デンマンのブログ

デンマンが徒然につづったブログ

本当に性の平等になってる?PART 1

2006-04-25 15:29:23 | 恋愛・失恋・不倫・性の悩み・セクハラ



本当に性の平等になってる?
 

  


『完全なる結婚』



オランダの婦人科医のヴァン・デ・ヴェルデ 【Theodoor Hendrik van de Velde (1873-1937)】 が1926年にドイツ語で出版した診療用マニュアルを翻訳したもの。
この大作は一部分が1930年に『完全なる夫婦』という題名で一度日本語に翻訳された。
その時の翻訳者は共産主義者で、出版社は好色本を乱造していた会社だったので不健全という理由で直ぐに発禁処分にされた。

しかし、発禁にもかかわらず『完全なる夫婦』は“性の解放”のバイブルとして左翼のインテリの間では名前が知られた。
ドイツ語版と英語版は19030年代と1940年代の初期には医学生や若い医者によく読まれた。

戦後、この本を全訳したのは東京帝国大学医学部の学生グループで、こういう本に興味のある人が居るかどうか「朝日新聞」に質問記事を出したところ、1日で100通を越す反応があった。
それで出版する事になったという逸話がある。
この全訳本が出てから直ぐに学術性の低い安い抄訳本が出版され、これがたちまちベストセラーの3位になった。

『完全なる結婚』が戦前、発禁処分になっており、エロチックだという評判が高かった事が多くの読者を惹きつけた。
この本はヴァン・デ・ヴェルデの初めての著作で、執筆当時彼は50代の初めであり、20年間医者としての経験を持っていた。
彼が読者に想定していたのは、主に医療関係者や学歴の高い男性既婚者であり、本の前提となっていた考え方は、
“性交は結婚の基本”というものだった。当時としては非常に進んだ考えだった。

日本人の性意識に対するこの本の最大の貢献は、女性の“性感曲線”に注意を呼び起こし、前戯、後戯、オーガズムといった考え方や実践を強調した事であった。
性交において“男性は教師である”という彼の考え方は、今日では古めかしいが、結婚生活における女性の性交時の感覚や女性の性欲にこれだけの理解を示したことは当時、驚くべき事と思われた。

夫婦の性行為を正々堂々と論じる事が大衆にアピールしたため、これを真似して1949年に『夫婦生活』という雑誌が創刊された。
『夫婦生活』はたちまち月刊3万部を越えた。この雑誌があまりに評判となったため、カストリ雑誌の時代はこれで終わったと言われる。

『夫婦生活』が、それまでのカストリ雑誌と根本的に違うのは、結婚を性交に結びつける事によって、性交は恥ずべき行為ではなく正当な行為であって、男女が互いを分かち合い、互いに楽しむ事を両性の平等の象徴とした事である。

『完全な結婚』についてさらに知りたい人は次のリンクをクリックして読んでみてください。
“『完全な結婚』--本とビデオ紹介サイト”

SOURCE: 
“Embracing Defeat (Japan in the Wake of World War II)”
 published in 1999 by John W. Dower


レンゲさんの場合は“性の平等”になっていますよね?

それってどういう意味ですの?今日は、初めから、デンマンさんはあたしをコケにしますの?

僕は何度も言っているように、レンゲさんを馬鹿にしているのではありませんよ。

馬鹿にしていないとおっしゃるのなら、絶対にあたしを可笑しな女にしていますわぁ~。

そんなことありませんよ。

そうですってばああああ~~。。。あたしと洋ちゃんは、デンマンさんのブログの中で散々(さんざん)な目にあっていますわ。

どうして、そういうことを言うのですか?

だって、デンマンさんが書いているあたしと洋ちゃんは毎晩のように夜桜見物しながらエッチしている事になっていますわ。



でも、実際、最近のレンゲさんは、天気の良い日は毎晩のように夜桜見物に出かけているでしょう?

そうですけれど、毎晩ではありません。

じゃあ、一晩おきぐらいですよ。違いますか?

