▸2月10日(土)にシネマ・ジャック&ベティ観た「ロープ/戦場の生命線」は、21:25の回とあってか観客は10人。1995年、停戦後のバルカン半島を舞台に、戦禍に苦しむ人々のために奔走する国際援助活動家を題材にしたドラマですが、生と死、自然と人間、「正義」と「建前」、日常と非日常等々がごちゃまぜになっていて、殺伐な中にもちょっとした笑える場面をあったりして、なかなか良かったと思いました。
▸先週<第13回大阪アジアン映画祭>(→コチラ参照)のオープニング作品「朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト」のことを少し書きました。関連書でぜひオススメは、金子文子「何が私をこうさせたか」(岩波文庫)。金子文子は朴烈の内縁の妻で、1926年獄中で縊死した女性ですが、幼い頃からずっとこんなにも苛烈な生き方を強いられたのかと驚くばかり。岩波文庫にしてはめずらしく一気に読めます。
▸「キネマ旬報 2月下旬号」の2018年の外国映画の上映予定作のリストから韓国映画をピックアップしてみました。青色は邦題・茶色は原題です。
「時間回廊の殺人(時間の上の家)」=3月11日・「ミオク」(仮)=初夏・「それから」「夜の海岸でひとり」「クレアのカメラ」「ひとめぼれ」(4作ともホン・サンス監督作品)=初夏~夏・「ミッドナイト・ランナー(青年警察)」=3月24日・「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~(タクシー運転手)」=4月21日・「V.I.Pて~(タクシー運転手)」=4月21日・「V.I.P.」=3月14日・「哭声/コクソン」=3月11日・「クン」(仮)=夏・「南漢山城」(仮)=2018年・「グッバイ・シングル(グッバイ・シングル)」=4月7日・「ザ・キング(ザ・キング)」=3月10日・「リアル(リアル)」=4月14日・「名もなき野良犬の輪舞(不汗党:悪い奴らの世界)」=5月5日・「名もなき野良犬の輪舞(不汗党:悪い奴らの世界)」=5月5日・「犯罪都市 アウトローズ(犯罪都市)」=4月28日
★★★ NAVERの人気順位(2月13日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
①(1) ジェクスキス エイティーン(韓国) 9.62(286)
②(2) みつばちマーヤの大冒険 2 9.58(199)
③(3) 劇場版 ミラキュラス・レディバグ 2 9.46(218)
④(4) ワンダー 9.41(1,291)
⑤(6) 血の年代記(韓国) 9.41(144)
⑥(5) グレイテスト・ショーマン 9.39(11,092)
⑦(10) ザ・ヒーロー 9.29(7)
⑧(-) 1987(韓国) 9.27(28,922)
⑨(-) リメンバー・ミー 9,20(12,075)
⑩(-) ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 9.20(371)
⑩の「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」が新登場です。今月末に決まるアカデミー賞で作品賞、主演男優賞にノミネートされているイギリス映画で、日本では3月30日公開予定です。1940年チャーチル(ゲイリー・オールドマン)はチェンバレンに代わってイギリスの首相に就任します。国内外の諸問題を抱えてながらも、彼はダンケルクの海岸で窮地に追い込まれた兵士たちの救出に取り組みます。首相就任からダンケルク大撤退まで27日間に絞って、その間のチャーチルの苦悩と決断を描きます。韓国題は「다키스트 아워(Darkest Hour)」です。
【記者・評論家による順位】
①(1) 牯嶺街少年殺人事件[デジタルリマスター版] 9.00(6)
②(2) ア・ゴースト・ストーリー 8.33(6)
③(3) ブレードランナー 2049 8.22(9)
④(4) パターソン 8.20(9)
⑤(5) 1987(韓国) 8.08(12)
⑥(6) リメンバー・ミー 7.83(6)
⑦(7) タンジェリン 7.71(7)
⑦(-) 私はあなたのニグロではない 7.71(7)
⑨(8) 共同正犯(韓国) 7.67(9)
⑩(-) オン・ボディー・アンド・ソウル 7.67(6)
