ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [8月7日(金)~8月9日(日)]

2015-08-11 20:53:55 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 昨日のブルク13は平日夜でもなぜか混んでたなー。しかし目当ての「セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター」の第5スクリーンはさほどでもなし。この映画は「週刊新潮」でこの夏イチオシとなっていましたが、十分うなずけます。サルガドの写真自体の力、そしてその被写体のさまざまな人間と自然。ホントに地球上のいろんなところで「極限」の光景を見て、撮ってきた写真家なんですね。
 この映画が今年の51本目。暫定のベスト10の中に韓国映画がほとんどないのが残念。「馬鹿たちの行進」は旧作だしなー。

 一般の映画館での上映ではないので見落としてしまいそうな情報ですが、8月16日(日)17時~(開場16時30分)神楽坂のスキャット・セミナー・ルームで<韓国ドキュメンタリー映画祭>が開かれます。キム・ミレ監督「노가다(NoGaDa.土方)」(2005)と、ムン・ジョンヒョン監督「할매꽃(おばあさんの花)」(2009)の2本。両監督のトークもあります。詳細は→コチラ

「朝鮮日報」8月7日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「ベテラン」
   ユ・アイン、何でもできる! ★★★★


 「ストレンジャー・ランド」

   キッドマンが生きてる ★★★


 「ディオールと私」

   オシャレで喜び十倍増 ★★★


 「ディオールと私」は日本では今年3月公開。他の2作品は以下の記事中で紹介しています。※ジツは「ストレンジャー・ランド」の批評文、イマイチ意味がわかってません。

           ★★★ Daumの人気順位(8月11日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①ターミネーター2  9.4(756)
②チャップリンの独裁者  9.3(37)
③レッド・トゥーム(韓国)  9.3(44)
④戦場のピアニスト  9.3(583)
⑤あなたをずっとあいしてる(日・韓)  9.2(81)
⑥名探偵コナン 業火の向日葵(日本)  9.0(34)
⑦少数意見(韓国)  8.9(1374)
⑧映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!(日本)  8.8(48)
⑨アマゾン大冒険 ~世界最大のジャングルを探検しよう!~  8.8(30)
⑩ちいさなドラゴンココナッツ  8.8(24)

 新登場は⑥と⑨の2作品です。
 ⑥「名探偵コナン 業火の向日葵」は日本では今年5月公開。シリーズは、韓国では1997年「時計じかけの摩天楼」が最初の上映作で今回が21作目、ということは全部か。韓国題は「명탐정 코난 : 화염의 해바라기」。「業火」が「火炎」になっています。
 ⑨「アマゾン大冒険~世界最大のジャングルを探検しよう!~」については後述します。

     【専門家による順位】

①マッドマックス 怒りのデス・ロード  8.8(9)
②セッション  8.4(7)
③ひと夏のファンタジア(韓・日)  8.0(7)
④インサイド・ヘッド  7.7(8)
⑤ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション  7.3(8)
⑤ベテラン(韓国)  7.3(8)
⑦雪の轍(わだち)  7.3(3)
⑧少数意見(韓国)  7.2(4)
⑨生きる(韓国)  7.1(8)
⑨紙の月(日本)  7.1(8)

 新登場は⑤「ベテラン」だけです。これについては後述します。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[8月7日(金)~8月9日(日)] ★★★