はっきりと回数を決める必要はないと思いますわあ。

しかし、はっきりしないと誤解を招くでしょう?僕のブログを読んでいる人には、確かに、レンゲさんと清水君が毎晩のように夜桜を見物しながら、荒川の堤で桜の花が咲く木の下に車を止めて、車の中で風流に愛し合っているという印象を持つかもしれませんよ。



だから、言ったじゃありませんか。。。そうやって、デンマンさんは、あたしと洋ちゃんを可笑しなカップルにして馬鹿にしているんですわ。

僕は何度も言うようにレンゲさんと清水君を馬鹿にしているのではありませんよ。なぜ、僕がしつこくレンゲさんと清水君が愛し合っている事を書くか?と言うと、次のような統計が出ているからですよ。



【2006年2月10日 ロイター通信】

Ejaculation Deficiency治療薬「シアリス」を製造している医薬品大手イーライリリーがこのほど、韓国と日本、フランス、アメリカの4カ国の既婚者の男女1200人を対象にセックスについての調査を行った。

韓国の既婚女性は、セックス生活に満足しておらず、日本人男性はセックスの問題をはぐらかす一方で、フランス人の男性はセックス生活をエンジョイしていることが明らかになった。

調査結果によれば、韓国人女性の約30%弱は、夫とのセックスにあまり満足しておらず、4カ国中で最もセックス満足度が低いことがわかった。

一方、韓国人男性のおよそ50%は、妻とのセックスに満足しているという。日本人男性は約30%弱しか、Ejaculation Deficiency治療を求めておらず、これは他国と比べて最低の割合だった。

また、フランス人男性の10%は、セックスに対して何かしらの不満を持っているものの、他の国に比べ最も満足度が高かった。
そして、フランスの次にセックスの満足度が高かったのはアメリカだった。

さらに、男性の不満理由の1位は、「回数が少なすぎ」というものが4カ国共通して見られ、女性の主な不満は「ロマンチックでなさすぎ」というものだった。


このロイター通信の報告では日本人男性は約30%弱しか妻とのセックスに満足していないんですよ。しかもその不満の原因は「回数が少なすぎ」ということなんですよ。分かりますか?

何がですの?

何がですのって。。。僕が回数にこだわるのは、何もレンゲさんと清水君の性生活に首を突っ込むためではないんですよ。こうして世界のネット市民の皆様の参考にするために、回数にこだわっているだけですよ。

でも、上の報告でも、はっきりと回数は書いてありませんわ。

だから、はっきりと回数を書いたほうが良く分かるんですよ。そう思いませんか?そういうわけで、上の報告にも不備がありますよ。回数を書いた方がもっと分かりやすい。だから、僕は回数にこだわるんですよ。誤解を除くためにも回数をはっきり言う事は大切だと思うから、僕はレンゲさんに尋ねているわけですよ。

でも、こういう統計って、あまり当てにならないのでしょう?

ロイター通信が報告しているのですよ。出鱈目を書いているのではありませんよ。ロイター通信と言えば世界的に有名で信用のある通信社ですよ。

あたしは、出鱈目だと言っているわけではありません。

レンゲさんが、当てにならないと思うのなら、おととい書いた統計がありますよ。


性生活満足度ランキング最下位は日本


AP通信によると、米シカゴ大学の研究グループが29カ国・地域を対象に実施した性行動・態度に関する調査の結果が、学術誌アーカイブス・オブ・セクシャル・ビヘイビアー4月号に発表された。
それによると、性生活に満足している人の割合が最も高かったのはオーストリアだった。
71.4%が「満足している」と答えた。
一方、最も低かったのが日本で25.7%だった。

上位5カ国は、オーストリア71.4%、スペイン69.0%、カナダ66.1%、ベルギー64.6%、米国64.2%。
下位5カ国は、タイ35.9%、中国34.8%、インドネシア33.9%、台湾28.6%、日本25.7%

ただし、この研究の対象者は40歳から80歳まで。

SOURCE: AP通信 (2006年4月19日)



結論(Conclusion)

A number of sexual problems were found to be frequent in this large sample of women and men aged 40-80. Physical, social/emotional, and relationship factors were all found to have a significant impact on the prevalence of one or more sexual problems. In addition, we observed an important gender difference: increasing age was more consistently associated with sexual problems among men. Thus, sexual problems among women and men appear to share similar correlates, but physical factors may play a larger role among men. However, as men age, there may be more psychological and relationship issues as well that influence their sexual satisfaction and performance.

