新・定年オジサンのつぶやき

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人権を侵害する力の信奉者のプーチンを庇う安倍晋三

2022年04月23日 11時46分03秒 | 安倍晋三

今や「戦場のジャーナリスト」になってしまったこの御仁の最近の現地レポート。 
 

【キーウ発】「クリミア侵攻」抜きで語るドンバスの虐殺はプロパガンダである
 

開戦から56日目、4月22日。
 今回の戦争で「非はウクライナにある」とする人達の論拠は―
 ドンバス地方でウクライナ側がロシア系住民を虐殺した、それは国際機関の調査でも明らかだ・・・とするものだ。
 「ウクライナ=善」「ロシア=悪」の二元論に立つ訳ではないが、「非はウクライナにある」とする説には決定的な要素が欠落している。
 ドンバス戦争はロシアによるクリミア半島への軍事侵攻(2014年)を受けて始まったのだ。
 当時、現地で侵攻の一部始終を見ていた身として言わせてもらえば、ロシアがクリミア半島のウクライナ軍基地をすべて攻略し終えたのが4月初旬。ドンバス戦争は4月7日開戦だ。
 ドンバス戦争はクリミア侵攻が終わるか終わらないかのうちに始まったのである。
 クリミア侵攻は国際法違反にあたる武力による奪取だった。これを抜きにしてドンバス戦争は語れないのだ。
 喧嘩を裁く時に問われる「どちらが先に手をだしたのか」で言えば、ロシアである。
 ドンバス地方(ドネツク州、ルハンスク州)のロシア系住民に年金が払われないなどの虐待がある・・・も巧妙なプロパガンダである。
 住民はマリウポリ(ドネツク州)の社会保険事務所に行けば年金がもらえたのだ。私は写真も撮り住民から話を聞いている。
 ドンバス地方は親露派勢力に実効支配され役所も押さえられている。政府が年金を送れば親露派勢力の資金源にされるだけだ。そのためマリウポリまで行くようにさせたのである。
 ドンバス戦争が始まって間もない頃、私はドネツクで親露派民兵を取材車に乗せた。民兵はタクシー代と思ったのだろうか、心情を吐露してくれた。
 「いつも砲撃に遭っている。私の家族は難民となって(ロシアに)逃れた。とても淋しい。誰も戦争なんてしたくない。みんな平和を望んでいる」。
 意気軒高で好戦的なのは、権力者たちとその取り巻きだけなのだ。戦争の常である。
 治安の悪化したドンバスに行くと誘拐される、という刷り込みもあり、ジャーナリストの足が遠のいた。
 ドンバス地方はブラックボックスになったのである。プロパガンダのし放題になった。

 
   
 まさに非生産的な「戦争」の愚かさなのであろう。
 
一方、「ウクライナの内戦は2013年11月から14年2月にかけてアメリカのバラク・オバマ政権が実行したクーデターから始まる。その際、ホワイトハウスで指揮していたのが副大統領だったジョー・バイデン、現場で指揮していたのが国務次官補を務めていたビクトリア・ヌランド。戦闘員の主力はネオ・ナチで組織された「右派セクター」だ。」と、今回のロシアのウクライナ侵攻の歴史を振り返り、諸悪の根源は米国であるというジャーナリストは「反クーデター派の住民が多いマリウポリをロシア軍が制圧」というレポートを発している。
 
