先週発売の「週刊文春」(9月6日号)、小林信彦「本音を申せば」は「「桐島、部活やめるってよ」という佳作」という見出しをつけて誉めてました。本ブログ2週間前の記事で「「日本映画史に残る圧巻のフィナーレ」なんて宣伝文句以外は期待を裏切りませんでした」と書いた作品です。キャリー・マリガンの評価に続き、意見が合ってうれしいです。
昨日ヒューマントラストシネマ有楽町に初めて行きました。そもそもイトシアに入ったのが初めて。できたのが2007年ということだから、もう5年も経っているのか。実は以前シネ・ラ・セットがあった線路沿いのごちゃごちゃした所にあるものと錯覚していました。え、シネ・ラ・セットの閉館は2004年だったの!? 年を取ると、ポケッとしてる間にいつの間にか何年も過ぎていることにふと気づきます。
さて、そこで観た「神弓 -KAMIYUMI-」、感動というのではないのですが、娯楽作として見応えがあります。きっちり作ってるな、と思った点は、清の人間が韓国語でも中国語でもなく、満州語を話していたこと。エンドクレジットを見ると高麗大の先生が指導したようです。
ウィキペディアによると、「満州語の話者は満州族の間でも現在では極めて少なく、消滅の危機に瀕する言語の1つである」とのことです。
物語の背景の<丙子胡乱>(1636~37年)を予備知識として仕入れておくと理解が深まりますが、知らなくてもOKではあります。知識欲旺盛な向きは物語冒頭の争い=<仁祖反正>(1623年)とか、さらに<丁卯胡乱>(1623年)についても見ておくといいでしょう。
さらにさらに、この作品も「朱蒙」以来の高句麗や渤海等々を舞台にしたドラマ同様、中国の東北工程を意識して作られたとみてよさそうです、きっと。
しかし、昨年韓国で747万人を動員したというNo.1ヒット作にしては上映館数がいかんせん(←死語?)少ないんだよなー。どうもこの頃弱気になってるんじゃないの? 韓流スター人気にばかりとらわれてないで、作品性で勝負できる映画はいくつもあるのに・・・。
今年2~4月上映されていた韓国映画「ポエトリー アグネスの詩」と「素晴らしい一日」、今飯田橋ギンレイホールで2本立て(1)でやっています。見逃した方はどうぞ。
★★★ Daumの人気順位(8月28日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
①ヤコブへの手紙 9.1(29)
②サミーの冒険 2 9.1(150)
③みにくいアヒルの子(韓国) 9.0(174)
④アイス・エイジ 4:大陸移動説 8.8(141)
⑤ステップアップ・レヴォリューション 8.8(261)
⑥どうぶつ会議 3D 8.7(42)
⑦名探偵コナン 11人目のストライカー(日本) 8.7(103)
⑧シスター 8.6(20)
⑨あの頃、君を追いかけた 8.5(166)
⑩ヒステリア 8.5(37)
③「みにくいアヒルの子」だけがが初登場です。「友へ チング」、最近では「痛み」のクァク・キョンテク監督の作品。時代背景は1987年、あの民主化闘争の最盛期です。家庭事情のために「6ヵ月の防衛=“六防(육방)”に入隊した23歳の青年(キム・ジュング)。散髪兵として入隊した彼がすることは写真を撮ったり碁を打ったり、そして、便所掃除等々。その間にいろんな監房収監者に出会ったり、当然先任兵たちの横暴もあったり・・・。そんな彼=“みにくいアヒルの子”が6ヵ月の波瀾万丈な兵営生活の中で成長していく姿をコメディタッチで描きつつ、また1987年当時のエピソードも盛り込まれている作品、のようです。関連動画「六防の伝説」(→コチラ)を見ると、弁当箱を高く掲げて振ってレーダーを攪乱させてます。(←マジすか?) 原題は「미운 오리새끼」です。
【専門家による順位】
①Bonsai~盆栽 8.0(1)
②ミッドナイト・イン・パリ 7.8(7)
③少年は残酷な弓を射る 7.7(7)
④嵐が丘 7.7(4)
⑤二つの扉(韓国) 7.6(6)
⑥プロジェクト・ニム 7.5(2)
⑦ダークナイト ライジング 7.4(7)
⑧シスター 7.2(5)
⑨ぴちぴち(韓国) 7.0(6)
