いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

小沢を陥落させない限り、普天間問題で鳩山政権の譲歩はない

2010年01月18日 12時46分56秒 | 政治って?
手っ取り早く言えば、そういうことだろうね。

攻め手としては、まず鳩山総理自身の「偽装献金問題」というのがあったわけである。

これがまず使われた。
同じく政治資金規正法違反事件であり、会計責任者と元公設秘書は在宅起訴ということになったわけだ。12月22日だな。
この焚き付けは、思ったよりも広がらず、燃え上がり具合は案外「大したことがなかった」ということさ。


で、情報操作側というのは、色々と思案するわけ。
12月21日には、例の「藤崎駐米大使がクリントン長官に呼び出し食らって、国務省前で記者会見をやった」日、ということになっている。
大雪のさなか、入る前からマスコミは待ち構えていたという、何と都合の良い展開で、異例の呼び出し&異例の藤崎大使会見ということになったわけだ。

攻めるポイントというのはいくつもあって、そういうのは次々と投入されてゆく必要があるからね。で、鳩山総理は、かなり「グラッと来た」わけですよ。

なので、抑止力発言なんかに繋がった、と。そう見ているわけですよ。
12月27日>続・日本の外務省とマスコミは日米関係を破壊するつもりなのか

鳩山総理は、危うく「心が折れそう」になったわけだな。


もう一度戻って、小沢の金の問題が取り上げられ始めたのは、年末だったわけだが、発端は12月22日の産経記事だ。
陸山会土地問題 石川議員に聴取要請 東京地検 4億円超不記載も (産経新聞) - Yahooニュース

(以下に引用)

民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」が平成16年に購入した東京都内の土地を翌年に購入したように政治資金収支報告書に記載していた問題で、東京地検特捜部が小沢氏の元秘書で同会の会計事務担当だった民主党の石川知裕衆院議員(36)=北海道11区=に、任意の事情聴取に応じるよう要請したことが21日、関係者への取材で分かった。同会の政治資金収支報告書に4億円以上の不記載の疑いがあることも判明。特捜部は今後、聴取に向けて石川氏と日程調整を行う。特捜部は小沢氏側が重機土木大手「水谷建設」から計1億円の裏献金を受けたとされる疑惑も捜査しており、この疑惑についても説明を求めるとみられる。

同会は17年1月7日に東京都世田谷区の土地を約3億4千万円で購入したと収支報告書に記載。しかし、同会が都内の不動産会社と売買契約を結んだのは16年10月5日で、代金の支払いも同月29日だった。この際、都内の不動産会社は同会から「登記日を年明けにしてもいいか」と言われたとされる。関係者によると、小沢氏側はこれまで、土地代金について、4億円の定期預金を担保に小沢氏名義で金融機関から借りた4億円を充てたと説明。ところが、同会が不動産会社に土地代金を支払ったのは、融資を受ける前だったという。16年の収支報告書によると、前年からの繰越金を含む収入は約7億3千万円で、借入金4億円を差し引けば約3億3千万円。土地代金と定期預金の原資には計7億4千万円が必要で、4億円以上が簿外で調達され、収支報告書に記載されていない可能性がある。このため、特捜部は同会の会計事務を担当していた石川氏からの事情聴取が不可欠と判断したもようだ。

======


爆弾投下と同じようなものなので、第1弾、第2弾、第3弾と、プレッシャーを与え続けねばならないからね。相手側に恐怖を与えなければ、効果はないわけだから。

で、鳩山総理の虚偽記載はとりあえず過ぎ去ってしまったので、次のネタとしては小沢に狙いをつけるということになるわけだ。
自民党時代だと、安倍、福田、麻生、いずれも「叩けばOK」ということで、すぐに効果が出たから。そういう学習効果は、長年の蓄積だからね(笑)。


さて、偶然にも12月21日~22日くらいにかけて、いろんな動きがあった、と。
(そういや、ウチの記事では、こんな頃だった>沖縄海兵隊はソマリアの二の舞を望むのか台湾有事と違憲性

このネタ投下後、年明け以降には「検察には大マスコミがついています、とことん支援します」というお墨付きでも得たのかな?
検察は必死の情報供給、これをマスコミは全面バックアップ体制で「大炎上」へと向かうように誘導を重ねました。

こうして当初の目的通りに、「小沢まつり」に発展させることに成功した、と。


要するに、鳩山政権にヤキを入れてやろうと思ったら、鳩山が小沢に寄りかかり、小沢の後ろ盾がある限りは鳩山を落とせない、という確信を抱いたので、やはり最終目標である小沢を刺すよりない、ということにはなるわな。

別に、小沢の立件なんてできてもできなくても、どちらでもいいんだよ。政治的に葬り去ることができるなら。秘書逮捕でもそれなりにダメージを与えられるからね。

結局は、「逆らえばどうなるか」というのを思い知らせるには、十分なのさ。



かつて久間さんが討たれたのも似てるだろ?
事務所費問題から始まって、怪しい関係だか人脈だか、そういうのもそうだったし、週刊誌ネタで刺されて、しまいには防衛大臣辞任へと追い込まれていった。「しょうがない」発言なんて、マスコミで大袈裟に取り上げるべき話題でもないのに、ターゲットを絞るとバッシングは簡単。麻生さんのバー通いだの、漢字読めないだの、どうだっていい話もそうだよ。

どれも、突然降って湧いた疑惑で失脚するわけじゃない。
「演出の仕方」次第、ということなんだよ。

それを決めるのは誰だと思うか?(笑)


恣意性というのは、検察だけの問題じゃない、ということさ。