ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [3月8日(金)~3月10日(日)]

2019-03-12 23:54:25 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸3月4日、鍾路3街のCGVピカデリー1958で「抗拒:柳寛順物語」を観て夜9時前ホテルに戻ると、たまたまYTNテレビでこの映画に出演した3人の女優さんがニュース番組に生出演していろいろ語っていました。
  
【[左]左端はキム・イェウン、右端はチョン・ハダム、その左はコ・アソン。(これじゃ顔がわからないですね。)
 [右]コ・アソン。背後は「グエムル/漢江の怪物」(2006)の1場面。】
 デジカメでテレビ画面の写真を撮ってる間は話の内容はほとんど耳に入らず。テロップを見ると、コ・アソンさんは「独立宣言文を読むシーンが一番むずかしかった」「撮影が終わると崩折れるように泣いた」と語っています。「グエムル」の時満13歳だった彼女、今はちょうどその倍になってるのか。(早いものだ・・・。)

▸先週9日(土)から各地のイオンシネマで「ROMA/ローマ」の上映が始まりました。昨年末の12月14日からNetflixで全世界同時オンラインストリーミングが始まり、日本ではそのまま一般劇場公開はなさそうだなーとほとんどあきらめていたところでの朗報でした。ただ、「各地の」といっても神奈川では新百合ヶ丘・センター北・海老名の3ヵ所、東京では東武練馬・調布・武蔵村山・日の出町といった、「翔んで埼玉」風に言えば<×××指数>があまり高くない方面だけのようで、埼玉県の場合でも浦和・大宮での上映はなく、千葉県では幕張の1館だけ。それでもぜひ映画は映画館で観たいという人にとっては良しとせざるをえませ ん。
 で、私ヌルボ、今朝(12日)地下鉄ブルーラインに乗って片道約30分、センター北に行きました。ウレシイことに運賃は0円。というのは、最近<敬老優待券>というのをいただいたので。券自体は有料なんですけどね、これ1枚で市営地下鉄もバスも無料で乗れるというのはありがたいことです。
 さて、「ROMA/ローマ」はというと、政治的混乱に揺れていた1970年代初頭メキシコシテイ(=アルフォンソ・キュアロン監督の出身地)が舞台。医者の夫(←ほとんど出てこない)とその妻と4人の子ども、そして祖母という家族の激動の1年を、家政婦として働く若い女性の視点から描いた作品、・・・ということなのですが、ストーリー全体としてとくに大きなヤマがあるというのではなく、わりと淡々と(ダラダラと?)進むので、1、2回はちょっと寝ちゃう人もいるかも。・・・って自分のこと(^_^;)。しかし、それも含めて、それはこの映画の評価に直結するものではないかも。まあ、早い話が評論家好みの作品で、エンタメ志向の人には向かなさそう。実は同じ映画館に昨日も行ってて、観たのは「運び人」。コチラはずっとわかりやすいです。イーストウッド監督作品にハズレなし。これも味わい深い作品でした。このイオンシネマ港北ニュータウンでは「グリーンブック」も上映中。まだ観ていませんが、作品のネライがはっきりしていて、感動も大きそう。しかし「感動の大きさ=映画の評価」と決まっているものでもなし、それがむずかしいところ。

         ★★★ NAVERの人気順位(3月12日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) 詩人おばあちゃん(韓国)  9.67(131)
②(2) グリーンブック  9.62(4,218)
③(3) カペナウム  9.61(2,253)
④(-)KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-
       I プロローグ×ユキノジョウ×タイガ(日本)  9.61(33)
⑤(4) 大人になれば(韓国)  9.59(138)
⑥(5) ボヘミアン・ラプソディ  9.43(38,929)
⑦(7) ポーランドに行った子供たち(韓国)  9.39(503)
⑧(6) アンダードッグ(韓国)  9.38(1,340)
⑨(10) ヒックとドラゴン3  9.26(3,570)
⑩(-) スパイダーマン:スパイダーバース  9.23(4,966)

 ④「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars- I プロローグ×ユキノジョウ×タイガ」が今回の初登場です。このシリーズは韓国でも高評点が続いていますが、日本では3月2日公開という最新作にしては注目度は今ひとつのような・・・。つまり熱烈な固定ファン層が日韓共にいるということ? 内容についてはヌルボは観てないのでなんとも・・・。韓国題は「킹 오브 프리즘 -샤이니 세븐 스타즈-」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) ROMA/ローマ  8.80(5)
②(2) スパイダーマン:スパイダーバース  8.25(8)
③(3) 女王陛下のお気に入り 8.20(10)
④(4) 天堂の夜と霧(韓国)  8.00(2)
⑤(5) ミニスキュール 2  7.67(3)
⑥(6) 映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(日本)  7.50(6)
⑦(7) コールド・パシュート  7.50(2) 
⑧(8) アリー/ スター誕生  7.43(7)
⑨(9) 顔たち(韓国)  7.40(5)
⑩(10) カペナウム  7.33(9)

 順位、評点とも先週と同じです。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績3月8日(金)~3月10日(日) ★★★
           初登場の「キャプテン・マーベル」早くも300万人を突破

