▶やっぱりクストリッツァ監督は格が違う、と思ったのは新作「オン・ザ・ミルキー・ロード」もさることながら、やっぱり「アンダーグラウンド 完全版」を観ての感想。2番続きでYEBISU GARDEN CINEMAに行って計5時間25分。現実離れした奇天烈な展開の中にちりばめられている寓意は現代にも通じると思った次第です。(あの北朝鮮の体制問題とか、政治的プロパガンダのこととか・・・。)
※<ぴあ映画生活>の「アンダーグラウンド」のクチコミの中に「映画に社会に向けて何かメッセージを発したり残したりという役割があるならば、この映画はそれを満たしていて、映画がエンターテイメントでありスリルやドキドキを感じないのであれば意味が無いのであれば、それも満たしている。」という一文。言い得ていると思いました。
▶上述のYEBISU GARDEN CINEMAで23日からオススメの韓国映画「わたしたち」の上映が始まっています。2016年の東京フィルメックスでトリプル受賞を果たした注目作。詳しくは→公式サイト参照。上映館のリストを見ると、全国で18都道府県か。うーむ・・・。
ここにあったチラシの中に「ぼくの名前はズッキーニ」というのがありました。韓国では今年3月公開で、当ブログでは「ズッキーニとよばれて」と仮題をつけていたフランス・スイス合作のストップモーションアニメで、韓国では評論家等からも高評価を得ていた作品です。公開日はいつなのかみると、これが来年2月10日とは! 韓国より遅いのはいつものことですが、それにしても遅いゾ!
▶<コリアン・シネマ・ウィーク2017>は10月26日(木)~11月1日(水)の情報がすでに公表されています。上映作品は「灰の花」「トンネル 闇に鎖された男」「歩く女王」「LUCK-KEY/ラッキー」「グッバイ・シングル」の5作品。詳細は韓国文化院のサイト(→コチラ)からです。応募期間は10月16日(月)まで。
▶伊勢佐木町の横浜シネマリンで9月23日~10月6日<ハートアンドハーツ・コリアン・フィルムウィーク>として「空と風と星の詩人 〜尹東柱の生涯〜」等韓国映画4作品を上映。東京等で見逃した人はこちらで。(→詳細)
★★★ NAVERの人気順位(9月26日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
①(1) 4月の終わり(韓国) 9.64(14)
②(3) おばあちゃんの遠い家(韓国) 9.44(174)
③(5) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン 9.41(224)
④(-) アイ・キャン・スピーク(韓国) 9.36(3,169)
⑤(6) 貯水池ゲーム(韓国) 9.35(1,955)
⑥(7) 女優は今日も(韓国) 9.29(470)
⑦(8) KING OF PRISM -PRIDE the HERO-(日本) 9.26(625)
⑧(-) モーディー 9.20(2,296)
⑨(-) インビジブル・ゲスト 悪魔の証明 9.19(517)
⑩(-) 共犯者たち(韓国) 9.12(4,464)
今回の新登場は④「アイ・キャン・スピーク」と⑨「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」の2作品ですが、いずれについても後述します。
【記者・評論家による順位】
①(2) ラ・ラ・ランド 8.34(14)
②(3) それにもかかわらず(韓国) 8.00(1)
③(-) 猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) 7.75(8)
④(5) ベイビー・ドライバー 7.67(9)
⑤(7) ウインド・リバー 7.33(6)
⑥(-) アイ・キャン・スピーク(韓国) 7.25(8)
⑦(8) パム島海賊団、ソウル火の海(韓国) 7.22(9)
⑧(-) ザ・ビガイルド 7.00(8)
⑨(-) 恋物語(韓国) 7.00(7)
⑨(-) 女優は今日も(韓国) 7.00(7)
今回の新登場は⑥「アイ・キャン・スピーク」だけですが、この作品については後述します。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績9月22日(金)~9月24日(日) ★★★
新機軸の<慰安婦映画>「アイ・キャン・スピーク」が1位に
