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インフレバージンについて考えた

2008年06月23日 13時17分50秒 | 経済関連
面白い表現だと思ったので。

はてなブックマーク - インフレバージンな私たち - Chikirinの日記


そうか、学生~社会人くらいの大半をデフレ期間に過ごしてきた方々にとっては、バージンなんですね。ウブだす(冗談)。

デフレ期間に得をしてきたのは、示された例の反対を考えてみるといいかもしれません。でも、必ずしも「金利」面だけの話ではなく、失業率とかの問題もあるね。デフレにして失業者を大量に生み出すのがいい、と考える人たちは、極めて少ないんじゃないかな、とは思います。


例示の中には入っていなかったので、重大なことがあるのを書いておこうかな。

それは、借金にござる。

誰のかって?
みんなの。
国民全員に圧し掛かってるヤツです。

そうです、国や地方の借金にございます。
デフレ期間に相対的に「借金の価値」が大幅に増大してしまった為、今の大阪みたいな状況を生んでいるのです。


インフレになって得するのはこんな人~、という話は、目に見える範囲で考えれば、色々と出てくるでしょう。それ以上に重要なことは、多分国や地方の借金が重くなってしまったことで「増税」というような形で、「国民全員に」負担を求められてしまうだろう、ということなのです。つまり、インフレになって国民が大幅に損をすることというのは、「現状では殆ど考え難い」と思います。寧ろ、暫くインフレ傾向が定着するように継続した方がよく、その間に国や地方の借金は相対的に価値が縮小するので、返済負担は小さくなり、結果的には必要なところに予算を手当てすることが可能になるといったメリットの方が大きいだろう、と思います。


もっと言えば、デフレ期間で生み出された不幸は、借金の相対的増大以上に、仕事を失ったり就業機会から漏れたりして、自殺したり一家心中したり精神的な病気となったり、そういう残念な結果となった方々を大勢生んだことなのです。

金なんて、いつか返せば済む話です。いざとなったら、「もうやめた!チャラだ、チャラ」(そう簡単にはできないけれど)ということで、御破算にしたっていいのですから。でも、失われた命や人生というものは、二度取り返せません。お金の問題ではなくなってしまうんです。人々の人生そのものが失われてしまう、ということなのです。

これ以上の不利益、損失なんて、多分ないんだろうと思うのです。


そう思えば、インフレになったからといっても、全然たいしたことなんかないんですよ(笑)。これまでの預貯金運用をやめて、株とかに投資して取り返せるチャンス(笑、カモられるチャンスなのかもしれないけど)はいくらでもあるんですから。持ってる大金は、腐ったり賞味期限が来たりするわけではありませんから。