まさに混とんとしてきたウクライナでの戦況なのだが、平和な日本ではこんな「お花畑」的な輩が健在である。
 

 
安倍晋三氏『プーチン氏は信長みたいなもの、力の信奉者だ』指摘
 
この記事には冷静な読者からのコメントが際立っていた。
 
★これな、他の記事で時代による価値観の違いを冷静に考えられない、熱狂的な信長マニアで荒れてた。
言いたい事は概ね理解できるんだけど、人気の高い信長とプーチンを重ねるのは失言だったなぁ。
生き残りをかけて他国に攻め入る戦国時代での活躍で称賛されている信長だが、現代にいれば侵略者ですよね、冷静に考えて。
そして絶対的に自分と考えの合わない者や組織は徹底的に潰して、力で自分の理想の世界を作り上げていった。
それが良い結果となって評価されたのは後世になってからで、当時は容認できない勢力に散々攻めたてられていて、最終的に味方に殺されている訳だから。
今のプーチンは力で現状を変えようとしていると考えれば、安倍さんの言っている事は理解できる。
ただ、この行動が後世に評価されるのかは別としてね。
 
★歴史ファンに人気の戦国時代だが、要は「日本の内戦時代」であって、天下人はその内戦時に侵略を繰り返した結果、全国を軍事力によって統べた「独裁者」だ。
日本の歴史において、力でなく法で治世を行った時代などほんのごく最近のことであって、代々の天下人と言われる人間はすべからく「力の信奉者」であり、何も信長に限ったことではない。
かつての天下人にも光と影があり、法の支配が及ばない時代においては、その残虐行為を裁く術はないが、今の時代、許されざる人道的、法的なものさしが存在し、今回のロシアの侵攻はそれに反していると多くの国から糾弾されているものだ。
所謂この「信長発言」の最大の問題点は、アベ氏が「プーチンを称賛もしくは賛美している」ように聞こえてしまうという点にあると思う。
まあ、かつては「同じ未来を見ている」とまで称えた相手。
ただの誤解なのか否か、実際の心中はわからないが…。
 
★人権を侵害する力の信奉者とだけ言っておけば意図は伝わる、その程度の話。
例えがいるような内容でもなければ、むしろ戦国時代や信長なんて下手な例を出したせいで無駄に混乱を生じさせてる。
そもそも戦国時代に現代的な人権の概念はまだ存在しない。つまり戦国武将が現代の人権を守らないのは人物自体の資質の問題では無く、当時は元々そんなものが存在しないというだけ。
そんな時代の人物と現代に生まれ一応はその価値観を理解してるプーチンを比較同一視すれば聞き手が違和感を抱くのは当然。
ようは例えが壊滅的に下手。もしくはプーチンの事を正しく理解出来ていない。   
 
夕刊フジ主催のシンポジウムなので、出席者の多くは「安倍晋三信奉者」たちか、国民会議派の連中なので、今までの自分とプーチンの関係からまともなプーチン批判もできず、「言ってみれば戦国時代の武将みたいなもの。たとえば織田信長に人権を守れと言っても全然通用しない」と訳のわからぬことを口走ったのかもしれない。
 
しかしこの程度の話ならば害はないのだが、「隣国からの侵攻」を煽り、「核のシェアリング」とか「敵基地攻撃能力」の強化と防衛費の倍増などと喚いている間はよいのだが、湾岸戦争の時のように「人道復興支援」と称して自衛隊の派遣をもくろもうとしている政府の危うさを危惧するコラムがある。
 
