10日(金)に観たファン・ジョンミン主演の「傷だらけのふたり」は予想以上。この映画に少し関連して<[韓国語] 「この映画、シンパ的だな」とはどんな意味?>と題して1つ前の記事を書きました。未読の方はぜひ目を通してみてください。
11日に観たカンヌ映画祭パルム・ドール受賞作「雪の轍(わだち)」は、クセのある個々の人物の心が深みのある文学のような感じで描かれていて、感情移入できる人物も登場せず、ストーリーもわかりやすい本筋があるわけでもないのに3時間16分退屈することなく観通しました。これは私ヌルボの年間ベスト5には確実に入るでしょう。しかし→コチラのようにジャ・ジャンクー、池澤夏樹といった人たちも賛辞を寄せている中で、ボロクソに批判している映画ファンのブログ記事を発見。(→コチラ。) 「ニーチェの馬」や「神々のたそがれ」を高く評価している点は私ヌルボと意見が合うんですけどねー。映画評論家も、熱烈な映画愛好家も人によって見方はさまざま。そんなものです。
先週から気になっている「マッドマックス 怒りのデス・ロード」と「駆込み女と駆出し男」はまだ観てません。数日前から気になっている「きみはいい子」とか「あん」とか「映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~」も。これからの公開作では「野火」は必見。観てなかった「ハーツ・アンド・マインズ ベトナム戦争の真実」はシネマ・ジャック&ベティで上映してくれるので行かなければ。
韓国映画で注目は、18日からシネマート新宿等で公開される「犬どろぼう完全計画」くらいか? なんといってもベテラン名女優キム・ヘジャと「ソウォン/願い」でデビューした名子役イ・レちゃんが主演だからなー。それから「トンマッコルへようこそ」のカン・ヘジョンがお母さん役で出演してるし、あ、放浪者役はドラマ「砂時計」で人気を集めた(←古い?)チェ・ミンスなのか! 原作本も読んだことだし(もちろん翻訳で)、これも必ず観に行くぞ、と。しかし物理的(時間的&体力的&金銭的)に可能なんだろうか?
★★★ Daumの人気順位(7月14日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
①プロジェクト・イーグル 9.4(37)
②チャップリンの独裁者 9.3(37)
③戦場のピアニスト 9.3(580)
④ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 9.2(127)
⑤レッド・トゥーム(韓国) 9.2(31)
⑥ちいさなドラゴンココナッツ 8.9(23)
⑦少数意見(韓国) 8.8(1129)
⑧トラッシュ!-この街が輝く日まで- 8.7(84)
⑨インサイド・ヘッド 8.7(165)
⑩ウーマン・イン・ゴールド 8.7(49)
⑤⑨⑩の3作品が新登場です。
⑤「レッド・トゥーム」は韓国のドキュメンタリー。1950年朝鮮戦争勃発直後、李承晩大統領の命令で行われた国民補導連盟虐殺事件を究明し、事実のまま記録しようという内容です。国民補導連盟とは、1949年に作られた共産主義からの転向者やその家族を再教育するための統制組織ですが、政治理念とは無縁の農民が大半で、食料目当てに連盟員になった人も多かったといわれます。しかし李承晩大統領は、彼らが南下してくる北朝鮮軍と内応して韓国を裏切ることを懸念し、無差別虐殺を行ったのです。その数ははっきりしませんが、全国で補導連盟員の犠牲者数は20万人に上るとされ、またそれよりはるかに大きな数字も出されています。(60~120万人とか・・・。) この事件は長く体制によって隠匿され、現代史最大のタブーとして口に出すのも憚られると言われてきたそうですが、ようやく今世紀になって盧武鉉政権による過去史清算事業の対象の1つとなり、2008年1月盧大統領が事件の犠牲者追悼式に送ったメッセージで国家権力の不法行為に対して包括的な形で謝罪しました。しかし「朝鮮日報」をはじめとする保守メディアは批判的立場からの記事を載せています。原題は「레드 툼」、「赤い墓」です。