⑩ジョージ・ハリスン リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド 7.0(2)
新登場は①「Bonsai~盆栽」だけです。昨年(2011年)東京国際映画祭でも上映されたチリのクリスチャン・ヒメネス監督の作品。最新小説の原稿をタイプしてくれる人を探している大御所作家と会ったものの、原稿をタイプする仕事を貰えなかった青年。そのことを恋人には打ち明けられず、作家の原稿を打ち込んでいるふりをして実はそれは彼自身が書いたもので、中身は彼自身の8年前の恋・・・。モチーフに盆栽が使われていたり、プルーストの「失われた時を求めて」がキーとなっていたり、ということで、文学の香り漂う作品、なのかな? 日本での一般公開はなさそう(?)。韓国題は「훌리오와 에밀리아(フリオとエミリア)」。
※別件ですが、この4月末~7月初めまでこのランクに入っていた問題作「レッドマリア」について<レイバーネット>のサイトに「娼婦ではなく性労働者です」と題した記事がありました。フツーの人が読んだら怒るか絶句するか、かな? 共感する人はどれくらいいるでしょうか?
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[8月31日(金)~9月2日(日)] ★★★
中国での臓器狩りを描いた韓国映画「共謀者たち」がトップ
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(36)・・共謀者たち(韓国) ・・・・・・・・・・・8/29・・・・・・・・・・・・・・・533,236 ・・・・・・・・・・749,671 ・・・・・・・・・5,613・・・・・・・497
2(1)・・隣人(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/22・・・・・・・・・・・・・・・425,593・・・・・・・・・1,914,941 ・・・・・・・・14,255・・・・・・・494
3(2)・・風と共に去りぬ(韓国)・・・・・・・・・8/08・・・・・・・・・・・・・・・289,124・・・・・・・・・4,595,768 ・・・・・・・・32,462・・・・・・・361
4(3)・・泥棒たち(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・7/25 ・・・・・・・・・・・・・・265,433・・・・・・・・12,591,527 ・・・・・・・・90,898・・・・・・・365
5(38)・・リンカーン 秘密の書 ・・・・・・・・・8/30・・・・・・・・・・・・・・・188,955・・・・・・・・・・237,799 ・・・・・・・・・1,934・・・・・・・337
6(6)・・ステップアップ・レヴォリューション・・8/15 ・・・・・・・・・・・・94,188・・・・・・・・・・849,179 ・・・・・・・・・6,406・・・・・・・194
7(4)・・R2B:リターン・トゥ・ベース(韓国)・・8/15 ・・・・・・・・・・・・・・51,492 ・・・・・・・・1,172,894・・・・・・・・・・8,406・・・・・・・141
8(19)・・577プロジェクト(韓国) ・・・・・・・・8/30・・・・・・・・・・・・・・・48,395 ・・・・・・・・・・・62,534・・・・・・・・・・・・459・・・・・・・191
9(5)・・トータル・リコール・・・・・・・・・・・・・8/15・・・・・・・・・・・・・・・・34,037・・・・・・・・・1,206,497・・・・・・・・・・8,865・・・・・・・153
10(7)・・サミーの冒険 2・・・・・・・・・・・・・・8/01・・・・・・・・・・・・・・・・29,265 ・・・・・・・・1,438,474 ・・・・・・・・10,737・・・・・・・188
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
「泥棒たち」が「王の男」(1,230万人)に代わって韓国映画歴代2位に。今後歴代1位の「グエムル 漢江の怪物」(1,302万人)にとどくかどうか?
