Cycle Log

トライアスロンのトレーニング、レース、機材、その他色々

Wahoo kicker V5(2020) & kicker climb

2020-10-04 | 機材等


(重いです、特にkickr)

 Zwiftによるローラー台トレーニング環境をアップグレードすべく、e-Remote化したグロータックGT-Roller flex3.1からWahoo kickr V5(2020) & kickr climbにリプレース、しめて24万円。


(全体的にかなりがっちりしている。)

 もともと、ダイレクトローラー台は、固定式ローラー台と同じでリアを固められるためにバイクの揺れによる実走感のなさが受け入れられなかったのだが、V5のAXIS(アクシス)により、最大5度の傾きを許容出来るとのことで魅力を感じた次第。また、グロータックのホームページでよりによって有名トレーナーが(グロータックではなく)(旧型)Wahoo kickrの実走感を推すようなコメントをしていたのでそれにも後押しされている。
 そんなわけで、比較についてはGT-Rollerとの比較でのkickrの使用感となる。


(ケーブルいろいろ、でも直接日本のプラグには挿せない。)

 設置や設定についてはシンプルで、だいたい直感的に出来るので重たい以外はそんなに苦労はしない。しかしながら、climbのペアリング方法は、WahooのWebページを参照しないと分からなかった。あと、kickrとclimbとも3ピンコンセント変換が必要。

 実際に乗ってみると、その瞬間、失敗したかなと思った。後輪が自由なGT-Rollerと比べるるまでもなく、AXISの機能を感じられないほど後輪ががっちり固められている感じがした。固定ローラー台より少しマシかなという程度。これは、AXISをデフォルトから柔らかいのに変えてだいぶ感触が良くなった。まっすぐ乗らされる感は残るが、それでも十分なくらい。


(AXIS、思ったより固い)



(デフォルトのミディアムサイズと小さい柔らかサイズ。)

 実走感については、GT-Rollerの方が高い。というのは、フォークと後輪の自由度が高いのもあるが、タイヤの存在が大きい。タイヤのクッション感は良い意味でのルーズさを与え、実走感に貢献していたと思う。おかげで、ダンシングや下ハンドル持ちの練習がしやすかった。
 一方で、kickrはペダリングに雑味がなくスムーズだ。チェーンを介して直接フライホイールを回しているので、介在物がなくペダリングにフォーカスできる。フライホイールのおかげで等速で走っている限りトルク変動もなく、非常に滑らかだ。これは良くも悪くもタイヤを介するGT-Rollerにはないポイントである。

 Zwiftについて、GT-Rollerはフライホイールが比較的小さいため、平地コースで流している分には気持ちが良いのだが、急坂になると負荷に頭打ち感とタイヤのスリップ感が出て、それがネックになっていた。しかしながら、バイクの倒せる角度が大きいのでハンドルの押し引きなどでペダリングの調整がしやすい点は良かった。当然ながら、バイクの上げ下げはない。
 kickrは、平地は大型フライホイールのおかげでするすると大変滑らか。一方、急坂に差し掛かるとガツンと負荷が掛かると共に、climbがバイクを持ち上げる。この急坂の再現度はすごい。GT-Rollerでは再現できなかった、10%超の急坂のペダルの下りない感が再現されている。ヒルクライムのトレーニングを期待して導入した側面も大きいのだが、ヒルクライムならWahoo一択だろう。ただし、バイクの挙動が限定されるので、ハンドルを引くようなダンシングや下ハンドル持ちはやや難しい。トータルでは、Zwiftコースの再現度は非常に高い。また、climbのおかげで乗車姿勢が自然と変わるので、長い時間走りやすい。


(功労賞、kickr climb)

 kickrの測定パワー値は、ほぼパイオニアペダリングモニターと同値(気持ち高いか)。

 というわけで、GT-Rollerに対し完全上位互換というわけではないが、特にZwiftとの連動については、これ以上ないローラー台と思う。AXISについてもなくてはならない機能がようやく実装され、また十分に機能していると思う。たぶん使い続けて慣れていくと、満足感が高まっていくと思う。高かったが、やっぱり買って良かった。










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