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(18)・・アイ・キャン・スピーク(韓国)・・9/21 ・・・・・・・・・・607,696・・・・・・・・・・726,522・・・・・・・・・5,869 ・・・・・・・1,140
2(1)・・殺人者の記憶法(韓国) ・・・・・・9/06・・・・・・・・・・・214,570・・・・・・・・2,473,635・・・・・・・・19,979 ・・・・・・・・・678
3(2)・・ベイビー・ドライバー ・・・・・・・・・9/14 ・・・・・・・・・・154,313・・・・・・・・・・718,187・・・・・・・・・5,899 ・・・・・・・・・551
4(5)・・ヒットマンズ・ボディガード ・・・・8/30・・・・・・・・・・・・55,475・・・・・・・・1,597,219・・・・・・・・13,241 ・・・・・・・・・216
5(3)・・バリー・シール ・・・・・・・・・・・・・・9/14・・・・・・・・・・・・41,424・・・・・・・・・・385,882・・・・・・・・・3,065 ・・・・・・・・・438
/アメリカをはめた男
6(新)・・インビジブル・ゲスト・・・・・・・・・9/21 ・・・・・・・・・・・35,722・・・・・・・・・・・44,463 ・・・・・・・・・・372 ・・・・・・・・・232
悪魔の証明
7(4)・・IT/イット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/06・・・・・・・・・・・・30,568・・・・・・・・・・872,922 ・・・・・・・・7,211 ・・・・・・・・・240
“それ“が見えたら、終わり。
8(新)・・ザ・ロスト・シティ・オブ・Z ・・・・9/21 ・・・・・・・・・・・27,149・・・・・・・・・・・35,565 ・・・・・・・・・・280 ・・・・・・・・・398
9(8)・・映画かみさまみならい・・・・・・・9/07・・・・・・・・・・・・12,086・・・・・・・・・・135,287 ・・・・・・・・1,043 ・・・・・・・・・122
ヒミツのここたま 奇跡をおこせ♪テップルとドキドキここたま界(日本)
10(6)・・怪物はささやく ・・・・・・・・・・・・・9/14 ・・・・・・・・・・・11,041・・・・・・・・・・・75,100 ・・・・・・・・・・592 ・・・・・・・・・182
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
9月30日~10月9日の10連休を前に、観客動員数はちょっと低調。注目は1位の「アイ・キャン・スピーク」で、ちょっとコミカルな要素のあるという新機軸の<慰安婦映画>です。
今回の新登場は1・6・8位の3作品です。
1位「アイ・キャン・スピーク」は、韓国の、これまでとはかなり変わった<慰安婦>関係のドラマ。町中をかき乱しながら、なんと8千件に達する苦情を役所に申し入れて鬼ばあさんと呼ばれるオクブン(ナ・ムニ)。20年間誰も止めることができなかった彼女の前に現れたのは原則主義の9級公務員ミンジェ(イ・ジェフン)でした。2人の間に緊張感が漂います。そのオクブンは苦情受付と同じくらい熱心に英語を勉強していましたがなかな上達しません。そこで彼女はネイティブスピーカーレベルの英語を駆使するミンジェに先生になってほしいと頼みます。そのやりとり結果、全然似合わないようだった2人の英語の授業が始まると、徐々に相互理解も深まり、親しくなっていきます。オクブンが英語を学ぶ理由が何か、ミンジェはずっと気になっていました。ところがある日、彼はそのわけを知ります。それはなぜ彼女が英語でぜひとも話したいことがあったからなのです・・・。・・・と、ここまででこの作品がなんで<慰安婦映画>なのか、およそ見当はつきますね? →「中央日報(日本語版)」の記事にはもう少し先まで書かれています。原題は「아이 캔 스피크」です。
