このところの外出自粛の中で、ついにZwiftを導入した。もともとローラー台トレーニング時間は、Game of Thronesのような海外ドラマや国内アニメを見る貴重な時間だったけど、別のモチベーションもあった方が良いかと。
というわけで、もともと使っていたGT-Roller Flex3をスマートローラー化。GT-eBoxとGT-ePowerFで3.5万円ほど。いつものショップにお願いしたら、代引きで直送してくれて助かった。
設置も15分程度で特段難しい事もなく。スマート化を今までためらっていたのは、負荷調整が手元のレバーで出来なくなり、(Zwift等と連動した自動負荷調整を除けば)スマートフォンのGT-eRemoteというアプリでしか出来なくなるので、使い勝手が落ちるかと思ったが、スマートフォンを置いておく手近なスペースさえあれば特段の不自由もなかった(ゼーゼー言いながらスマホの小さな画面をタッチする面倒さを除けば)。
メリットとしては、もともとの手動が10段階の負荷調整だったところ、スマート化で20段階となり細かく調整できるようになったこと。手動で使っていた時に、もっと細かく負荷を調整したかったのでこれは嬉しいアップグレード。
スマート化機能は、とにかくGT-eRemoteアプリで扱うのだと理解していれば、アプリ自体はシンプルで使いやすいので困ることはなかった。
スマート化機能とZwiftの連携も、GT-eBoxからのBluetoothをZwiftのiPadアプリが難なく拾ってくれて問題なし。
私のZwift環境は、CA600からantパワーデータをGT-eBoxに送信し、そこからiPadのZwiftアプリにBluetoothでパワーデータ(とケイデンスデータ)を送信。
心拍数は、Bluetoothで2つの機器に心拍数データを送れる(!)Polar H10心拍センサーで、ZwiftとCA600に送る。スマートローラーは、当然ながらGTRollerを接続。
ミソは、Zwift内の走行データとCA600の走行データを別にしていること。トレーニングを管理しやすくするために、CA600でcycloSphereとStravaにトレーニングデータを連携させている。ZwiftからStravaにデータを連携させたくないのと、CA600の方がZwiftの接続に時間がかかるというだけだけど。
さて、Zwift内のスマート化GTRollerだが良い感じ。勾配による負荷の変化の仕方を、トレーナー難易度という設定で調整できるのだが、私は難易度MAX。というのは、勾配でローラー負荷が高くなりやすいので、結果的にダンシングで身体をほぐしたり、股の血流を促したりしやすいから。GTRoller自体がダンシングしやすいローラー台で、峠の頂上付近で追い込んでいくのにも良い。ただ一方で、負荷のかかり方がやや唐突な気もしていて、フライホールの回転をマグネットで抑える方法で負荷を調整しているため速度変化(特に登り返しのような)によるペダリング負荷の再現は苦手なようだ(ペダリングがスカスカしてしまう)。
また、勾配0%を走り続けても、加速から巡航に変わるくらいのタイミングで、妙に負荷が軽くなり、ペダリングがスカスカしてしまう。ギアチェンジして調整できる程度の違和感だが、フライホイールの特性か、Zwift側の特性なのかはよく分からない。
あと、平地でのスプリントはギアが回りきってしまうのであまり向かない。回転数を上げたスプリントが得意な人は違うかもしれないが。
とは言え、やはりZwift内の勾配に合わせて負荷が変わり、ダンシングも出来るとなれば、メリハリがついて、ローラー台トレーニングをだいぶ楽しんでできるというもの。
ローラー台トレーニングの効率という意味では、特にZwiftを必要しないインターバルなどのパワートレーニングで良い気がするが、外乗りが出来ないなかでトレーニングのボリュームを確保するとなると大変良い機器でありシステムだと思う。
(Bluetoothを2本とAntプラス1本で心拍データを送信できるというすごい心拍計。まあ、そんな使い方をすることはあまりない気もするが、心拍計の中でも高性能なことは間違いない。)