性的問題で肉体的要素が占める割合は、年を重ねるにつれて男性の方に大きく影響する。
しかし、心理的な要素、パートナーとの人間関係が、肉体的要素と同様に性的満足感とパーフォーマンスに大きな影響を与えているようだ。

SOURCE: 
“Sexual Problems Among Women and Men Aged 40-80”


このAP通信の報告はシカゴ大学の研究グループが調査した結果なんですよ。この結果でも、日本人の性生活満足度は25.7%という数字が出ていますよ。その上のロイター通信の30%弱という数字と極めて似ていますよ。そう思いませんか?

だから、どうだとおっしゃるのですか?

回数を明確にすれば、もっと分かりやすいけれど、少なくともパーセンテージで回答があれば、それなりに誤解を避けて説明する事が出来ますよ。だから、僕が回数にこだわるのは、レンゲさんを馬鹿にするためではありません。誤解を避けて話を進めるために回数にこだわっているんですよ。

だから、あたしは、これまでに何度もデンマンさんに言ったじゃありませんか?

何を。。。?

何をって。。。あたしは洋ちゃんと毎日愛し合ってますって。。。言ってますってばぁ。。。

それって、。。。やっぱり。。。やっぱり、マジですかあ~?

マジって、。。。あたしは素直だと、デンマンさんだっておっしゃっていたじゃありませんか?。。。あたしが出鱈目を言っていたと思っているのですか?

ウソを言っているとは思っていないけれど。。。

だって、そうじゃありませんか?デンマンさんは、あたしを信用していなかったということでしょう?

信用はしているけれど、。。。日本人は一般的に言って本音と建前を使い分けるでしょう?何もかも本当の事だと思って鵜呑(うの)みにしていると馬鹿を見ますからね。僕はレンゲさんのように、根が正直者だから、これまでどちらかというと相手の言った事を真に受けて、後で馬鹿をみたという苦い経験をしているんですよ。だから、日本だけしか知らない日本人とは付き合いにくいんですよ。

つまり、あたしも本音と建前を使い分けていると?

レンゲさんがウソを言わない人だとは思うけれど、冗談で言う事はあるでしょう?

たまには、あたしだって冗談ぐらい言いますわ。

でしょう?だから。。。

あたしが冗談で、毎日洋ちゃんと愛し合っている。。。デンマンさんは、あたしがそう言ったと思っているのですか?

違うのですか?

違いますわ。冗談ではありません。あたしと洋ちゃんは、本当に毎日愛し合っていますわ。

。。。なんですかぁ?。。。夜桜を見ない時にも愛し合うわけですか?

もちろんですわ。夜桜見物に行って愛し合うのはおまけですわ。うふふふふ。。。

つまり、。。。つまり、。。。帰ってきてからベッドの中で、また、ナニをするのですかああああ。。。?

だって、ベッドの中で愛し合うのが本番でしょう?

つまり、夜桜を眺めながらナニをするのは、本番じゃなくて前戯のようなものですか?

うふふふふ。。。そうです。

(デンマン、感心するやら呆れるやらで言葉がありません。)

デンマンさん、そんな風に黙ったままで、あたしをじっと見つめないでくださいな。

あの。。。あの。。。つまり。。。分かりましたよ。やっぱり、僕が初めに言ったように、レンゲさんの場合は、完全に“性の平等”になっているわけですよね。

いいえ、そういうわけでもありません。

違うのですかあああ?。。。だって、毎日愛し合っているんでしょう?上の統計では、女性の主な不満は「ロマンチックでなさすぎ」というものだったけれど、レンゲさんの場合は夜桜を見ながらという、まことに風流な、ロマンチックなものですよね。

デンマンさんも、そう思いますか?

もちろんですよ。。。それなのに、レンゲさんは“性の平等”になっていないと、言うのですか?

なっていないんです。

。。。ど。。。どうしてですか?

洋ちゃんがあれだけ一生懸命にあたしを愛しているのに、あたしがイケないということが申し訳なくて。。。

でも、清水君の求めにレンゲさんは充分に応じているわけでしょう?