6位「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」は、スペインの犯罪&ミステリー。殺人容疑で起訴された実業家ドリア(マリオ・カサス)のもとに敏腕の女性弁護士グッドマン(アナ・ワヘネル)が訪ねてきます。彼らは3時間後に開始される裁判に向けて事件の再検証と反証の準備を進めていきます。ドリアは不倫相手ローラ(バルバラ・レニー)との密会中に、事故でダニエルという青年を死なせてしまっていました。死体を湖に沈めて隠蔽を図ったものの、ダニエルの父親はドリアを疑ってつきまといます。その後ドリアとローラは山奥のホテルに誘い出され、そこでまた事件が起きます。裁判はドリアが圧倒的に不利な状況にも関わらず、グッドマンはドリアを無罪にできると言うのですが・・・。日本では今年3月<シネ・エスパニョーラ2017>で上映されましたが、一般公開は未定のようです。韓国題は「인비저블 게스트」です。
8位「ザ・ロスト・シティ・オブ・Z」(仮)は、デヴィッド・グランによるノンフィクションを原作としたアメリカのドラマ&アクション。製作会社の経営者でもあるブラッド・ピットがプロデューサーとして関わっている作品だそうです。20世紀初頭のイギリス人の探検家パーシー・フォーセット(チャーリー・ハナム)は、アマゾンの奥地に伝説の古代都市があると信じていました。その古代文明を彼は人類の歴史の最後のパズル「Z」と呼んで探査に熱を上げましたが、予期せぬ事故にたびたび見舞われながらもあきらめることなく「Z」の探査にこだわり続け、その情熱は徐々に狂気に変わっていきます。そして、最後の探査という決意で息子ジャック(トム・ホランド)と共にアマゾンのジャングルに再び入っていきますが・・・。フォーセット(1867~?)は実在の人物で、1925年に消息不明となったとか。で、この作品は「彼は何かを発見できたのか ?」「どんな最期を迎えたのか ?」という残された謎に一つの解答を提示している、とのことです。(→町山智浩氏の話がすごく詳しく、おもしろい。) 韓国題は「잃어버린 도시(失われた都市)」です。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・インビジブル・ゲスト 悪魔の証明・・9/21・・・・・・・・・35,722 ・・・・・・・・・・・44,463・・・・・・・・・・・・・372・・・・・・・・・232
2(新)・・ザ・ロスト・シティ・オブ・Z・・・・・・・9/21 ・・・・・・・・・・・・27,149・・・・・・・・・・・・35,565・・・・・・・・・・・・・280・・・・・・・・・398
3(1)・・モンスター・コール ・・・・・・・・・・・・・9/14 ・・・・・・・・・・・・11,041・・・・・・・・・・・・75,100・・・・・・・・・・・・・592・・・・・・・・・182
4(2)・・貯水池ゲーム(韓国) ・・・・・・・・・・・9/07 ・・・・・・・・・・・・・9,780・・・・・・・・・・・114,570・・・・・・・・・・・・・906・・・・・・・・・142
5(11)・・キム・グァンソク(韓国) ・・・・・・・・・8/30 ・・・・・・・・・・・・・8,241・・・・・・・・・・・・57,657・・・・・・・・・・・・・456・・・・・・・・・・51
1位「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」と2位「ザ・ロスト・シティ・オブ・Z」(仮)の2作品が新登場ですが、いずれについても上述しました。
※<ぴあ映画生活>の「アンダーグラウンド」のクチコミの中に「映画に社会に向けて何かメッセージを発したり残したりという役割があるならば、この映画はそれを満たしていて、映画がエンターテイメントでありスリルやドキドキを感じないのであれば意味が無いのであれば、それも満たしている。」という一文。言い得ていると思いました。
▶上述のYEBISU GARDEN CINEMAで23日からオススメの韓国映画「わたしたち」の上映が始まっています。2016年の東京フィルメックスでトリプル受賞を果たした注目作。詳しくは→公式サイト参照。上映館のリストを見ると、全国で18都道府県か。うーむ・・・。
ここにあったチラシの中に「ぼくの名前はズッキーニ」というのがありました。韓国では今年3月公開で、当ブログでは「ズッキーニとよばれて」と仮題をつけていたフランス・スイス合作のストップモーションアニメで、韓国では評論家等からも高評価を得ていた作品です。公開日はいつなのかみると、これが来年2月10日とは! 韓国より遅いのはいつものことですが、それにしても遅いゾ!
