もうね、見ていて涙ぐましいね。まあ、反米感情が沸騰するのをどうにか防ぎたい、ということはあるんだろうと思いますけれども、商売の為には優先させるのも止むを得ない、ということなんですかね。
向こうには向こうの事情というものがあるでしょうから、まあ見物しているしかないわけですが、日本の外務省や防衛省の呑気さにも呆れますな。この国は、劣化があらゆる部門に及んでいるのでしょう。
で、韓国では、遂に決定的証拠を掴んだ、ということになったみたいです。
>哨戒艦沈没、北朝鮮関与の「決定的証拠」発見と韓国メディア 国際ニュース : AFPBB News
(一部引用)
【5月18日 AFP】韓国海軍の哨戒艦「天安(Cheonan)」が爆発・沈没した問題で、韓国の聨合(Yonhap)ニュースは18日、韓国軍関係者の話として、同艦や現場海底から採取された金属片や爆発物の痕跡を分析した結果、北朝鮮の魚雷が沈没原因であることを示す「決定的な証拠」が発見されたと報じた。
国防省筋によると、爆発物の痕跡は、韓国が7年前に入手した北朝鮮の魚雷から採取された成分と同様の化学的構成だったという。聨合ニュースなどの韓国メディアは、魚雷のプロペラと見られる破片が発見されたとも伝えている。東亜日報(Dong-A Ilbo)は、調査団は、破片は中国もしくはロシア製の魚雷の一部だと結論付けたと報じている。
======
ここに来て、火消しに躍起のようですな。「疑念の煙」は立ってはいけない、ということで、韓国国内の情報統制とか、ネット上の監視活動とか、必死のようです。
よく映画なんかのベタなシーンとして、悪徳刑事が事件現場に「犯人が使った凶器」を捏造してハメる、というものがありますよね?
ここに、「犯人の指紋ベッタリの拳銃」があったぞーー、みたいな。
誰かに濡れ衣を着せる為に、仕組んでおくというパターンね。まさしく、こういうのに近い気がするんですよね。なので、犯行現場から、後になって出てくる「こんな動かぬ証拠」というのがあっても、頭から信じることはできないんだよね。こういう証拠捏造なんてものは、そう難しいわけではないかな、と。
いつぞやも書いたけれど、何かの検査とか調査結果は、捏造なんてやろうと思えばできるからね。
改めて感じるのだけれど、どちらかといえば「マイナーな、ガラパゴス化(笑)した」日本語しかできない人間で良かったなと。英語しか判らない連中は、英語の情報ばかりを見る。韓国なら、韓国語の情報を監視してしまう。だけど、マイナー言語である日本語というのは、ローカル語であるが故の、情報隔壁の役割を果たすことになる、ということだな。推測や予想をどうやって可能にするのかを知りたければ、まず日本語をよく学ぶことだな(笑)。
話が逸れた。
前にも書いたけれど、最初の頃の情報は概ね正直に出されたものが多いと思うけれども、ある時点を経過してからは隠蔽意図がある可能性があるので、あまり信用できないかもしれない。だけど、情報を出してくる情報源の人たちの全部が「情報統制下にある」ということを知っているわけではないから、知らないが故に、ついうっかり「本当のことをしゃべってしまう」ということはあるわけである。
それを見咎める「裏で糸を引く人たち」が、「なに余計なことをしゃべってんだよ、ボケが」と情報管理をしっかりしろよ●●!みたいに、烈火の如くお怒りになる、ということになってしまうわけでございます(笑)。あの、産経新聞が伝えた「情報漏れ」猛抗議というのは、恐らくそういうことを言っているものと思いますけど。「65海里」のことをバラしたから、ということではありますまい。
また、いくつか指摘を書いておくことにしますよ。
①事故当初、救難連絡をした天安側は「座礁した」と言った
これは3月中に報道されています。まず海上警察に連絡が入った時には、「船が座礁したかも」ということで救助要請があったものと思われるわけです。普通、軍艦の艦長とかが「座礁」と沈没とを言い間違うといったことはあるか?
まずないと思いますよ。それは、当人が「座礁したのかな?」と疑うか錯覚するような事態が発生していたから、ということなのです。
魚雷攻撃を受けて、船が真っ二つに折れて沈むという事態で、「座礁」と言うだろうか?