そうです。あたしは何度でも苦にならないから。。。

でしょう。。。だったら、レンゲさんが清水君のためを考えて申し訳ないと思うならば、心配することはないんですよ。

どうしてですか?

だってね、男性の不満理由の1位は、「回数が少なすぎ」というものが4カ国共通なんですよ。清水君はレンゲさんのおかげで好きなだけナニをしているわけだから、充分に満ち足りているはずですよ。レンゲさんにも僕の言おうとしていることが分かるでしょう?

ええ、でも。。。

やっぱり、レンゲさんの気持ちとして。。。イキたいんですか?

だって、。。。だって、あたし、。。。デンマンさんに抱かれた時イッタんです。

レ。。。レンゲさん、。。。困りますよ!。。。また、そのような不注意な言い方をするんですからねぇ。んも~~。。。初めてこの記事を読む人は絶対に誤解してしまいますよ。。。も~~。。。僕は泣きたくなりますよォ~。レンゲさんは、僕の家庭を崩壊させたいのですかァ~?

デンマンさんは、いつも大げさですわああああ。。。

大げさじゃありませんよ。誤解されますよ。んも~~。僕はここで申し開きをしたいけれど、長くなるから関心のある人は次の記事を読んでくださいよね。
『あたしは、どのように愛せば良かったのでしょうか? (2006年1月15日)』

それで、“性の平等”というタイトルを持ち出して、デンマンさんは何がおっしゃりたいのですか?
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本当に性の平等になってる?PART 2

2006-04-25 15:28:23 | 恋愛・失恋・不倫・性の悩み・セクハラ



日本人の性意識に対する『完全なる結婚』の最大の貢献は、女性の“性感曲線”に注意を呼び起こし、前戯、後戯、オーガズムといった考え方や実践を強調した事であった。性交において“男性は教師である”という彼の考え方は、今日では古めかしいが、結婚生活における女性の性交時の感覚や女性の性欲にこれだけの理解を示したことは当時、驚くべき事と思われた。

夫婦の性行為を正々堂々と論じる事が大衆にアピールしたため、これを真似して1949年に『夫婦生活』という雑誌が創刊された。『夫婦生活』はたちまち月刊3万部を越えた。この雑誌があまりに評判となったため、カストリ雑誌の時代はこれで終わったと言われる。

『夫婦生活』が、それまでのカストリ雑誌と根本的に違うのは、結婚を性交に結びつける事によって、性交は恥ずべき行為ではなく正当な行為であって、男女が互いを分かち合い、互いに楽しむ事を両性の平等の象徴とした事である。


レンゲさんは、まだ“性の平等”になっていないと言うけれど、愛する者同士が性交は恥ずべき行為ではなく正当な行為であると信じきって、お互いに楽しんでいる。レンゲさんと清水君が夜桜の下で愛し合う事こそ、僕には両性の平等の象徴だと思えますよ。

デンマンさん、。。。それってマジであたしたちの事を持ち上げているのですか?それともけなしているのですか?

僕は、マジで感心しているんですよ。ヴァン・デ・ヴェルデが生きていたら、レンゲさんたちと抱き合って喜ぶだろうと思いますよ。

あたし、なんだか、馬鹿にされているような気がするのですけれど。。。

僕は馬鹿にしていませんよ。マジで感心しているんですよ。

でも、絶対、デンマンさんは、もう一言何か言いますよね。。。でしょう?

うへへへへ。。。。分かりますかぁ?

デンマンさんとのお付き合いも長くなりますから、そのくらいの事は分かりますわ。それで何がおっしゃりたいのですか?

ヴァン・デ・ヴェルデが生きていたら、レンゲさんたちが夜桜の下で愛し合っているのを見て祝福しますよ。でもね、ファンディー(fundies)をはいて、つながったまま高速道路に出て、しかも80キロで突っ走りながらエッチに夢中になっている姿を見たら、僕以上にぶったまげますよ。命を危険に晒しながら、そういう過激なセックスにふける事は医者の立場上、不健全なものとして、ヴァン・デ・ヴェルデも絶対に反対しますよ。

やっぱり、デンマンさんは、今日もファンディーを持ち出すのですわね。

レンゲさんが交通事故を起こして死んで欲しくないからですよ。

あたしの事がそれほど心配になるのですか?