▶<コリアン・シネマ・ウィーク2017>は10月26日(木)~11月1日(水)の情報がすでに公表されています。上映作品は「灰の花」「トンネル 闇に鎖された男」「歩く女王」「LUCK-KEY/ラッキー」「グッバイ・シングル」の5作品。詳細は韓国文化院のサイト(→コチラ)からです。応募期間は10月16日(月)まで。
▶伊勢佐木町の横浜シネマリンで9月23日~10月6日<ハートアンドハーツ・コリアン・フィルムウィーク>として「空と風と星の詩人 〜尹東柱の生涯〜」等韓国映画4作品を上映。東京等で見逃した人はこちらで。(→詳細)
「朝鮮日報」9月23日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。) | ||
「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」 正直な正統殺人推理劇 ★★★ 「ブラッズ・ステイタス」 全てを持つのは不可能 ★★☆ | 「チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」 明るくて純粋で美しく ★★☆ 「ザ・ロスト・シティ・オブ・Z」 19世紀の東洋の幻想 ★★☆ | |
「ブラッズ・ステイタス」はブラッド・ピット製作の新作コメディですが、主人公の名はブラッド・スローンでベン・スティラーが演じています。日本公開は未定、かな? 「チア☆ダン」は韓国でも好評。やはり広瀬すずの人気大。日本に来て観たという人もいるようです。他の2作品は後の記事中で紹介しています。「IT/イット」の10字評の訳は、どう考えても10文字には収まらず。残念。 |
★★★ NAVERの人気順位(9月26日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
①(1) 4月の終わり(韓国) 9.64(14)
②(3) おばあちゃんの遠い家(韓国) 9.44(174)
③(5) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン 9.41(224)
④(-) アイ・キャン・スピーク(韓国) 9.36(3,169)
⑤(6) 貯水池ゲーム(韓国) 9.35(1,955)
⑥(7) 女優は今日も(韓国) 9.29(470)
⑦(8) KING OF PRISM -PRIDE the HERO-(日本) 9.26(625)
⑧(-) モーディー 9.20(2,296)
⑨(-) インビジブル・ゲスト 悪魔の証明 9.19(517)
⑩(-) 共犯者たち(韓国) 9.12(4,464)
今回の新登場は④「アイ・キャン・スピーク」と⑨「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」の2作品ですが、いずれについても後述します。
【記者・評論家による順位】
①(2) ラ・ラ・ランド 8.34(14)
②(3) それにもかかわらず(韓国) 8.00(1)
③(-) 猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) 7.75(8)
④(5) ベイビー・ドライバー 7.67(9)
⑤(7) ウインド・リバー 7.33(6)
⑥(-) アイ・キャン・スピーク(韓国) 7.25(8)
⑦(8) パム島海賊団、ソウル火の海(韓国) 7.22(9)
⑧(-) ザ・ビガイルド 7.00(8)
⑨(-) 恋物語(韓国) 7.00(7)
⑨(-) 女優は今日も(韓国) 7.00(7)
今回の新登場は⑥「アイ・キャン・スピーク」だけですが、この作品については後述します。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績9月22日(金)~9月24日(日) ★★★
新機軸の<慰安婦映画>「アイ・キャン・スピーク」が1位に
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(18)・・アイ・キャン・スピーク(韓国)・・9/21 ・・・・・・・・・・607,696・・・・・・・・・・726,522・・・・・・・・・5,869 ・・・・・・・1,140
2(1)・・殺人者の記憶法(韓国) ・・・・・・9/06・・・・・・・・・・・214,570・・・・・・・・2,473,635・・・・・・・・19,979 ・・・・・・・・・678
3(2)・・ベイビー・ドライバー ・・・・・・・・・9/14 ・・・・・・・・・・154,313・・・・・・・・・・718,187・・・・・・・・・5,899 ・・・・・・・・・551
4(5)・・ヒットマンズ・ボディガード ・・・・8/30・・・・・・・・・・・・55,475・・・・・・・・1,597,219・・・・・・・・13,241 ・・・・・・・・・216
5(3)・・バリー・シール ・・・・・・・・・・・・・・9/14・・・・・・・・・・・・41,424・・・・・・・・・・385,882・・・・・・・・・3,065 ・・・・・・・・・438
/アメリカをはめた男
6(新)・・インビジブル・ゲスト・・・・・・・・・9/21 ・・・・・・・・・・・35,722・・・・・・・・・・・44,463 ・・・・・・・・・・372 ・・・・・・・・・232
悪魔の証明
7(4)・・IT/イット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/06・・・・・・・・・・・・30,568・・・・・・・・・・872,922 ・・・・・・・・7,211 ・・・・・・・・・240
“それ“が見えたら、終わり。
8(新)・・ザ・ロスト・シティ・オブ・Z ・・・・9/21 ・・・・・・・・・・・27,149・・・・・・・・・・・35,565 ・・・・・・・・・・280 ・・・・・・・・・398