⑦「私はあなたのニグロではない」が新登場です。アメリカの黒人作家ジェイムズ・ボールドウィン(1924~87)の未完成原稿を基にしたドキュメンタリー。彼が個人的にも交流のあった、メドガー・エヴァース、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師、マルコムXの3人の著名な公民権運動家たちをボールドウィンの視点で捉えた内容です。方法等はちがっても人種差別撤廃をめざした彼らの共通点は30代で暗殺されたということ。50~70年代のさまざまな映像に、最近の白人警官による黒人への暴力行為事件の映像等も交え、未だにアメリカに残る人種差別の問題を追及します。韓国題は「아이 엠 낫 유어 니그로」。日本公開は5月です。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績2月9日(金)~2月11日(日) ★★★
1週で急落の「念力」に替わって「朝鮮名探偵:吸血怪魔の秘密」が1位に
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(17)・・朝鮮名探偵:吸血怪魔の秘密(韓国)・・2/08・・・・・786,294 ・・・・・・・・・964,742 ・・・・・・・・7,867・・・・・・・・1,246
2(2)・・それだけが私の世界(韓国) ・・・・・1/17・・・・・・・・・222,551・・・・・・・・3,220,746 ・・・・・・・25,931 ・・・・・・・・・724
3(3)・・リメンバー・ミー・・・・・・・・・・・・・・1/11・・・・・・・・・150,516・・・・・・・・3,295,184 ・・・・・・・26,012 ・・・・・・・・・650
4(22)・・パディントン2・・・・・・・・・・・・・・・2/08・・・・・・・・・104,851・・・・・・・・・・126,193 ・・・・・・・・・987 ・・・・・・・・・629
5(4)・・神と共に-罪と罰(韓国)・・・・・・・・12/20・・・・・・・・・・71,933 ・・・・・・・14,334,153 ・・・・・・115,073・・・・・・・・・456
6(4)・・インシディアス:ザ・ラスト・キー・・1/31・・・・・・・67,021・・・・・・・・・・520,428 ・・・・・・・・4,041・・・・・・・・・457
7(7)・・12 ストロング ・・・・・・・・・・・・・・・・1/31・・・・・・・・・・33,974・・・・・・・・・・205,654 ・・・・・・・・1,694・・・・・・・・・200
8(6)・・メイズ・ランナー:最期の迷宮・・1/17・・・・・・・・・・30,829 ・・・・・・・・2,285,458 ・・・・・・・18,791・・・・・・・・・212
9(1)・・念力(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/31 ・・・・・・・・・・27,162 ・・・・・・・・・977,825 ・・・・・・・・7,397 ・・・・・・・・・498
10(新)・・ザ・フォリナー・・・・・・・・・・・・・・2/07・・・・・・・・・・17,826・・・・・・・・・・・33,020・・・・・・・・・・271・・・・・・・・・155
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
「念力」が急落したのと対照的に、先週「国際市場で逢いましょう」を抜いて韓国映画歴代2位に上がった「神と共に-罪と罰」は粘り強くベスト10を維持しています。
今回の新登場は1・4・10位の3作品です。
1位「朝鮮名探偵:吸血怪魔の秘密」は、韓国のアクション・コメディ時代劇シリーズの第3作。首に残る2つの歯跡、心臓を貫いた矢に刻まれた文字。犯人は何か言いたいのか? 予告殺人!? 奇異な火で人々が焼け死ぬ怪事件が続く中、名探偵キム・ミン(キム・ミョンミン)とパートナーのソピル(オ・ダルス)が再登場。2人は事件現場で何度か謎の女性(キム・ジウォン)と出くわします。直感的に彼女が事件と関連していることを察知した名探偵コンビは、その女性ヨジュと共に事件を追うことになります。3人は犯人が残した手がかりに次のターゲットを見つけますが、正体不明の黒頭巾の男と謎の刺客が3人の捜査を妨害し始めます・・・。原題は「조선명탐정: 흡혈괴마의 비밀」です。
4位「パディントン2」は、日本ではすでに1月19日公開。韓国題は「패딩턴 2」です。