今回も1~4位がすべて韓国映画ですが、1位が交代しました。
新登場は1・5・8位の3作品です。
1位「共謀者たち」は、韓国~中国間の旅客船で旅行者から臓器を摘出し、組織的に売買する犯罪集団の衝撃的な真実を描いた犯罪スリラー、ということですが、中国で誘拐された韓国人女性が生きたまま臓器を摘出され死亡したという2009年に報じられた実話に基づいているとのことです。闇組織と税関・病院・公安当局が組織ぐるみで関わっているのか・・・。<大紀元>というサイトの記事(→コチラ)によると、この作品中の事件は「氷山の一角」だそうで、2006年には獄中の大勢の法輪功学習者からの臓器摘出が証言されたとか、例の重慶市元トップから失脚した薄煕来と殺人罪で死刑(執行猶予付き)が確定した妻も「法輪功学習者を対象とする臓器と死体の密売に関与したとされる実態も浮かび上がって来ている」とか・・・。臓器売買関係の映画といえばブラジル映画の佳作「セントラル・ステーション」や、一部で論議をよんだ坂本順冶監督の「闇の子供たち」が思い出されますが、そんなおぞましいことが、どれだけ現実の裏側で進行しているのか、よくわからない・・・。原題は「공모자들」、一瞬「公募者」かと思った(?)。
5位「リンカーン 秘密の書」、あの16代アメリカ大統領リンカーンには、裏で密かにヴァンパイア退治をしていたんですと。・・・という驚きの小説を映画化したアクション・ホラー。ティム・バートンが製作を担当してるのか。日本公開は11月1日。韓国題は「링컨:뱀파이어 헌터(リンカーン:パンパイア・ハンター)」。
8位「577プロジェクト」は、「国家代表」で主演して2010年百想芸術大賞で主演男優賞を受賞したハ・ジョンウが、2011年の同賞授賞式で「連続受賞したら国土縦断の旅をする」と発言し、それが実際に「哀しき獣」で受賞してしまったことから実現したリアルバラエティー映画。577というのはスタート地点のソウルからゴールの全羅南道の南端・海南(ヘナム)までの㎞数です。その長距離ウォーキングに挑んだのは、彼の他コン・ヒョジンや「隣人」にも重要な役回りで出てるキム・ソンギュン等々。皆本人役(?)で登場してます。原題は「577 프로젝트」。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・ピナ・バウシュ 夢の教室 ・・・・・・・8/30 ・・・・・・・・・・・・・・・2,702 ・・・・・・・・・・・・・・4,584・・・・・・・・・77・・・・・・・・・・・4
2(2)・・少年は残酷な弓を射る・・・・・・・・・・7/26 ・・・・・・・・・・・・・・・2,254 ・・・・・・・・・・・・・39,522 ・・・・・・・314・・・・・・・・・・14
3(1)・・あの頃、君を追いかけた・・・・・・・・・8/22 ・・・・・・・・・・・・・・・2,182 ・・・・・・・・・・・・・29,177 ・・・・・・・204・・・・・・・・・・10
4(5)・・二つの扉(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・6/21・・・・・・・・・・・・・・・・・455 ・・・・・・・・・・・・・70,879・・・・・・・・487・・・・・・・・・・・8
5(新)・・ヨンゴン探偵事務所(日・韓)・・・・・8/30・・・・・・・・・・・・・・・・・366 ・・・・・・・・・・・・・・・・626 ・・・・・・・・・・4・・・・・・・・・・17
新登場は1位と5位の2作品。
1位「ピナ・バウシュ 夢の教室」は日本ではすでにこの3月公開されています。韓国題は「피나」です。
5位「クォーター」は、日韓合作のSFアクション、といっても監督・俳優は韓国人。今年の第14回富川国際ファンタスティック映画祭での上映作品です。原題が「영건 탐정사무소」で英題が「Young Gun in the Time」だから、「영건(ヨンゴン)」の部分は当然ヤング・ガンの意味だな、と思ったら主人公の探偵の名前。紛らわしいなー。俳優(ホン・ヨングン)の名前にも引っかけてるの? ややこしーなー。物語はというと、小さな仕事専門の探偵の所にある日美しい女性が来て、1人の男を殺してくれと言うんですね。もちろん彼はその依頼を断るのですが、何か引かれるものを感じて彼女の後を追うと、まさに追いつこうという瞬間彼女は交通事故で死んでしまいます。その後罪悪感に囚われた彼が彼女の周辺を調査していると、驚くべきことにソンヒョンと同じ女性が現れて・・・、ってこの辺からSFになるんだな。何、3日後の未来から来たんだって? その後はさらにアクションも展開されるのか・・・。
