一枚の価値、横須賀沖のエビタイ

スマホがチカチカ、おや？いつもお世話になっている船長からの着信通知。
マダイがいま絶好調なのに来ないのか!?、ということかな？、と思いながらピッピと発信したところ、電話口からは意外な言葉が。
「体でも悪くしたの？最近顔出さないからどうしたのか心配でさ」
え、、、恐縮です^^;。
激熱マダイトークが繰り広げられると予想してたのですが、さにあらず、私の体を気遣ってくれていました。
いやぁ、、ここんとこ身内に不幸があったりでつり丸一回休みになったりしてますが、、ええ、体は元気ですよ、ちょっと腰痛が出ましたが、、マダイよりも他の釣りに行ってたりして、、^^;
「そんなら安心したよ、お互い歳(*1)だから心配しちゃったよ。じゃあまた」 ※1私の方がひとまわり下^^;

そんな気遣いをしてもらっては、家でのほほんとしているわけにはいきません。
現在、秋の真鯛が絶好調の金沢八景へGo!!

金曜日とはいえ、現在のマダイ好調に釣り人の出足は良く、週末以上の乗船人数。
まあ、今の釣況なら頭数分は釣れるでしょう、エビタイならばなんとかなるさ、と左の胴の間に入れてもらいます。

今は無き美咲のがん丸テンヤ。16号しか持ってなかったのでこれでいきましょう。

こんな感じで、頭が落ちないよう孫針で止めて刺します。

横須賀沖の漁礁まわりから開始。ここは一発が出るところ。
ミヨシで800g級が上がった後に、私の左隣おにいさんの竿がズドン！
竿の曲がりと魚の引きをみると、こりゃでかいですよ。2キロ3キロじゃきかなそうなサイズ。
しかし、ドラグ調整不十分で糸を出し切れず、痛恨のラインブレイク。
「ここ、8.9kg出た場所だから、慎重にやってよ」とキャプテンUG。

東京湾のりものシリーズ、貨物船。

その後、ポイントを第三海堡まわりに移して、マダイは順調に釣れ上がります。
上げ潮がいい感じに流れていて、レギュラーサイズは500-800gながら最大3.5kgも出ましたよ。

前日にトップ21枚の好釣果を出した房丸も近くを流しています。
秋タイの時期は、2号の豆テンヤを使う鴨居式も強力な威力を発揮します。
稚魚放流によって、東京湾のマダイは魚影がひと昔前よりも濃くなっていると感じます。

さて、まわりが一尾、また一尾とマダイを釣り上げるなか、私にはまったくアタリきません^^;
細かいところではいろいろ反省点があるのですが、どうもこの日は手が合わない。
やっとアタリが来たと思ったら、手の平大のリリースサイズ^^;

モゾモゾのアタリに合わせるとショウサイフグ。これは良型なのでキープ。

そのうちなんとかなるだろう、と思いながら釣っていると、すでに2時をまわってます。
船全体ではもう30枚近くマダイが上がってますよ。
それなのに、私にはアタリなし。だんだん焦ってきて、目を吊り上げてしゃくり続けますが、アタリなし。

日が傾いてきて通常の沖上がり時間を過ぎました、それでもキャプテンUGは残業。もういつ沖上がりの合図が出るかわからない。
こんだけ釣れてる船でボーズになるのか、、と暗澹ハートになってますが、諦めたらそこで試合終了なので泣きそうになりながらしゃくり続けます。

そして、最後のお願いと餌をつけかえて落とし込んだところで、、、本日マダイの初アタリ。
うらぁと合わせると針ガカリ、頭ゴンゴン振ります、マダイに間違いなし。
バレないでお願い！と浮かせて、ユキちゃんの差し出すタモに収まったときは心臓が止まるくらい安心しましたよ。

500gのマダイ。

そしてそのまま終了。時計をみると15:58。
船中33枚、その最後の1枚はそれまでボウズだった私に来てくれました。
キャプテンUGも苦笑い。こんな日なんだからもっとたくさん釣れよ、という顔されましたが^^;

嬉しかった、、、500gでも、たったの1枚でも、このときの嬉しさは理解してもらえるでしょうか？
朝から夕方まで釣って、釣れなくて悩んで、最後の最後にやっと釣れた一枚。
こういうことがあるので、マダイ釣りは本当に面白い、やはりこの釣りが一番好きです。

沖あがり間際に釣れたこともあって、久しぶりに死後硬直前のマダイを捌きましたよ。
身はゴムのような弾力があって捌きにくいですが、透明感があふれながらも脂たっぷりの身ですよ。

マイドータが晩御飯食べにくるってんで、久しぶりに気合入れて刺身つくりました。
マダイ、ショウサイフグ、スミイカ、アオリイカの4種盛り。
特にマダイは苦労の味が染み込んでいて格別^^;

[金沢八景　野毛屋]
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