10位「ザ・フォリナー」(仮)はジャッキー・チェン主演の英・中・米合作のアクション&スリラー。ベトナム人家庭の平凡な父親クワン(ジャッキー・チェン)は、元ベトナム戦争で特殊部隊員だった軍人で、現在はロンドンで中華料理店を経営をしています。ところがある日謎の爆発事故で高校生の娘を目の前で亡くしてしまいます。彼はその事故がテロ組織と関連があることに気づき警察を訪ねて行きますが、待ってくれという形式的な答えが返ってくるばかり。もどかしい気持ちでクワンは娘の無念の死を明らかにしようと政府の官僚であるヘネシー(ピアース・ブロスナン)を訪ねますが、これも無視されてしまいます。これ以上待つことも我慢することもできないクワンは、結局自ら犯人を見つけるしかないと考え、できることすべてを動員して巨大な権力に立ち向かっていきます・・・。ん? イギリスとアイルランド間の紛争が背景にある? 韓国題は「더 포리너」。日本公開は未定のようです。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(6)・・パディントン2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/08・・・・・・・・・104,851 ・・・・・・・・・・126,184・・・・・・・・・・・987・・・・・・・・・629
2(1)・・タイタニック・・・・・・・・・・・・・・・1998/2/20 ・・・・・・・・・・・9,120 ・・・・・・・・・・412,793 ・・・・・・・・・4,797・・・・・・・・・・77
3(新)・・ア・ユナイテッド・キングダム・・・・・2/08・・・・・・・・・・・4,372 ・・・・・・・・・・・・6,532・・・・・・・・・・・・52・・・・・・・・・105
4(新)・・ムーミン谷とウィンターワンダーランド・・2/08・・・・4,236 ・・・・・・・・・・・・5,710・・・・・・・・・・・・36・・・・・・・・・132
5(2)・・ワンダー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/27 ・・・・・・・・・・・3,754 ・・・・・・・・・・246,770 ・・・・・・・・・1,898・・・・・・・・・・42
1・3・4位の3作品が新登場です。
1位「パディントン2」については上述しました。
3位「ア・ユナイテッド・キングダム」は、1966年に独立したボツワナ共和国の初代大統領だったセレツェ・カーマと、彼のイギリス人の妻ルース・ウィリアムズ・カーマの恋を描いた、実話に基づいたイギリス映画。現在のボツアナの地は19世紀末からベチュアナランド保護領としてイギリスの管轄下に置かれていました。アパルトヘイト政策を推進する南アフリカ連邦に支配されることを拒んで当時のングワト族の王カーマ3世がイギリスに保護を求めたとのことです。(裏はいろいろあったでしょうが。) そのカーマ3世の孫だったセレツェ・カーマ(デヴィッド・オイェロウ)は4歳の時からイギリスに留学していました。そして1947年オックスフォードに在学中にイギリス人女性のルース(ロザムンド・パイク)と出会い、恋に落ちます。2人は結婚を望みますが、国際政治の波にもまれる中でイギリスにより圧力をかけられ、セレツェの帰国は禁止されます。その後王位継承権を放棄するなどして困難をくぐり抜けて1956年セレツェはルースとともに帰国しますが、今度は白人女性との結婚を親族や部族の人たちは受け入れてくれません。・・・そんな中でセルツェが主張して切り拓いて行った道は、武力紛争もなく発展を続けていったボツワナの未来を示すものでした・・・。韓国題は「오직 사랑뿐(ひたすら愛だけ)」。日本公開は未定のようです。これは公開してほしいな。※参考→<ボツワナ独立50年──アフリカ型成功モデルの終焉?>
5位「ムーミン谷とウィンターワンダーランド」は、日本ではすでに12月2日から公開されています。韓国題は「겨울왕국의 무민」です。
▸先週<第13回大阪アジアン映画祭>(→コチラ参照)のオープニング作品「朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト」のことを少し書きました。関連書でぜひオススメは、金子文子「何が私をこうさせたか」(岩波文庫)。金子文子は朴烈の内縁の妻で、1926年獄中で縊死した女性ですが、幼い頃からずっとこんなにも苛烈な生き方を強いられたのかと驚くばかり。岩波文庫にしてはめずらしく一気に読めます。
