タイトルはスルメイカと書きましたが、ムギイカ(=小型スルメイカ)釣りです。
麦秋の時期に釣れ盛るのでムギイカ、相模湾や東京湾ではかつての風物詩でした。
時期になると手釣り道具を抱えたイカオヤジがあちこちに現れて束越え釣果を叩き出すのも風物詩でした^^;
1990年代の前半頃かな、、前世紀の話です。
そんな風情のある名前のムギイカですが、ここんとこなかなか大きな群れがやってこない。
いなくなったわけではないです、マルイカ釣りには毎年混じってます。しかし、かつてのような大釣りはすっかり聞かなくなりました。
駿河湾や常磐ではまだそれなりに模様があるものの、相模湾東京湾では麦秋の主役はマルイカに交代。
昨日の日曜日、横須賀相模湾側の船宿あちこちのマルイカ船で、ムギイカがかなり混じったとの情報。
これは久しぶりにムギイカを釣って食べるチャンス!
と、やってきたのはラーメン大好き小見山さん。
30年ほど前、まだイカ釣り初心者の頃にムギイカをたくさん釣らせてもらったのもこの船でした。
仕掛けですが、タカーシ船長に聞いたところ、やはりムギイカには11cmのプラヅノ直結でツノ数多い方が有利とのこと。
ムギイカ専門船というわけではなく、マルイカ船にムギイカが(たくさん)混じるという状況なので仕掛けに悩みます。
直結12本くらいにしようかとも考えたのですが、マルイカへの色気も捨てきれず^^;、直結5本+スッテ3本をチョイス。
反応が浮いているようなので、捨て糸は下駄を履かせて2ヒロ半とります。
この仕掛けでもプラヅノにマルイカが乗ったりスッテにムギイカが乗ったりしたんで、今の状況なら直結オンリーでもっとツノ数増やした方がよいのかもしれません。
ロッドはマルイカブリジットバルドー82-140にカルカッタ400F。
オモリは50号、水深は60m前後なので手巻きでいきましょう。
時代が時代なら手釣りでやりたいくらいです^^;
ポイントは長井沖~城ヶ島西沖。
曇天べた凪のイカ日和ですよ。
反応に乗せて一投め。
さっそく竿先がクンクンで2点掛け。
すぐに下ろすと今度は重量感たっぷり、4点掛け。
朝のうちは反応よく、船もすぐに止まり投入間隔も短め。
ある程度イカが溜まったところで沖漬けセットの登場。
ボトルの中は、前日に煮詰めた醤油と酒とミリンのタレ。
沖漬けは小さなムギイカに限ります。
ちなみに大きいスルメイカは沖干しがグッドです。
ザルで海水を吐かせてやると、タレの濃度が低くなりません。
ムギイカをタレに放り込みます。
生きたまま入れるのがポイントで、イカがタレを吸い込みしっかりと漬かります。
イカがおとなしくなったところで、ジップロックに移してクーラーへイン。
しかしいいサイズのムギイカです。このイカは小さければ小さいほど嬉しい、食べるのが楽しみ。
カンナを引きちぎる大物(?)も。
犯人はミズフグでした^^;。
さて、その後の釣況の方は10時くらいまでは好調にからぶり無しで釣れあがります。マルイカ仕掛けの人にはマルイカもぽつぽつ。
日が高くなると乗りが落ち探索時間が長くなりましたが、昼過ぎにちょっと深めの反応に当てるといい乗り再開、この日初の5点掛け。その後も群れに当てると多点掛けが続き、楽しいイカ釣りとなりました。
マルイカ3杯+ムギイカ51杯の54杯でフィニッシュでした。
久しぶりにムギイカ釣りが堪能できましたよ(^^)
ムギイカさん、金谷沖にも入ってきてくれないかなぁ、、、
PureAnglersでもお世話になってる、長井新宿港の小見山丸。
お土産に立派なキャベツをゲットン。
釣りとはぜんぜん関係ないけど、帰り道でみかけた居酒屋おばちゃん。
家に戻って、晩御飯を待てずにつまみ食い。
久々に食べる沖漬けの味は格別でした。
最近話題のアニサキスの心配もないので、内蔵そのまま生で食べられるますよ。肝がまた美味しい。
凍らせてルイベのようにして食べてもいいし、丸焼きにしても美味しいです。
しばらく沖漬け料理が楽しめます(^^)
[長井新宿港 小見山丸]
http://www.komiyamamaru.com/mainmenu.htm
いつも、楽しく拝見させていただいております。
今回のブログについて、一点教えていただけないでしょうか?
沖漬けのムギイカが、ノーチェックの生食(内臓まで)でもアニサキスの心配が無い、というのはなぜなのでしょうか?
幼体には寄生しない、とかでしょうか?
いずれにせよ、開いて内臓取り出さず、煮たり焼いたりしなくても、食べれるなら最高ですね(^^)
よろしくお願いいたします。
心配がない、というのは経験則です。
最近アニサキス関連でいたずらに不安を煽る記事が多く目につくので断定的に書いてみました。
(ムギイカに限らず魚でも幼体では、目に見えるほどのアニサキスを発見したことはないのですが、それがいないことを証明することは出来ないです(=悪魔の証明になりそう^^)
余談ですが、ムギイカでもイワシを捕食している群れなどは、胃袋にイワシのミンチが詰まっていることがあります。これを食べると風味がよくないので、そういうイカは食べるときに胃を取り除くようにします。
ちなみに私が沖漬けで食べるのはムギイカサイズのみで、ニセイカ、スルメイカは沖干しにしてます。
返信ありがとうございます!
なるほどですね(^^)
基本的に、釣った魚を捌く際に目検しているのですが、幸運?にもアニちゃんに出会えたのは、弁慶サイズのマルイカくらいです。
報道にある様なケースは、むしろ釣った場合ほど起こらない様な気がします(ちゃんとチェックするので)。
でも、良い意味で、この機会に世間一般がアニ知識を持って、魚を食すにあたれば、アニ被害は減るんじゃないかと思いますし、そうなる様に報道してもらいたいですよね(^^)
※ここには、まるかつさんブログ経由でやって来ました!
報道については、まさになべさんのおっしゃるとおりだと思います(^^)
あと、アニサキスにあたった、怖い、生で食うなと騒ぐ前に、なに食べてあたったのか、その食材の管理状態はどうだったのか、などの原因を追究して報道して欲しいです。
宝くじよりもあたるのが難しいのに、危険危険と難癖つけられて禁止になったレバ刺しを思い出して腹が立つ(笑)
ところで、さきのコメント書いた後に思ったのですが、ムギイカのような幼体はカラストンビも小さいです。
なので小魚を捕食しても、小さなカラストンビがアニサキスを粉砕するんじゃないか?そしてある程度スルメが大きくなって摂食量が増えるとカラストンビも大きくなるからアニサキスの存在率が上がるんじゃないか?なんて思いました。
もしこの仮定があってるなら、大きなスルメほど中間宿主になる可能性が高い、ということになって経験則と一致します。
最後の経験則に基づく仮説は面白いですね(^^)
なるほど〜って思っちゃいましたw
ありがとうございましたm(_ _)m