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韓国哨戒艦沈没事故についての疑問~7(追記後)

2010年05月21日 16時17分47秒 | 外交問題
どうしてウソに気付かないのか?
いや、知っていても「敢えて触れない」ということだろうとは思いますがね。


僅か数日前の記事では、決定的証拠として挙げられていたのは、「1番と書かれた文字」ではなかったでしょう?(笑)

韓国哨戒艦沈没事故についての疑問~4・Smoking Gun!


火薬成分が一致していた、という説明だったでしょう。
発見された金属片は、「中国製またはロシア製」だったんじゃありませんか?

なのに、何故かそれは誰も疑問に思わないんですね(笑)。
当初は、この線で立証できたとしよう、ということだったわけですよね?
でも、まさかウチみたいな素人が気付くとは思ってなかったんでしょう。証拠にならないよ、と指摘したら、急遽追加の「動かぬ証拠」を出してきたようにしか見えないですね。土壇場でスクリューを出してきたわけですよ。


①金属片は、中国製かロシア(旧ソ連)製の魚雷の一部、という説

犯行に使われたとされる”北朝鮮製”のCHT-02Dは、中国製かロシア製のプロペラを使用している、ということなんですか?(笑)
金属片は「中国製かロシア製」というのが出まかせだった、ということですか?


②TNT火薬の成分比率が「北朝鮮の訓練用魚雷の推進用火薬」の成分と一致、という説

当方は、火薬とか危険物の専門家というわけではありませんから、詳しく判らないんですが、疑問もあるわけですよ。火薬って、化学的安定性は高いんでしょうか?普通は、爆発するようにできているわけだから、そんなに安定した物質であると反応が弱くて爆発力が小さくなってしまうと思うんですが、まあいいですよ。

海水中に火薬を置いた場合、成分は変化しないんですか?
海水中というのは、色々なイオンが溶けているし、金属イオンもそれなりに存在していると思うんですよ。つまり触媒は豊富に存在しうる、というようなことですな。それでも、火薬の成分は安定して変化せずに残っている、ということなんでしょうか?
水没している時間にもよると思いますけれども、検査精度としては、どうなんですか?

更に、18日時点での決定的証拠とされた「指紋も同然」とかいうらしい成分比率ですけれども、国ごとで違うというのは本当だとして、採取したサンプルの「成分比率」というものが、一体全体どうやって判ったのかが気になるわけなんですよ。船体だけじゃなく、海底からも採取したって言ってましたよね?要するに、「ゴミ」を一緒に混ぜている、ということなんですね。それなのに、火薬成分比率が正確に判定できる、ということらしいんですね。

メチル基とかニトロ基とかが、海水中で安定して残っているものなんですかね?しかも”成分比率が正確に判る”って、どうやって測定できたんですか?分析方法を詳しく知りたいですよね。軍事機密だから言えない、とか言うかもしれませんが、ゴミを正確により分けられないと測れませんけど、普通は。軍事機密でも何でもなく。試料が正確でなければ、成分比率の比較なんかできないんじゃありませんか?

まあ、アメリカ製の銃及び弾丸が犯行現場にあったという事件があれば、「これはアメリカ人の犯行だ」とか豪語する連中が大勢いるということは間違いないわな(笑)。アホだな。

サンオ級潜水艇が2~3日前から姿が見えない、とかいう、超曖昧でいい加減なアリバイ捜査というのも、普通はあり得んだろうよ。大体、それくらい、って、そんなの証拠にもならんだろう。米軍からのS.Iも特別にはなかった、と韓国軍幹部は、3月時点の取材で答えていただろうよ。



北朝鮮は常々悪事を働いてきたことは確かだと思うが、今回の一件が彼らの犯行というのは、どう考えてみても合点が行かないわけなんですわ。

もし狙ってやったとすれば、北朝鮮側の物言いは違うと思うけど。「悪の帝国の手先どもに、偉大な我らの戦闘軍団に代って、正義の痛撃が加えられた」みたいな、「俺たちは正しいけど、お前らは悪の軍団な、ザマアミロ」といった感じだろうと。ところが今回に限っては、「オレじゃねえって言ってんだろ」と、割と普通のマジな返答だからね。本当にやってないツッパリ生徒が疑いをかけられた時、「俺はやってねー」と必死に言う姿と似てる(笑)。



ちょっと追加です(19時半頃)。

また例によって例の如く、いますね、色々と。

はてなブックマーク - 韓国政府公式発表「天安沈没は北朝鮮による魚雷攻撃によるもの」と断定 : 週刊オブイェクト


証拠に死角はない、と信じて疑わないということかな。

ああ、こういう言説を流している連中ならば、きっと検出された火薬というのが、「北朝鮮製」とかいうのを立証できると信じているってことだろうね。

コレね>はてなブックマーク - 韓国コルベット沈没「魚雷の火薬成分を検出」米韓は北朝鮮による攻撃と判断 : 週刊オブイェクト

火薬が本当に北朝鮮で用いられているものと同一である、というのは、どうやって示せるか言ってもらいたいもんだな。
成分が検出される、というのと、成分比率が明らかになる、というのは別だ、ということに気付かないってことなんだろうね。定量的に測定できるなら、その手法を教えてくれってことなんだよ。

あれか、北朝鮮製の火薬には、トレーサーでも入れてあったのか?(笑)
北朝鮮にしか存在しない、特殊な成分でも混じっているのか?



