ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [7月17日(金)~7月19日(日)]

2015-07-21 20:09:41 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 ちょっと気になっていた映画その1の「映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~」を観てきました。30人ほどの観客の約3分の1は小学校低学年を中心とした子供たちで、何度も笑い声が上がってました。私ヌルボが思ったのは、彼らとの感性の落差、・・・じゃなくて隔たりといったこと。年を取るとだんだん感覚が鈍くなって、音楽の場合だとすごく高い音や低い音が聞こえなくなってきます。しかし、チューブから少しずつ空気が抜けていくのに気づきにくいように、感覚の鈍化も気づかないままか、ある日ふと気づくといったものではないでしょうか? ほとんどが高評価の「映画生活」のレビュー中で「とっても幼稚な内容で退屈でした」と書いていた方がいましたが、もしかしておもしろいと感じられる子供の感性を失った結果だとすると悲しいですね。他人事ではありません。(50歳代で「おもしろかった」と書いてる人もいます・。) 私ヌルボの場合は、「こういう所がおもしろいんだろな」とアタマでは理解しても、一緒には笑えないというものかな? それにしても、これだけ子供たちを楽しませることができる大人たちは大したものだと思います。
 では、この数年観た映画の中で「おもしろくて笑った」映画が何かあったかな?と振り返ってみると、「ロボット 完全版」や「きっと、うまくいく」といったインド映画だけかも・・・。うーむ・・・。

 韓国映画。先週書いた「犬どろぼう完全計画」。首都圏ではシネマート新宿だけでしか上映しないのか・・・。うーむ・・・。
 8月6日韓国文化院の定期韓国映画上映会は「ジェイル・ブレーカー」。邦題が原題「光復節特赦」(2002)と全然違うこともあって観ずじまいだった作品です。この際観にいかなくては、・・・って抽選に外れたりして・・・。(申込みは26日まで。)

「朝鮮日報」7月17日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「ライド」
   子連れでこれ観てみて ★★★☆


 「われらの子供たち」

   ディナーが人をつかむ ★★★☆


 「ピクセル」

   ゲームおたくが英雄に ★★★

 「ビヨンド・ザ・リーチ」

   マイケル・ダグラス、敗着 ★★☆


 「スリー・サマー・ナイト」

   遅く到着した昔の喜劇 ★★☆

 ※「ビヨンド・ザ・リーチ」は、ロブ・ホワイトのエドガー・アラン・ポー賞受賞作「マデックの罠」(評論社)を映画化したスリラー。ビッグホーン(オオツノヒツジ)を狩りに砂漠にやってきた富豪のマデック(マイケル・ダグラス)とガイドの大学生ベン。ところがマデックは、誤って老人を撃ち殺し、その罪をベンに着せようと企み、ベンを砂漠に放り出します。食料も水も与えず裸で・・・。他の4作品は以下の記事の中で取り上げています。

           ★★★ Daumの人気順位(7月21日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①ターミネーター2  9.4(742)
②チャップリンの独裁者  9.3(37)
③戦場のピアニスト  9.3(582)
④プロジェクト・イーグル  9.3(38)
⑤ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ  9.2(127)
⑥レッド・トゥーム(韓国)  9.1(36)
⑦ちいさなドラゴンココナッツ  8.9(23)
⑧ウーマン・イン・ゴールド  8.9(114)
⑨少数意見(韓国)  8.8(1250)
⑩トラッシュ!-この街が輝く日まで-  8.7(85)

 新登場は①「ターミネーター2」だけです。1991年公開のシリーズ第2作。韓国題は「터미네이터 2」です。
 これで上位5作品がすべて旧作の再上映になってしまいました。寂しい気がします。もしかして、「アイディア払底」という構造的問題があるのかな?・・・という懸念が脳裏をよぎります。

     【専門家による順位】

①マッドマックス 怒りのデス・ロード  8.8(9)
②リヴァイアサン  8.6(5)
③セッション  8.4(7)
④ひと夏のファンタジア(韓・日)  8.0(7)
⑤インサイド・ヘッド  7.7(8)
⑥バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)  7.4(7)
⑦雪の轍(わだち)  7.3(3)
⑧少数意見(韓国)  7.2(4)
⑨生きる(韓国)  7.1(8)
⑩無頼漢(韓国)  7.0(8)

 前回と順位・評点とも同じです。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[7月17日(金)~7月19日(日)] ★★★

