「麻生降ろし」を演出しようとしている勢力は、一体どこなのだろうか?
この傾向は、昨年からそうであった。
まず第一に、「バーのはしご」。
次が「漢字読めない」とか新KYといったバッシング。
で、今年に入って「郵政発言」。
ここ最近目立つのは、どこだと思いますか?
多分、日テレ。
支持率が一ケタに落ちた、という数字をセンセーショナルに出すことによって、大衆を誘導しようとする効果が生まれる。読売新聞もやはり同じく麻生政権を降ろす方向に焚きつけている感じ。
どうやら、麻生さんだけは「総理にしたくない」という思惑みたいなものや、腹に一物ということなのかもしれないが、あれを根に持っているのかもしれない。
07年9月
>
一夜城
>
福田新総裁誕生
07年11月>
自民大連立とフジサンケイグループの攻防戦
例えば小沢との間で、何かの密約とかそういうのが固まっているのだろうか?ちょっと構図がよく判らない。
多分、マスメディア業界にとっては、これまでの「欧米系資本」からの資金というのが殆どが止まってしまって、言うなれば真綿で首を絞められる状態―今後長期に続く兵糧攻め―みたいなものなのかもしれない。それで何か焦るような印象がある。
横槍がどこから来ているものなのか、それが判らない。
今は安倍-森-町村清和会の筋では、麻生を支えているし。上げ潮&構造改革派がくすぶっているくらいだろう。
安倍降ろしの時にも、安倍―麻生ラインを排除しようとした勢力はあったわけだから。福田担ぎはそうして実現した。麻生封じは、あの時にも行われたわけだから。選挙の応援演説では、麻生さんが一番人気があって、引く手あまただったはずでしょう?
ところが、唐突な「不人気」策を推進しようとする勢力が色々と画策している、という感じなのですね。微妙なYKKKとか、ミッチーとか、いくつか仕掛けをしてはきたものの、全て立ち消えというか不発に終わった。今回の小泉発言ネタにだって、マスコミがやたらと一斉に飛びつき、「終わった人だ」というのに何であんなに大袈裟に取り上げるのかが判らん。
去年には麻生総理が漢字が読めないとか間違いがあるとか、そういった問題を取り上げてきたのだけれど、どんな人間にだって欠点はあるのだし、ブッシュ大統領だって「イラクの場所が判らない」だったか、そういう話題は珍しくも何ともなかったわけですよ。
昨年11月の麻生総理の漢字が読めない問題の頃って、例の水村氏の『日本語が亡びるとき』が話題になった時期なんですよね。11月7日に読売新聞にも書評記事が出て、私自身も11日には
記事に書いたくらいです。だからどうだ、ということではないんですがね。単なる偶然でしょうから。
一方、麻生総理の漢字が読み間違っているという話題が出てきたのって、9日のJANJANで白坂和彦氏が記事に書いているのが最初ではないだろうか。
>
麻生首相の「KY」は「漢字が読めない」の略-JanJanニュース
この後くらいから、ニュースなどで盛んに取り上げるようになっていったわけです。
漢字の少し前までは、バーの高い酒を飲んでるだのという、
どうでもよい非難があったが、これに飽きたら別な矛先ということですな。ネガティブ・キャンペーンを続けるマスコミの意図がまるで判らん。
今回の中川大臣にしても、待ってましたとばかりに責められてしまって、恰好の餌食ですな。
まあ、今のまま普通に選挙をやっても負けは負けでしょうから、麻生さんも腹を決めて覚悟を示すことに全力注ぐべき。僅かな可能性でも勝利を得ることに賭けた方がいいと思いますよ。
で、選挙に打って出る為の策を授けましょう(笑)。
現状の最大の問題は昨年から幾度も言ってきたように「経済」です。景気です。これ以外の争点なんて、現時点では重要ではありません。だから、これに全てを賭ける。
さて、どうするか?
本当に政府紙幣発行を公約にするんですよ。日銀が現状の態度を変えないのは明白ですから、残された道は政府が自ら動くこと以外にはありません。
まず、高橋洋一教授を内閣府特命担当大臣として据えることを確約し、政府紙幣発行の担当大臣にするのです。この補佐役には、高橋氏の自ら選抜した数名を充てればよい。そのチームで「政府紙幣発行」スキームを作らせ、選挙公約とするのです。公約は「○四半期以内にプラス成長に反転させること」とか、「09年度は0%以上の成長率を達成すること」とか、数字を出すことです(挙げたのはあくまで例示です)。民間予測との対比で厳しい数字が並んでいるなら、例えば「-2.8%」という予測を「-1%以内」とするといった、いかにも達成が難しそうな困難な目標を掲げるべきです。そうじゃないと、国民が全力で応援しよう、というふうには思うようになりませんよ。
実際に資金投入を行っていくとして、仮に初回投与量25兆円、以後インフレ率が2~3%を超えてくるまで毎月2兆円ないし3兆円投入、といったことを継続するしかないでしょうね。名目成長率だけでもプラスになれば、かなり明るさが戻るでしょう。更に、円は減価となる可能性が高くなるでしょう。そうなれば輸出企業はかなり助かりますよ。
こういう政策を取ることを確約し、これをもって経済界に支援の約束を取り付けるのです。これは先に言わないとダメなので、先手必勝ということです。
これが成功する為の最大の難関は、「論客」力です。
兎にも角にも、強力な論客が選挙前にあらゆる反対論者を撃破し続けなければなりません。これに成功しないと、十分国民に信じてもらえないからです。あまりに専門的になりすぎても、多くの国民には理解し難くなりますので、適度に口の立つ人間を用意できないとダメなのです。この論客部隊が高橋氏以外に、数名は欲しいところです。
どん底に落ちてゆくのがいいか?
それとも、政府紙幣を発行し経済浮揚に賭けるか?
これを問えば、国民のかなりの部分に訴えが通じる可能性はある。特に、麻生さんの場合には若年層に支持があるので、若者に一大ムーブメントを巻き起こしてもらうことは不可能ではない。今、失業したり、派遣切りに遭っている、本当に困っている若者たちに、きちんとメシを食えるようにしてやらなきゃ、ダメなんだよ。そういう人たちに、生きる活力を取り戻してやれなきゃ、日本の再生なんてないんだよ。
若者が絶対に勝つんだ、と思って戦えば、勝てるかもしれない。奇跡を起こせるかもしれない。それに賭けるのだ。
後は、決して後ろを振り返ったりしてはいけない。決心したら、信念を絶対に曲げないこと。党内や閣内から、どんなことを言われようとも、不撓不屈の精神で貫き通すこと。自分が迷ったり疑ったりすれば、国民だって迷うに決まっていますよ。
これに踏み切れるか。
後は、胆力の問題です。
それから、過半数を取れれば、参院で野党が上回っているといっても、民主党だって反対はしにくくなりますから。「民意はどちらにあったか」というのを言えばいいわけですからね。郵政民営化の時にも、参院で否決されたのを郵政選挙後にはひっくり返せなくなったじゃありませんか。参院のメンバーは誰一人変わっていなかったのに、賛成多数になったのですよ。だから、ダメもとでも選挙に賭けるしかないんですよ。