ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [5月8日(金)~5月10日(日)]

2015-05-12 19:05:37 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 映画館で本編上映前に気になる(気に障る)こと3つ。1つ目。映画泥棒は、「これから本編」の合図と割り切ればいい? しかし、ほとんどそんな犯罪と無縁の客に対し不愉快な思いをさせていませんかね? 2つ目は、TOHOシネマズでやってる紙兎ロペ等々「寒い」ギャグがホントに多い。ブルク13やバルト9等でのKINEZOの案内のギャグも同様。鷹の爪は時にオモシロイこともあります。ま、私ヌルボとの相性の問題でしょうが・・・。3つ目は、予告編で「感動作」を紹介する時のささやくような声。ああいう発声が定番になっちゃってるのでしょうか? 逆にしらけてしまうんですけどねー。

 上記の3つ、年のせいかもしれません。こほこほ。ヌルボよりずっと(かな?)年上の小林信彦さんの場合。一応愛読している「週刊文春」連載の「本音を申せば」ですが、最近とみにずーっと昔の50年代頃の話が増えたような・・・。そして「シネコンこそが日本人の映画館離れの元凶!」「シネコンは上の階で火事があった時に困る」(!)というほどのシネコン嫌いを再三披露。また「ヒット作はIT予約で座席を取られてしまう」「オレはITが使えないからヒット作は席が取れない、座れない」等々。いつ入ってもOKという昔の映画館を良しとし、映画情報をネット利用で仕入れたりはなされず、劇場情報は東京新聞に頼り・・・。文春の担当者の方、いろいろ教えて差し上げた方がいいのでは? かく言うヌルボもスマホには持たず、SNSも利用せずで、そのうち時代に取り残されそうですが・・・。

 昨日観た「セッション」。私ヌルボとしては評価がむずかしい作品でした。<映画生活>のレビュー(→コチラ)の★1つと★5つのどちら意見にも共感したりして・・・。みなさん文章が達者。「バードマンのドラムのほうが楽しめました」には同感。「「ドラムは手数が勝負」という設定によって・・・音楽がスポ根となったのである。・・・定量的評価が難しい分野に定量的評価を持ち込むことによって、その単純化に成功したのだ」とはうまいこと言うねー。

 韓国映画は先週未見。シネマート六本木でまとめて観るかな。「群盗」「神の一手」「朝鮮名探偵2」「レディアクション -4つの青春-」あたりか。来週もやってますね。

「朝鮮日報」5月7日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「雪の轍(わだち)」
  小さな傷が大きな悲劇に ★★★★
 「鳴梁:渦巻く海に向かって」
  安倍に見せてやりたい ★★★
 「寄生獣 完結編」
  みくびるとケガするぞ ★★★
 「雑食家族のジレンマ」
  豚好きのあなたにぜひ ★★★☆
 「トゥ・ナイト・スタンド」
  ネットでデートの厄日 ★★★☆
 「アクシデンタル・ラブ」
  衝動調節できないメロ ★★☆
「鳴梁:渦巻く海に向かって」は1700万人動員の大ヒット作「鳴梁」の監督と俳優たちが李舜臣将軍の鳴梁の海戦の勝利の裏に隠された物語を明らかにしていくロードドキュメンタリー。「雑食家族のジレンマ」は、生きた豚を1度も見たことがなかったというファン・ユンが韓国の豚の飼育環境を探るため養豚場等を訪れその飼育の実態をドキュメンタリーにまとめた作品。その裏面を知れば知るほど、好きだったトンカツを気楽に食べることができなくなり、肉食派の夫や幼い息子もジレンマに直面します。「トゥ・ナイト・スタンド」は「セッション」の主役マイルズ・テラー主演のアメリカのラブコメ。思い切って「一夜限りの情事」をネットで募集して決行したヒロインが翌朝男性のアパートを出ようとすると外は猛吹雪。2人は天気が回復するまでぎこちなく共に過ごすことになる・・・という設定。日本公開は未定。「アクシデンタル・ラブ」はは米英合作のラブコメ。偶然の事故で頭に釘が入ってしまった小さな町に住むウェイトレス。無保険のため手術ができず、そのせいで性的衝動が抑えられなくなってしまい(!)、奇病処置を訴えるためワシントンへ。そこで知り合った政治家とロビー活動を始めるが・・・。他の2作品は以下の記事中で紹介しています。

