いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

どうしてギリシャ国債程度でこんな騒ぎに?

2010年05月07日 17時52分36秒 | 経済関連
はっきり言って、全然判らないのがこれなんだよね。

ギリシャ国債の債務残高は高々2800億ユーロくらいらしいので、当面半分くらいの債務軽減があれば、多分倒れる心配なんてなさそうなんじゃないですかね?

とりあえず必要額が2000億ユーロとしても、120円換算で24兆円にしかならない。
これが全部飛んだって、ユーロ圏の経済規模の大きさからすれば、大した話にはならないんじゃないの?そんなに重大なんだろうか?被害は深刻ですかね?


日本だと、旧国鉄債務の方が大きいとか、悪名高きUR都市機構の長期債務だって13兆円強あるわけで、そういうのを整理するとしても、こんなに大変なことにはならないんでないの?

都道府県でいえば、神奈川県がギリシャと同じくらいのGDPらしいんだけど、神奈川県の債務整理とかでこんなに世界中に信用不安を巻き起こしたりなんかはしないよね(債務残高の違いは確かにあるが)。

つーか、今の信用不安の反応って、大袈裟過ぎやしないかい?


ひょっとして、ギリシャがデフォると、国際的に超有名などこかの大銀行さんとかが倒れそうになる、とかって、そういう話でもあるんですかね?
そうでもなけりゃ、こんなに大騒ぎになるかな?
ギリシャ国債を大量に持ってる投資家(金融機関)が、どこかにいるとか?


総資産100兆円以上とかを持つ銀行なら耐えられるんじゃないのかな、と思ったりするけれども、どこかに集中しちゃってるとか、そういう疑心暗鬼でもあるのかな?
損失覚悟でも何でも、ギリシャ国債を売っぱらってしまえば、何十兆円も損失を被ることはなさそうですけどね。
今のところは市場取引は継続されているんですよね?だからこそ、金利水準が算出できているんですよね?


それなのに、ここまで大騒ぎするという理屈がよく判らん。
ベア・スターンズが逝った後、「次はどこか」探しがあったのが尾を引いているんだろうか?
あの時にも、一時持ち直しとなったにも関わらず、急にリーマンが倒れてしまったからね。そういう連鎖が想定されている、ということなんだろうか?


因みに、アイスランドだって、窮地に立たされたし、インフレ率が2ケタに上昇したけれど、「日本は破綻する!!」とか「ハイパーインフレになって破滅する」とか煽りまくってる連中が言うみたいな「国家が破滅」みたいなことにはなってませんけど。今のところは。

別に、物価が2割上昇したって、「ああ、酷いインフレだな」ってだけで、それで国家破滅みたいにはなってませんぜ。年率で10%以上に上昇したことのある国なんて、アイスランドに限らず、成長著しいと言われているブラジルやベトナムだって超えてる時はあったけれども、別に国家破産とかにはなってないっての。ブラジルもベトナムも、普通に存在してますけど。


本物の無知蒙昧な連中は、「日本はハイパーインフレになってしまう」とか大袈裟な妄言を撒布しとるだけ。

これは、まあいいか。



いずれにせよ、ギリシャの債務問題がどうしてこれほど大きく騒がれるのか、それが判らん、という話ですな。ユーロの経済規模からすると、別にどうってことないんでないの?
支えきれない、というほどのものではないように見えるが。

それとも、ギリシャを支援してしまうと、続々とそれに類する国々が湧いてきてしまい、悪しき先例をなりかねないから、とか?

ま、株式市場がこれほど下落していくというのが、まるでよく判りませんな、という話です。
ギリシャ国債が全損だとしても、20兆円や30兆円で済むなら、世界市場の時価総額の損失分の方が圧倒的に大きいぞ。世界中のみんなで、株式を一部売却して現金を作り、ギリシャに無償でプレゼントした方が、はるかに損失が少ないだろうよ。アホだな(笑)。

その方が、世界市場の下落は防げていて、各投資家の資産目減りはここまで大きくなることはなかったから、たったの数十兆円の為に失った資産はあまりにも痛かったということさ。



ms(ミリ秒)投資術が招く奈落~市場取引をなかったことにする米国のご都合主義

2010年05月07日 17時00分30秒 | 経済関連
ヘンなタイトルですみません。
msと言っても、マイクロソフトとか、モビルスーツ(笑)とかではありません。時間の単位です。