多分そういうことではなかった。艦長の報告を言い換えると、「まるで座礁したかのような」船の動きだった、ということを言っているわけなんですよ。これまで述べた潜水艦衝突時を想定すれば、そう、まるで座礁したかのような錯覚があっても全然不思議じゃないんですよ。むしろ整合的なんですね、証言と。潜水艦に乗り上げたような恰好になってしまうわけですからね。
それに、衝撃音は感じても、魚雷のようなものが爆発したという音ではなかった。乗組員たちの中に、そうした爆発音を聞いていない者が多かったので、初期の頃の事故原因が直ぐには出されなかった、ということでもあるわけです。
②付近には、哨戒艦「束草」がいた
天安の事故発生時には、近くにいたらしいんですね。北朝鮮船の攻撃というものを、見つけることはなかった、というのが初期の証言だったんですよ。更に、陸地から赤外線でこの海域を監視していたらしいんですね。
この両者とも、「魚雷攻撃の水柱、水しぶき」のようなものを全く見てない、証言してない、ということなんですよ。前の記事にも書きましたが、船底爆発で真っ二つに折る程の威力があったのに水しぶきが上がらない、なんてことが本当にあるでしょうか?
なのに、誰も爆発の様子を見ていない。勿論、天安の乗組員たちの中にも、だれ「一人もいない」んですよ。
③地震観測所の証言は「直撃」
ま、これは科学的評価が分かれる可能性はあると思います。ただし、重要な証言がある。もしも、水中爆発であると、まず最初に魚雷の爆発、続いて船への衝撃が加わり船体破断、ということになるわけです。そうすると、最初に魚雷爆発による衝撃で発生した波が記録され、やや遅れて船に当たった衝撃の波が記録される、ということになるようなんですね。
ところが、このディレイ信号がないので、観測結果としては「魚雷爆発」と船体破断が同時、すなわち直撃弾だったのではないか、という意見が4月初めに報じられていたわけです。これは、魚雷の艦底爆発とは矛盾するんですよ。陸上で見ていようと、僚艦から見ていようと、左舷に魚雷の直撃弾があったら、そりゃあ判るに決まっていますよね?
しかし、そういう目撃はないし、調査途中でも「直撃ではなく、バブルジェット」という意見だけが出されていたわけです。少なくとも、引き上げられた艦体の観察結果からは、誰も直撃なんて言わない、ということなんですよ。
これも、潜水艦がダイレクトに天安に衝突した、という仮定と一致しているわけです。まさに直撃弾だったわけですから。衝突時の信号が計測されていても、それは正しいということなんですね。
ああ、最後に一つ。
因みに、決定的証拠というのは、魚雷の一部が「中国」製か「ロシア」製の一部、ということなんですよね?
こういう時、中国やロシアの潜水艦攻撃ではなく、「北朝鮮だ」と言える確たる証拠というのは、一体何だと思いますか?(笑)
北朝鮮が中国製やロシア製の魚雷を購入して使っている、というのが事実だとして、それが何故北朝鮮と特定できると考えるのか、ということを聞いているんですよ。
普通の思考力を持つ人間ならば、
「中国製またはロシア製の魚雷を用いる潜水艦」が発射した可能性が高いと考える
とか言うはずなんですよ。
少なくとも、中国ではなく北朝鮮、と主張するバカはいない。そんなこと、判るわけがないんだから。
AさんもBさんもCさんも、みんな共通して「シャネルの香水」を使用しています。
犯人は、シャネルの香水のシミを残していきました。さて、犯人は誰でしょうか?
たったこれだけの情報から、「犯人はAさんです、間違いありません」、と豪語するようなものなんですよ。そんな人はいますかね?
そういう根本的にオカシイよね、ということにさえも気付かないというのは、どうしてなのか、判りますか?
「とある主張」を否定する為だけに、記事が流されるから、です。
「とある主張」とは、例えば「北朝鮮以外の国の魚雷攻撃説」とか「潜水艦衝突説」とか、そういうものを否定できるならOKという基準で思考してしまうからなんですよ(笑)。
仮に「中国製魚雷」の存在が確実、と言えるなら、米国原潜の魚雷ないし直に衝突のいずれも否定できるから、ですよ。
ロシア製魚雷であれば、北朝鮮、ロシア、ひょっとして中国、というふうに、候補はいくつかになってしまうだけかもしれないんですよ。それを、決定的、と呼ぶのは、明らかにおかしい、ということです。
因みに、中国製とロシア製の区別がつけられないのは何故なんだろうか、と疑問に思いますね。「中国製かロシア製か判らんけど、とにかく北朝鮮が犯人」って言いたいだけにしか見えませんね。
爆薬が発見された最初の頃には、「ドイツ製」とか噂がありましたよね?
