日本郵政人事について、当初予定期日と目されていた24日を目前に控えた22日、佐藤総務相に西川続投案が急遽提示された。恐らく西川続投反対派の包囲網が強まる前に、強烈な反攻・巻き返しに成功した西川支持一派がまさに”ここ”というタイミングで強行突破を図ってきたものと思われた。それは就任間もない不慣れな総務相の迷いと、官邸・官房のウヤムヤを脱し切れていない状況を見極めた上での、奇襲というべき一手であった。
報道を見る限りにおいては、総理・官房長官・総務相の3者会談で西川続投を受け入れたものと思われたのだが、何故かここには財務相である与謝野の姿がなかったようなのだ。総務大臣が相談する先としては、財務相という文言は条文上でも出てくるし、株主としての立場は財務相なのだから、了解を得る相手としては財務相は当然なのではないかという見方はできるであろう。しかし、事前の了解先としての与謝野大臣というのが、西川続投劇では一切見えてこなかったのだった。
与謝野大臣はかつて竹中の天敵とまで言われたことがあった。
麻生と竹中が常々激しいバトルを繰り広げてはいたものの、その頃の麻生の政治力は強力ではなかった。竹中を追い詰めるほどの力など、持ち合わせてはいなかった。一方与謝野は頭の切れがあるのと、玄人受けする政治的センスを持っており、どちらかといえば職人タイプではないだろうか。そんな与謝野は竹中が政治の表舞台から去ってもなお、力を発揮し続けてきたのだった。かつて竹中が担当だった経済財政相をやり、金融相時代には竹中に近いと目されていた金融機関や大手貸金、更には監査法人などにも次々と切り込んでいったと言われた。
そんな与謝野が、今回の西川続投案受け入れの前に相談がなかったのか、という疑問は残るわけである。もし仮に与謝野が100%株主である財務大臣の立場として、西川続投の人事案を拒否したとしたら、西川支持擁護グループは手も足も出ないということになるわけだ。そこで考え出したプランが今回の一手であったのではないか――、と見ることはできるのではないだろうか。
与謝野は某新聞グループの大物と近い存在と見られてきたことも、今回の西川続投案に首を縦には振らなかったのではないだろうか、と予想させる一つの要因である。与謝野が難色を示せば西川続投派の目論見は打ち砕かれてしまう、という問題があったのでないかということである。某新聞グループは続投に疑問を呈する論陣を張っていたしね。
そこで、考えられたのが今回の件である。
①24日提出(日本郵政側の回答)と事前報道されていた期日を22日に繰上げ
②官邸と官房長官を押さえ、総務相に決断機会を与えないようにすること
③三井住友FG色を薄めるという目くらましで「4人組」を引き上げ(更迭)
④株主に「うん」と言わせる為のダメ押し策=与謝野の政治献金情報をリーク
西川続投反対派が陣地を構築する前に、一気に攻め込んだことが何よりも功を奏した、ということが最大。数字も資料も情報も明らかにすることなく、承継財産の手続論にも旧郵政公社時代の問題にも一切触れずに、単なる「人事問題」に焦点化できるし。
与謝野大臣の献金問題というのは、恐らくこれまで「寝かされてきたネタ」だったのではないか。小沢の一件以来、自民党議員の献金リストなんかも総ざらいで調べられてきたはずだからね。そういう過程で出てきたのが二階大臣の問題だったのだろうから。なので、与謝野も例外ではなく、個別に詳しく調べられていただろう。過去の大臣就任前の身体検査にだって引っ掛かってきていなかったのだしね。
なので、今回の件というのは、特別に違法性を指摘できて事件にできるほどのネタではなかったので、長い間寝かされてきただけなのではないのかな、と。
そういう情報を掴んでいたら、あとは「見せ方の問題」だけだから。出すタイミングとか。うまく演出すれば、「迂回献金『か』」とか何とかで「炎上釣りネタ」提供で、食いつきさえ良ければ何だっていいわけだから(笑)。久間さんの時と似てるかもね。
こうしてみると、向こうも必死なんだと思うよ。
それがどうしてなのか判らないけど。
そうまでして死守せねばならない何かがあるのかもしれないんだろうけど。
民主党が政権をとってしまったら、どうせひっくり返されるのに、どうして今こんなに頑張らねばならないのかが理解できないのだよ。何を防ぎたいのか?西川以外の他の人では防げない何かなのか?
あと、
「問題があるというなら、証拠を出してみろ!出してから言え」
みたいな批判があるんだけど、
証拠出せ→じゃあ数字見るから資料を公開して→数字は見せられない
ということになってるんじゃないの(笑)。
20年9月までの数字は出せるだろ?どうしてこれが公開できないのか?
その理由が判らないって言ってるんだよ。昔からの宿泊事業の数字を並べてみれば、あんたらが言うように「無駄遣いしてきたんだ」という中身が判ろうってもんだ。売却は適正だった問題なかった、と断言していたのだから、数字を公開したって問題なかろう?
