ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[11月18日(金)~20日(日)]

2011-11-23 12:56:58 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 1日遅れになってしまいました。
 先週土曜日(11月19日)から東京フィルメックス開幕。スケジュールは→コチラ
 私ヌルボ、土日は最初からあきらめてましたが、今日22日の「豊山犬」「ムサン日記~白い犬」はぜひ観なくっちゃと思っていました。しかし諸般の事情結局行けず(涙)。
しかし、去年も一昨年もダメだった思い出しました。例年この時期忙しいってことです、なぜか・・・。あー、観にいける人たちがうらやましいなー。
 ただ、今回のオープニング作品キム・ギドク監督の「アリラン」は来年3月渋谷のシアター・イメージフォーラムで公開、「ムサン日記~白い犬」も来年初夏、同じくのシアター・イメージフォーラム等で全国順次ロードショーということなので、まあいいか。さらに、さるブログの情報によると「豊山犬」も来年日本で公開されるようです。

 さて私ヌルボ、映画館で近日公開作品の予告編が映されると、初めて観たにもかかわらず、ストーリーの展開が具体的に読めることがしばしばあります。デジャ・ヴュ(既視感)というヤツですね。その理由はすぐわかります。韓国の方が一般的に日本より早く公開されるので、このブログ記事作成時に、映画のあらすじ等調べて書いた内容がアタマに残っているんですね。(ただそれだけのこと。)
 韓国映画の予告編で、大分前からやっているのがカン・ジェギュ監督「マイウェイ 12,000キロの真実」。来年1月14日公開ということで、公式サイトもできています。→コチラ。 オダギリ・ジョーとチャン・ドンゴン主演の大型映画のようですが、ヌルボとしては1月7日公開の「哀しき獣(原題=黄海)」の予告編の方がおもしろそうな感じがしましたよ。あ、この作品もすでに東京国際映画祭で観た人がいらっしゃるんですねー。

 さてさて、DAUM映画の人気順位のページを見る途中で、たまたま<歴代最悪評点>のランクが目に入りました。その第1位の作品を見て、思わず笑ってしまいましたね。それは日本以外全部沈没(일본 이외 전부 침몰)」で、平均評点は0.5(10点満点中)。たしかに、多くの韓国人にとって、このタイトルを見ただけでカチン!とくるでしょうね。しかし100人が投票してコメントまで書いてるから、観てはいるんですね。内訳は9割以上の人は0点。まれに5点とか10点満点というヘンな人がいて、平均点を押し上げています(笑)。ちなみに、「日本沈没」の方は平均評点2.6で第6位。これも相当に低い評価です。

         ★★★ Daumの人気順位(11月22日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①るつぼ(韓国)  9.5(2096)
②ヘルプ  9.3(173)
③両江道の子どもたち(韓国)  9.3(32)
④ワンドゥギ(韓国)  9.2(1778)
⑤ナデルとシミン  9.2(28)
⑥ウォリアー  9.1(57)
⑦願い(グザーリシュ)  9.1(198)
⑧ただあなただけ(韓国)9.0  (716)
⑨リアル・スティール  8.9(1001)
⑩豚の王(韓国)  8.9(49)

 初登場は③だけです。北朝鮮関係の映画が最近とても多くなっていますが、これもその1つ。脱北して韓国に来た人がプロデューサーになっています。両江道(ヤンガンド)に住む小学4年のジョンスが主人公。夢は平壌に行くことですが、校長先生が素行が悪い子は平壌に入れないと言うので諦めます。そんな中、彼は木に引っかかっている風船を見つけます。韓国から飛ばされたクリスマス・プレゼントのサンタの帽子やロボット等が付けられています。ジョンスは、栄養失調で入院中の弟にロボットをあげて元気づけようとします・・・。原題は「량강도 아이들」。

