本当に性の平等になってる?
『完全なる結婚』
オランダの婦人科医のヴァン・デ・ヴェルデ 【Theodoor Hendrik van de Velde (1873-1937)】 が1926年にドイツ語で出版した診療用マニュアルを翻訳したもの。
この大作は一部分が1930年に『完全なる夫婦』という題名で一度日本語に翻訳された。
その時の翻訳者は共産主義者で、出版社は好色本を乱造していた会社だったので不健全という理由で直ぐに発禁処分にされた。
しかし、発禁にもかかわらず『完全なる夫婦』は“性の解放”のバイブルとして左翼のインテリの間では名前が知られた。
ドイツ語版と英語版は19030年代と1940年代の初期には医学生や若い医者によく読まれた。
戦後、この本を全訳したのは東京帝国大学医学部の学生グループで、こういう本に興味のある人が居るかどうか「朝日新聞」に質問記事を出したところ、1日で100通を越す反応があった。
それで出版する事になったという逸話がある。
この全訳本が出てから直ぐに学術性の低い安い抄訳本が出版され、これがたちまちベストセラーの3位になった。
『完全なる結婚』が戦前、発禁処分になっており、エロチックだという評判が高かった事が多くの読者を惹きつけた。
この本はヴァン・デ・ヴェルデの初めての著作で、執筆当時彼は50代の初めであり、20年間医者としての経験を持っていた。
彼が読者に想定していたのは、主に医療関係者や学歴の高い男性既婚者であり、本の前提となっていた考え方は、
“性交は結婚の基本”というものだった。当時としては非常に進んだ考えだった。
日本人の性意識に対するこの本の最大の貢献は、女性の“性感曲線”に注意を呼び起こし、前戯、後戯、オーガズムといった考え方や実践を強調した事であった。
性交において“男性は教師である”という彼の考え方は、今日では古めかしいが、結婚生活における女性の性交時の感覚や女性の性欲にこれだけの理解を示したことは当時、驚くべき事と思われた。
夫婦の性行為を正々堂々と論じる事が大衆にアピールしたため、これを真似して1949年に『夫婦生活』という雑誌が創刊された。
『夫婦生活』はたちまち月刊3万部を越えた。この雑誌があまりに評判となったため、カストリ雑誌の時代はこれで終わったと言われる。
『夫婦生活』が、それまでのカストリ雑誌と根本的に違うのは、結婚を性交に結びつける事によって、性交は恥ずべき行為ではなく正当な行為であって、男女が互いを分かち合い、互いに楽しむ事を両性の平等の象徴とした事である。
『完全な結婚』についてさらに知りたい人は次のリンクをクリックして読んでみてください。
“『完全な結婚』--本とビデオ紹介サイト”
SOURCE:
“Embracing Defeat (Japan in the Wake of World War II)”
published in 1999 by John W. Dower
レンゲさんの場合は“性の平等”になっていますよね?
それってどういう意味ですの?今日は、初めから、デンマンさんはあたしをコケにしますの?
僕は何度も言っているように、レンゲさんを馬鹿にしているのではありませんよ。
馬鹿にしていないとおっしゃるのなら、絶対にあたしを可笑しな女にしていますわぁ~。
そんなことありませんよ。
そうですってばああああ~~。。。あたしと洋ちゃんは、デンマンさんのブログの中で散々(さんざん)な目にあっていますわ。
どうして、そういうことを言うのですか?
だって、デンマンさんが書いているあたしと洋ちゃんは毎晩のように夜桜見物しながらエッチしている事になっていますわ。
でも、実際、最近のレンゲさんは、天気の良い日は毎晩のように夜桜見物に出かけているでしょう?
そうですけれど、毎晩ではありません。
じゃあ、一晩おきぐらいですよ。違いますか?