⑨「インサイド・ヘッド」と⑩「ウーマン・イン・ゴールド」については後述します。
【専門家による順位】
①マッドマックス 怒りのデス・ロード 8.8(9)
②リヴァイアサン 8.6(5)
③セッション 8.4(7)
④ひと夏のファンタジア(韓・日) 8.0(7)
⑤インサイド・ヘッド 7.7(8)
⑥バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 7.4(7)
⑦雪の轍(わだち) 7.3(3)
⑧少数意見(韓国) 7.2(4)
⑨生きる(韓国) 7.1(8)
⑩無頼漢(韓国) 7.0(8)
⑩スパイ 7.0(5)
⑤「インサイド・ヘッド」が新登場です。これについては後述します。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[7月10日(金)~7月12日(日)] ★★★
「延坪海戦」が再びトップに
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(2)・・延坪海戦(韓国) ・・・・・・・・・6/24 ・・・・・・・・・・・872,655 ・・・・・・・・4,695,985・・・・・・・・35,594・・・・・・・・・777
2(25)・・インサイド・ヘッド ・・・・・・・7/09・・・・・・・・・・・・679,310・・・・・・・・・・750,066・・・・・・・・・5,888・・・・・・・・・777
3(1)・・ターミネーター・・・・・・・・・・・7/02・・・・・・・・・・・・647,717 ・・・・・・・・2,634,127・・・・・・・・21,813・・・・・・・・・745
:新起動/ジェニシス
4(19)・・お客様(韓国)・・・・・・・・・・・7/09・・・・・・・・・・・・437,264 ・・・・・・・・・・589,851・・・・・・・・・4,568・・・・・・・・・634
5(3)・・ジュラシック・ワールド ・・・・6/11・・・・・・・・・・・・233,083・・・・・・・・・5,364,530・・・・・・・・46,345 ・・・・・・・・420
6(19)・・インシディアス 第3章・・・・7/09・・・・・・・・・・・・197,922 ・・・・・・・・・・236,650・・・・・・・・・1,831・・・・・・・・・410
7(4)・・極秘捜査(韓国)・・・・・・・・・・6/18・・・・・・・・・・・・・63,099・・・・・・・・・2,816,539・・・・・・・・22,057・・・・・・・・・243
8(26)・・ウーマン・イン・ゴールド・・7/09・・・・・・・・・・・・・34,735・・・・・・・・・・・・54,036 ・・・・・・・・・・419 ・・・・・・・・247
9(23)・・君が生きた証・・・・・・・・・・・7/09・・・・・・・・・・・・・18,967・・・・・・・・・・・・26,753 ・・・・・・・・・・213 ・・・・・・・・112
10(5)・・少数意見(韓国)・・・・・・・・・6/24・・・・・・・・・・・・・・7,812・・・・・・・・・・・372,078・・・・・・・・・2,806・・・・・・・・・・43
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
「延坪海戦」は観客動員数は少し減ったものの、トップに返り咲き。ちょっとめずらしいことです。500万人の大台が見えてきました。
今回の新登場は2・4・6・8位の4作品です。
2位「インサイド・ヘッド」は、11才の少女の“頭の中”でのヨロコビ(기쁨)、カナシミ(슬픔)、イカリ(버럭)、ムカムカ(까칠)、ビビリ(소심)の“感情”たちの間のもろもろ、というユニークな設定のディズニー・アニメ。日本でも18日から公開ということで多くの情報が流されています。試写会での反応もいいようですね。韓国題は原題のまま「인사이드 아웃(インサイド・アウト)」。なんで変えたのかな? 原題だと意味不明だから?