【専門家による順位】

①ナデルとシミン  8.0(8)
②マネーボール  8.0(3)
③ドライブ  7.8(6)
④四つのいのち  7.5(2)
⑤ツリー・オブ・ライフ  7.2(10)
⑥ヘルプ  7.2(8)
⑦人生はビギナーズ  7.0(3)
⑧るつぼ(韓国)  6.7(8)
⑨ワンドゥギ(韓国)  6.7(5)
⑩豚の王(韓国)  6.7(4)

 初登場は②と③。
 ②は日本でも11月11日から公開されています。
 ③。ライアン・ゴズリング演じる主人公は、昼はハリウッドのスタント・ドライバー、夜は強盗の雇われ運転手(「逃がし屋」)という2つの顔を持つドライバー。ある日、ふとしたことから同じアパートの子持ちの若い女性の面倒をみることになるが、やがて彼女の夫が刑務所から出所してきて・・・、というアクション映画。日本では来年3月31日公開。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[11月18日(金)~20日(日)] ★★★

         「ワンドゥギ」が5週連続1位で400万人突破

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・上映館数
1・・ワンドゥギ(韓) ・・・・・・・・・・・・10/20・・・・・・・・・・・451,225・・・・・・・・・・・4,263,392・・・・・・・・・617
2・・インモータルズ・・・・・・・・・・・・11/10・・・・・・・・・・・247,882 ・・・・・・・・・・1,039,425・・・・・・・・・471
     神々の戦い
3・・マネーボール・・・・・・・・・・・・・12/17 ・・・・・・・・・・・240,235・・・・・・・・・・・・282,532・・・・・・・・・468
4・・リアル・スティール・・・・・・・・・10/12 ・・・・・・・・・・・183,314 ・・・・・・・・・・3,200,599・・・・・・・・・377
5・・君はペット(韓) ・・・・・・・・・・・・11/10 ・・・・・・・・・・・110,996・・・・・・・・・・・・451,227・・・・・・・・・348
6・・塵も積もればロマンス(韓)・・11/10 ・・・・・・・・・・・・81,704 ・・・・・・・・・・・・349,550・・・・・・・・・390
7・・Tower Heist・・・・・・・・・・・・・・11/17 ・・・・・・・・・・・・49,695 ・・・・・・・・・・・・・57,670・・・・・・・・・266
8・・完璧なパートナー(韓) ・・・・・・11/17・・・・・・・・・・・・40,788 ・・・・・・・・・・・・・53,930・・・・・・・・・195
9・・モンスター上司・・・・・・・・・・・・11/17 ・・・・・・・・・・・・26,493 ・・・・・・・・・・・・・31,745・・・・・・・・・137
10・・In Time・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/27 ・・・・・・・・・・・・52,162 ・・・・・・・・・・・・557,705・・・・・・・・・218
                                      ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。

 「ワンドゥギ」が依然好調。上映館数も少し増え、動員数は400万人を超えました。「サニー」や「最終兵器 弓」に今後どこまで迫るか注目。
 今週の初登場は2・7・8・9位の4作品です。
 2位は日本でも公開中。
 7位、雪に囲まれた一軒の邸宅に、なぜか1人取り残された少年。そこに誰もいないと思った泥棒2人組み(ベン・スティラー&エディー・マーフィー)が侵入を試みるが・・・、少年が意外にがんばっちゃうのかな? アメリカ映画だから意外じゃないかも・・・。韓国題は「타워 하이스트」とそのまんま。日本公開は未定。
 8位、男女4人の熱い恋愛を描いたセクシーコメディ(18歳以下観覧不可)。スランプに陥ったシナリオ作家(キム・ヨンホ)と国内最高料理研究家(キム・ヘソン)。 今最も必要なのは恋愛とアドバイスされ、身近な年下の弟子に近づいてみるが・・・。
 9位、日本では10月29日に公開されています。韓国題は「스트레스를 부르는 그 이름 직장상사(ストレスをよぶその名・職場上司」です。

