッジファンドとか金融機関のやっていたマネーゲームと何ら変わりないだろうね。

オイルマネー

王族だけじゃなく、ロシア資金とか、そういうのも流れているかもしれないが、同じようなもんだ。
儲かるからレバレッジ枠が広がる→その拡大分でまた買う→上がる
という具合に、自分たちで買って上げてきているようなもんだ。世界中の株式市場で行われた、ヘッジファンドのなんかの「自作自演上げ相場」みたいなのと同じ。


だから、何遍も言ってるじゃないか。先物を売れって。
勝負に打って出る気力はないのか?

今のドル安を止めるいい手段なんてないよ。FRB単独の政策にも限界ってもんがあるからね。
原油高で世界的なインフレ加速が起こっているんだってば。何故、それが判っていながら、先物を売らないんだよ。アメリカだって、原油高で経済成長に打撃だ、ってはっきり言ってるじゃないの。日本の資金が先物相場に向かって、大量に売り続けたとしても、文句なんて言えないって。そんなの、日本の自由だもん。

原油価格が落ちていけば、ドル安は若干改善されるし。
続・緊急経済対策―「翔べ、日本」(笑)

原油高とドル安はセットになってる、って外人さんが言ってるんだからさ。「強いドル」のお手伝いをしてあげるのに、米国が文句を言うはずないんだって。

だから、米国債売り+原油先物売り、これをやりなさいってば。


米国内で利上げできる環境じゃないんだから、米国債売り=金利上昇はインフレ抑制効果が期待できるかもしれないでしょ(米国債の買い手は中国だとか、ブラジルだとか、産油国だとか、色々といるから大丈夫ですってば)。日米金利差は日本の金利上昇でつまってきているかもしれないし、それもドル安要因なんだよ。アジア各国のインフレ懸念で、ドル売り介入が既に来ているのですから。

アジア中銀が自国通貨支援でドル売り介入、インフレ懸念で Reuters

だから、日本がやれば、それは世界経済を救うことになるんですって。
米国債売って、その金で原油先物を売れば、原油価格上昇は抑制されるんですよ。日本が損したらどうするんだ、って話も若干出るかもしれませんが、ドル安が改善されるから(外為特会の)為替損が改善されるし、日本の原油輸入価格が下がるので国民経済には大きなプラスですよ。

どうしてこういうのを素早くできないんですかね、本当に。

日本の政治家の○○!



UBSの調達金利は低かった?

2008年05月27日 19時36分52秒 | 経済関連
世界のUBSだね、やっぱり。

Bloombergcojp 日本

(一部引用)

5月27日(ブルームバーグ):米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン危機から、スイスのUBSほど大きな打撃を受けた金融機関はあまりない。同行は380億ドル(約3兆9300億円)の評価損・貸倒損失を出し、最高経営責任者(CEO)と会長が交代し、株価は60%下落した。

にもかかわらず、昨年7月から今年4月半ばにかけての営業日の85%で、同行が英国銀行協会(BBA)に報告した借入金利は他の金融機関に比べ低かった。ブルームバーグ・データによれば、評価損が14億ドルにすぎない英銀ロイズTSBグループですらUBSほどの低金利では調達できなかった。

独立系銀行コンサルルタントのアントニー・ブロードベント氏は、市場はサブプライム問題の「UBSへの影響は甚大でロイズTSBは大したことがないと知っているにもかかわらず、これがLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)に反映されていない」と話す。

このようなずれが、LIBORへの信頼感の危機を招いている。BBAはUBSやロイズなど16行からの回答に基づいてLIBORを発表する。BBAは批判に対応し、24年続いたシステムの見直しを急いでいる。BBAは30日に改革案を発表する。

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被害甚大のUBSが楽々調達という怪、だな(笑)。
LIBORの信頼性が危惧される、ということだそうな。
確かに昔の日本の銀行がイジワルされたのに、と思う人々がいないでもないかも。ジャパンプレミアムとか何とか、鳥のフンみたいに上乗せ金利を取られてたんだったか。これは関係ないか。

けど、記事の「勝手な金利を報告できる状況は困る」という言い草が何とも面白かったので。

関係ないけど、こちらはちょっと同情っぽいか。
英ヘッジファンドのエンデバー、円債取引で多額の損失=FT紙 Reuters

例のベア・スターンズショック(「たった2ドル」の衝撃)の時だな。

まさか、あんなに国債が買い進まれるとは予想だにしていなかったのだろう。パニックのあまり、一斉に国債買いに飛びついたんだもんね。
けど、今は結構下落していて、金利は上昇しているみたいだから、あの時の山を越えてさえいれば、今頃はかなり儲かっていたんじゃないですかね。取引の仕組みとかはよく知らんのですが。
でも、決済日が今まで持たないとかであれば、ポジションは解消させられてしまうのかな。それとも、損失はある程度緩和されたんでしょうかね。


ウチの運用状況を見ても、まだ含み損は残ってるから。ま、酷い状態ではなくなったのでいいんですがね。
少なくとも今は、株式については「手数料負け」だ。手数料分がマイナスのまま。ともあれ最悪期からは値を戻したので、とりあえず一息つきました、というところですかね。激戦の12600高地(参考記事:蹂躙市場)は奪還できたのでよかったです(笑)。