デニス・C・ブレア国家情報長官は何故辞任したか

2010年05月21日 13時08分19秒 | 外交問題
ああ、何となく判りますよ、その気持ちが。

ブレア米国家情報長官が辞任表明 ホワイトハウスと確執か(CNN.co.jp) - Yahoo!ニュース

(以下に一部引用)

ブレア氏は元太平洋軍事司令官で、2009年1月に国家情報長官に就任。同ポストは、2001年9月の米同時多発テロ発生などを受け、中央情報局(CIA)、連邦捜査局(FBI)など17の情報機関を統括する目的で新設され、2005年から活動を開始している。

事情に詳しい情報筋がCNNに語ったところによると、ホワイトハウスとブレア氏の間には、長官ポストの役割などに関する意見の相違があったという。同情報筋はまた、同氏の「率直さ」がホワイトハウスの方針に合わなかったとの見方を示した。

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デニス・ブレア長官は、元太平洋軍総司令官で1999~2002年まで在任していた。
何を隠そう、2001年に起こった「えひめ丸沈没事故」当時の総司令官がブレアだった。
ここ最近ブログ記事に取り上げてきた「えひめ丸」は、偶然にも現在の国家情報長官と繋がっていたのだった。


彼は何故辞めたのか?

恐らく、「海の男」だったからさ。
真の海の男だったからだよ。

「率直さ」がホワイトハウスと合わなかったから、とか書かれているが、権謀術策を駆使して操りたいという勢力と、実直であろうとする男が「合わない」というのは、よくある話ではないかなということだ。

えひめ丸の事故は、確かに不幸な出来事であった。
だが、デニス・ブレアは、被害者や遺族に対して最大限の配慮をすることに心を砕いた。原潜側に責任があったことは確かだったが、米軍にはとても珍しく謝罪をしてくれたのだった。あの時の功績は、ひとえにデニス・ブレア総司令官の存在が大きかったであろう。ブッシュ大統領自らが謝罪の意を表したのだった。

当時の森総理への批判が強まり、沈没したのは森政権と言われたものだ。


多分、長年海で生きてきた男だから、海でぶつけて放置するとか逃げる、といったことが、基本的に許すことのできない人なのではないかと思う。船乗りの仁義というか、矜持というか、そういうのが体の芯まで叩き込まれているのだと思う。
たとえ、敵国同士であろうとも、難破している船の乗組員を放置して逃げたりはできない、といったタイプの人なのではないかな、ということだ。



あくまで推測だが、書いておく。

今回の韓国哨戒艦沈没事故について、当初は事実の隠蔽とかを考えていたわけではなかったのではないか。しかし、ホワイトハウスの上の方は、あの手この手を駆使して、隠蔽に終始したんだろうと思う。そのやり方が、海の男には許せなかったのさ。船乗りの魂に反するからだろう。腹に据えかねるやり方、というものはある、ってことだ。

もしもブレア自身なら、正直に海の事故を謝罪し、善後策をきちんとすれば、信頼は必ず得られるはずだ、と考えたのではないかな。
事故当初、韓国潜水士が死亡した後に米国駐韓大使や在韓米軍の司令官などが慰霊に訪れたのは、そういうことがあった為ではないか。

だが、その後にホワイトハウスと韓国政府上層部は、情報を隠し通そう、ということで一致したわけだ。これは政治的に決まった。だから、デニス・ブレア長官の出る幕はもうない、ということになったんじゃないのかな。

しかも、末端の方では非常にお粗末な「情報操作」になっていて、これはもう「ダメだわな」という失態続きだったんじゃないのかな?
ホワイトハウスの方からは、「もっと情報の統制をしっかりやれよ」とかの無理難題を押し付けられて、そう簡単にできるはずないのにね、と。しかも、どこぞの場末の素人ブロガ―にさえ、簡単に見破られる程度のストーリーだったからなんじゃないのかな(笑)。


穴だらけで隠蔽するのは無理だから正直に話そう、という人と、ここまで隠し通したんだから今更話してどうする、って人とでは、相容れないということになってしまうわけで。

正直に話して何十年かの信頼を得るか、嘘をつき続けてこれまで築いてきた信頼を全て失うか、それは「ホワイトハウスの決めること」だからな。

「えひめ丸」の時には、正直に話して、ブッシュ大統領が謝罪したからこそ、収めることができたと言ってよい。

だが韓国の場合には、ここまで引っ張ってしまうと、もう後戻りはできなくなってしまっているからね。4月時点でもめたことが、迷い(情報管理・統制をやるか、やらないか、ということだな)を生んだんだろうと思う。正直に言っておけば、早期に解決に向かったことは確かだと思う。

反対したのは、ホワイトハウスの一部高官たちだろう。オバマ大統領は、そちらの方針を受け入れたということさ。つまり、オバマ大統領自身が加担したのだ、ということは覚えておくべきだろう。それが、電話会談だのという、とって付けたような茶番劇だったということさ。



辞めたデニス・ブレアの方こそが、信頼に値する人物ではないかと、ぼくは今でも思っている。