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7 コメント

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るつぼと修行 (ユタ)
2011-11-25 00:35:37
うっかり映画を観ずにいたら、キム・キドク監督が大変なことになっていたんですね?こちらの情報から、韓国・半島事情に追いつくことが本当に多く、お礼を、と思い、一筆。ちょうど、合衆国での英語による情報で、「るつぼ」の話題には追いついていました。原作を読んでみたいと思いつつ、私は朝鮮語は音の理解のみ(合衆国育ちで英・日が第一語)で、語彙が乏しいため、未発達な子供程度の朝鮮語レベルで、殆ど読めません。オンマをよろしく問題の際も、英訳を待ったほうが早いぐらいなので、結局英語で読みました(泣)。小説はもとより本など通して読めたことはないんです。どんな修練方法がありますか。勿論、辞書引け!ということになるんでしょうが。日本語が分かれば半分は出来たもの、という倒錯した叱咤激励が合衆国のアジア社会にいるとありますが。日本の民族学校出身者に聞いた際、やはり、「朝鮮語使いの大人になりたければ、日本にいたら特殊に勉強を続けるしかない」とのこと。彼女は幼稚園から高校まで民族系へ通った方で、現在通訳業に携わっています。それでもやはり険しいのかと感慨がありました。
ちなみに、小説を読める程度の知識があれば、独習はたやすい、とのこと。確かに私は日本語は、日本に何年も住んで学校にも行きましたが、何より、本を読んで楽になりました。でも、話すのはいまでも少し、苦手です。
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これは難問かも・・・ (ヌルボ)
2011-11-25 23:56:14
ご愛読ありがとうございます。

いやー、私は元来語学が得意じゃないので、語る資格はないですねー。
とくに、(たぶんユタさんとは逆に)会話が苦手です。
ただ、日本人としてラッキーなのは、韓国語の場合漢字語の多くが日本と共通なので、漢字の音がわかってくるとそれに比例して新聞記事などはわりと読めるようになってきたかも・・・。小説の場合は文体によって読みやすさはかなり違います。

また私は継続的で地道な語学学習も不向きです。つまり、根気がないということです。そのかわり、低レベルでも楽しめるような読み物などを読んだりもしてきました。
ピアノとかで、初級でも弾ける曲集をやってみるようなものです。

内容的に興味のもてる本を選ぶと、辞書を引くのもあまり苦になりません・・・、というのはウソかな? しかし大体わかればいいということで、とにかく読み進もうという気にはなります。

われながら横着というか、我流もいいとこなので、人には勧めません。
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ヌルボさん、お久しぶりです (のんき)
2011-11-26 09:26:30
サイトには足しげく通っているのですが、コメントを書くのは久しぶりです、ということで、お久しぶりです。

ご無沙汰しておいて、不躾な質問をさせていただいてよろしいでしょうか?

実はわたくし、実力派俳優박용우氏のファンなのですが、今週頭に彼主演の最新作『파파』がクランクアップしました。この作品、韓米での上映は決まっているのですが、日本で上映されるかどうか、というのが非常に気になっています。

日本のバイヤーの動向とか、交渉状況とか、どういうところから情報を得ればよいのでしょう? そういうのは「企業秘密」、ということでしたら、この 『파파』に関してヌルボさんが持っていらっしゃる情報をご提供いただければ幸いです。

非常に勝手なコメントですみません。

他のトピックスにもいろいろ思うところはあるのですが、意見をまとめる前に次々と新しい記事をUPしてくださるので、ついていくのに必死です(苦笑) いつも貴重な情報を心から感謝しております。
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そうですね! (ユタ)
2011-11-26 17:44:56
わー有難うございます。ヌルボさんのコメントを今回拝見していたら、いまの私に足りないものは、と言ったら足りないものだらけなんですけど(!)朝鮮語をもっと達者になりたいと願うだけではなく、着実にそのために集中する時間を過ごすことなのかな、という気がしました。よって、毎日一ページでも、(いや実際は一段落かな?泣)読むことですね。辞書をひくのも、或いはそれから、多少分からないまま読み進むことも、そのうち慣れましょう。ただこれだけのことが全然出来なくて、朝鮮語は文盲同然で生きてきたのですが、最近さすがに韓国からの小説で読んでみたいものが多いもので、いい加減「読めずにいるのも勿体無い」って気がつのりました。早速図書館に、「私たちの幸せな時間」を借りに行ってきます。
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韓国映画の最新情報を得るには・・・ (ヌルボ)
2011-11-27 21:14:44
のんきさんへ。

