いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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普天間基地問題を巡る報道について

2010年01月12日 12時09分05秒 | 社会全般
まず出だしからして、クサイなと思っていたけど、やっぱりな、という感じですわ。
疑念は、ある程度「確信」に変わる、ということですな。


12月7日>普天間基地問題に関する私見

昨年時点で、動きがあるなというのは思っていたんですよ。
読売さんは、何にどう関与しているのか?
ちょっとよく判りませんな。けれども、論調や態度がおかしいということはわかるわけ。

情報操作をやってくるということになれば、これはもう日本の報道機関は信頼性は地に落ちるということになりますわな。そういうのに、大挙して加担してきたのが日本のマスコミなんだな、ということになるわけです。経営が苦しいとか、そういうのは判りますし、「背に腹は替えられない」というのもあるのかもしれませんが、ジャーナリズムは死んだ、ということですな。
ああ、沖縄の地元新聞はまだあるね。唯一の対抗手段が、沖縄の地方紙だけということですね。
予想通りと言いますか、片棒担ぎの報道は続いていたということです。


先月7日に書いた途端に、8日には上院で予算復活
続・普天間飛行場に関する私見

こんなにタイムリーに結果が出る、と(笑)。


次は、朝鮮半島有事だそうで。
12月13日>朝鮮半島有事の際における邦人救出

これも読売さんだったみたいね。


お次は、韓国の匿名軍事専門家。
12月17日>在韓米軍の世界展開と普天間問題

軍ヲタさんに言わせると、出鱈目解説みたいですよ(笑)。因みに、この記事中では、きちんと警告を発しておいたではありませんか。
『かつて日本は戦争という愚かな選択してしまったが、そのお先棒を担いでいたのは新聞だった、ということは、もう一度肝に銘じておくべきであろう。エコーチェンバーの役割を果たすのも、やはり同じくマスメディアなのだ、と以前に書いたが、その意味についても、再考願いたい。』とね。


匿名じゃ信頼性に欠けるとか書いてあげたら、今度は実名の人が登場(笑)。
12月21日>沖縄の海兵隊は韓国に置けばよい

この時は、ルース駐日大使が「顔を真っ赤にして激怒した」とか喜々として報じていた産経新聞さんでしたね。ふーん。

次は、朝鮮半島は関係ない、台湾有事だよ、と。
12月22日>沖縄海兵隊はソマリアの二の舞を望むのか

沖縄には「スーパースタリオン」なんて、もういないみたいなのに、ご苦労さんなことですな。
HMH-361中隊はイラク戦争へ、HMH-463中隊は岩国からハワイへ行ってしまってますから。じゃあ、普天間に残ってる「スーパースタリオン」は、どの中隊が配備されとるわけ?軍ヲタは、知らないことは完全無視でスルーするそうです。でも勝利宣言だけは得意(笑)。


12月21日には、例の藤崎駐米大使がクリントン長官に「呼びつけられた」とか適当に発表した一件があったんですね。
テレビなどマスコミに事前連絡をしておき、国務省に入る前と出てきた後の絵を撮らせる、と。そして、「異例」とか大袈裟に報じさせた、と。意図的ヤラセですな。
さらに追い討ちの一撃として、(読売や産経ばかりだと怪しまれるとでも思ったか?)今度は「オバマ大統領が激怒」と報じたのは時事通信さん。
12月25日>時事ドットコム:首相への不信決定的に=普天間移設、発言捏造に不快感-米政権

普通、他国のトップが「発言を捏造している」とか、言えると思いますか?(笑)
なんつー外交だよ。いくらぼくの書いた7日の記事で「米国は激怒した」という話があったからといって、そんなにそんなに激怒する人たちを登場させるのもどうかと思うわけなんですよ。「大統領は怒り狂っている」、ですよ?そんな問題であるはずがない。朝の報告にさえ取り上げられない話題なのではないのか?大統領は忙しいんだし、そんなちっこい問題なんかよりも、もっと大事な話は沢山あると思うよ。

”必死だな”感が猛烈に感じられたので、少しまとめてみましたよ、と。
12月26日>日本の外務省とマスコミは日米関係を破壊するつもりなのか

もう、軍事技術的論点では埒が明かないと悟ったか(笑)、今度は政治的に「怒り狂う」の演出なんだけど、それが過剰演出だったってわけですかね。ほら、以前にも書いておいたじゃないですか。「ウソをつこうとする時には、大抵余計なことを言う」って(笑)。