昨日ヒューマントラストシネマ有楽町に初めて行きました。そもそもイトシアに入ったのが初めて。できたのが2007年ということだから、もう5年も経っているのか。実は以前シネ・ラ・セットがあった線路沿いのごちゃごちゃした所にあるものと錯覚していました。え、シネ・ラ・セットの閉館は2004年だったの!? 年を取ると、ポケッとしてる間にいつの間にか何年も過ぎていることにふと気づきます。
さて、そこで観た「神弓 -KAMIYUMI-」、感動というのではないのですが、娯楽作として見応えがあります。きっちり作ってるな、と思った点は、清の人間が韓国語でも中国語でもなく、満州語を話していたこと。エンドクレジットを見ると高麗大の先生が指導したようです。
ウィキペディアによると、「満州語の話者は満州族の間でも現在では極めて少なく、消滅の危機に瀕する言語の1つである」とのことです。
物語の背景の<丙子胡乱>(1636~37年)を予備知識として仕入れておくと理解が深まりますが、知らなくてもOKではあります。知識欲旺盛な向きは物語冒頭の争い=<仁祖反正>(1623年)とか、さらに<丁卯胡乱>(1623年)についても見ておくといいでしょう。
さらにさらに、この作品も「朱蒙」以来の高句麗や渤海等々を舞台にしたドラマ同様、中国の東北工程を意識して作られたとみてよさそうです、きっと。
しかし、昨年韓国で747万人を動員したというNo.1ヒット作にしては上映館数がいかんせん(←死語?)少ないんだよなー。どうもこの頃弱気になってるんじゃないの? 韓流スター人気にばかりとらわれてないで、作品性で勝負できる映画はいくつもあるのに・・・。
今年2~4月上映されていた韓国映画「ポエトリー アグネスの詩」と「素晴らしい一日」、今飯田橋ギンレイホールで2本立て(1)でやっています。見逃した方はどうぞ。
★★★ Daumの人気順位(8月28日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
①ヤコブへの手紙 9.1(29)
②サミーの冒険 2 9.1(150)
③みにくいアヒルの子(韓国) 9.0(174)
④アイス・エイジ 4:大陸移動説 8.8(141)
⑤ステップアップ・レヴォリューション 8.8(261)
⑥どうぶつ会議 3D 8.7(42)
⑦名探偵コナン 11人目のストライカー(日本) 8.7(103)
⑧シスター 8.6(20)
⑨あの頃、君を追いかけた 8.5(166)
⑩ヒステリア 8.5(37)
③「みにくいアヒルの子」だけがが初登場です。「友へ チング」、最近では「痛み」のクァク・キョンテク監督の作品。時代背景は1987年、あの民主化闘争の最盛期です。家庭事情のために「6ヵ月の防衛=“六防(육방)”に入隊した23歳の青年(キム・ジュング)。散髪兵として入隊した彼がすることは写真を撮ったり碁を打ったり、そして、便所掃除等々。その間にいろんな監房収監者に出会ったり、当然先任兵たちの横暴もあったり・・・。そんな彼=“みにくいアヒルの子”が6ヵ月の波瀾万丈な兵営生活の中で成長していく姿をコメディタッチで描きつつ、また1987年当時のエピソードも盛り込まれている作品、のようです。関連動画「六防の伝説」(→コチラ)を見ると、弁当箱を高く掲げて振ってレーダーを攪乱させてます。(←マジすか?) 原題は「미운 오리새끼」です。
【専門家による順位】
①Bonsai~盆栽 8.0(1)
②ミッドナイト・イン・パリ 7.8(7)
③少年は残酷な弓を射る 7.7(7)
④嵐が丘 7.7(4)
⑤二つの扉(韓国) 7.6(6)
⑥プロジェクト・ニム 7.5(2)
⑦ダークナイト ライジング 7.4(7)
⑧シスター 7.2(5)
⑨ぴちぴち(韓国) 7.0(6)
⑩ジョージ・ハリスン リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド 7.0(2)
新登場は①「Bonsai~盆栽」だけです。昨年(2011年)東京国際映画祭でも上映されたチリのクリスチャン・ヒメネス監督の作品。最新小説の原稿をタイプしてくれる人を探している大御所作家と会ったものの、原稿をタイプする仕事を貰えなかった青年。そのことを恋人には打ち明けられず、作家の原稿を打ち込んでいるふりをして実はそれは彼自身が書いたもので、中身は彼自身の8年前の恋・・・。モチーフに盆栽が使われていたり、プルーストの「失われた時を求めて」がキーとなっていたり、ということで、文学の香り漂う作品、なのかな? 日本での一般公開はなさそう(?)。韓国題は「훌리오와 에밀리아(フリオとエミリア)」。
※別件ですが、この4月末~7月初めまでこのランクに入っていた問題作「レッドマリア」について<レイバーネット>のサイトに「娼婦ではなく性労働者です」と題した記事がありました。フツーの人が読んだら怒るか絶句するか、かな? 共感する人はどれくらいいるでしょうか?