どういった筋が暗躍しているのか、それはどの線なのか、構図が見えてこないな。単純な話ではないのかもしれない。
選挙前だとアウトで、選挙後であればいいというのもヘンだしな。
よく判らないが、水面下での暗闘というのは続いてゆくだろう。
報道を見る限りにおいては、総理・官房長官・総務相の3者会談で西川続投を受け入れたものと思われたのだが、何故かここには財務相である与謝野の姿がなかったようなのだ。総務大臣が相談する先としては、財務相という文言は条文上でも出てくるし、株主としての立場は財務相なのだから、了解を得る相手としては財務相は当然なのではないかという見方はできるであろう。しかし、事前の了解先としての与謝野大臣というのが、西川続投劇では一切見えてこなかったのだった。
与謝野大臣はかつて竹中の天敵とまで言われたことがあった。
麻生と竹中が常々激しいバトルを繰り広げてはいたものの、その頃の麻生の政治力は強力ではなかった。竹中を追い詰めるほどの力など、持ち合わせてはいなかった。一方与謝野は頭の切れがあるのと、玄人受けする政治的センスを持っており、どちらかといえば職人タイプではないだろうか。そんな与謝野は竹中が政治の表舞台から去ってもなお、力を発揮し続けてきたのだった。かつて竹中が担当だった経済財政相をやり、金融相時代には竹中に近いと目されていた金融機関や大手貸金、更には監査法人などにも次々と切り込んでいったと言われた。
そんな与謝野が、今回の西川続投案受け入れの前に相談がなかったのか、という疑問は残るわけである。もし仮に与謝野が100%株主である財務大臣の立場として、西川続投の人事案を拒否したとしたら、西川支持擁護グループは手も足も出ないということになるわけだ。そこで考え出したプランが今回の一手であったのではないか――、と見ることはできるのではないだろうか。
与謝野は某新聞グループの大物と近い存在と見られてきたことも、今回の西川続投案に首を縦には振らなかったのではないだろうか、と予想させる一つの要因である。与謝野が難色を示せば西川続投派の目論見は打ち砕かれてしまう、という問題があったのでないかということである。某新聞グループは続投に疑問を呈する論陣を張っていたしね。
そこで、考えられたのが今回の件である。
①24日提出(日本郵政側の回答)と事前報道されていた期日を22日に繰上げ
②官邸と官房長官を押さえ、総務相に決断機会を与えないようにすること
③三井住友FG色を薄めるという目くらましで「4人組」を引き上げ(更迭)
④株主に「うん」と言わせる為のダメ押し策=与謝野の政治献金情報をリーク
西川続投反対派が陣地を構築する前に、一気に攻め込んだことが何よりも功を奏した、ということが最大。数字も資料も情報も明らかにすることなく、承継財産の手続論にも旧郵政公社時代の問題にも一切触れずに、単なる「人事問題」に焦点化できるし。
与謝野大臣の献金問題というのは、恐らくこれまで「寝かされてきたネタ」だったのではないか。小沢の一件以来、自民党議員の献金リストなんかも総ざらいで調べられてきたはずだからね。そういう過程で出てきたのが二階大臣の問題だったのだろうから。なので、与謝野も例外ではなく、個別に詳しく調べられていただろう。過去の大臣就任前の身体検査にだって引っ掛かってきていなかったのだしね。
なので、今回の件というのは、特別に違法性を指摘できて事件にできるほどのネタではなかったので、長い間寝かされてきただけなのではないのかな、と。
そういう情報を掴んでいたら、あとは「見せ方の問題」だけだから。出すタイミングとか。うまく演出すれば、「迂回献金『か』」とか何とかで「炎上釣りネタ」提供で、食いつきさえ良ければ何だっていいわけだから(笑)。久間さんの時と似てるかもね。
こうしてみると、向こうも必死なんだと思うよ。
それがどうしてなのか判らないけど。
そうまでして死守せねばならない何かがあるのかもしれないんだろうけど。
民主党が政権をとってしまったら、どうせひっくり返されるのに、どうして今こんなに頑張らねばならないのかが理解できないのだよ。何を防ぎたいのか?西川以外の他の人では防げない何かなのか?
あと、
「問題があるというなら、証拠を出してみろ!出してから言え」
みたいな批判があるんだけど、
証拠出せ→じゃあ数字見るから資料を公開して→数字は見せられない
ということになってるんじゃないの(笑)。
20年9月までの数字は出せるだろ?どうしてこれが公開できないのか?
その理由が判らないって言ってるんだよ。昔からの宿泊事業の数字を並べてみれば、あんたらが言うように「無駄遣いしてきたんだ」という中身が判ろうってもんだ。売却は適正だった問題なかった、と断言していたのだから、数字を公開したって問題なかろう?
どういった筋が暗躍しているのか、それはどの線なのか、構図が見えてこないな。単純な話ではないのかもしれない。
選挙前だとアウトで、選挙後であればいいというのもヘンだしな。
よく判らないが、水面下での暗闘というのは続いてゆくだろう。