4位「お客様」は韓国のホラー。時代は1950年代、山奥の村、誰も知らないうちに歩いていたドアを開けてお客さんが来た1950年代のある日、さすらいの楽士ウリョン(リュ•スンリョン)とヨンナム(ク・スンヒョン)父子はソウルに向かう途中たまたま地図にもない山奥の村に入ります。そこは村長(イ•ソンミン)の強力な指導の下、すべてが平和で豊かな町ですが、ただ時をわきまえずに出没するネズミの群れ悩みの種。それを追い出してくれれば息子ヨンナムの肺病を治すためのまとまった金を一生やるという村長の約束を信じてオリョンは笛を吹いてネズミの群れを追い出します。しかしその日以降、村の秘密が一つずつ表れ始めて、ウリョンと村の人々は説明できない不思議な事件に巻き込まれていきます・・・、というのを読んでわかるように、モチーフはあの「ハーメルンの笛吹き男」。しかし、最後の方の展開はどうなっているのかな? 原題は「손님」です。
6位「インシディアス 第3章」はアメリカのホラーのシリーズ第3作。第1作では引越した新居でさまざまな怪奇現象に襲われ、2作目では父親の母の家に移るがまたもや、想像を絶する恐怖に見舞われたランバート一家。もう十分すぎるほど悲惨な家族なのに今度はどうなっゃうのかと見ると全然出てきません。関係ナシ。ランバート一家のもろもろ以前の話で、呪われた家の方が関係あり? 物語は、死んだ母親を懐かしむ少女クイーンが霊媒師のアリス」を訪ねて母を呼び出す儀式を頼むことから始まります。その後クイーンは未知の存在から追われ、ついには説明不能の奇妙な行動をとるまでに・・・。アリスはそこに人間ではない何かの存在を感じるのですが・・・。韓国題は「인시디어스 3」。日本公開は8月28日です。
8位「ウーマン・イン・ゴールド」は、2000年オーストリア政府に対して訴訟を起こしたユダヤ系アメリカ人の女性マリア・アルトマンさんの闘争を映画化した英米合作の作品。
ストーリーは、やっと弁護士事務所で職を得たばかりの青年弁護士ランドル・シェーンベルクが母親の友人マリア・アルトマンから相談を持ちかけらるところから。彼女はかつてオーストリアでユダヤ人迫害に遭い、アメリカに亡命してきた女性です。そんな彼女の相談というのは「第2次世界大戦勃発直前にナチスに略奪されたクリムトの絵数点を取り返したい」ということ。その中には、彼女の叔母アデーレを描いた「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I 」(←1億3000万ドルの価値があるとされる)も含まれています。※この絵は→ウィキペディアで見られます。そして長い法廷闘争が始まるのですが、この映画は単なる法廷劇ではなく、戦時中迫害を受けたユダヤ人たちの苦難に満ちた日々と、そんな中でのマリアと叔母のアデーレとの間の絆をきちんと描いているそうです。韓国題は「우먼 인 골드」。日本公開は未定のようです。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(4)・・君が生きた証・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/09 ・・・・・・・・・・・・・18,967・・・・・・・・・・・・・26,753 ・・・・・・・・・・・213・・・・・・・・112
2(1)・・映画 深夜食堂(日本)・・・・・・・・・・・・・6/18 ・・・・・・・・・・・・・・7,092 ・・・・・・・・・・・123,712・・・・・・・・・・・・978 ・・・・・・・・46
3(2)・・ひと夏のファンタジア(韓・日)・・・・・・・6/11・・・・・・・・・・・・・・1,079・・・・・・・・・・・・・29,659・・・・・・・・・・・・231 ・・・・・・・・22
4(5)・・戦場のピアニスト・・・・・・・・・・・2003/1/01・・・・・・・・・・・・・・・・792・・・・・・・・・・・・・11,234 ・・・・・・・・・・・・・86 ・・・・・・・・・7
5(新)・・レッド・トゥーム(韓国) ・・・・・・・・・・・・6/25・・・・・・・・・・・・・・・・508・・・・・・・・・・・・・・1,225 ・・・・・・・・・・・・・・7・・・・・・・・・11
5位「レッド・トゥーム」だけが新登場です。これについては前述しました。
