ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国内の映画の興行成績 [6月3日(金)~6月5日(日)]と人気順位 ►「犯罪都市2」、累積観客動員数1千万人目前! = コロナ時代に突入以後初めて ►濱口竜介監督作品、昨年末から上映継続中

2022-06-09 23:54:02 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶今回の記事は前々週、前週とは違って韓国映画・その他の外国映画とも各ランキングの入れ替わりが少なく、とくに注目作はナシ。その分記事作成の時間は大幅短縮しました。
 で、大きな話題としてマ・ドンソク主演の「犯罪都市2」の累積観客動員数について。6月8日(水)の時点では957万人で1千万人の大台まであと一歩。ただこの数日下り坂になっているので今週末に到達するかどうかはビミョーなところ。まあいずれにせよ時間の問題です。
 しかし、コロナ禍によって大打撃を被ってきたこの2年間の映画業界にとっては朗報でしょう。この他にも、今年の公開作では「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」586万人「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」226万人で、現在200万人以上はこの3作のみ。
 2021年の公開作では①「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」775万人 ②「モガディシュ」361万人 ③「エターナルズ」304万人。2020年は「南山の部長たち」475万人 ②「ただ悪より救いたまえ」435万人 ③「新感染半島 ファイナル・ステージ」381万人 ・・・ということで、コロナ禍の2年余は1千万人超えはナシ。つまり実に久しぶりの大台突破となるわけです。
 ただ、その前年の2019年を見ると「極限職業」1,626万人 ②「アベンジャーズ/エンドゲーム」1,393万人 ③「アナと雪の女王2」1,374万人 ④「アラジン」1,255万人 ⑤「パラサイト 半地下の家族」1,031万人 ・・・と、5作品が1千万人を超えています。一方今回のランキングを見ると5位以下の週末動員数は1万人以下。新型コロナが鎮静化してもはたして以前のレベルまで劇場に観客が戻ってくるかどうか、<劇場で鑑賞>派の私も不安視せざるを得ません。韓国・日本を問わず映画業界内の皆さんもコロナ明けに期待はしても必ずしも明るい見通しばかり持っているわけではないと思います。

    ★★★ NAVERの人気順位(6月8日(水)現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
 ※[記者・評論家による順位]とも①等の右の( )は前週の順位。評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
  「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) 役割たち(韓国)  9.94(31)
②(4) 犯罪都市2(韓国)  9.51(20,722)
③(5) しなやかに(韓国)  9.50(16)
④(7) SING/シング:ネクストステージ  9.39(2,665)
⑤(6) 詩人の歌、チョン・テチュン(韓国)  9.39(119)
⑥(9) 劇場版 呪術廻戦 0(日本)  9.25(1,521)
⑦(3) カシオペア(韓国)  9.25(253)
⑧(10) コーダ あいのうた  9.14(963)
⑨(-) WALK WITH ME マインドフルネスの教え  8.88(75)
⑩(-) アンニョンハセヨ(韓国)  8.87(119)

 新登場の作品はありません。

     【記者・評論家による順位】

①(1) ドライブ・マイ・カー(日本)  8.44(9)
②(2) 偶然と想像(日本)  8.29(7)
③(3) 小説家の映画(韓国)  8.00(3)
④(4) アフター・ヤン  7.80(4)
⑤(5) マス  7.67(3)
⑥(新) オリ・マキの人生で最も幸せな日  7.25(4)
⑦(8) パリ13区  7.00(6)
⑧(9) ポンミョン・ジュゴン(韓国)  7.00(5)
⑨(-) アナザーラウンド  6.89(9)
⑩(-) ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス  6.80(10)

 ⑥「オリ・マキの人生で最も幸せな日」が新登場です。ボクサーの実話に基づくフィンランドのドラマ。日本では2020年に公開されています。韓国題は「올리 마키의 가장 행복한 날」です。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績6月3日(金)~6月5日(日) ★★★
             「犯罪都市2」、1千万台突入がほぼ確実!

