いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

小田嶋隆氏も江川紹子氏も、思慮が足りない

2012年07月20日 21時51分47秒 | 社会全般
大飯原発再稼働の条件というのが、「電力不足は避けられない」というものだったわけで、橋下市長が白旗を揚げたというのも、そういう理由だったであろう。

彼らは、口を揃えて言ったわけですよ。

「電力不足は避けられない」と。
それよりは、マシだ、と。再稼働は容認せざるを得ない、と。


>http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20120531/232792/?P=2


小田嶋氏は、こう書いている。

私自身は、関西地方の夏の電力不足は避けられないだろうと思っていた。しんきくさい節電や万一の停電が、経済の足を引っ張ることも確実だろうと。



ぼくは、毎週小田嶋氏のこのコラムを読んできたわけだが、この時ほど残念に思ったことはなかったね。

やはり、権威にすがるのだな、と。
どこぞの馬の骨が言うことは、信用ならないとしか思われないのだな、と。


で、関電とエネ庁の連中に、まんまと騙されるのだな、と。


そういう連中が多いからこそ、大飯原発はまんまと再稼働に踏み切られたわけだよ。


何より悲しいのは、彼らは自分が「加担した」とは露とも思っていないことだ。
彼らの思慮の足りない無責任発言が、どれほどの影響を与えているのかということについて、考えたことはないのだろうか。


勿論、まだ夏が終わったわけじゃない。
これから、関電とエネ庁は本気で停電テロを仕掛けてこないとも限らないから。


だが、ここまでの需給の数字を見れば、ほぼ事前の説明が出鱈目であったことが明白なのに、無責任な発言者たちは、反省が一ミリもないのだな。



人間とは、そういうあさましいものなのだろう。


イルカはサメになれない~復活編

2012年07月20日 19時19分56秒 | 経済関連
非常に面白い見出しだった。


>http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M7E96D6S972T01.html


まあ、互いに攻撃し合うというわけにもいかないだろうし、実際のところ今後の業界全体の信頼問題ということになるので、難しいわな。


過去の警告なんざ、日本でだって、誰も耳を貸してくれはしなかったわけだが。

07年3月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/5f9a76a2296857ea19938899e5f89250


08年9月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/a79a8bd27c17b3e0332e10b795136b6c



もっと以前から、LIBORはちょっと危ういね、という話も出されていたわけで。

08年5月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/c68c6b55d6bde00154b58cd3c8f5ffcf



そして、原発稼働問題でも言われたのが、「交通事故が多いからって自動車を禁止するのか」の論理は、もっと以前から出されていた「言い古された陳腐なセリフ」だ。
勿論、使う側は、いかにも経済学的に冷静に論理的に検討しよう、みたいな、すかした連中だ(笑)。その経済学的な屁理屈は、ほぼ壊滅したみたいだがね。


06年9月>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/fea0729ba56f872f300ca10a6012993c


経済学論理だと豪語する連中は、例えば「禁酒法を見よ」とバカの一つ覚えみたいに言い募るが、そういうのは危うい前提に乗っかっているものだ、という自覚がないわけだよ。


今後、どうなるのか、静かに観察しているよ。
国内問題というわけではありませんので。

それ以上に、日本国内の「反省すべき人々」が全く反省してないのが、本当に愚かだな、とは思う。経済ナントカ系の人々は、自分たちがどんな主張をしてきたか、何を信じて発言してきたのか、そういうことを振り返り、反省すべきだろう。




食糧自給率は問題ないと言えるか

2012年07月20日 14時00分00秒 | 経済関連
これはTPPに関連するのだが。

国内の食糧生産を輸入に頼るべき、というのは、やはり不安ではある。


>http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE86J01C20120720



いくら「これは契約だから」と言ってみても、相手側がその約束を守れるとは限らないわけで。

そういう危険性があるよ、という話をしたわけだよ。


>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/f24fcfbcc6b2e5c3fdbe5dd9c745421c


(再掲)

世界規模での冷害とか干ばつとかで、大凶作となってしまった場合、本当に食糧が平等に分配されるだろうか?生産国が出荷制限を行ったりしないと言えるか?
経済学の教科書には、そうした手口や手段については書いてないぞ?(笑)
中国がレアアースの出荷を一時停止したように、相互依存は効率を高めたり経済連携を推進してくれるが、一方で「生殺与奪権」を相手に握られてしまう、ということもないわけではない、ということである。
これが食糧であった場合、生産力の急回復は極めて困難であり、一時的に我慢して凌ぐ、ということも難しいので、交渉力や主導権を握られる可能性を常に警戒しておく必要があるのだ。


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よく考えるべき。


google chromeの方で文字色を変えようと思っても、何故か拒絶される。

どうしてかな?


はてなの方でも、やっぱり文字色が変えられなかった。

それは、グーグルだからか?


IEだと、何の問題もなくできてしまう。


追記だけど(22日)。
今日、自分の返答用コメントを書いて投稿したら、何故か反映されない。数字入力もきちんとしたのに、反映されない。google chromeには、何があるのかな?
IEでも、ちょっと前までは履歴が自動で消える設定が効いていたのに、今はそれが効かない。何を調べたいの?



橘玲氏は『マイクロファイナンスで生活保護を撲滅しよう運動』を止めたのか?

2012年07月20日 13時57分56秒 | 経済関連
まあ、そんな運動をやっていたわけではないのですが。
こんなタイトルにしたのは、ちょっとした経緯がありまして。


コレ>http://www.tachibana-akira.com/2012/07/4601


橘氏は、以前にはマイクロファイナンスについて、もっと肯定的であったはずだ。


>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/e27ed304e822afbb05769a084e214211

>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/fb32493958a57d9ec83f1ae812d447cc



拙ブログでは自営業者が減少したことを考えてみてはどうか、と言ったわけだが、それが当時には理解されなかったようだった。続編の記事も、先進国でも行われているんだから、というような中途半端な肯定であった。


参考記事で挙げたのは、こちらだった。
>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/3fa09ac7923f159617a0f8c2c531622d

これは単に当方が空想で書いたものに過ぎなかったが、言いたいことはそうかけ離れているわけではない。

資金調達の困難さそのものが収入増や事業成立の妨げとなっている途上国の場合と、事業の効率性という非常に厳しい競争環境にある日本のような先進国経済とでは、意味が異なるであろう、というのは、誰でも推測できることだろう。


だが、”200年余の知の遺産”を重視する橘氏にとっては、経済学理論というものが世界共通にどこでも通用する論理であるという確信のようなものがあったように見受けられた。

その確信が揺らいだか、考え方を若干変えてくれたのなら、それは喜ばしいことである。

変えた理由が、当方が記事を書いたから、ということではないにしても。