マーケット至上主義者たちが常々金科玉条のように奉ってきた「市場」ですが、ここに至ってもなお、信頼性を揺るがす事態が生じたようです。


まあ、あれですな、将棋とか囲碁で言えば「今の、ちょっと待った」ってことですな(笑)。それとも、「この勝負、なかったことにしてくれ」という、恐るべき事態が発生、ということです。しかも、結果を確かめてからの「ちょっと待ったー!!」っていう、超反則技みたいなもんですな。

ヲイヲイ、君たちの大好きだった「市場は正しい」という主張はどこに行った?
自らが招いた結果であるのに、どうして、それを待ったできるの?
なんか、都合よすぎじゃね?
激しく下落した日には、「イカン、イカン、これはノイジ―投資家どもの阿漕な仕業なのだから認められない、やり直しね」ということで、価格を書き換える操作を行うのと一緒なんだよ。

そんな、「これ、ちょっと待ったしていいですか」とかいう手口を認めていたら、もう何だってアリだね。「空売りは正しい」とあれほど正当化しておった連中が、てめえのケツに火
が点いた途端に、「値動きがおかしい場合には無効」とか「空売り規制をすべし」とかに、掌返しで豹変するのと一緒だな(笑)。

ま、彼らのやることや言い分というのは、常に「自分がゲームに勝つ(=市場取引で大儲けできる)ように」ということだけだからね。


それはそうと、あまりに過激な急落、ということなんですが、これって、全くの個人的推測にすぎないんですけれども、恐らくシステム売買みたいなもののせいなんじゃありませんかね?


市場の各銘柄に監視システムを組んでおく。
値動きの、何らかの「引き金」点を監視しておくのさ。そうすると、売買の命令がスタートしてしまう、みたいな。これが、人間の入力速度は「命取り」ということになるので、機械的な速度―ミリ秒ms単位の反応―で実行されてしまうのでは。

更に、裁定取引などの複雑なプログラム売買なんかが組まれているとか、そういうのも一気に解消とか、新たな裁定発生とか、玉突き現象の如く売買がほんの短時間で実行されてしまうんじゃないのかな?

それら総体の動きが出てしまったのが、強烈な下げということだったのでは。
つまり、仕掛けを自分たちで施していたわけだから、それが発動するのも自分たちの仕業に過ぎないわけだし、その結果として値動きが過激になってしまったとしても、自業自得なんでは。それこそが「マーケットの掟」ということだったんだろう?今更になって、これを否定するのかな?


そう、これはまるで生体内カスケードのような仕組みなんですよ。
視覚情報が伝達される時の、蛋白や酵素の動きと似ているわけだ。たった一つに過ぎない刺激―今回の米国市場ではたった1銘柄の売買注文の「入力ミス」という噂らしい―がスタートのトリガーとなる、ってことさ。そこから先は、カスケードの働き(本件では複雑な取引プログラム)によって大幅に増幅された、ということ。

こういう変化が、1秒にも満たない時間内に発動を繰り返してしまうのであれば、そこから先は本当の「玉突き現象」みたいに次々とプログラムが作動してしまう、ということなんではないのかな。気付いた時には、あらゆる取引が成立してしまった後、ということでは。
プログラムが優秀であればあるほど、確実に市場の値動きの偏向や歪みを検出し、最適な売買命令を出してしまう、ってことさ。


そういう売買手法を禁止するとかじゃなけりゃ、発動してしまったものを後になってから「今日の取引は、ノーカン(*)ね」
と、全部なかったことにしょう作戦ですな。だって、そうじゃないと「大損しちゃうよ」ということなんでしょう。これまで、ある思惑で構築してきたポジションなんかが大損でも投げ売りで解消されちゃったり、みんなが泡食って投げたから自動的に損切り発動で投げたんだろどうしてくれるボケナス、とか、そういう嘆きが寄せられたんでは。

(*):ぼくが子供の頃、野球なんかをやっていてセルフジャッジだと「どちらとも判定できない」という争いが発生した時なんかに、年長の子が必ず発動する奥の手というか、最終決定の究極奥義のようなものとして発っせられた言葉。ノーカウントの短縮形らしい。一つ前の状況に戻して、プレーやり直しとなる。 


なので、結果が散々だったのを見て、こりゃあノーカンにするか、ってことになったんじゃないの?
要するに、内輪で都合の良いのは何なのかを考えたってことでしょうよ。


つまり、「恣意的な価格操作」と変わりませんな(笑)。

参考までに、日本の将棋には、基本的に「待った」はありません。