11日に観たカンヌ映画祭パルム・ドール受賞作「雪の轍(わだち)」は、クセのある個々の人物の心が深みのある文学のような感じで描かれていて、感情移入できる人物も登場せず、ストーリーもわかりやすい本筋があるわけでもないのに3時間16分退屈することなく観通しました。これは私ヌルボの年間ベスト5には確実に入るでしょう。しかし→コチラのようにジャ・ジャンクー、池澤夏樹といった人たちも賛辞を寄せている中で、ボロクソに批判している映画ファンのブログ記事を発見。(→コチラ。) 「ニーチェの馬」や「神々のたそがれ」を高く評価している点は私ヌルボと意見が合うんですけどねー。映画評論家も、熱烈な映画愛好家も人によって見方はさまざま。そんなものです。
先週から気になっている「マッドマックス 怒りのデス・ロード」と「駆込み女と駆出し男」はまだ観てません。数日前から気になっている「きみはいい子」とか「あん」とか「映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~」も。これからの公開作では「野火」は必見。観てなかった「ハーツ・アンド・マインズ ベトナム戦争の真実」はシネマ・ジャック&ベティで上映してくれるので行かなければ。
韓国映画で注目は、18日からシネマート新宿等で公開される「犬どろぼう完全計画」くらいか? なんといってもベテラン名女優キム・ヘジャと「ソウォン/願い」でデビューした名子役イ・レちゃんが主演だからなー。それから「トンマッコルへようこそ」のカン・ヘジョンがお母さん役で出演してるし、あ、放浪者役はドラマ「砂時計」で人気を集めた(←古い?)チェ・ミンスなのか! 原作本も読んだことだし(もちろん翻訳で)、これも必ず観に行くぞ、と。しかし物理的(時間的&体力的&金銭的)に可能なんだろうか?
「朝鮮日報」7月10日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。) | ||
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![]() | 「インサイド・ヘッド」 私の中の私と会う悲哀 ★★★★ 「君が生きた証」 楽曲の叙情性だけでも ★★★☆ 「お客様」 朦朧設定に、奇異な整形 ★★★ | |
※「君が生きた証」は日本ではすでに2月に公開されています。他の2作は以下の記事中で紹介しています。「インサイド・ヘッド」は日本でも18日から公開されます。「お客様」は、日本のサイトでは「客」、「客人」等の訳もあります。 |
★★★ Daumの人気順位(7月14日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
①プロジェクト・イーグル 9.4(37)
②チャップリンの独裁者 9.3(37)
③戦場のピアニスト 9.3(580)
④ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 9.2(127)
⑤レッド・トゥーム(韓国) 9.2(31)
⑥ちいさなドラゴンココナッツ 8.9(23)
⑦少数意見(韓国) 8.8(1129)
⑧トラッシュ!-この街が輝く日まで- 8.7(84)
⑨インサイド・ヘッド 8.7(165)
⑩ウーマン・イン・ゴールド 8.7(49)
⑤⑨⑩の3作品が新登場です。
⑤「レッド・トゥーム」は韓国のドキュメンタリー。1950年朝鮮戦争勃発直後、李承晩大統領の命令で行われた国民補導連盟虐殺事件を究明し、事実のまま記録しようという内容です。国民補導連盟とは、1949年に作られた共産主義からの転向者やその家族を再教育するための統制組織ですが、政治理念とは無縁の農民が大半で、食料目当てに連盟員になった人も多かったといわれます。しかし李承晩大統領は、彼らが南下してくる北朝鮮軍と内応して韓国を裏切ることを懸念し、無差別虐殺を行ったのです。その数ははっきりしませんが、全国で補導連盟員の犠牲者数は20万人に上るとされ、またそれよりはるかに大きな数字も出されています。(60~120万人とか・・・。) この事件は長く体制によって隠匿され、現代史最大のタブーとして口に出すのも憚られると言われてきたそうですが、ようやく今世紀になって盧武鉉政権による過去史清算事業の対象の1つとなり、2008年1月盧大統領が事件の犠牲者追悼式に送ったメッセージで国家権力の不法行為に対して包括的な形で謝罪しました。しかし「朝鮮日報」をはじめとする保守メディアは批判的立場からの記事を載せています。原題は「레드 툼」、「赤い墓」です。
