朝方は「もはや真冬」並みだったが、徐々に気温が上がってきたようである。
やはり「四季」がなくなったと嘆いている人も多いが、日本の気候は若干の偏りはあるが少なくとも関東地方の平野部は「大雪」の心配は当分はなさそうである。
目をお隣の国に向ければ、政治の世界ではこんなことが起きていた。
「『裸の王様』 の1人クーデター」
お隣の韓国で尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領がにわかに非常戒厳を宣布して軍事クーデターを企てたものの失敗に終わり、弾劾訴追されることとなった。4日深夜から明け方にかけて騒然とした雰囲気で情報が駆け巡り、民主化を経た現在の韓国でいったい何が起こっているのかと思わせたが、そこはかつての軍事独裁政権の真似事など通用せず、逆に仕掛けた側が巨大な権力の上に浮き上がっていたことを物語る「1人クーデター」に終わった。その後の展開からして、おそらく大統領がいくら旗を振ったところでついて行く者が誰もいなかったのであろう。軍隊も、与党も――。そして、憲法違反の謀反を企てた尹錫悦自身が立場を追われることになったのである。70年代や80年代に朴正煕(パク・チョンヒ)や全斗煥(チョン・ドゥファン)が同じように戒厳令を宣布して軍事独裁政権をしいたのに倣ったのだとしたら、それはあまりにも韓国の民衆を舐めすぎであり、時代錯誤も甚だしいというほかない。 第2次大戦後、韓国では日本の侵略支配に加担・協力し、支配機構の一翼を担っていた部分がそっくりそのまま戦後支配の担い手としても登用され、ソ連、中国、北朝鮮と対峙する反共の砦として、アメリカ傀儡の軍事独裁政権が長らく権力を担保されていた。それが現在の尹錫悦に続く韓国保守の系譜であり、韓国右派の最も右側に位置している勢力ともいえる。さながら日本でいうところの安倍晋三みたいなもので、岸信介と朴正煕がかつての朝鮮支配時代の上司と部下だった関係を戦後も維持していたように、軍事政権を敷いていた韓国保守勢力と自民党清和会の相性はピッタリで、ともに反共右派勢力としてアメリカから支援を受けて培養されてきた存在といえる。統一教会しかりである。 尹錫悦は今回の戒厳令宣布について、「親北の野党勢力の攻撃から韓国を守る」ことを主張し、北朝鮮の影響から韓国を守るのだと真顔で演説していた。その光景はまるで「北朝鮮のミサイルから日本を守る」と吹聴していた安倍晋三とも重なるものがあった。内憂外患が激化すると、権力者というのはいつも外側の仮想敵に矛先をずらして排外主義を煽るのが癖とでもいおうか、問題をすり替えて逃げ込む癖でもあるのだろう。北朝鮮もまたそういうポジションなのか、都合よく脅威の象徴として使われ過ぎである。そうあり、4月の国会議員選挙ではさらに惨敗して政権基盤は揺らぎ、国会運営がままならないばかりか予算も可決できず、支持率も20%そこそこと低迷。にっちもさっちも行かず袋小路に追い込まれていた。しかし大統領としての権力だけは絶大なものだから、「北朝鮮の脅威から韓国を守る」という錦の御旗を掲げて、戒厳令の宣布すなわち軍事クーデターによって国会を封鎖してうるさい野党や左翼を黙らせ、すべての政治活動や街頭デモなどを制限し、軍隊の武力によって権力構造を維持しようと試みたのだろう。しかし、40~50年前とは時代も変わっており、いまさら軍事独裁政権の復活など韓国の民衆が許すはずもないのである。むしろ展開によっては、光州事件など闘った韓国民衆の魂に火を付けるような挑戦でもあった。 今回の一件で不思議なのは、尹錫悦の孤立している自らの立場を認識できない勘違い、最終的には「1人クーデター」にまで行き着いた時代錯誤な振る舞いや判断は、いったい何を起源にしているのか? という点である。まるで現代版の「裸の王様」を見せられているような気がしてならない。 |
もっとも「裸の王様」は国民から総スカンを食らい気が付いたらいなくなるのだが、お隣どころかはるか遠い中東では、2代続いた独裁政権があっけなく崩壊していた。
「シリア政権転覆の意味」