『人道支援』の印籠と自衛隊派遣」(長周新聞  コラム狙撃兵

「ロシアによる軍事侵攻が続くなか、政府は、国際機関からの要請を受けて、自衛隊の輸送機をウクライナの周辺国に派遣し、支援物資などを運ぶ方向で調整に入りました」――。NHKがにわかに報じたニュースを聞いて、まず「国際機関」ってどこの国際機関だよ! と疑問を抱いたのと同時に、これがエスカレートした場合に自衛隊がウクライナの後方でNATO側の兵站任務を担わされ、武力参戦に引きずり込まれかねない危うさを感じた。NATOの構成員でもないのに、なぜ自衛隊が駆り出されるのか? という疑問は拭えない。もともとが欧米vs.ロシアの矛盾に端を発した武力紛争であり、そのもとで故郷を追われた何百万人ものウクライナ人が各国に身を寄せなければならない事態に発展している。そのなかで、米英仏などの当事者であり責任を負うべき国々も支援物資を運ぶための輸送機くらいは持っていよう。近隣にいくらでもあるはずなのだ。それなのに、なぜはるばる東アジアの一国にすぎない自衛隊の輸送機にお呼びがかかるのか、ここにきて関与させようとする力が働くのか? と思うのである。
 その後の報道で、「国際機関からの要請」とはUNHCR=国連難民高等弁務官事務所からの要請であることが明らかになり、政府としては自衛隊機の派遣は、国際平和協力法、いわゆるPKO協力法に基づく対応になるということで、近く閣議で輸送機の派遣を決定したいというものだった。しかし、それだけでは具体的な活動の中身はボヤッとして煙に巻かれており、曖昧模糊としたまま身を乗り出させる訳にはいかない。その存在はJALでもなければANAでもなく、軍隊だからである。世界196カ国あるなかで、なぜ紛争の真っ最中によりによって自衛隊に要請が来るのか、国連難民高等弁務官事務所はいかなる判断で日本政府に要請したというのかも、何もわからないままである。
 イラク戦争では「人道復興支援」として自衛隊が武装した米軍と武器を輸送した過去がある。そうなると戦争遂行のカギを握る兵站を担っているだけである。従って「人道復興」という印籠を突きだして「この紋所が目に入らぬか!」(皆の者、黙れ! 黙れい!)をやっているものの、では、いかなる任務を遂行するのか? は曖昧にできない点である。今回のウクライナにおける紛争では、ウクライナという片側の当事者に既に防弾チョッキを送るという振る舞いをしており、武力参戦に引きずり込まれかねない危険性を伴っていることについて見なければならない。
 イラク戦争のときのように、ちゃっかり軍人・武器輸送なんてしたなら、それはロシアから見た場合には完全なる兵站任務であり、攻撃の対象になってもおかしくない。欧米各国が「これでたたかえ!」といって殺人ドローンや諸々の武器をポーランドなどの周辺国まで運び込み、戦闘の長期化を視野に武器支援が加熱している折りに、その「人道支援」も見方によっては様々なのである。武器を投入して煽ることを「正義」「人道支援」といって憚らない者だっているなかで片側に与して、紛争のプレイヤーとして組み込まれた場合、日本社会にとっては引き戻せない一歩になることは明らかである。
 紛争が長期化するなかで、数百万人規模でウクライナ国民が難民として彷徨っている現実がある。この解決のためには、結局のところ一刻も早く停戦合意に導く以外に方法などなく、最終的には元々暮らしていたウクライナの地で平穏に過ごせる状況をつくり出す以外にはない。まずはドンパチを治めることが先決で、そのために橋渡しができる非当事者としての第三国の関与が不可欠である。NATOの一員でもない日本としては、世界的に「オマエら米国の犬だろ?」と思われているとはいえ、独自のスタンスを保つこともできるはずだ。戦争に加担するのではなく、それこそ非戦を憲法に謳った国としていかなる武力紛争についても仲裁に入り、無難に鎮めていくために力を尽くすことの方が、世界196カ国のなかでの貢献度は高いはずだ。
 「ウクライナ可哀想」からの「ロシアやっつけろ!」の熱狂に乗じた武力参戦――。こうした状況について、いわゆる左翼陣営のなかでも是とする者があらわれ、なんだかハッスルして「自由と民主主義」の「正義」の闘いに感情的に与していく流れがあることにも注意が必要であろう。日和見主義が排外主義に転化し、民族主義の虜となって帝国主義戦争の加担者になっていく――第二次世界大戦でも同じようなことは起こっているのだ。

 
あまりにも長い間の「平和ボケ」から、「自由と民主主義」の「正義」の闘いに感情的に与していく「マッチョ」な輩もまだまだ健在なのだろうが、それはこんな映画の中だけの話にしてほしいものだ、とオジサンは思う
 
マッチョとは?『クライ・マッチョ』日本版予告  

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