ついうっかり「普段から身近にある爆薬」を置いてきてしまったもんだから、「どうやら西側諸国で用いている魚雷のようだ」という分析結果が出てしまったんじゃありませんか?(笑)
嘘をつき通す、というのは、辻褄合わせとかが本当に大変なんだろうと思うんですよ。どこかに矛盾があるとか、うっかり落とし穴に引っ掛かってしまうから。完璧な推理小説のストーリーを作り上げるくらいの能力があればできるのかもしれませんが、普通はそうはいかないわけで。
向こうには向こうの事情というものがあるでしょうから、まあ見物しているしかないわけですが、日本の外務省や防衛省の呑気さにも呆れますな。この国は、劣化があらゆる部門に及んでいるのでしょう。
で、韓国では、遂に決定的証拠を掴んだ、ということになったみたいです。
>哨戒艦沈没、北朝鮮関与の「決定的証拠」発見と韓国メディア 国際ニュース : AFPBB News
(一部引用)
【5月18日 AFP】韓国海軍の哨戒艦「天安(Cheonan)」が爆発・沈没した問題で、韓国の聨合(Yonhap)ニュースは18日、韓国軍関係者の話として、同艦や現場海底から採取された金属片や爆発物の痕跡を分析した結果、北朝鮮の魚雷が沈没原因であることを示す「決定的な証拠」が発見されたと報じた。
国防省筋によると、爆発物の痕跡は、韓国が7年前に入手した北朝鮮の魚雷から採取された成分と同様の化学的構成だったという。聨合ニュースなどの韓国メディアは、魚雷のプロペラと見られる破片が発見されたとも伝えている。東亜日報(Dong-A Ilbo)は、調査団は、破片は中国もしくはロシア製の魚雷の一部だと結論付けたと報じている。
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ここに来て、火消しに躍起のようですな。「疑念の煙」は立ってはいけない、ということで、韓国国内の情報統制とか、ネット上の監視活動とか、必死のようです。
よく映画なんかのベタなシーンとして、悪徳刑事が事件現場に「犯人が使った凶器」を捏造してハメる、というものがありますよね?
ここに、「犯人の指紋ベッタリの拳銃」があったぞーー、みたいな。
誰かに濡れ衣を着せる為に、仕組んでおくというパターンね。まさしく、こういうのに近い気がするんですよね。なので、犯行現場から、後になって出てくる「こんな動かぬ証拠」というのがあっても、頭から信じることはできないんだよね。こういう証拠捏造なんてものは、そう難しいわけではないかな、と。
いつぞやも書いたけれど、何かの検査とか調査結果は、捏造なんてやろうと思えばできるからね。
改めて感じるのだけれど、どちらかといえば「マイナーな、ガラパゴス化(笑)した」日本語しかできない人間で良かったなと。英語しか判らない連中は、英語の情報ばかりを見る。韓国なら、韓国語の情報を監視してしまう。だけど、マイナー言語である日本語というのは、ローカル語であるが故の、情報隔壁の役割を果たすことになる、ということだな。推測や予想をどうやって可能にするのかを知りたければ、まず日本語をよく学ぶことだな(笑)。
話が逸れた。
前にも書いたけれど、最初の頃の情報は概ね正直に出されたものが多いと思うけれども、ある時点を経過してからは隠蔽意図がある可能性があるので、あまり信用できないかもしれない。だけど、情報を出してくる情報源の人たちの全部が「情報統制下にある」ということを知っているわけではないから、知らないが故に、ついうっかり「本当のことをしゃべってしまう」ということはあるわけである。
それを見咎める「裏で糸を引く人たち」が、「なに余計なことをしゃべってんだよ、ボケが」と情報管理をしっかりしろよ●●!みたいに、烈火の如くお怒りになる、ということになってしまうわけでございます(笑)。あの、産経新聞が伝えた「情報漏れ」猛抗議というのは、恐らくそういうことを言っているものと思いますけど。「65海里」のことをバラしたから、ということではありますまい。
また、いくつか指摘を書いておくことにしますよ。
①事故当初、救難連絡をした天安側は「座礁した」と言った
これは3月中に報道されています。まず海上警察に連絡が入った時には、「船が座礁したかも」ということで救助要請があったものと思われるわけです。普通、軍艦の艦長とかが「座礁」と沈没とを言い間違うといったことはあるか?
まずないと思いますよ。それは、当人が「座礁したのかな?」と疑うか錯覚するような事態が発生していたから、ということなのです。
魚雷攻撃を受けて、船が真っ二つに折れて沈むという事態で、「座礁」と言うだろうか?
