ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画の興行成績 [1月1日(金)~1月3日(日)]と人気順位 ►(前作を考えなければ)楽しめる「新感染半島 ファイナル・ステージ」 ►観てよかった!「GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生」

2021-01-05 23:54:59 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶また新型コロナの状況が悪化してきました。報道によると首都圏の4都県を対象に早ければ7日に緊急事態宣言発表、8日から実施との見通しとか。私ヌルボの住まう神奈川県でも横浜、川崎両市の酒を提供する飲食店やカラオケ店は午後10時閉店にし、12日からは範囲を県内全域に広げ、酒を提供しない飲食店や軽食を提供する映画館も対象にするとのこと。映画ファンとしては映画館関係の情報はもちろん気になりますが、それよりも何よりも、収入に直結する飲食店等の関係者の皆さんはさらに大変な状況が続きます。なんとか公助の手立てを尽くしてほしいし、できるかぎり共助そして互助の道を追求したいと思います。

▶韓国の週末の観客動員数(下掲)を見ると1位が「ワンダーウーマン 1984」で約7万人。2、3位は約1万2千人で、5ケタはここまで。新型コロナ前の昨年1月第1週の数字(→コチラ参照)を見ると、1位「白頭山」が約56万人。10位でも2万1千人です。この数字だけでも映画業界がいかに厳しい状態が続いているかわかります。もちろん日本も、世界各国もほぼ同じでしょう。早くこの闇に再び日が差すように・・・と願いつつ、もう9ヵ月も達のですね。あーあ・・・。

▶年が明けてから、さっそく2作品を観ました。
 ・「新感染半島 ファイナル・ステージ」★★★★☆(前作「新感染 ファイナル・エクスプレス」のことを考えなければ十分楽しめる娯楽大作。ただ家族愛等純粋な感情と犠牲的精神が感銘を誘った前作に対し、今作はちょっとねー。主人公ジョンソク(カン・ドンウォン)も頑張ってたけど、最初に大きな<借り>を作っちゃったからすべてがその返済のようにも見える? ま、それでも楽しめたし、あの「ソウォン/願い」の天才子役イ・レちゃんも大きくなってスゴいテクニックでクルマを走らせてたから(実は静止した車で撮影したそうで、それはそれで◎)、☆1つオマケ。)
 ・「GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生」★★★★☆(コチラの★の数は掛け値ナシ、観てよかった! 後で知ったことですが、2014年に観て感動した「世界の果ての通学路」のパスカル・プリッソン監督の新作ドキュメンタリーなんですね。タイトル通り長年牛の世話等々で学校に通ったことのなかったケニアの94歳のGOGOおばあさんが、学齢期のひ孫たちが小学校に通っていないことを知り、自ら率先してひ孫たちと共に小学校に入学して勉強を始めるというもの。ケニアの子どもたち、ホントに明るく元気。よく知らなかったケニアの人々の暮らしや自然等々についてもいろんなことをヌルボ自身も学びました。)

         ★★★ NAVERの人気順位(1月5日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
  ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(3) さすらいのシェフ(韓国)  9.58(192)
②(2) カナの婚宴:口約  9.52(332)
③(10) ボブという名の猫2  9.52(89)
④(9) ミュージック&リアリティ(韓国・アメリカ)  9.50(22)
⑤(5) 劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(日本)  9.49(888)
⑥(1) アンプランド  9.49(619)
⑦(-) キャプテン・プードル  9.43(14)
⑧(6) ブータン 山の教室  9.42(143)
⑨(4) SWAG(韓国)  9.42(139)
⑩(7) 少年の君  9.40(1,495)

 新登場の作品はありません。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 燃ゆる女の肖像  9.22(9)
②(-) 小さな光(韓国)  8.67(3)
③(3) マーティン・エデン  8.00(8)
④(4) 水を抱く女  8.00(6)
⑤(5) 夏時間[ハラボジの家](韓国)  7.83(12)
⑥(6) 未来を乗り換えた男  7.60(5)
⑦(7) 逃げた女(韓国)  7.33(6)
⑧(8) 冬の夜に  7.33(6)
⑨(9) TENET テネット  7.18(11)
⑩(10) 85年の夏  7.17(6)

 新登場の作品はありません。

 ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績1月1日(金)~1月3日(日) ★★★
        「ワンダーウーマン 1984」が2週連続1位、ではあるが・・・