先に結論を言っておきますと、『파파』の日本上映があるか否かについては、現段階で私はわかりません。

日本のフツーの韓国映画ファンが韓国映画の上映予定を知る手がかりとしては、「キネマ旬報 2 月下旬決算特別号」があります。その年の劇場公開予定作品が載っています。たぶん2012年の同号にも載るでしょう。

もっと早く知ろうと思えば、たとえば日韓の映画関係サイトをいろいろ探索する等々ですが、煩瑣になるので詳細は略します。ただ、検索条件に「配給」とか(この場合は)「ロッテ・エンターテインメント」を入れるといいと思われます。

ご質問の件について、私も頭に入れておいて、もしわかったら火曜の映画の記事の中でお知らせします。

それから、韓国映画については私よりも豊富で確実な情報を、それも早々と入手されているSARUさんのTwitterや、yohnishi's blog をこまめにチェックするという手がありますね。
いや、このご質問自体、SARUさんやyohnishiさんにふった方が間違いなく得策ですね(無責任笑)。

そういえば、今年2月韓国で公開された박용우氏主演の「아이들...(子供たち...)」について、「ベルリン映画祭で日本等に版権が販売された」という記事がありました。→
http://ehiroba.kstarnews.jp/news/viewContents/entame/1297992946
それが2月のことですが、その後どうなっているのでしょうね? 私も観たいのですが・・・。

yohnishiさんはすでに韓国盤DVDでご覧になっていて、ブログ記事で詳しく紹介されています。→
http://yohnishi.at.webry.info/201107/article_10.html
「本作品の日本公開は難しいと思う。少なくとも日本資本の配給会社は手を出さないだろう」と書かれているのが逆に興味をかきたてられます。
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ユタさんへ (ヌルボ)
2011-11-27 21:27:44
시작이 반이다(始めが半分だ!)ですよねー。

あれこれ考えずまず行動するのが先決。あとは何とかマイペースで・・・。

日本には、「百里の道も九十九里をもって半ばとす」というのがありますが、私は시작이 반이다の方がずっと好きですね。
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お返事ありがとうございます (のんき)
2011-11-29 04:34:30
不躾な質問に、お返事どうもありがとうございます。教えていただいたルートで情報集めしてみます(笑)

早速、yohnishiさんのサイトにお邪魔してみました。これまでにも何度か、映画のタイトル等で検索したときにヒットして、覗かせていただいていたサイトです。 ただ、全部読んでしまうとストーリーがわかってしまうようなコメントもあって、映画視聴前にみつけた場合はあえて読まずに閉じていたかも(苦笑)

「아이들...(子供たち...)」は私も韓国版DVDで観ました。yohnishiさんがおっしゃる「日本に入ってこない理由」には十分にうなずけるものがあって複雑です。


ユタさんへ
 このページの話題があちこち行ったりきたりになってしまって申し訳ありません。
 コメントを拝見していて、自分が初めて300ページぐらいの標準的な小説を1冊読んだときのことを思い出しました。
 私の記念すべき1冊目は英語からの翻訳小説でした。『存在の耐えられない軽さ』かロダンの愛人を描いた『カミーユ・クローデル』だったような気がします。
 純朝鮮語文学では難しすぎるだろう、と考え、映画でストーリーを知っている翻訳物を、選んだように覚えています。
 それがよかったかどうかは今となってはわかりませんが、とにかく1冊をクリアするとどんどんラクになります。ぜひ楽しんでください!
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