9(8)・・映画かみさまみならい・・・・・・・9/07・・・・・・・・・・・・12,086・・・・・・・・・・135,287 ・・・・・・・・1,043 ・・・・・・・・・122
ヒミツのここたま 奇跡をおこせ♪テップルとドキドキここたま界(日本)
10(6)・・怪物はささやく ・・・・・・・・・・・・・9/14 ・・・・・・・・・・・11,041・・・・・・・・・・・75,100 ・・・・・・・・・・592 ・・・・・・・・・182
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
9月30日~10月9日の10連休を前に、観客動員数はちょっと低調。注目は1位の「アイ・キャン・スピーク」で、ちょっとコミカルな要素のあるという新機軸の<慰安婦映画>です。
今回の新登場は1・6・8位の3作品です。
1位「アイ・キャン・スピーク」は、韓国の、これまでとはかなり変わった<慰安婦>関係のドラマ。町中をかき乱しながら、なんと8千件に達する苦情を役所に申し入れて鬼ばあさんと呼ばれるオクブン(ナ・ムニ)。20年間誰も止めることができなかった彼女の前に現れたのは原則主義の9級公務員ミンジェ(イ・ジェフン)でした。2人の間に緊張感が漂います。そのオクブンは苦情受付と同じくらい熱心に英語を勉強していましたがなかな上達しません。そこで彼女はネイティブスピーカーレベルの英語を駆使するミンジェに先生になってほしいと頼みます。そのやりとり結果、全然似合わないようだった2人の英語の授業が始まると、徐々に相互理解も深まり、親しくなっていきます。オクブンが英語を学ぶ理由が何か、ミンジェはずっと気になっていました。ところがある日、彼はそのわけを知ります。それはなぜ彼女が英語でぜひとも話したいことがあったからなのです・・・。・・・と、ここまででこの作品がなんで<慰安婦映画>なのか、およそ見当はつきますね? →「中央日報(日本語版)」の記事にはもう少し先まで書かれています。原題は「아이 캔 스피크」です。
6位「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」は、スペインの犯罪&ミステリー。殺人容疑で起訴された実業家ドリア(マリオ・カサス)のもとに敏腕の女性弁護士グッドマン(アナ・ワヘネル)が訪ねてきます。彼らは3時間後に開始される裁判に向けて事件の再検証と反証の準備を進めていきます。ドリアは不倫相手ローラ(バルバラ・レニー)との密会中に、事故でダニエルという青年を死なせてしまっていました。死体を湖に沈めて隠蔽を図ったものの、ダニエルの父親はドリアを疑ってつきまといます。その後ドリアとローラは山奥のホテルに誘い出され、そこでまた事件が起きます。裁判はドリアが圧倒的に不利な状況にも関わらず、グッドマンはドリアを無罪にできると言うのですが・・・。日本では今年3月<シネ・エスパニョーラ2017>で上映されましたが、一般公開は未定のようです。韓国題は「인비저블 게스트」です。
8位「ザ・ロスト・シティ・オブ・Z」(仮)は、デヴィッド・グランによるノンフィクションを原作としたアメリカのドラマ&アクション。製作会社の経営者でもあるブラッド・ピットがプロデューサーとして関わっている作品だそうです。20世紀初頭のイギリス人の探検家パーシー・フォーセット(チャーリー・ハナム)は、アマゾンの奥地に伝説の古代都市があると信じていました。その古代文明を彼は人類の歴史の最後のパズル「Z」と呼んで探査に熱を上げましたが、予期せぬ事故にたびたび見舞われながらもあきらめることなく「Z」の探査にこだわり続け、その情熱は徐々に狂気に変わっていきます。そして、最後の探査という決意で息子ジャック(トム・ホランド)と共にアマゾンのジャングルに再び入っていきますが・・・。フォーセット(1867~?)は実在の人物で、1925年に消息不明となったとか。で、この作品は「彼は何かを発見できたのか ?」「どんな最期を迎えたのか ?」という残された謎に一つの解答を提示している、とのことです。(→町山智浩氏の話がすごく詳しく、おもしろい。) 韓国題は「잃어버린 도시(失われた都市)」です。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・インビジブル・ゲスト 悪魔の証明・・9/21・・・・・・・・・35,722 ・・・・・・・・・・・44,463・・・・・・・・・・・・・372・・・・・・・・・232
2(新)・・ザ・ロスト・シティ・オブ・Z・・・・・・・9/21 ・・・・・・・・・・・・27,149・・・・・・・・・・・・35,565・・・・・・・・・・・・・280・・・・・・・・・398
3(1)・・モンスター・コール ・・・・・・・・・・・・・9/14 ・・・・・・・・・・・・11,041・・・・・・・・・・・・75,100・・・・・・・・・・・・・592・・・・・・・・・182
4(2)・・貯水池ゲーム(韓国) ・・・・・・・・・・・9/07 ・・・・・・・・・・・・・9,780・・・・・・・・・・・114,570・・・・・・・・・・・・・906・・・・・・・・・142
5(11)・・キム・グァンソク(韓国) ・・・・・・・・・8/30 ・・・・・・・・・・・・・8,241・・・・・・・・・・・・57,657・・・・・・・・・・・・・456・・・・・・・・・・51
1位「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」と2位「ザ・ロスト・シティ・オブ・Z」(仮)の2作品が新登場ですが、いずれについても上述しました。
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