12月27日>続・日本の外務省とマスコミは日米関係を破壊するつもりなのか


そうしたら、今度は普天間基地の補修工事をやってやるぜ、って話が出されたそうで。
12月29日>普天間補修は差し止めろ

段々「次の一手」を思いつけなくなって、地元の不安を煽るという方向に来たか?(笑)
もうこうなったら「返還しないで固定化してやるぞ」ということですわな。一種の脅し。


年明けからは、例の「台湾に中国特殊部隊が数万人だか飛び込んでいって新政権樹立」とかいう英文の架空戦記もの(笑)にでも触発されたか、普天間代替施設は「ヘリで20分以内」の新説が登場、と。
1月6日>普天間基地の重ヘリ中隊は何という部隊?(訂正部分あり)

今回のは、共同通信さんの記事だそうで。

更にはパキスタン閣僚からのご伝言(笑)。これも共同通信さん。
1月9日>今度は「パキスタンに言わせるの図」ですか


結局は、「本尊登場」ということにあいなりましたよ、ということではないでしょうか、というのが、拙ブログの予想でございました。
1月7日>続々・日本の外務省とマスコミは日米関係を破壊するつもりなのか~カート・キャンベル国務次官補を巡る疑問

読売さんの単独会見が報じられて、その後には海外プレスで会見、と。


日本というのは、こういう国なんだそうですよ。



別に、ぼくが予知能力を発揮しているわけじゃない(笑)。
見ていれば、何となく判る、というだけ。
例えばルース大使に会ったことなんか勿論ないけれども(笑)、どういう感じの人かというのは、想像できるからね。センスのない人間がストーリーをいい加減に作ってしまうと、どこかにボロが出るとか矛盾や違和感が含まれる、というようなことさ。小説や映画なんかでも、有り得ないような人物描写なんかに出会うと、「ええっ!?こんな人だったの?」というような違和感を持つのに似ている。

つまりは、想像力の問題さ。




朝鮮戦争は「日本の共産化阻止」の戦いという認識

2010年01月12日 09時46分48秒 | 社会全般
たしかに、昔を振り返るとそういう危惧があったことには同意できるね。

ニクソン氏「朝鮮戦争は日本に関する戦争」、米資料(聯合ニュース) - Yahooニュース

(以下に一部引用)

ニクソン元米大統領が、1950年に起こった朝鮮戦争への米国参戦の決定は、韓国というよりは日本の共産化阻止に目的があるという認識を持っていたことが、米政府の資料から分かった。聯合ニュースが10日、入手した機密解除資料の内容を明らかにした。
 資料によると、ニクソン元大統領は40年前の1970年9月16日、イリノイ州シカゴで周辺州のメディア関係者を前にオフレコを前提に演説し、こうした認識の一端を示した。ニクソン元大統領は「トルーマン元大統領が朝鮮戦争参戦を決定すべきかどうかをめぐり多くの論争があった時、わたしは『共産主義者の立場では朝鮮戦争は韓国ではなく日本に関するもののため、米国は必ず参戦すべき』という、世界の共産主義運動専門家の分析が胸に迫った」とし、朝鮮戦争の性格はその通りだったと同意を示した。

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韓国が落ちれば、次は日本だ、というような危機感はあったのであろう。東欧でもアジアでも、共産化の波は世界に広がっていた時代だったということかな。


拙ブログ記事でも、以前にそれに近い感想を抱いたことは書いた。

これ>「中国反日デモ」から見える日本政治

『もしも当時、一般大衆が政治体制を本気で完全自由に選んでいたとしたら、共産主義国家となっていたかもしれない(今の歴史を絶対視する訳ではないが、共産主義を選択しなかったことは正解であったと思える)。』

今の日本人からみても同じようなことを考えるのだから、同時代の、しかも米国人からすれば、それはもう「かなり危ない」という状況になっていたのではないかな。その後に広がる「日米安保闘争」、学生運動や過激派の活動(連合赤軍などに代表されるもの)などを思えば、どちらに転んでいたかは判らない。


朝鮮戦争勃発で、偶然にも日本の経済的復興にはプラスに作用したし、旧日本海軍掃海部隊の出番とか、大量の輸送を担った船や揚陸艦需要など、日本人(船員たち)の関与もそれなりにあったようだった。
これらの米軍輸送を担う船の、カラになった帰りの船便が、引き揚げ者たちや戦没者の遺骨などを運んでくるのに一役買ったんだったか、確かそういう関与もあったんじゃなかったかな。

いくつもの偶然の重なりで、日本は共産主義国にはならなかった。
朝鮮戦争は、そのうちの一つの要因だった、ということなのかもしれない。