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・犯罪都市2(韓国)・・・・・・・・・5/18・・・・1,238,541 ・・・・・8,868,618・・・・・91,778・・・・1,786
2(新)・・ジュラシック・ワールド・・・6/01 ・・・・・949,347 ・・・・・1,819,954・・・・・18,804 ・・・・2,158
       /新たなる支配者
3(新)・・劇場版ポケットモンスター・・6/01・・・・140,277 ・・・・・・・320,214 ・・・・・2,915 ・・・・・・780
       ダイヤモンド&パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ(日本)
4(3)・・あなたがチョ・グク(韓国)・・・5/25 ・・・・・・39,601・・・・・・・279,648・・・・・・・2,601・・・・・・212
5(2)・・ドクター・ストレンジ ・・・・・・5/04 ・・・・・・27,645 ・・・・・5,845,802・・・・・62,244・・・・・・185
       /マルチバース・オブ・マッドネス
6(27)・・カシオペア(韓国)・・・・・・・・・6/01・・・・・・・・7,220 ・・・・・・・・14,493・・・・・・・・136・・・・・・170
7(38)・・アフター・ヤン・・・・・・・・・・・・6/01・・・・・・・・5,665 ・・・・・・・・12,717・・・・・・・・130・・・・・・159
8(新)・・バッコム[貝肯]熊2 ・・・・・・・・6/01・・・・・・・・3,639 ・・・・・・・・・7,002 ・・・・・・・・・64・・・・・・111
       :ゴールド・エージェント
9(6)・・熱い血:ジ・オリジナル(韓国)・・5/26 ・・・・・2,702 ・・・・・・・・13,252・・・・・・・・107 ・・・・・・・・4
10(38)・・親の顔が見たい(韓国)・・・・4/27・・・・・・・・1,648・・・・・・・・406,774・・・・・・3,899 ・・・・・・・11
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「犯罪都市2」は6月8日(水)の時点で累積観客動員数が957万人。おそらく今度の週末にはちょうど1千万人に届きそうです。
 2・3・6・7・8位の5作品が新登場ですが、6位「カシオペア」と7位「アフター・ヤン」、については→1つ前の記事で書きました。
 2位「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」は「ジュラシック・パーク」(1993)フランチャイズの第6作目であり、「ジュラシック・ワールド」三部作の第3作目にして完結編。前作「ジュラシック・ワールド/炎の王国」ではイスラ・ヌブラル島が噴火で壊滅し、恐竜が解放されて4年。救出された恐竜たちは全世界に分布を広げ、中生代を彷彿とさせる光景が広がっています。そんな中、ジュラシック・ワールドの元恐竜監視員オーウェン(クリス・プラット)と元管理責任者のクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は、ジュラシック・パーク創設に協力したロックウッドの亡き孫娘のクローンであるメイジー(イザベラ・サーモン)を守りながら人里離れた山小屋で暮らしています。そんなある日、オーウェンは子供をつれたヴェロキラプトルのブルーと再会します。しかしその子供が何者かによって誘拐されてしまい、オーウェンはクレアとともに救出に向かいますが・・・。韓国題は「쥬라기 월드: 도미니언」。日本公開は7月29日です。※本作には「ジュラシック・パーク」に登場した古生物学者グラント(サム・ニール)とサトラー(ローラ・ダーン)、そして数学者マルコム(ジェフ・ゴールドブラム)の3博士もそろって出演しています。
 3位「劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ」は2008年の作品。韓国では「みんなの物語」(2018)、「ココ」(2020)に続いての公開だから再上映 ?と思ったら初公開でした。韓国題は「극장판 포켓몬스터DP: 기라티나와 하늘의 꽃다발 쉐이미」です。
 8位「バッコム[貝肯]熊2は中国のアニメ。バッコム[貝肯]は人類の環境破壊によって地球上に唯1頭生き残ったホッキョクグマ。シリーズ1作目ではエージェントの少女ジェシカの下で訓練を受けてエージェントとして成長していく姿が描かれました。続編の本作でも、正式エージェントを目指して一生懸命訓練に臨みますが、何の任務も与えられません。失望に陥ったバッコムはこっそり情報局を抜け出して任務を探しに出かけたところ、正体不明の悪党の襲撃でスーパーチップを奪われてしまいます。はたしてバッコムは奪われたスーパーチップを取り戻し、正式エージェントとして生まれ変わることができるでしょうか・・・? 原題(中国語)は「貝肯熊2:金牌特工」、「韓国題は「특수요원 빼꼼(特殊要員・バッコム)」です。

【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(4)・・偶然と想像(日本)・・・・・・・・・・・・・5/04・・・・・・・・・・・986・・・・・・・・23,013 ・・・・・・・・227・・・・・・・・29
2(2)・・オマージュ(韓国)・・・・・・・・・・・・・5/26・・・・・・・・・・・558・・・・・・・・・9,471・・・・・・・・・・77・・・・・・・・35
3(5)・・WALK WITH ME ・・・・・・・・・・・・・5/12・・・・・・・・・・・536 ・・・・・・・・9,428・・・・・・・・・・87・・・・・・・・12
       マインドフルネスの教え
4(11)・・おんぶ(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・5/11・・・・・・・・・・・508・・・・・・・22,600・・・・・・・・・181・・・・・・・・・5
5(54)・・オリ・マキの人生で最も幸せな日・・5/26 ・・・・・・・・437・・・・・・・・・・741 ・・・・・・・・・・・7・・・・・・・・30

 5位「オリ・マキの人生で最も幸せな日が新登場ですが、上述の通り日本では2020年に公開されています。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 韓国内の映画の興行成績 [5月... | トップ | 韓国内の映画の興行成績 [6月... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

韓国内の映画の人気ランク&興行成績」カテゴリの最新記事