もちろんですよ。僕は今でもレンゲさんのことを“心の恋人”として愛しているんですよ。


冗談ぬきで、舞い上がるような

いい気持ちです。


2004-8-16 19:46



ご苦労様、ありがとうございます。
バンクーバーでのわたしは、
デンマンさんに
エスコートされて、
のびのびした表情をしていますね。
ここ大阪では考えられません。

あたしの精神年齢は32歳ですか?
大人ですね。
昔から思索にふけることが
多かったのですが、
そういった時に、
わたしは大人に
なれるのかもしれません。

でも、妄想にふける
中学生のわたしもいますが。
もうひとつ言えば、
不安にさまよう
4歳のわたしもいます。

わたしの詩・・・
(自分では自慰行為と呼んでいますが)
人に見せるのも、
まして批評していただけるなんて、
全く初めてだったんです。

デンマンさんが感想を書いて下さって、
冗談ぬきで、舞い上がるようないい気持ちです。
ネットで公開してよかった・・・

デンマンさんは少々わたしのことを、
買いかぶっておられるんじゃないかと、
少し不安です。

わたしがデンマンさんの“心の恋人”足り得るか・・・
いつか、ガッカリさせてしまうのではないかと、
自分自身の内面を省みて、心配になっています。

それにしても、わたしは幸せ者ですね。
この、“夢のバンクーバー”で、
わたしはデンマンさんを独占してしまったのですから
本当にありがとうございます。

質問の方もできるだけ早く、残りをお答えしますね。

by RENGE

『次元の違いとは端的に言うと』より


こうしてレンゲさんだって、“心の恋人”として僕の“求愛”を受け入れていたんですよ。この時の気持ちをすっかり忘れてしまったのですか?

覚えていますわ。

レンゲさんは、夜桜を眺めながら、清水君に抱かれて“昇天”する気分になったかもしれない。でも、こうして詩を通じてレンゲさんは“冗談ぬきで、舞い上がるようないい気持ち”になったんですよ。でしょう?

そうですわ。でも、でもデンマンさんがあたしを愛してくれるのは、あたしが求めているような“愛”ではありませんわ。

だから、さまざまな愛の形があると言う事ですよ。僕が言いたい事は、江戸時代から明治時代を経て、戦争中も女性の“性”は抑圧されていた。結婚生活の中で女性が性的満足感を詠(うた)いあげるなんて、とても考えられなかった。女は天皇の国家に奉仕する“家”の制度の中で“重い荷を背負わされ”、男に抱かれても、冷凍されたマグロのように寝床の中で、じっとして横たわって居なければならなかった。

冷凍されたマグロなんて嫌なたとえですわ。

でも、実際、そのような教えを受けて、良家の女はマグロでなければならなかった。でもね、古代の日本では、男と女が互いに平等な性の喜びを分かち合うと言う理想を、詩や散文の中で謳(うた)いあげていたんですよ。

どうしてそのような事が言えるのですか?

額田女王(ぬかだのおおきみ)が次のような歌を詠(うた)っていましたよ。






茜(あかね)さす 紫野行き標野(しめの)行き 

野守(のもり)は見ずや 君が袖振る


原文:茜草指 武良前野逝 標野行 野守者不見哉 君之袖布流

意味: 茜色の光に満ちている紫野(天智天皇の領地)で、あぁ、あなたはそんなに袖を振ってらして、領地の番人が見るかもしれませんわ。後で、その番人が天智天皇に告げ口するかもしれませんわよ。

「君」は後に天武天皇になる大海人皇子(おおあまのみこ)、標野(しめの)は上代、貴族の所有で、一般人の立ち入りを禁じた領地。
この歌は大海人と額田女王との恋の歌とされている。

大化の改新から壬申の乱にかけて活躍し、万葉随一の女流歌人と言われた額田女王(額田王とも書く)は神に仕え、神祇を司る巫女であった。
彼女はまた絶世の美女とも言われていた。天智天皇・天武天皇に深く愛された。
彼女の生きた時代には、朝鮮半島への出兵があり、白村江(はくすきのえ)の戦いがあった。
飛鳥から近江への遷都、壬申の乱といった事件も起きた。
激動の歴史の中で、額田女王は、ひたすら自らの想いに忠実に生きた。