▸「キネマ旬報 2月下旬号」の2018年の外国映画の上映予定作のリストから韓国映画をピックアップしてみました。青色は邦題・茶色は原題です。
「時間回廊の殺人(時間の上の家)」=3月11日・「ミオク」(仮)=初夏・「それから」「夜の海岸でひとり」「クレアのカメラ」「ひとめぼれ」(4作ともホン・サンス監督作品)=初夏~夏・「ミッドナイト・ランナー(青年警察)」=3月24日・「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~(タクシー運転手)」=4月21日・「V.I.Pて~(タクシー運転手)」=4月21日・「V.I.P.」=3月14日・「哭声/コクソン」=3月11日・「クン」(仮)=夏・「南漢山城」(仮)=2018年・「グッバイ・シングル(グッバイ・シングル)」=4月7日・「ザ・キング(ザ・キング)」=3月10日・「リアル(リアル)」=4月14日・「名もなき野良犬の輪舞(不汗党:悪い奴らの世界)」=5月5日・「名もなき野良犬の輪舞(不汗党:悪い奴らの世界)」=5月5日・「犯罪都市 アウトローズ(犯罪都市)」=4月28日
「朝鮮日報」2月10日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。) | ||
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콜라는 맞는데… 김 빠졌네 | 「朝鮮名探偵:吸血怪魔の秘密」 コーラはいいが・・・気が抜けてるね (チェーン店のハンバーガーセットに例えて、 「そこそこの味にはなっているが」という意味) ※《週末の劇場街》で紹介 「パディントン2」 子供連れで観たくなる ★★★ 「ザ・フォリナー」 老ジャッキーも一部屋 ★★☆ 「ベター・ウォッチ・アウト」 「ホーム・アローン」怪奇版 ★★☆ | |
「ベター・ウォッチ・アウト」は米・豪合作のホラー。クリスマス・イブの夜、家に1人残された少年ルークは親友のギャレットと相談してベビシッターのアシュリーを誘惑しようとするが、何者かの気配がして、…と「ホーム・アローン」とかなり重なるが、続く話はやはりホラー。日本公開の予定ナシ。他の作品は以下の記事の中で紹介しています。 |
★★★ NAVERの人気順位(2月13日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
①(1) ジェクスキス エイティーン(韓国) 9.62(286)
②(2) みつばちマーヤの大冒険 2 9.58(199)
③(3) 劇場版 ミラキュラス・レディバグ 2 9.46(218)
④(4) ワンダー 9.41(1,291)
⑤(6) 血の年代記(韓国) 9.41(144)
⑥(5) グレイテスト・ショーマン 9.39(11,092)
⑦(10) ザ・ヒーロー 9.29(7)
⑧(-) 1987(韓国) 9.27(28,922)
⑨(-) リメンバー・ミー 9,20(12,075)
⑩(-) ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 9.20(371)
⑩の「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」が新登場です。今月末に決まるアカデミー賞で作品賞、主演男優賞にノミネートされているイギリス映画で、日本では3月30日公開予定です。1940年チャーチル(ゲイリー・オールドマン)はチェンバレンに代わってイギリスの首相に就任します。国内外の諸問題を抱えてながらも、彼はダンケルクの海岸で窮地に追い込まれた兵士たちの救出に取り組みます。首相就任からダンケルク大撤退まで27日間に絞って、その間のチャーチルの苦悩と決断を描きます。韓国題は「다키스트 아워(Darkest Hour)」です。
【記者・評論家による順位】
①(1) 牯嶺街少年殺人事件[デジタルリマスター版] 9.00(6)
②(2) ア・ゴースト・ストーリー 8.33(6)
③(3) ブレードランナー 2049 8.22(9)
④(4) パターソン 8.20(9)
⑤(5) 1987(韓国) 8.08(12)
⑥(6) リメンバー・ミー 7.83(6)
⑦(7) タンジェリン 7.71(7)
