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普天間基地に「スーパースタリオン」は何機あるか?

2010年01月13日 12時00分04秒 | 防衛問題
前の記事のコメントで、CH-53Eが配備されている、という根拠を挙げて頂いたので、少しお答えしたいと思います。

実際に普天間基地には「スーパースタリオン」が何機あるのか、報道機関が取材するとか、防衛省か外務省が公式に発表してくれるといいのですが、これは軍事上の機密とか言われてしまうので、公表できないということかもしれません。

まあ、いいですが、一応、当方の見解を書いておきたいと思います。


1)ヘリの飛行中隊は何機編成か?

一般的には、海兵隊のヘリ中隊は12機で構成されているようです。したがって、本来的には、HMM-262やHMM-265の中ヘリ中隊でも12機編成というふうに考えるのが普通ではないかと思います。


2)例示の「CH-53E 2機」は、どの中隊所属か?

「普天間基地所属の」という説明が記事中であるとして、このCH-53Eはどこから来ているのか、というのが問題になるかと思います。HMM-262に属するわけでなければ、普天間に今後何年間も残っているかどうかというのは、疑問ではないかと。


3)現在、そして、グアム移転計画が進んだ後にも残るのか?

現在の時点で配備されていないとか、グアム移転後には常駐しないということになりますと、沖縄に常設基地を永続的に置いておく意義は極めて乏しいということになるかと思います。



あくまで推測ですが、31MEUの編成という点から普天間にCH-53(D若しくはE)が配備されていたものと思われますが、普通の構成はこんな感じになっているそうです。
海兵隊遠征隊 - Wikipedia


CH-46はオスプレイに置換されてゆくということでしょうから、これに加えてCH-53という編成ということなのでしょう。

普天間基地移設問題 - Yahoo!ニュース
(09年11月のドラフト文書を見てください)

すると、中ヘリ(MV-22)中隊2個(24機)+CH-53が4機という混成ということでしょう。これは、普天間基地の中ヘリ(CH-46)2個中隊+CH-53が4機という編成と同等ということではないかと考えました。


で、問題のCH-53はどこから来ていたかというと、恐らく岩国だったはずです。
元々普天間基地にいたであろう重ヘリ中隊はイラクに行ってしまい、岩国からCH-53 4機がローテーで来ていたということなのでは?
すなわち、普天間から岩国に移動していったHMH-463重ヘリ中隊からの転出ということです。

しかし、今は岩国にはいなくなったみたいですから、ハワイとかからやってくるということでもない限りは、4機配備を維持できないのでは。

更に、航空群の編成は、AH-1Hの軽攻撃ヘリも加わりますけれども、これも移動してしまっているようで、HMLA-369中隊は普天間海兵隊の公式HP上では見つけ出せませんでした。

そうすると、重ヘリがいるかどうかという問題ばかりではなく、軽攻撃ヘリがいないと遠征部隊の航空群を編成できない、ということになるのではないかな、と。
31MEUは、中ヘリ12機+重ヘリ4機、軽攻撃ヘリ6機、というのが必要となるはずなので、この編成は普天間にいる部隊だけでは構成できません、ということを指摘しているのです。


一方、グアムのドラフトではオスプレイ24機+CH-53 4機の編成と考えられているようですので、これまでの普天間基地での編成を踏襲しているものなのではないか、ということですね。

常駐ではない、というのが「沖縄に置け」ということかどうかは不明です。逆にいうと、グアムに常駐してもいいんじゃないですか、とは思いますけれどもね。