           ★★★ Daumの人気順位(5月12日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①ファウルボール(韓国)  9.8(311)
②グラウンドの異邦人(韓国)  9.6(31)
③プロジェクトA  9.4(44)
④チャップリンの独裁者  9.3(35)
⑤ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ  9.2(119)
⑥モダン・タイムス  9.2(93)
⑦青春の証言  9.0(25)
⑧ポリス・ストーリー 香港国際警察  8.9(36)
⑨グレート デイズ! -夢に挑んだ父と子-  8.9(31)
⑩チャイニーズ・ゴースト・ストーリー  8.8(178)

 2週連続で新登場の作品がないのはこのランキングではめずらしいこと。

     【専門家による順位】

①6才のボクが、大人になるまで。  9.5(8)
②リヴァイアサン  8.6(5)
③セッション  8.4(7)
④大統領の料理人  8.0(1)
⑤フォックスキャッチャー  7.8(6)
⑤イーダ  7.8(6)
⑦ジェラシー  7.7(4)
⑧フレンチアルプスで起きたこと(ツーリスト)  7.5(4)
⑨バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)  7.4(7)
⑨キングスマン ザ・シークレット・サービス  7.4(7)

 コチラのランキングも新登場はありません。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[5月8日(金)~5月10日(日)] ★★★

         「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」、今週中に1千万人突破か?