         韓国映画、今度はファン・ジョンミン主演の「ベテラン」がトップに

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(12)・・ベテラン(韓国) ・・・・・・・・・8/05 ・・・・・・・・・1,916,488・・・・・・・・・2,760,775・・・・・・・・21,776 ・・・・・・・1,064
2(2)・・暗殺(韓国)・・・・・・・・・・・・・・7/22・・・・・・・・・・1,079,464・・・・・・・・・8,973,040・・・・・・・・69,798 ・・・・・・・・・873
3(1)・・ミッション:インポッシブル・・7/30・・・・・・・・・・941,983・・・・・・・・・4,721,351 ・・・・・・・・37,569 ・・・・・・・・・818
            /ローグ・ネイション
4(3)・・ミニオンズ ・・・・・・・・・・・・・・7/29 ・・・・・・・・・・・319,487・・・・・・・・・1,808,666・・・・・・・・13,147・・・・・・・・・534
5(4)・・インサイド・ヘッド ・・・・・・・・7/09 ・・・・・・・・・・・186,079・・・・・・・・・4,538,805・・・・・・・・34,840・・・・・・・・・408
6(新)・・名探偵コナン ・・・・・・・・・・8/05・・・・・・・・・・・・162,840 ・・・・・・・・・・263,697・・・・・・・・・1,846・・・・・・・・・424
       業火の向日葵(日本)
7(5)・・映画 妖怪ウォッチ・・・・・・・7/22・・・・・・・・・・・・・20,149 ・・・・・・・・・・532,707・・・・・・・・・3,760・・・・・・・・・229
        誕生の秘密だニャン!(日本)
8(61)・・アマゾン大冒険・・・・・・・・・8/05・・・・・・・・・・・・・・8,831 ・・・・・・・・・・・17,323 ・・・・・・・・・・125 ・・・・・・・・・93
        ~世界最大のジャングルを探検しよう!~
9(63)・・小間使いの日記 ・・・・・・・・8/06 ・・・・・・・・・・・・・4,559・・・・・・・・・・・・6,919 ・・・・・・・・・・・52・・・・・・・・・・37
10(8)・・ラブ&マーシー ・・・・・・・・・7/30・・・・・・・・・・・・・・4,238・・・・・・・・・・・20,389 ・・・・・・・・・・161 ・・・・・・・・・39
      ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「延坪海戦」、「暗殺」に続く韓国映画の期待作「ベテラン」が登場しましたね。それも週末観客動員数が200万人に迫る勢いです。「暗殺」は2位を維持して1千万人突破が確実になってきました。
 今回の新登場は1・6・8・9位の4作品です。
 1位「ベテラン」はベルリンファイル」等のリュ・スンワン監督によるアクション・ドラマ。
行動派刑事のソ・ドチョル(ファン・ジョンミン)をはじめとする広域捜査隊捜査チーム員は、ある謎の事件の背後に財閥3世チョ・テオ(ユ・アイン)が関係していることを直感。下手に手を出すとやられるぞとの脅しも無視して追い続けるドチョルたちをあざ笑うかのように、包囲網を悠々と抜け出すテオ。ベテラン広域捜査隊と傍若無人な財閥御曹司との対決の結末は!? ファン・ジョンミン、このところ快調にいろんな映画に連続出演。ユ・アインは兵役入隊目前とのこと。28歳は入隊の最後の年とのこと・・・って、いつの間にか彼もそんな歳になってるのか。原題は「베테랑」です。
 6位「名探偵コナン 業火の向日葵」については上述しました。
 8位「アマゾン大冒険~世界最大のジャングルを探検しよう!~」は、1匹の子ザルの視点からアマゾンのジャングルを捉えたドキュメンタリーで、日本では今年1月に公開されています。韓国題は「아마조니아」です。
 9位「小間使いの日記」はフランスとベルギーの合作で、オクターヴ・ミルボーの同名小説(1900年)の映画化作品。この小説はこれまで2回映画化されていて、それもジャン・ルノワール監督(1946年「小間使いの日記」=ポーレット・ゴダード主演)と、ブニュエル監督(1963年「小間使の日記」=ジャンヌ・モロー主演)によるもの。前者は、フランスの片田舎の没落貴族のお屋敷で小間使いとして働くセレスティーヌが「金持ちの男を蕩し込んで自分も今の身分からはい上がるゾ」というシタタカな魂胆を胸に秘めて男たちに誘いをかけたりして繰り広げられるドタバタ喜劇(悲劇)、かな? ブニュエル作品の方は田舎にセレスティーヌが奉公する点は同じですが、その家と仲が悪い隣家の娘が暴行殺人に遭って・・・とミステリーっぽいフンイキで、前者とはずいぶん違うみたい。今回ブノワ・ジャコー監督作品はというと、パリから来た美しくファッションセンスもいいメイドのセレスティーヌが、高慢な性格ということもあって、嫉妬に色目等々 静かな町を揺るがす、といった話のようで、セクハラとかパワハラといった現代的要素も盛り込まれた、また違った作品のようです。主演は「アデル、ブルーは熱い色」でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞したレア・セドゥ。韓国題は「어느 하녀의 일기(ある下女の日記)」。日本公開は未定のようです。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(30)・・小間使いの日記・・・・・・・・・・・・・・・・8/06・・・・・・・・・・・・・・4,559・・・・・・・・・・・・・・6,919 ・・・・・・・・・・・・52・・・・・・・・・37
2(1)・・ラブ&マーシー 終わらないメロディー・・7/30 ・・・・・・・・・4,238・・・・・・・・・・・・・20,389 ・・・・・・・・・・・161・・・・・・・・・39
3(新)・・ストレンジャー・ランド・・・・・・・・・・・・8/06・・・・・・・・・・・・・・2,322・・・・・・・・・・・・・・3,568 ・・・・・・・・・・・・27・・・・・・・・・32
4(2)・・君が生きた証・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/09・・・・・・・・・・・・・・1,714・・・・・・・・・・・・・75,212 ・・・・・・・・・・・592・・・・・・・・・20
5(3)・・紙の月(日本)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/23・・・・・・・・・・・・・・1,608・・・・・・・・・・・・・18,284・・・・・・・・・・・・145・・・・・・・・・19

 1・3位の2作品が新登場です。
 1位「小間使いの日記」については上述しました。
 3位「ストレンジャー・ランド」は、オーストラリアとアイルランド合作のスリラー。オーストラリア内陸部の砂漠地帯の小さな町に引っ越してきたキャサリン(ニコール・キッドマン)とマシュー(ジョセフ・ファインズ)夫婦と娘のリリー、息子トミーの姉弟というパーカー一家。夫や子供たちに心配なことはあるものの、キャサリンは彼らを温かく見守っています。ある夜、友だちと別の町で催されるコンサートに行きたいというリリーの希望を父親は問題外と一蹴します。その夜ベッドに入る前にマシューがふと窓の外を見ると、砂嵐のため町が赤い砂で覆われているその夜もそっと家を抜け出すトミーの姿と、その後をリリーがつけて行くのを見ますがそのまま寝てしまいます。しかし2人を見たのはそれが最後でした。いなくなった彼らを探す夫婦と町の人々の前に、やがて真実が見え始めます・・・。韓国題は「스트레인저랜드」。日本公開は未定のようです。

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