多分そういうことではなかった。艦長の報告を言い換えると、「まるで座礁したかのような」船の動きだった、ということを言っているわけなんですよ。これまで述べた潜水艦衝突時を想定すれば、そう、まるで座礁したかのような錯覚があっても全然不思議じゃないんですよ。むしろ整合的なんですね、証言と。潜水艦に乗り上げたような恰好になってしまうわけですからね。
それに、衝撃音は感じても、魚雷のようなものが爆発したという音ではなかった。乗組員たちの中に、そうした爆発音を聞いていない者が多かったので、初期の頃の事故原因が直ぐには出されなかった、ということでもあるわけです。
②付近には、哨戒艦「束草」がいた
天安の事故発生時には、近くにいたらしいんですね。北朝鮮船の攻撃というものを、見つけることはなかった、というのが初期の証言だったんですよ。更に、陸地から赤外線でこの海域を監視していたらしいんですね。
この両者とも、「魚雷攻撃の水柱、水しぶき」のようなものを全く見てない、証言してない、ということなんですよ。前の記事にも書きましたが、船底爆発で真っ二つに折る程の威力があったのに水しぶきが上がらない、なんてことが本当にあるでしょうか?
なのに、誰も爆発の様子を見ていない。勿論、天安の乗組員たちの中にも、だれ「一人もいない」んですよ。
③地震観測所の証言は「直撃」
ま、これは科学的評価が分かれる可能性はあると思います。ただし、重要な証言がある。もしも、水中爆発であると、まず最初に魚雷の爆発、続いて船への衝撃が加わり船体破断、ということになるわけです。そうすると、最初に魚雷爆発による衝撃で発生した波が記録され、やや遅れて船に当たった衝撃の波が記録される、ということになるようなんですね。
ところが、このディレイ信号がないので、観測結果としては「魚雷爆発」と船体破断が同時、すなわち直撃弾だったのではないか、という意見が4月初めに報じられていたわけです。これは、魚雷の艦底爆発とは矛盾するんですよ。陸上で見ていようと、僚艦から見ていようと、左舷に魚雷の直撃弾があったら、そりゃあ判るに決まっていますよね?
しかし、そういう目撃はないし、調査途中でも「直撃ではなく、バブルジェット」という意見だけが出されていたわけです。少なくとも、引き上げられた艦体の観察結果からは、誰も直撃なんて言わない、ということなんですよ。
これも、潜水艦がダイレクトに天安に衝突した、という仮定と一致しているわけです。まさに直撃弾だったわけですから。衝突時の信号が計測されていても、それは正しいということなんですね。
ああ、最後に一つ。
因みに、決定的証拠というのは、魚雷の一部が「中国」製か「ロシア」製の一部、ということなんですよね?
こういう時、中国やロシアの潜水艦攻撃ではなく、「北朝鮮だ」と言える確たる証拠というのは、一体何だと思いますか?(笑)
北朝鮮が中国製やロシア製の魚雷を購入して使っている、というのが事実だとして、それが何故北朝鮮と特定できると考えるのか、ということを聞いているんですよ。
普通の思考力を持つ人間ならば、
「中国製またはロシア製の魚雷を用いる潜水艦」が発射した可能性が高いと考える
とか言うはずなんですよ。
少なくとも、中国ではなく北朝鮮、と主張するバカはいない。そんなこと、判るわけがないんだから。
AさんもBさんもCさんも、みんな共通して「シャネルの香水」を使用しています。
犯人は、シャネルの香水のシミを残していきました。さて、犯人は誰でしょうか?
たったこれだけの情報から、「犯人はAさんです、間違いありません」、と豪語するようなものなんですよ。そんな人はいますかね?
そういう根本的にオカシイよね、ということにさえも気付かないというのは、どうしてなのか、判りますか?
「とある主張」を否定する為だけに、記事が流されるから、です。
「とある主張」とは、例えば「北朝鮮以外の国の魚雷攻撃説」とか「潜水艦衝突説」とか、そういうものを否定できるならOKという基準で思考してしまうからなんですよ(笑)。
仮に「中国製魚雷」の存在が確実、と言えるなら、米国原潜の魚雷ないし直に衝突のいずれも否定できるから、ですよ。
ロシア製魚雷であれば、北朝鮮、ロシア、ひょっとして中国、というふうに、候補はいくつかになってしまうだけかもしれないんですよ。それを、決定的、と呼ぶのは、明らかにおかしい、ということです。
因みに、中国製とロシア製の区別がつけられないのは何故なんだろうか、と疑問に思いますね。「中国製かロシア製か判らんけど、とにかく北朝鮮が犯人」って言いたいだけにしか見えませんね。
爆薬が発見された最初の頃には、「ドイツ製」とか噂がありましたよね?
ついうっかり「普段から身近にある爆薬」を置いてきてしまったもんだから、「どうやら西側諸国で用いている魚雷のようだ」という分析結果が出てしまったんじゃありませんか?(笑)
嘘をつき通す、というのは、辻褄合わせとかが本当に大変なんだろうと思うんですよ。どこかに矛盾があるとか、うっかり落とし穴に引っ掛かってしまうから。完璧な推理小説のストーリーを作り上げるくらいの能力があればできるのかもしれませんが、普通はそうはいかないわけで。