         「延坪海戦」が500万人突破

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(2)・・インサイド・ヘッド ・・・・・・・・7/09 ・・・・・・・・・・・939,191・・・・・・・・・2,066,167・・・・・・・・16,323・・・・・・・・・931
2(1)・・延坪海戦(韓国) ・・・・・・・・・6/24 ・・・・・・・・・・・530,992 ・・・・・・・・5,584,991・・・・・・・・42,261・・・・・・・・・730
3(新)・・ピクセル・・・・・・・・・・・・・・・7/16・・・・・・・・・・・・400,642 ・・・・・・・・・・469,804・・・・・・・・・3,799・・・・・・・・・557
4(3)・・ターミネーター・・・・・・・・・・・7/02・・・・・・・・・・・・260,320 ・・・・・・・・3,089,171・・・・・・・・25,402・・・・・・・・・498
        :新起動/ジェニシス
5(6)・・インシディアス 第3章・・・・・7/09・・・・・・・・・・・・225,281 ・・・・・・・・・・645,197・・・・・・・・・5,009・・・・・・・・・416
6(5)・・ジュラシック・ワールド ・・・・6/11・・・・・・・・・・・・101,107・・・・・・・・・5,506,672・・・・・・・・47,477 ・・・・・・・・288
7(4)・・お客様(韓国) ・・・・・・・・・・・7/09・・・・・・・・・・・・・・77,754 ・・・・・・・・・・798,260・・・・・・・・・6,167・・・・・・・・・368
8(新)・・スリー・サマー・ナイト(韓国)・・7/15・・・・・・・・・36,136・・・・・・・・・・・・62,166 ・・・・・・・・・・497 ・・・・・・・・295
9(新)・・冥闇 ダーク・プレイシズ・・7/15・・・・・・・・・・・・32,681・・・・・・・・・・・・51,194 ・・・・・・・・・・414 ・・・・・・・・268
10(8)・・ウーマン・イン・ゴールド・・7/09・・・・・・・・・・・・・16,027・・・・・・・・・・・・96,982 ・・・・・・・・・・743 ・・・・・・・・・84
      ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「延坪海戦」は2位に落ちたものの、依然粘っていて500万人を突破し600万人にも届きそう。大ヒットといってよさそうです。
 今回の新登場は3・8・9位の3作品です。
 3位「ピクセル」は、アメリカのSFアクション。宇宙人との交流をめざして地球から発信していた電波情報をある宇宙人が偶然受信します。その中のレトロゲームの映像を地球人からの挑戦状だと勘違いした彼らはパックマンやドンキーコングなどゲームキャラに扮して地球侵略を開始。巨大なパックマンが建物や車をパクリパクリ! これに対抗するため繰り出されたのが腕利きのゲーマーたちだったとは!(笑) 韓国題は「픽셀」。日本公開は9月12日。私ヌルボ、今日映画館で予告編観ました。
 8位「スリー・サマー・ナイト」は、韓国のコメディ。ガールフレンドに疲れ果てた万年公務員浪人生チャ・ミョンソク(キム・ドンウク)、顧客対応に疲れ果てたコールセンター相談員ク・ダルス(イム・ウォニ)、順番付けに疲れ果てた製薬会社営業社員ワン・ヘグ(ソン・ホジュン)。ある夏の夜、3人は酒に酔った勢いで華やかな逸脱を夢見て釜山の海雲台へ! ところが目を覚ますと一晩で三人は指名手配犯に! ヤクザ、警察、ガールフレンドに追いかけられるということになっちゃってる!? うーむ、いろいろ見ても具体的なことが書かれてないぞ。原題は「쓰리 썸머 나잇」です。
 9位「冥闇 ダーク・プレイシズ」(仮)は、「ゴーン・ガール」の原作者ギリアン・フリンによるミステリー「冥闇」(小学館文庫)の映画化作品。<殺人クラブ>と称する探偵クラブで活動しているライル(ニコラス•ホルト)は、25年前長男のベンが母と妹2人を残酷に殺害した事件に疑問を持ち、唯一の生存者で事件当時7歳だったの末っ子リビー(シャーリーズ・セロン)をクラブに招きます。荒んだ少女時代を送っていたリビーは現在31歳。事件後に寄せられた寄付金で暮らしていましたが、それも底をつきはじめていたので、謝礼金を受けとるという条件でその日の恐ろしい記憶を振り返るのですが・・・。リビーと、事件当時のベンと、母の3人の視点から物語が交互に語られ、真実が明らかになっていきます・・・。韓国題は「다크 플레이스」。日本公開は未定のようです。これはちょっと観てみたいな。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・君が生きた証・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/09・・・・・・・・・・・・・10,478・・・・・・・・・・・・・49,493 ・・・・・・・・・・・391・・・・・・・・・55
2(新)・・ライド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/16・・・・・・・・・・・・・・4,003・・・・・・・・・・・・・・5,035・・・・・・・・・・・・・41・・・・・・・・・29
3(2)・・映画 深夜食堂(日本)・・・・・・・・・・・・・6/18・・・・・・・・・・・・・・2,805 ・・・・・・・・・・・129,384 ・・・・・・・・・・1,023 ・・・・・・・・36
4(新)・・われらの子供たち・・・・・・・・・・・・・・・7/16 ・・・・・・・・・・・・・1,577・・・・・・・・・・・・・・2,301・・・・・・・・・・・・・17・・・・・・・・・19
5(3)・・ひと夏のファンタジア(韓・日)・・・・・・・6/11 ・・・・・・・・・・・・・・971 ・・・・・・・・・・・・・31,493 ・・・・・・・・・・・245 ・・・・・・・・15

 2位と4位の2作品が新登場です。
 2位「ライド」は、ヘレン・ハント監督が脚本を書き、主演もするというサーフィン映画。NYで雑誌編集をしている仕事オンリーの女性ジャッキー(ヘレン・ハント)は、LAの大学に行った息子アンジェロ(ブレントン・スウェイツ)が大学を中退してサーフィンに熱中していると聞きLAに行きますが、息子を理解しようと自分もサーフィンをやるうちに、インストラクターのイアン(ルーク・ウィルソン)と出会って恋に落ち、息子との関係も変化していく・・・という(おキラクそうな)お話。韓国題は「라이드:나에게로의 여행」。日本公開は未定のようです。
 4位「われらの子供たち」は今年4~5月の<イタリア映画祭2015>上映作。オランダの作家ヘルマン・コッホのミステリー小説「冷たい晩餐」(イースト・プレス)の映画化作品。弁護士の兄マッシモと小児科医の弟パオロは性格も生き方も正反対で、妻同士もそりが合わないながらも、月に1回妻同伴で高級レストランに集まり、ディナーを共にしています。そんなある日、両家族の子供たちが重大な事件を起こしてしまったことを知り、2組の夫婦は究極の選択を迫られることになります。真実を明らかにすべきか、それとも隠蔽しつづけるか・・・。その問いかけは観客にも投げかけられます・・・。韓国題は「더 디너」。日本での一般公開は未定のようです。


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