この歌には額田女王の性格が、生き生きと現れている。
美しく、才知にあふれ、強く情熱的な女性。
彼女は、巫女としての自分と、二人の天皇の愛の間で揺れ動く女としての自分、そして天武天皇との間にもうけた十市皇女(といちのひめみこ)の母としての自分という、複雑な立場からの葛藤の中で悩みながらも、自分を高く維持し、歴史の荒波に耐えて、鮮やかに生きぬいた。


つまり、額田女王が生きた奈良時代というのは、男と女が互いに平等な性愛の喜びを分かち合うと言う理想を和歌の中で詠(うた)い上げるという自由な気風があったということですよ。

奈良時代、平安時代の女は、江戸時代や明治時代の女よりも自由恋愛をしていたということですか?

そういうことですよ。少なくても歌の中で額田女王は自由恋愛の思いを謳(うた)いあげていますよ。そう思いませんか?戦争中ならとても活字には出来なかったですよ。

どうしてですか?

だって、そうでしょう。二人の天皇を手玉にして“不倫”という自由恋愛をしている邪(よこしま)な女だというレッテルを捺(お)されてしまうのが関の山ですよ。これを印刷して出版したら、天皇制を侮辱するものだということで特高に捕まって拷問を受けるのがオチですよ。

それほどの歌なのでしょうか?

そうですよ。現在ならば、さしずめレンゲさんが作った次の詩と同じぐらいのインパクトがある歌ですよ。





あなたと
  

交わした愛




2005/08/19

あなたの全てがいとおしい

そのまぶたをくちびるで愛撫する

くちびるから全身にしびれるような

熱い波がひろがっていく

あなたをつつむやすらぎの光

おだやかな時がいつまでも流れていく

あなたに出会い

そして愛し合う

こんなに強く抱きしめた腕

ふたりは確かに結ばれて

身も心もとけあう

あなた ・ ・ ・

いとしいひと ・ ・ ・

あの出会いからわかっていた

夕べのしじまの中で

あなたと交わした愛が

とこしえに続くことを

愛している

今朝はすべてが澄み切って

誰にもじゃまはできない




(『あなたと交わした愛』より)



あら、あたしの詩が額田女王の歌と比較されるなんて、。。。なんだかうれしいような、恥ずかしいような。。。

額田女王の歌は、雅(みやび)やかに詠(うた)っていますがね、その歌の内容はレンゲさんの詩とあまり変わりがないものですよ。

そうでしょうか?

そうですよ。額田女王はこの歌の相手、つまり、後の天武天皇との間に十市皇女(といちのひめみこ)を儲(もう)けているのですからね。雅(みやび)な歌の裏には、情熱的な“濡れ場”が隠されているんですよ。

でも、あたしがこの詩を読んだ前の晩、あたしはデンマンさんに抱かれましたけれど、“濡れ場”はありませんでしたわ。

ありましたよ。

いいえ、ありませんでしたわああああ~~

でも、レンゲさんは、シーツを濡らしたじゃありませんか?

それは。。。それは。。。

要するに、本当の心の触れ合いとは、エッチしなくてもイケルものなんですよ。うへへへへ。。。。

デンマンさん、初めてこの記事を読む方は、分かったようで、全く分からないで終わってしまいますわよ。

そういう時には次の記事を読んでくださいね。
『あたしは、どのように愛せば良かったのでしょうか? (2006年1月15日)』

【ここだけの話しですけれどね、今日はちょっぴり格調高かったですよね。なにしろ、額田女王が登場しましたからね。。。へへへへ。。。とにかく、レンゲさんの話の続きは、ますます面白くなりますよ。どうか期待して待っていてくださいね。もっとレンゲさんのことが知りたいのなら、下にリンクを貼っておきましたからぜひ読んでくださいね。】

       
レンゲさんの愉快で面白い、そして悩み多い日々は
次のリンクをクリックして読んでください。

■ 『レンゲさんのこれまでの話を読みたい人のために。。。』

■ 『レンゲさんの愛と心のエデン』



レンゲさんをもっと知りたい人は。。。。

■ 『女探偵ふじこが試みたレンゲさんの素行調査』

■ 『“愛の正体” と “レンゲのテーマ”』

■ 『不倫の悦びと苦悩』

■ 『レンゲさんのように苦境から立ち上がった女 ー グロリア・スタイナム』

レンゲさんの写真を見たい人は。。。

■ 『レンゲさん、あなたは実はメチャ美人なんですよ!』

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あなたはグローバル化になってる?