はっきりと回数を決める必要はないと思いますわあ。
しかし、はっきりしないと誤解を招くでしょう?僕のブログを読んでいる人には、確かに、レンゲさんと清水君が毎晩のように夜桜を見物しながら、荒川の堤で桜の花が咲く木の下に車を止めて、車の中で風流に愛し合っているという印象を持つかもしれませんよ。
だから、言ったじゃありませんか。。。そうやって、デンマンさんは、あたしと洋ちゃんを可笑しなカップルにして馬鹿にしているんですわ。
僕は何度も言うようにレンゲさんと清水君を馬鹿にしているのではありませんよ。なぜ、僕がしつこくレンゲさんと清水君が愛し合っている事を書くか?と言うと、次のような統計が出ているからですよ。
【2006年2月10日 ロイター通信】
Ejaculation Deficiency治療薬「シアリス」を製造している医薬品大手イーライリリーがこのほど、韓国と日本、フランス、アメリカの4カ国の既婚者の男女1200人を対象にセックスについての調査を行った。
韓国の既婚女性は、セックス生活に満足しておらず、日本人男性はセックスの問題をはぐらかす一方で、フランス人の男性はセックス生活をエンジョイしていることが明らかになった。
調査結果によれば、韓国人女性の約30%弱は、夫とのセックスにあまり満足しておらず、4カ国中で最もセックス満足度が低いことがわかった。
一方、韓国人男性のおよそ50%は、妻とのセックスに満足しているという。日本人男性は約30%弱しか、Ejaculation Deficiency治療を求めておらず、これは他国と比べて最低の割合だった。
また、フランス人男性の10%は、セックスに対して何かしらの不満を持っているものの、他の国に比べ最も満足度が高かった。
そして、フランスの次にセックスの満足度が高かったのはアメリカだった。
さらに、男性の不満理由の1位は、「回数が少なすぎ」というものが4カ国共通して見られ、女性の主な不満は「ロマンチックでなさすぎ」というものだった。
このロイター通信の報告では日本人男性は約30%弱しか妻とのセックスに満足していないんですよ。しかもその不満の原因は「回数が少なすぎ」ということなんですよ。分かりますか?
何がですの?
何がですのって。。。僕が回数にこだわるのは、何もレンゲさんと清水君の性生活に首を突っ込むためではないんですよ。こうして世界のネット市民の皆様の参考にするために、回数にこだわっているだけですよ。
でも、上の報告でも、はっきりと回数は書いてありませんわ。
だから、はっきりと回数を書いたほうが良く分かるんですよ。そう思いませんか?そういうわけで、上の報告にも不備がありますよ。回数を書いた方がもっと分かりやすい。だから、僕は回数にこだわるんですよ。誤解を除くためにも回数をはっきり言う事は大切だと思うから、僕はレンゲさんに尋ねているわけですよ。
でも、こういう統計って、あまり当てにならないのでしょう?
ロイター通信が報告しているのですよ。出鱈目を書いているのではありませんよ。ロイター通信と言えば世界的に有名で信用のある通信社ですよ。
あたしは、出鱈目だと言っているわけではありません。
レンゲさんが、当てにならないと思うのなら、おととい書いた統計がありますよ。
性生活満足度ランキング最下位は日本
AP通信によると、米シカゴ大学の研究グループが29カ国・地域を対象に実施した性行動・態度に関する調査の結果が、学術誌アーカイブス・オブ・セクシャル・ビヘイビアー4月号に発表された。
それによると、性生活に満足している人の割合が最も高かったのはオーストリアだった。
71.4%が「満足している」と答えた。
一方、最も低かったのが日本で25.7%だった。
上位5カ国は、オーストリア71.4%、スペイン69.0%、カナダ66.1%、ベルギー64.6%、米国64.2%。
下位5カ国は、タイ35.9%、中国34.8%、インドネシア33.9%、台湾28.6%、日本25.7%
ただし、この研究の対象者は40歳から80歳まで。
SOURCE: AP通信 (2006年4月19日)
結論(Conclusion)
A number of sexual problems were found to be frequent in this large sample of women and men aged 40-80. Physical, social/emotional, and relationship factors were all found to have a significant impact on the prevalence of one or more sexual problems. In addition, we observed an important gender difference: increasing age was more consistently associated with sexual problems among men. Thus, sexual problems among women and men appear to share similar correlates, but physical factors may play a larger role among men. However, as men age, there may be more psychological and relationship issues as well that influence their sexual satisfaction and performance.
性的問題で肉体的要素が占める割合は、年を重ねるにつれて男性の方に大きく影響する。
しかし、心理的な要素、パートナーとの人間関係が、肉体的要素と同様に性的満足感とパーフォーマンスに大きな影響を与えているようだ。
SOURCE:
“Sexual Problems Among Women and Men Aged 40-80”
このAP通信の報告はシカゴ大学の研究グループが調査した結果なんですよ。この結果でも、日本人の性生活満足度は25.7%という数字が出ていますよ。その上のロイター通信の30%弱という数字と極めて似ていますよ。そう思いませんか?
だから、どうだとおっしゃるのですか?
回数を明確にすれば、もっと分かりやすいけれど、少なくともパーセンテージで回答があれば、それなりに誤解を避けて説明する事が出来ますよ。だから、僕が回数にこだわるのは、レンゲさんを馬鹿にするためではありません。誤解を避けて話を進めるために回数にこだわっているんですよ。
だから、あたしは、これまでに何度もデンマンさんに言ったじゃありませんか?
