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GDPギャップは「-4.3%」

2009年02月20日 17時58分23秒 | 経済関連
今こそ、財政学者の出番なのではありませんか?

08年10─12月期GDPギャップは‐43%、02年1─3月期以来の大きなマイナス幅=内閣府 マネーニュース 注目銘柄 Reuters

だそうですよ。

2%水準なんて話ではないわけで(笑)。

12月時点の財政学者の見解がどれほど「なまぬるい」ものであったか、ということでしょう。
「予測の専門家たち」は日本にいるのか

ド素人でしかない私の忠告よりも、日銀をはじめ「専門家」の肩書きを持つ人たちのご意見が重用され、彼らの意見が正しいと世間には信じ込まれているわけです。個人的には、「普通に考えれば、おおよその予想はつきそうなのに、どうしてそれが判らないのか」という疑問が消えませんね。だからこそ、「看板を降ろせ」と言いたくもなるわけで。

専門家」みたいな立場や肩書きをどれほど持っていようとも、そういう人の言う意見など「簡単には信用できない」という確信を得るに至ったわけです。この疑念は簡単には払拭されることはないだろうと思います。日本の経済学関係の世界というのは、その程度の水準でしかないというのが現状なのだ、ということです。

ダメさ加減を次々と実証してくれる人たちが次から次へと登場してくれて、私の確信をなお一層補強してくれるというわけです。
日本経済がダメなワケ

思った通りだったでしょう?
専門家でござい、なんて偉そうにしていようが、そんなのはウソばっか。
本当に役立つ人間なんてごくごく限られてるのさ。


はっきり言いますと、「普通に考えれば判りそうなこと」なのに、それが考えられない学者さまだか、専門家だか、そういう連中が多いようです。「普通に考えること」さえ難しいということなのでしょうか。

今、目の前に「ヤカン」がある。
水が1ℓ入っていて、温度センサーでモニタリングしているものとする。このヤカンの水の温度をある範囲内に保つように調節するとして、「かまど」がついているものとする。仮に、現在の室温が20℃で水の温度は10℃だとする。これから、水の温度を37℃に保つようにできるだけ努力するものとしよう。

温度が低くならないように温めねばならないのだけれども、火力が強すぎると熱くなりすぎてしまう。風呂の湯加減を調節するのに近い。ヤカンの設置状態をあまり変えることができないとしても、火からの距離とか火力とかをある程度コントロールする必要があるわけである。温度が低すぎるうちは、できるだけ早く温めた方が良いのであるから、10℃から30℃すぎくらいまでは一気に温めて、その後には火力を落とし、段々と37℃に近づけることになるであろう。

こうした「温度調節」の仕組みが「ヤカン」ではなく、200ℓの「風呂」である場合、100万ℓの「温水プール」の場合、というふうに考えるとどうなるだろうか。たぶんヤカンならば、慣れると火力も温度も調節が最も容易であるだろう。風呂はヤカンよりもちょっと難しく、火力調節が遅れると「熱くなりすぎ」たりするし、温度が落ちてしまうとヤカンほど早くには戻せないということになるだろう。温水プールになると風呂よりも更に調節が難しくなり、温度が上がって行ってる途中で早めに火を弱めないと熱くなりすぎてしまうだろう。温度センサーが「37℃」を示してから火力を止めても間に合わない、ということだ。温度が下がっている途中でも同じだろう。

こういう実例であると多分簡単に判ることなのに、何故か経済のことになるとよく判らない、というような人たちが大勢出てくるのだろう。現代社会の便利さに馴れすぎてしまった「便利脳」なのか、ぬるい「ゆとり脳」なのか判りませんが、温度設定を「37℃」にピッピッとスイッチだけ押して自動的に調節されるという生活しかできない、ということなのかもしれません。水の量が多くなればなるほど、「慣性」みたいに温度が上昇or低下する、ということが起こってしまうだろう。温度センサーの設置にばらつきがあって、温度のムラがあったりするともっと難しさが増す。完璧に温度がわかっていない状況であっても、「体感温度」とか他の人たちの反応や様子を観察するとか、色々な情報源から察知して調節をしていくわけですよ。そのような観察力も察知能力も欠けていますね、ということを言っているのである。


温度が下がってきてるから「かまど」に火を入れて早めに温めとけ、もう温めはじめた方がいいよ、と言っても、「いま温めると温度が上がりすぎるからダメだ、火力はいらない」とかボケたことを言うわけなんですよ。
財政審みたいな財政タカ派だの大蔵閥だのというのは、「温いからダメなんだ、この”ぬくさ”に甘えてるんだ、もっと寒中水泳なみに凍えさせろ」というような、「気合があれば冷たくない」派なんだよ。それでいて、財界が慌てて「冷たすぎです、心停止が起こりそうです」とか泣き言を言い始まり、「オレ達だけ温くして」という要求を出してるようなもんです。為替介入してくれ、低金利融資を優先的にやってくれ、みたいな泣き言はまさしくそうでしょ。

大事なのは、「何℃まで下がるか」を正確に判れ、みたいなことではない。
いや、それは正確に判った方が嬉しいですよ。でも、必ずしも条件が均一ではないし、正確な予測は難しいんですから。そうじゃない。そういうことを言ってるんじゃない。
このまま行くとどうなるか、プールの水温は急速に下がっていきそうかどうか、火力のスタンバイはどうするのがいいか、かまどの温め開始時期はどう考えておくか、そういった「見通し」を持っておくことだ、って言ってるの。プールの温度ムラがどうなのか完璧に調べろとか、熱量から温度を正確に割り出せとか、そういう過度に困難な要求をしているのではない。

頭が悪いヤツラに限って、プール全体像を見ようともしていないし、「かまど」の状況も頭の片隅に置いてないし、プールに入っている人数とか湯気の立ち具合とか、そういう周辺情報を見てない。寒がってる様子にも気を配っていない。あるのは、「数字」だけ。それも、デジタル時計みたいに単純化された、極めて判りやすい「37℃」という表示だけ。それしか頭にない。温度計が示す「37℃」という表示が一番大事なんだ、正しいんだ、という盲信があるから。数字だけ見て調節しようとするから、かまどの火力調節が遅れるんだっての。そういうことにさえも気付けない。○○だから。

はあ?芸術だって?
笑わせるね。

単なる学習能力の問題。芸術でも何でもない。多くは経験の蓄積である。
観察する能力というのは、経験で培われる。どこを見るべきかは、専門の現場でのみ養われる。「理屈をこねまわす」駄本の中には、一切書いていない。「そういう目」で常に観察し生活しているかどうか、だけである。自分の体感や感性とのズレを修正する術なんかは個人差があって判らない。詳しくは、専門家に聞いてくれ(笑)。私はド素人に過ぎないので、金融政策や財政政策のコツだの重要ポイントだのなんて、判らんもの。そんな現場にいた経験なんて、これっぽっちもないし。そんなに鋭い洞察力があるなら、今頃はもっと大儲けして成功できてるだろうよ。