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[8月31日(金)~9月2日(日)] ★★★
中国での臓器狩りを描いた韓国映画「共謀者たち」がトップ
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(36)・・共謀者たち(韓国) ・・・・・・・・・・・8/29・・・・・・・・・・・・・・・533,236 ・・・・・・・・・・749,671 ・・・・・・・・・5,613・・・・・・・497
2(1)・・隣人(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/22・・・・・・・・・・・・・・・425,593・・・・・・・・・1,914,941 ・・・・・・・・14,255・・・・・・・494
3(2)・・風と共に去りぬ(韓国)・・・・・・・・・8/08・・・・・・・・・・・・・・・289,124・・・・・・・・・4,595,768 ・・・・・・・・32,462・・・・・・・361
4(3)・・泥棒たち(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・7/25 ・・・・・・・・・・・・・・265,433・・・・・・・・12,591,527 ・・・・・・・・90,898・・・・・・・365
5(38)・・リンカーン 秘密の書 ・・・・・・・・・8/30・・・・・・・・・・・・・・・188,955・・・・・・・・・・237,799 ・・・・・・・・・1,934・・・・・・・337
6(6)・・ステップアップ・レヴォリューション・・8/15 ・・・・・・・・・・・・94,188・・・・・・・・・・849,179 ・・・・・・・・・6,406・・・・・・・194
7(4)・・R2B:リターン・トゥ・ベース(韓国)・・8/15 ・・・・・・・・・・・・・・51,492 ・・・・・・・・1,172,894・・・・・・・・・・8,406・・・・・・・141
8(19)・・577プロジェクト(韓国) ・・・・・・・・8/30・・・・・・・・・・・・・・・48,395 ・・・・・・・・・・・62,534・・・・・・・・・・・・459・・・・・・・191
9(5)・・トータル・リコール・・・・・・・・・・・・・8/15・・・・・・・・・・・・・・・・34,037・・・・・・・・・1,206,497・・・・・・・・・・8,865・・・・・・・153
10(7)・・サミーの冒険 2・・・・・・・・・・・・・・8/01・・・・・・・・・・・・・・・・29,265 ・・・・・・・・1,438,474 ・・・・・・・・10,737・・・・・・・188
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
「泥棒たち」が「王の男」(1,230万人)に代わって韓国映画歴代2位に。今後歴代1位の「グエムル 漢江の怪物」(1,302万人)にとどくかどうか?