何を。。。?
何をって。。。あたしは洋ちゃんと毎日愛し合ってますって。。。言ってますってばぁ。。。
それって、。。。やっぱり。。。やっぱり、マジですかあ~?
マジって、。。。あたしは素直だと、デンマンさんだっておっしゃっていたじゃありませんか?。。。あたしが出鱈目を言っていたと思っているのですか?
ウソを言っているとは思っていないけれど。。。
だって、そうじゃありませんか?デンマンさんは、あたしを信用していなかったということでしょう?
信用はしているけれど、。。。日本人は一般的に言って本音と建前を使い分けるでしょう?何もかも本当の事だと思って鵜呑(うの)みにしていると馬鹿を見ますからね。僕はレンゲさんのように、根が正直者だから、これまでどちらかというと相手の言った事を真に受けて、後で馬鹿をみたという苦い経験をしているんですよ。だから、日本だけしか知らない日本人とは付き合いにくいんですよ。
つまり、あたしも本音と建前を使い分けていると?
レンゲさんがウソを言わない人だとは思うけれど、冗談で言う事はあるでしょう?
たまには、あたしだって冗談ぐらい言いますわ。
でしょう?だから。。。
あたしが冗談で、毎日洋ちゃんと愛し合っている。。。デンマンさんは、あたしがそう言ったと思っているのですか?
違うのですか?
違いますわ。冗談ではありません。あたしと洋ちゃんは、本当に毎日愛し合っていますわ。
。。。なんですかぁ?。。。夜桜を見ない時にも愛し合うわけですか?
もちろんですわ。夜桜見物に行って愛し合うのはおまけですわ。うふふふふ。。。
つまり、。。。つまり、。。。帰ってきてからベッドの中で、また、ナニをするのですかああああ。。。?
だって、ベッドの中で愛し合うのが本番でしょう?
つまり、夜桜を眺めながらナニをするのは、本番じゃなくて前戯のようなものですか?
うふふふふ。。。そうです。
(デンマン、感心するやら呆れるやらで言葉がありません。)
デンマンさん、そんな風に黙ったままで、あたしをじっと見つめないでくださいな。
あの。。。あの。。。つまり。。。分かりましたよ。やっぱり、僕が初めに言ったように、レンゲさんの場合は、完全に“性の平等”になっているわけですよね。
いいえ、そういうわけでもありません。
違うのですかあああ?。。。だって、毎日愛し合っているんでしょう?上の統計では、女性の主な不満は「ロマンチックでなさすぎ」というものだったけれど、レンゲさんの場合は夜桜を見ながらという、まことに風流な、ロマンチックなものですよね。
デンマンさんも、そう思いますか?
もちろんですよ。。。それなのに、レンゲさんは“性の平等”になっていないと、言うのですか?
なっていないんです。
。。。ど。。。どうしてですか?
洋ちゃんがあれだけ一生懸命にあたしを愛しているのに、あたしがイケないということが申し訳なくて。。。
でも、清水君の求めにレンゲさんは充分に応じているわけでしょう?
そうです。あたしは何度でも苦にならないから。。。
でしょう。。。だったら、レンゲさんが清水君のためを考えて申し訳ないと思うならば、心配することはないんですよ。
どうしてですか?
だってね、男性の不満理由の1位は、「回数が少なすぎ」というものが4カ国共通なんですよ。清水君はレンゲさんのおかげで好きなだけナニをしているわけだから、充分に満ち足りているはずですよ。レンゲさんにも僕の言おうとしていることが分かるでしょう?
ええ、でも。。。
やっぱり、レンゲさんの気持ちとして。。。イキたいんですか?
だって、。。。だって、あたし、。。。デンマンさんに抱かれた時イッタんです。
レ。。。レンゲさん、。。。困りますよ!。。。また、そのような不注意な言い方をするんですからねぇ。んも~~。。。初めてこの記事を読む人は絶対に誤解してしまいますよ。。。も~~。。。僕は泣きたくなりますよォ~。レンゲさんは、僕の家庭を崩壊させたいのですかァ~?
デンマンさんは、いつも大げさですわああああ。。。
大げさじゃありませんよ。誤解されますよ。んも~~。僕はここで申し開きをしたいけれど、長くなるから関心のある人は次の記事を読んでくださいよね。
『あたしは、どのように愛せば良かったのでしょうか? (2006年1月15日)』
それで、“性の平等”というタイトルを持ち出して、デンマンさんは何がおっしゃりたいのですか?