⑦(-) 私はあなたのニグロではない 7.71(7)
⑨(8) 共同正犯(韓国) 7.67(9)
⑩(-) オン・ボディー・アンド・ソウル 7.67(6)
⑦「私はあなたのニグロではない」が新登場です。アメリカの黒人作家ジェイムズ・ボールドウィン(1924~87)の未完成原稿を基にしたドキュメンタリー。彼が個人的にも交流のあった、メドガー・エヴァース、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師、マルコムXの3人の著名な公民権運動家たちをボールドウィンの視点で捉えた内容です。方法等はちがっても人種差別撤廃をめざした彼らの共通点は30代で暗殺されたということ。50~70年代のさまざまな映像に、最近の白人警官による黒人への暴力行為事件の映像等も交え、未だにアメリカに残る人種差別の問題を追及します。韓国題は「아이 엠 낫 유어 니그로」。日本公開は5月です。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績2月9日(金)~2月11日(日) ★★★
1週で急落の「念力」に替わって「朝鮮名探偵:吸血怪魔の秘密」が1位に
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(17)・・朝鮮名探偵:吸血怪魔の秘密(韓国)・・2/08・・・・・786,294 ・・・・・・・・・964,742 ・・・・・・・・7,867・・・・・・・・1,246
2(2)・・それだけが私の世界(韓国) ・・・・・1/17・・・・・・・・・222,551・・・・・・・・3,220,746 ・・・・・・・25,931 ・・・・・・・・・724
3(3)・・リメンバー・ミー・・・・・・・・・・・・・・1/11・・・・・・・・・150,516・・・・・・・・3,295,184 ・・・・・・・26,012 ・・・・・・・・・650
4(22)・・パディントン2・・・・・・・・・・・・・・・2/08・・・・・・・・・104,851・・・・・・・・・・126,193 ・・・・・・・・・987 ・・・・・・・・・629
5(4)・・神と共に-罪と罰(韓国)・・・・・・・・12/20・・・・・・・・・・71,933 ・・・・・・・14,334,153 ・・・・・・115,073・・・・・・・・・456
6(4)・・インシディアス:ザ・ラスト・キー・・1/31・・・・・・・67,021・・・・・・・・・・520,428 ・・・・・・・・4,041・・・・・・・・・457
7(7)・・12 ストロング ・・・・・・・・・・・・・・・・1/31・・・・・・・・・・33,974・・・・・・・・・・205,654 ・・・・・・・・1,694・・・・・・・・・200
8(6)・・メイズ・ランナー:最期の迷宮・・1/17・・・・・・・・・・30,829 ・・・・・・・・2,285,458 ・・・・・・・18,791・・・・・・・・・212
9(1)・・念力(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/31 ・・・・・・・・・・27,162 ・・・・・・・・・977,825 ・・・・・・・・7,397 ・・・・・・・・・498
10(新)・・ザ・フォリナー・・・・・・・・・・・・・・2/07・・・・・・・・・・17,826・・・・・・・・・・・33,020・・・・・・・・・・271・・・・・・・・・155
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
「念力」が急落したのと対照的に、先週「国際市場で逢いましょう」を抜いて韓国映画歴代2位に上がった「神と共に-罪と罰」は粘り強くベスト10を維持しています。
今回の新登場は1・4・10位の3作品です。
1位「朝鮮名探偵:吸血怪魔の秘密」は、韓国のアクション・コメディ時代劇シリーズの第3作。首に残る2つの歯跡、心臓を貫いた矢に刻まれた文字。犯人は何か言いたいのか? 予告殺人!? 奇異な火で人々が焼け死ぬ怪事件が続く中、名探偵キム・ミン(キム・ミョンミン)とパートナーのソピル(オ・ダルス)が再登場。2人は事件現場で何度か謎の女性(キム・ジウォン)と出くわします。直感的に彼女が事件と関連していることを察知した名探偵コンビは、その女性ヨジュと共に事件を追うことになります。3人は犯人が残した手がかりに次のターゲットを見つけますが、正体不明の黒頭巾の男と謎の刺客が3人の捜査を妨害し始めます・・・。原題は「조선명탐정: 흡혈괴마의 비밀」です。