⑨「インサイド・ヘッド」と⑩「ウーマン・イン・ゴールド」については後述します。
【専門家による順位】
①マッドマックス 怒りのデス・ロード 8.8(9)
②リヴァイアサン 8.6(5)
③セッション 8.4(7)
④ひと夏のファンタジア(韓・日) 8.0(7)
⑤インサイド・ヘッド 7.7(8)
⑥バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 7.4(7)
⑦雪の轍(わだち) 7.3(3)
⑧少数意見(韓国) 7.2(4)
⑨生きる(韓国) 7.1(8)
⑩無頼漢(韓国) 7.0(8)
⑩スパイ 7.0(5)
⑤「インサイド・ヘッド」が新登場です。これについては後述します。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[7月10日(金)~7月12日(日)] ★★★
「延坪海戦」が再びトップに
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(2)・・延坪海戦(韓国) ・・・・・・・・・6/24 ・・・・・・・・・・・872,655 ・・・・・・・・4,695,985・・・・・・・・35,594・・・・・・・・・777
2(25)・・インサイド・ヘッド ・・・・・・・7/09・・・・・・・・・・・・679,310・・・・・・・・・・750,066・・・・・・・・・5,888・・・・・・・・・777
3(1)・・ターミネーター・・・・・・・・・・・7/02・・・・・・・・・・・・647,717 ・・・・・・・・2,634,127・・・・・・・・21,813・・・・・・・・・745
:新起動/ジェニシス
4(19)・・お客様(韓国)・・・・・・・・・・・7/09・・・・・・・・・・・・437,264 ・・・・・・・・・・589,851・・・・・・・・・4,568・・・・・・・・・634
5(3)・・ジュラシック・ワールド ・・・・6/11・・・・・・・・・・・・233,083・・・・・・・・・5,364,530・・・・・・・・46,345 ・・・・・・・・420
6(19)・・インシディアス 第3章・・・・7/09・・・・・・・・・・・・197,922 ・・・・・・・・・・236,650・・・・・・・・・1,831・・・・・・・・・410
7(4)・・極秘捜査(韓国)・・・・・・・・・・6/18・・・・・・・・・・・・・63,099・・・・・・・・・2,816,539・・・・・・・・22,057・・・・・・・・・243
8(26)・・ウーマン・イン・ゴールド・・7/09・・・・・・・・・・・・・34,735・・・・・・・・・・・・54,036 ・・・・・・・・・・419 ・・・・・・・・247
9(23)・・君が生きた証・・・・・・・・・・・7/09・・・・・・・・・・・・・18,967・・・・・・・・・・・・26,753 ・・・・・・・・・・213 ・・・・・・・・112
10(5)・・少数意見(韓国)・・・・・・・・・6/24・・・・・・・・・・・・・・7,812・・・・・・・・・・・372,078・・・・・・・・・2,806・・・・・・・・・・43
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
「延坪海戦」は観客動員数は少し減ったものの、トップに返り咲き。ちょっとめずらしいことです。500万人の大台が見えてきました。
今回の新登場は2・4・6・8位の4作品です。
2位「インサイド・ヘッド」は、11才の少女の“頭の中”でのヨロコビ(기쁨)、カナシミ(슬픔)、イカリ(버럭)、ムカムカ(까칠)、ビビリ(소심)の“感情”たちの間のもろもろ、というユニークな設定のディズニー・アニメ。日本でも18日から公開ということで多くの情報が流されています。試写会での反応もいいようですね。韓国題は原題のまま「인사이드 아웃(インサイド・アウト)」。なんで変えたのかな? 原題だと意味不明だから?