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・キャプテン・マーベル ・・・・・・・・3/06・・・・・・・・・2,260,834・・・・・・3,034,968 ・・・・・・27,199 ・・・・・・2,098
2(1)・・抗拒:柳寛順物語(韓国) ・・・・・・・2/27・・・・・・・・・・130,694・・・・・・1,041,757 ・・・・・・・8,403・・・・・・・・632
3(2)・・サバハ[娑婆訶.そわか](韓国) ・・・2/20・・・・・・・・・・・90,683・・・・・・2,340,433 ・・・・・・19,519・・・・・・・・599
4(3)・・証人(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/13・・・・・・・・・・・87,558・・・・・・2,457,236 ・・・・・・19,858・・・・・・・・571
5(4)・・極限職業(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・1/23・・・・・・・・・・・71,909・・・・・16,178,516 ・・・・・138,963・・・・・・・・522
6(10)・・グリーンブック・・・・・・・・・・・・・・1/09・・・・・・・・・・・16,657 ・・・・・・・372,293 ・・・・・・・3,206・・・・・・・・121
7(新)・・リノ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/07・・・・・・・・・・・15,680 ・・・・・・・・16,370・・・・・・・・・127・・・・・・・・320
8(9)・・女王陛下のお気に入り・・・・・・・・・2/21・・・・・・・・・・・14,223 ・・・・・・・133,508 ・・・・・・・1,123・・・・・・・・・93
9(6)・・シンデレラと魔法の王子・・・・・・・2/20・・・・・・・・・・・・9,730 ・・・・・・・281,692 ・・・・・・・2,090・・・・・・・・172
10(16)・・天才作家の妻・・・・・・・・・・・・・・・2/27・・・・・・・・・・・・4,918 ・・・・・・・・26,884・・・・・・・・・213・・・・・・・・・49
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は1・7・10位の3作品です。
 1位「キャプテン・マーベル」は、アメリカのアクション。日本でも3月15日公開ということで、すでに諸情報が流されているので説明は略します。韓国題は「캡틴 마블」です。
 7位「リノ」は、ブラジルのアニメ。リノは不満でいっぱいの青年。日々無気力に生きていたのですが、たまたま広告を見て訪ねた魔法使いのドン・レオンに自分の人生を変えてくれと頼みます。ところが魔法使いが間違って猫に変わってしまいます。かわいくて大きな猫の姿で生まれて初めて人の関心を一身に集めますが、やがて人生最大の危機を迎えることに・・・。はたしてリノは危機を克服して元の姿に戻ることができるでしょうか・・・。韓国題は「리노」。日本公開はなさそう、か?
 10位「天才作家の妻 -40年目の真実-」は、日本ではすでに1月26日公開されています。韓国題は、英題からそのまま「더 와이프(ザ・ワイフ)」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・グリーンブック・・・・・・・・・・・・・・・・・1/09・・・・・・・・・16,657 ・・・・・・・372,293 ・・・・・・・・・3,206 ・・・・・・・・121
2(3)・・天才作家の妻・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/27・・・・・・・・・・4,918 ・・・・・・・・26,884・・・・・・・・・・・213・・・・・・・・・49
3(17)・・彼ら/Loro・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/07・・・・・・・・・・2,917 ・・・・・・・・・4,349・・・・・・・・・・・・36 ・・・・・・・・・42
4(4)・・カペナウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/24・・・・・・・・・・2,256 ・・・・・・・134,956 ・・・・・・・・・1,126 ・・・・・・・・・24
5(新)・・私は別の言語で夢を見る・・・・・・・・3/07・・・・・・・・・・1,065 ・・・・・・・・・1,911・・・・・・・・・・・・15 ・・・・・・・・・21

 2・3・5位の3作品が新登場です。
 2位「天才作家の妻」は、上述のようににほんではすでに公開されています。
 3位「彼ら/Loro」(仮)は、数々のスキャンダルで物議を醸したイタリアの元首相シルヴィオ・ベルルスコーニ氏を題材にした、イタリアのコメディ&ドラマ。昨年の<東京国際映画祭2018>の<ワールド・フォーカス>部門で「彼ら」のタイトルで上映されました。世界有数の資産家の一人でもあったベルルスコーニ氏が、未成年者買春や職権乱用の罪で起訴されることになったハーレム・パーティー(「ブンガブンガ」)と、その裁判を描いた作品です。モデル斡旋と称して娼婦を大量にパーティーへ送り込む稼業のセルジョ(リッカルド・スカマルチョ)は、成り上がりを狙ってベルルスコーニ元首相(トニ・セルヴィッロ)に接近します。そのベルルスコーニは4度目の首相の座を狙っていますが、冷え切った妻との関係にも頭を悩ませていました・・・。韓国題は「그때 그들」です。
 5位「私は別の言語で夢を見る」は、オランダ・メキシコ合作のドラマ。第33回サンダンス映画祭(2017)で観客賞を受賞した作品です。消滅の危機の古代先住民族の言語ジクリル語。しかし、ジクリル語を駆使する最後のネイティブスピーカーであるイサウロとエバリストは若い頃大きく争った後、お互いに言葉を交わさないまま50年が過ぎました。若い言語学者マルティンは、研究のために彼らを説得しようとしましたが、2人の過去はジクリル語の秘密とともに森の奥深くに隠されているのです。50年を超え、複雑に絡み合った彼らの本当の秘密が露わになります・・・。韓国題は「나는 다른 언어로 꿈을 꾼다」です。なんか、おもしろそう。しかし日本公開は未定のようです。
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