4位「パディントン2」は、日本ではすでに1月19日公開。韓国題は「패딩턴 2」です。
10位「ザ・フォリナー」(仮)はジャッキー・チェン主演の英・中・米合作のアクション&スリラー。ベトナム人家庭の平凡な父親クワン(ジャッキー・チェン)は、元ベトナム戦争で特殊部隊員だった軍人で、現在はロンドンで中華料理店を経営をしています。ところがある日謎の爆発事故で高校生の娘を目の前で亡くしてしまいます。彼はその事故がテロ組織と関連があることに気づき警察を訪ねて行きますが、待ってくれという形式的な答えが返ってくるばかり。もどかしい気持ちでクワンは娘の無念の死を明らかにしようと政府の官僚であるヘネシー(ピアース・ブロスナン)を訪ねますが、これも無視されてしまいます。これ以上待つことも我慢することもできないクワンは、結局自ら犯人を見つけるしかないと考え、できることすべてを動員して巨大な権力に立ち向かっていきます・・・。ん? イギリスとアイルランド間の紛争が背景にある? 韓国題は「더 포리너」。日本公開は未定のようです。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(6)・・パディントン2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/08・・・・・・・・・104,851 ・・・・・・・・・・126,184・・・・・・・・・・・987・・・・・・・・・629
2(1)・・タイタニック・・・・・・・・・・・・・・・1998/2/20 ・・・・・・・・・・・9,120 ・・・・・・・・・・412,793 ・・・・・・・・・4,797・・・・・・・・・・77
3(新)・・ア・ユナイテッド・キングダム・・・・・2/08・・・・・・・・・・・4,372 ・・・・・・・・・・・・6,532・・・・・・・・・・・・52・・・・・・・・・105
4(新)・・ムーミン谷とウィンターワンダーランド・・2/08・・・・4,236 ・・・・・・・・・・・・5,710・・・・・・・・・・・・36・・・・・・・・・132
5(2)・・ワンダー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/27 ・・・・・・・・・・・3,754 ・・・・・・・・・・246,770 ・・・・・・・・・1,898・・・・・・・・・・42
1・3・4位の3作品が新登場です。
1位「パディントン2」については上述しました。
3位「ア・ユナイテッド・キングダム」は、1966年に独立したボツワナ共和国の初代大統領だったセレツェ・カーマと、彼のイギリス人の妻ルース・ウィリアムズ・カーマの恋を描いた、実話に基づいたイギリス映画。現在のボツアナの地は19世紀末からベチュアナランド保護領としてイギリスの管轄下に置かれていました。アパルトヘイト政策を推進する南アフリカ連邦に支配されることを拒んで当時のングワト族の王カーマ3世がイギリスに保護を求めたとのことです。(裏はいろいろあったでしょうが。) そのカーマ3世の孫だったセレツェ・カーマ(デヴィッド・オイェロウ)は4歳の時からイギリスに留学していました。そして1947年オックスフォードに在学中にイギリス人女性のルース(ロザムンド・パイク)と出会い、恋に落ちます。2人は結婚を望みますが、国際政治の波にもまれる中でイギリスにより圧力をかけられ、セレツェの帰国は禁止されます。その後王位継承権を放棄するなどして困難をくぐり抜けて1956年セレツェはルースとともに帰国しますが、今度は白人女性との結婚を親族や部族の人たちは受け入れてくれません。・・・そんな中でセルツェが主張して切り拓いて行った道は、武力紛争もなく発展を続けていったボツワナの未来を示すものでした・・・。韓国題は「오직 사랑뿐(ひたすら愛だけ)」。日本公開は未定のようです。これは公開してほしいな。※参考→<ボツワナ独立50年──アフリカ型成功モデルの終焉?>
5位「ムーミン谷とウィンターワンダーランド」は、日本ではすでに12月2日から公開されています。韓国題は「겨울왕국의 무민」です。
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