4位「お客様」は韓国のホラー。時代は1950年代、山奥の村、誰も知らないうちに歩いていたドアを開けてお客さんが来た1950年代のある日、さすらいの楽士ウリョン(リュ•スンリョン)とヨンナム(ク・スンヒョン)父子はソウルに向かう途中たまたま地図にもない山奥の村に入ります。そこは村長(イ•ソンミン)の強力な指導の下、すべてが平和で豊かな町ですが、ただ時をわきまえずに出没するネズミの群れ悩みの種。それを追い出してくれれば息子ヨンナムの肺病を治すためのまとまった金を一生やるという村長の約束を信じてオリョンは笛を吹いてネズミの群れを追い出します。しかしその日以降、村の秘密が一つずつ表れ始めて、ウリョンと村の人々は説明できない不思議な事件に巻き込まれていきます・・・、というのを読んでわかるように、モチーフはあの「ハーメルンの笛吹き男」。しかし、最後の方の展開はどうなっているのかな? 原題は「손님」です。
6位「インシディアス 第3章」はアメリカのホラーのシリーズ第3作。第1作では引越した新居でさまざまな怪奇現象に襲われ、2作目では父親の母の家に移るがまたもや、想像を絶する恐怖に見舞われたランバート一家。もう十分すぎるほど悲惨な家族なのに今度はどうなっゃうのかと見ると全然出てきません。関係ナシ。ランバート一家のもろもろ以前の話で、呪われた家の方が関係あり? 物語は、死んだ母親を懐かしむ少女クイーンが霊媒師のアリス」を訪ねて母を呼び出す儀式を頼むことから始まります。その後クイーンは未知の存在から追われ、ついには説明不能の奇妙な行動をとるまでに・・・。アリスはそこに人間ではない何かの存在を感じるのですが・・・。韓国題は「인시디어스 3」。日本公開は8月28日です。
8位「ウーマン・イン・ゴールド」は、2000年オーストリア政府に対して訴訟を起こしたユダヤ系アメリカ人の女性マリア・アルトマンさんの闘争を映画化した英米合作の作品。
ストーリーは、やっと弁護士事務所で職を得たばかりの青年弁護士ランドル・シェーンベルクが母親の友人マリア・アルトマンから相談を持ちかけらるところから。彼女はかつてオーストリアでユダヤ人迫害に遭い、アメリカに亡命してきた女性です。そんな彼女の相談というのは「第2次世界大戦勃発直前にナチスに略奪されたクリムトの絵数点を取り返したい」ということ。その中には、彼女の叔母アデーレを描いた「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I 」(←1億3000万ドルの価値があるとされる)も含まれています。※この絵は→ウィキペディアで見られます。そして長い法廷闘争が始まるのですが、この映画は単なる法廷劇ではなく、戦時中迫害を受けたユダヤ人たちの苦難に満ちた日々と、そんな中でのマリアと叔母のアデーレとの間の絆をきちんと描いているそうです。韓国題は「우먼 인 골드」。日本公開は未定のようです。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(4)・・君が生きた証・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/09 ・・・・・・・・・・・・・18,967・・・・・・・・・・・・・26,753 ・・・・・・・・・・・213・・・・・・・・112
2(1)・・映画 深夜食堂(日本)・・・・・・・・・・・・・6/18 ・・・・・・・・・・・・・・7,092 ・・・・・・・・・・・123,712・・・・・・・・・・・・978 ・・・・・・・・46
3(2)・・ひと夏のファンタジア(韓・日)・・・・・・・6/11・・・・・・・・・・・・・・1,079・・・・・・・・・・・・・29,659・・・・・・・・・・・・231 ・・・・・・・・22
4(5)・・戦場のピアニスト・・・・・・・・・・・2003/1/01・・・・・・・・・・・・・・・・792・・・・・・・・・・・・・11,234 ・・・・・・・・・・・・・86 ・・・・・・・・・7
5(新)・・レッド・トゥーム(韓国) ・・・・・・・・・・・・6/25・・・・・・・・・・・・・・・・508・・・・・・・・・・・・・・1,225 ・・・・・・・・・・・・・・7・・・・・・・・・11
5位「レッド・トゥーム」だけが新登場です。これについては前述しました。
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