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・アベンジャーズ・・・・・・・・・・・4/23・・・・・・・・・・・・804,389・・・・・・・・・9,376,755・・・・・・・・79,620 ・・・・・・1,295
         /エイジ・オブ・ウルトロン
2(2)・・チャイナタウン(韓国)・・・・・・4/29・・・・・・・・・・・・272,181・・・・・・・・・1,223,446・・・・・・・・10,013・・・・・・・・524
3(新)・・アンフレンディド ・・・・・・・・・5/07・・・・・・・・・・・・123,914・・・・・・・・・・・146,009・・・・・・・・・1,094・・・・・・・・386
4(新)・・恋愛の味(韓国) ・・・・・・・・・5/07・・・・・・・・・・・・107,333・・・・・・・・・・・126,178・・・・・・・・・1,040・・・・・・・・398
5(3)・・危険な顔合わせ2(韓国) ・・4/29 ・・・・・・・・・・・・・74,065・・・・・・・・・・・417,766・・・・・・・・・3,180・・・・・・・・329
6(4)・・ダイノ・タイム(韓国) ・・・・・・・4/30・・・・・・・・・・・・・40,964・・・・・・・・・・・238,909・・・・・・・・・1,780・・・・・・・・291
7(新)・・寄生獣 完結編(日本) ・・・・4/30・・・・・・・・・・・・・33,154・・・・・・・・・・・・44,127・・・・・・・・・・・361・・・・・・・・260
8(7)・・長寿商会(韓国)・・・・・・・・・・・4/09 ・・・・・・・・・・・・・27,501・・・・・・・・・1,140,532・・・・・・・・・8,582・・・・・・・・142
9(5)・・ノアの方舟:残された野郎ども・・4/30・・・・・・・・・23,820・・・・・・・・・・・205,397・・・・・・・・・1,486・・・・・・・・257
10(93)・・言えない秘密・・・・・2008/1/10 ・・・・・・・・・・・・・21,079・・・・・・・・・・・125,171・・・・・・・・・・852・・・・・・・・・94
      ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」は前週からかなり落ち込んだと言ってもダントツに代わりなし。900万人を突破して、今週中に1000万人に到達するかどうか?
 今回の新登場は3・4・7・10位の4作品です
 3位「アンフレンディド」はアメリカのホラー。ネット社会での暴露ネタを扱ったもので、ストーリーは全て登場人物それぞれのパソコン画面上で展開されていきます。ということは低予算映画。ローラという女の子が自分の頭を銃で撃つというシーンがLiveで公開という衝撃的な冒頭で物語が始まります。その自殺の引き金となったのは彼女が泥酔した夜の一部始終が映っているYouTubeの動画。その1年後、ローラをいじめていたクラスメート6人がスカイプでチャットを楽しんでいたところ見知らぬ7人目が登場。誰がビデオを流したのか教えないと死んでもらうゾと・・・。そして6人に超常現象が襲いかかります。えっ、死んだはずのローラのFACEBOOKからメッセージが・・・だって?! 原題「Unfriended」には「友だちがいない」と「悪意がある」という2つの意味があるとのことです。韓国題は「언프렌디드: 친구삭제」。日本公開は未定です。
 4位「恋愛の味」は韓国のラブコメ。キャッチコピーは「昼は性の専門家 夜は恋愛の初歩者」。産婦人科医で女性の身体は知っていながら、肝心の女心が全然ワン・ソンギ(オ・ジホ)と、男性のナニは診断しながらも恋愛経験は一度もない泌尿器科医のキル・シンソル(カン・イェウォン)。そんな2人が繰り広げるラブコメディー、・・・ってなんたる設定なんや。(笑) 原題は「연애의 맛」です。
 7位「寄生獣 完結編」は、韓国題は「기생수 파트2(寄生獣 パート2)」になっていて、2014年の作品とあるので少し焦りました。
 10位「言えない秘密」は、ジェイ・チョウ監督・主演の2007年の台湾映画で、日本でも2008年公開されました。私ヌルボも観ましたが、これはなかなかの秀作だと思いました。グイ・ルンメイもアリス・ツォンも初々しく魅力的だったなー・・・。なんで今再上映?かというと、韓国で行われたアンケート調査で「もう一度見たい映画」にこの作品が圧倒的な割合で選ばれ、デジタルリマスター版で再上映に至ったということのようです。 韓国題は「말할 수 없는 비밀」です。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(40)・・言えない秘密・・・・・・・・・・・・・・2008/1/10・・・・・・・・・・・・・21,079・・・・・・・・・・・・125,171 ・・・・・・・・・・・852・・・・・・・・・94
2(1)・・アリスのままで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4/29・・・・・・・・・・・・・14,080・・・・・・・・・・・・・76,096 ・・・・・・・・・・・589・・・・・・・・・66
3(2)・・ファインディング・ビビアン・マイヤー・・4/30・・・・・・・・・・・・・2,543・・・・・・・・・・・・・12,093・・・・・・・・・・・・・97・・・・・・・・・35
4(40)・・雪の轍(わだち)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/07・・・・・・・・・・・・・・1,685・・・・・・・・・・・・・・2,229・・・・・・・・・・・・・18・・・・・・・・・22
5(新)・・テス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1981/9/12・・・・・・・・・・・・・・1,643・・・・・・・・・・・・・・4,952 ・・・・・・・・・・・・24・・・・・・・・・・1

 1・4・5位の3作品が新登場です。
 1位「言えない秘密」については上述しました。
 4位「雪の轍(わだち)」は、トルコ・仏・独合作。監督はトルコの巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイランで、昨年の第67回カンヌ映画祭でパルムドールを受賞しました。舞台は奇勝で知られるトルコのカッパドキア。ホテル‘オセロ’のオーナー・アイドゥンは、親の遺産を受け継いた資産家・地主で元舞台俳優。若く美しい妻ニハルと、離婚で戻ってきた妹ネジラとともに暮らしていますが、妻との関係はうまくいかず妹との間もぎくしゃくしています。さらに家を貸していた聖職者一家からは家賃の件で思わぬ恨みを買ってしまいます。冬の到来で閉ざされいくホテルの中、それぞれの内面が次第に明らかになっていきます・・・。韓国題は「윈터 슬립」。日本公開は6月27日で、すでに公式サイトができています。(→コチラ。)
 5位「「テス」は、ポランスキー監督でナスターシャ・キンスキー主演の1979年の英仏合作作品の再上映。韓国題は「테스」です。


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