今回も1~4位がすべて韓国映画ですが、1位が交代しました。
新登場は1・5・8位の3作品です。
1位「共謀者たち」は、韓国~中国間の旅客船で旅行者から臓器を摘出し、組織的に売買する犯罪集団の衝撃的な真実を描いた犯罪スリラー、ということですが、中国で誘拐された韓国人女性が生きたまま臓器を摘出され死亡したという2009年に報じられた実話に基づいているとのことです。闇組織と税関・病院・公安当局が組織ぐるみで関わっているのか・・・。<大紀元>というサイトの記事(→コチラ)によると、この作品中の事件は「氷山の一角」だそうで、2006年には獄中の大勢の法輪功学習者からの臓器摘出が証言されたとか、例の重慶市元トップから失脚した薄煕来と殺人罪で死刑(執行猶予付き)が確定した妻も「法輪功学習者を対象とする臓器と死体の密売に関与したとされる実態も浮かび上がって来ている」とか・・・。臓器売買関係の映画といえばブラジル映画の佳作「セントラル・ステーション」や、一部で論議をよんだ坂本順冶監督の「闇の子供たち」が思い出されますが、そんなおぞましいことが、どれだけ現実の裏側で進行しているのか、よくわからない・・・。原題は「공모자들」、一瞬「公募者」かと思った(?)。
5位「リンカーン 秘密の書」、あの16代アメリカ大統領リンカーンには、裏で密かにヴァンパイア退治をしていたんですと。・・・という驚きの小説を映画化したアクション・ホラー。ティム・バートンが製作を担当してるのか。日本公開は11月1日。韓国題は「링컨:뱀파이어 헌터(リンカーン:パンパイア・ハンター)」。
8位「577プロジェクト」は、「国家代表」で主演して2010年百想芸術大賞で主演男優賞を受賞したハ・ジョンウが、2011年の同賞授賞式で「連続受賞したら国土縦断の旅をする」と発言し、それが実際に「哀しき獣」で受賞してしまったことから実現したリアルバラエティー映画。577というのはスタート地点のソウルからゴールの全羅南道の南端・海南(ヘナム)までの㎞数です。その長距離ウォーキングに挑んだのは、彼の他コン・ヒョジンや「隣人」にも重要な役回りで出てるキム・ソンギュン等々。皆本人役(?)で登場してます。原題は「577 프로젝트」。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・ピナ・バウシュ 夢の教室 ・・・・・・・8/30 ・・・・・・・・・・・・・・・2,702 ・・・・・・・・・・・・・・4,584・・・・・・・・・77・・・・・・・・・・・4
2(2)・・少年は残酷な弓を射る・・・・・・・・・・7/26 ・・・・・・・・・・・・・・・2,254 ・・・・・・・・・・・・・39,522 ・・・・・・・314・・・・・・・・・・14
3(1)・・あの頃、君を追いかけた・・・・・・・・・8/22 ・・・・・・・・・・・・・・・2,182 ・・・・・・・・・・・・・29,177 ・・・・・・・204・・・・・・・・・・10
4(5)・・二つの扉(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・6/21・・・・・・・・・・・・・・・・・455 ・・・・・・・・・・・・・70,879・・・・・・・・487・・・・・・・・・・・8
5(新)・・ヨンゴン探偵事務所(日・韓)・・・・・8/30・・・・・・・・・・・・・・・・・366 ・・・・・・・・・・・・・・・・626 ・・・・・・・・・・4・・・・・・・・・・17
新登場は1位と5位の2作品。
1位「ピナ・バウシュ 夢の教室」は日本ではすでにこの3月公開されています。韓国題は「피나」です。
5位「クォーター」は、日韓合作のSFアクション、といっても監督・俳優は韓国人。今年の第14回富川国際ファンタスティック映画祭での上映作品です。原題が「영건 탐정사무소」で英題が「Young Gun in the Time」だから、「영건(ヨンゴン)」の部分は当然ヤング・ガンの意味だな、と思ったら主人公の探偵の名前。紛らわしいなー。俳優(ホン・ヨングン)の名前にも引っかけてるの? ややこしーなー。物語はというと、小さな仕事専門の探偵の所にある日美しい女性が来て、1人の男を殺してくれと言うんですね。もちろん彼はその依頼を断るのですが、何か引かれるものを感じて彼女の後を追うと、まさに追いつこうという瞬間彼女は交通事故で死んでしまいます。その後罪悪感に囚われた彼が彼女の周辺を調査していると、驚くべきことにソンヒョンと同じ女性が現れて・・・、ってこの辺からSFになるんだな。何、3日後の未来から来たんだって? その後はさらにアクションも展開されるのか・・・。
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