2月8日、シリアのアサド政権があっさり転覆された。アルカイダ系の反政府組織HTSは、イスラエルがヒズボラを制圧してレバノンが停戦した翌日の11日28日に今回の決起を開始し、わずか11日で強かったはずのアサド政権を倒し、アサド大統領をモスクワ亡命に追いやった。 この間の戦闘での死者は兵士772人、市民138人にすぎない。激戦でなく、ダマスカスもホムスもほとんど無血開城だった。アサド政権は徹底抗戦して負けたのでなく、あまり戦わずして負けを認めた。 独裁者のアサドが亡命していなくなる代わりに、その下のジャラリ首相以下、軍や治安組織を含む政府は丸ごと残り、今後の新政権ができるまでの暫定政府として機能することになった。HTS指導者のジャウラニは、1年半の政権移行期を設け、その間は暫定政府を機能させると言っている。 アサドは、負けが見えた段階でHTSやその背後のトルコ政府などと交渉し、自分が辞めて亡命する代わりに政府機能を残して新政権に継承することでシリアの安定を守ろうとしたのだろう。 アサドがあっさり負けを認めた最大の要因は、これまでアサドのシリアを守ってくれていたイランが、イスラエルにやられた結果、シリアを守れなくなったからだ。今回イランは、アサドを守るためにシリアに派兵すると宣言したが、口だけに終わって実行しなかった。イランはアサドを見捨てた。 イラン傘下のイラクのシーア派民兵団は今回の開戦当初、シリアに越境進軍してHTSと戦うと言っていた。だがイランから止められたらしく、翌日には「下手に進軍すると逆にISIS創設期のようにHTSがイラクに攻め込んできて負けかねない」「アサドは(2017年以来)国連に勧められた民主的な憲法案の施行を拒否するなど、非協力的な部分がある(だから協力しない)」などと理由をつけて進軍の撤回を決定した。これらの結果、アサドの負けが確定した。 イランは2011年からのシリア内戦で、ヒズボラなど、レバノンやイラクのシーア派民兵団を動かしてアサドを守り、米トルコが支援するISアルカイダ系の勢力を制圧していた(ロシアは空軍でアサドを支援、イランは地上軍で支援)。シリア内戦は、アサドと露イランの勝ち、ISカイダとトルコの負けでほぼ決着がついていた。 |
翻って我が国の政界を見tれ見ると相も変わらずの情けない状態が続いている。
「仁木副大臣の資金管理団体 派閥からの寄付を報告書に不記載」
「阿部文科相が報告書不記載 古川元法相も訂正」
「自民・長谷川岳氏の団体不記載 パーティー券百万円と購入者名」
極めつけはコヤツ!!!
「加藤勝信財務相「心からおわびしたい」 政治資金収支報告書「3850万円修正」は事務的ミス続いたと説明」
3,850万円のミスに気づかないヤツに国の財
務は任せられない!#早よやめろ加藤https://t.co/JKIUjETq6D
「立憲&維新“候補一本化”一致で焦り…狂乱の石破自民にまさかの「衆参ダブル選挙」構想」
立憲民主党の野田代表と日本維新の会の吉村代表が8日の「日曜報道 THE PRIME」(フジテレビ系)に出演。来夏の参院選で野党候補の一本化を進める方針で一致し、野田代表は吉村代表が提唱する予備選挙実施の可能性を検討する考えを示した。 吉村代表は「改選1人区の一本化を絶対やるべきだ。そこは野田代表の意見と完全に一致する」と言い、野田代表も「十分に考えを聞いて我々も提案をしながら、候補者一本化を早期に実現したい」と応じた。 今年の衆院選の結果をベースにした時事通信の試算によると、全国32の1人区で野党6党が一本化した場合、与党は「3勝29敗」で惨敗するという結果だった。共闘が進められなかった2022年参院選では野党側はたったの4勝。反自民の受け皿をつくるためには立憲と維新の一本化は重要だろう。両党はいがみ合うことも多かったが、うまくいくのか。立憲関係者が言う。 「一本化は既に水面下で進めていて感触は悪くない。ただ、どうしても我々の候補が多くなってしまう。そんな展開を嫌がる維新議員は多く、無理に進めれば維新分裂のリスクもある。馬場前代表はその点が分かっていたから、一本化に消極的だったわけだが、吉村さんがどこまで理解しているかは不透明だ。とはいえ、政権交代のためには進めるべきだ」 維新関係者はこう言う。 「予備選を通じた一本化構想の“発案者”は橋下元大阪市長で、吉村さんの発言は受け売りでしかない。橋下さんは分裂させてでも維新を立て直すべきと考えている。吉村さんは理解しているだろうが、腹が固まっているかは微妙だ。しかし、醜聞続出で党勢はボロボロ。このままではジリ貧だから突き進むしかない」 事情を抱えてはいるが、意欲アリということ。立憲と維新が共闘すれば、「野党」であることを意識している国民民主党も巻き込める。 ■主戦論者の森山幹事長が動いた これにビビりまくっているのが石破自民だ。ほとんど狂乱状態で、まさかの“衆参ダブル選挙”まで模索しているフシがある。 「自民は今後、党勢が回復するとは思えず、来夏の参院選はまた惨敗でしょう。野党一本化まで進められてしまっては目も当てられない。そこで、石破総理は衆院選を参院選と同日にぶつけるのではないかという説が出ています。野党は289ある衆院の小選挙区全てで一本化を進めるのは困難で、競合せざるを得ない。小選挙区で戦っている相手と参院選の1人区では握らなくてはいけないわけです。野党共闘にくさびを打つために『ダブル選挙』が浮上しています」(官邸事情通) 衆院選に備えているかのような動きも出ている。自民が裏金事件を巡り、萩生田元政調会長が出席する衆院政治倫理審査会を開催する方針で調整に入ったことだ。 「主導しているのは、“主戦論者”の森山幹事長です。5日に萩生田さんの議員会館の事務所で政倫審出席に向け協議したそうだ。先の衆院選で萩生田さんは公認を得られず、無所属での薄氷の勝利だった。政倫審での弁明を機に復党させ、次の衆院選に向け準備させるとみられているのです」(同前) 選に向け準備させるとみられているのです」(同前) しかし……。野党分断のため策を弄してダブル選挙なんてやったら、再び国民の怒りを買い、大惨敗だろう。 |
来年の衆参ダブル選挙は無いと思っているけれど、
— Highway XYZ️ 🌏💎 (@Pleasure_2023) November 27, 2024
もし、石破のままでダブル選挙をしようものなら、
それこそ先の衆議院選挙以上に負ける可能性もあるよ。
まぁ、負けたいならどうぞ。
衆院選から1カ月 自民内に早くも「衆参ダブル選」の観測 国民民主の「善意」に限界の声… pic.twitter.com/DCptHzAU9j
冗談で衆参同日選挙って、私は前から言ってるんだけど、マジなら、ホントに故大平首相の二の舞いになりかねないよ?
— 2次元少女 (@nijigen99vv) December 1, 2024
大平首相は選挙選途中で倒れそのまま、だったけど、自民党は大勝したが https://t.co/ifpA8sSdoH
【速報】立憲!維新!野党候補!一本化で一致!
— 🌸TanakaSeiji橙🇯🇵🌸 (@Tanakaseiji14) December 8, 2024
屑野党の野合だ!
こんなもので!
政権は取れない!#立憲民主党にうんざり #維新のおかしさに気づいてね pic.twitter.com/BX1NOpHVOF
。。。。。。。いやぁ野田さんすごいわ。これ以上がっかりすることはしないだろうと思いきや、想像の斜め上を行くがっかりなことをやってくださる。さようなら。 https://t.co/b5ufuJAub5
— 峰里えり@終活メッセンジャー (@rukanon) December 8, 2024
ウヨク維新と組む立憲野田。立憲も連合も市民、労働者の敵。 https://t.co/3xZyIyX0GK
— michi-to (@michito530) December 8, 2024
野田に変わった時点でわかってた。
— maman (@m64Sweet8Rock) December 8, 2024
吉田はるみさんだったら前回の選挙ももっと取れていただろうし、こんなことにはならなかっただろうな。。。きっと。 https://t.co/mrMyWFzrxj
だから代表選 野田は辞めろって言ったのに…
— PonPokoPon (@_DenDeraRyu) December 8, 2024
ま 個人的には立憲支持は数年前に辞めてしもたから、壊滅しようがどっちでもいいけど、せっかく食い止めた維新の勢力を伸ばす事に力貸すんはやめてくれ😩💨
この件で、立憲から離党する人いたら、その人は応援するかも👍️知れんから、心ある人は離党を! https://t.co/azRIxRX9ur
こんな声も上がっていた。
「小沢の大連立の布石だろ?
タマキン国民民主の政権入りは既定路線だし、そこに立憲維新までとなれば大連立の完成だ。
小沢の長年の悲願が達成される。石破はかつての小沢の弟子だったからな。9月の総裁就任を見た小沢はガッツポーズしたんだろう。」
ヤレヤレ、国民そっちのけの政治や連中の延命合戦なのだろう、とオジサンは思う。
【参考】