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・ワンダーウーマン 1984 ・・・12/23・・・・・・・・70,446・・・・・・・・461,434・・・・・・・4,145 ・・・・1,877
2(新)・・ヴァンガード 急先鋒 ・・・・12/30・・・・・・・・11,968・・・・・・・・・22,348 ・・・・・・・・184・・・・・・・265
3(4)・・花様年華 ・・・・・・・・・・・2000/10/20・・・・・・・・11,784・・・・・・・・・59,799 ・・・・・・・・506・・・・・・・434
4(3)・・ジョゼ(韓国)・・・・・・・・・・・・・・12/10・・・・・・・・・8,783・・・・・・・・195,434 ・・・・・・1,751 ・・・・・・472
5(2)・・盗掘(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・11/04・・・・・・・・・7,371・・・・・・1,530,885 ・・・・・13,830 ・・・・・・294
6(新)・・ナイチンゲール・・・・・・・・・・・12/24・・・・・・・・・5,258・・・・・・・・・10,620・・・・・・・・・・86・・・・・・・307
7(新)・・ビッグフット・ジュニア2・・・・1/06・・・・・・・・・3,620・・・・・・・・・・3,620 ・・・・・・・・・・29・・・・・・・236
       :ファミリーがやってきた
8(79)・・ラ・ラ・ランド・・・・・・・2003/12/05・・・・・・・・・3,002 ・・・・・3,745,041 ・・・・・30,894 ・・・・・・・・35
9(5)・・キャプテン・プードル・・・・・・・12/24・・・・・・・・・2,424・・・・・・・・・14,781・・・・・・・・・117・・・・・・・152
10(73)・・おくりびと(日本)・・2008/10/30・・・・・・・・・2,413 ・・・・・・・146,641・・・・・・・・・924・・・・・・・132
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 週末の観客動員数が1万人を超えたのは前週は上位4作品だったのが1つ減り、1位「ワンダーウーマン 1984」も21万人から大幅ダウン。せっかくのお正月なのにねー・・・。
 今回の新登場は2・6・7位の3作品です。
 2位「ヴァンガード 急先鋒」(仮)は中国のアクション。ジャッキー・チェン主演の最新作です。ヴァンガードとはタン[唐]社長(ジャッキー・チェン)が率いる国際民間警護会社のこと。新年の祭の真っ最中、ロンドンのど真ん中でVIPの顧客である実業家が犯罪組織に拉致されますが、ヴァンガードは彼の救出に成功します。これに怒った犯罪組織は、VIPの顧客の娘を新しいターゲットにしますが、彼らよりも先にアフリカにいる彼女を見つけて保護する過程でヴァンガードのチームメイトの「レイ電位」레이전위’(ヤン・ヤン)が危険に直面します。ドバイに渡って救出作戦を展開したヴァンガードは巨大な背後の勢力の陰謀と向き合うことになりますが・・・。韓国題は「뱅가드」。日本公開は5月です。情報によると実質的な主役は中国人気No.1の<スーパーイケメン>俳優ヤン・ヤンとのこと。ところが「興行的には失敗作」とかで、ネチズンのコメントを見ても大半は否定的。映画は観ないで「チャンケ(짱께=中国人の蔑称)映画、特に香港の市民を捨てて習近平側についたジャッキー・チェンの映画は見ないゾ!」という人も相当数いるようです
 6位「ナイチンゲール」はオーストラリア・アメリカ・カナダ合作のドラマ・ヴィオレンス。日本ではすでに昨年3月公開されています。(が、私ヌルボは観る度胸がなかった・・・。) 韓国題は「나이팅게일」です。
 7位「ビッグフット・ジュニア2: ファミリーがやってきた」(仮)はベルギー・フランス合作のアニメ「ビッグフット・ジュニア」(2017)の続編。ファンタジーっぽい家族向け冒険アニメです。なぜ<ビッグフット>なのかというと、主人公アダムはいじめられっ子ですが怒るとクツから足が突き出るほどパワーを発揮するから。今回の物語は、そのビッグフットにアラスカから1通の手紙が届くところから始まります。「地球を危険に陥れた悪党から自然と動物の仲間たちを守ってください!」という訴えでした。「心配しないで、今走って行きます!」。かくしてスーパーヒーロー、ビッグフット一家は出動準備完了です・・・。韓国題は「빅풋 주니어2: 패밀리가 떴다」です。
 なお、10位「おくりびと」は、もちろん2008年の滝田洋二郎監督作品の再上映。本木雅弘が好演していました。韓国でも高評価を得ています。韓国題は「굿바이(グッバイ)」、ずいぶん語感が違いますね。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(新)・・ヴァンガード 急先鋒・・・・・・・・12/30・・・・・11,968・・・・・・・・・・22,348 ・・・・・・・184・・・・・・・265
2(1)・・花様年華・・・・・・・・・・・・・・・2000/10/20・・・・・11,784・・・・・・・・・・59,799 ・・・・・・・506・・・・・・・434
3(27)・・おくりびと(日本)・・・・・・2008/10/30 ・・・・・・2,413 ・・・・・・・・146,641 ・・・・・・・924・・・・・・・132
4(45)・・はじまりのうた・・・・・・・・・2014/8/13 ・・・・・・2,081 ・・・・・・3,466,925 ・・・・27,330・・・・・・・・34
5(4)・・Love Letter(日本)・・・・・・1999/11/20・・・・・・・1,352・・・・・・・・・122,201 ・・・・・・・948 ・・・・・・・62

 1位「ヴァンガード 急先鋒」が新登場ですが、これについては上述しました。
 4位「はじまりのうた」が3位「おくりびと」と共に再上映です。日本でも2015年に公開されたアメリカのドラマで、韓国題は原題通り「비긴 어게인(ビギン・アゲイン)」です。

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