2006-04-25 15:26:43 | 翻訳・通訳・翻訳の仕事



あなたはグローバル化になってる?



お元気ですか?
“グローバル化”という言葉があちらこちらに見受けられるようになりましたね。
もう、氾濫していると言ったほうが良いかも知れませんよね。

あなたはいかがですか?
ご自分がグローバル化に対応していると思っていますか?
ええっ?充分に対応している?

では、ちょっとここでグローバル化のテストを。。。
と言っても決して難しい事をためそうと言うのではありません。

何をするのかと言うと、あなたも知っている英語の単語を使って、ちょっと翻訳をやってみようと思います。
英語は国際語ですよね。
だから、英語を知っていると言う事はグローバル化に対応するための第一歩だと私は考えているんですよ。

そういうわけで、あなたがどれだけ英語を知っているか?
もちろん、決して難しい英語をここでとりあげるわけではありません。
あなたも知っている英語の単語だけしか使いません。

では簡単な例文をお目にかけます。


 I had an apple in my right hand.


これならあなたでもきっと理解できると思います。
これは中学校1年生程度の英語ですよね。
あなただって、まず間違いなく翻訳する事ができると思います。

では、どのように訳しますか?

学校の英語の授業では、「私は私の右手に一つのリンゴを持っていました」と訳しますよね。
あなただって、おそらくこのように訳したと思います。でしょう?

もちろん、それで正解なんですよね。
でも、これは学校の英語のお時間の回答です。
しかし、日本語の日常会話の中では、このような言い方はしませんよね。

上のように訳すのは、目的が英語の文法的な構造を習うことだからですよね。
でも、日常会話ではこのような言い方はしません。
なぜなら、このような訳は日本語として不自然だからです。
私はカナダ人ですけれど、この程度の事は知っています。

"I(my)" "you(your)" "he(his)" "she(her)"
"it(its)" "a" "the"等の代名詞や冠詞類は省略した方が自然な日本語になるときは、
省略しても構いません。

会話の中で上の英文を訳して言う場合には
「私は右手にリンゴを持っていました」
で十分ですよね。でしょう?

文脈によっては主語(私は)も省略した方が自然な場合もあります。
訳文に「私は」「私の」が無いからといって誤訳ではありませんよね。


「右手でリンゴを持ってたよ」


会話の中で上の英文が出てきたとき、
これが最も日本語として自然な訳ではないでしょうか?

つまり、正確な翻訳とは単語単位で英語と日本語が一対一で対応するという意味ではないんですよね。
グローバル化に備(そな)えると言う事は、こういうことも知っておく必要があると思います。

では、次の例文をお目にかけます。


"May I speak to Mr.Suzuki?"

"I'm sorry, he's in a meeting now"


これは中学校2年生ぐらいのレベルでしょうか?
あなただって、間違いなく訳せるはずです。
でしょう?

学校の英語の時間なら、先生は次のように訳すでしょうね。

「鈴木さんに話しても良いですか?」
「すいません。彼はただ今、会議に居ます。」

これは文法的には決して間違いではありませんよね。
言おうとしている事が良く分かります。
しかし、これは実際の会話の中で使うには、どうも不自然ですよね。

これは電話をするときの会話ですね。
だから、実際にはこのような言い方になると思います。


「鈴木さんをお願いします」

「申し訳ございません。鈴木はただ今、会議中です」


会社にかかってきた電話だとしたら、このような受け答え方になるはずですよね。 
つまり、代名詞類・冠詞類は、省略だけでなく、固有名詞や普通名詞にして訳すという事も知っておく必要がありますよね。
英語では、「彼は」とか「彼女は」という代名詞を頻繁に使います。
でも、日本語の会話では、「彼は」とか「彼女は」と言う言葉をあまり使いませんよね。
なんとなく冷たく聞こえるようですよね。

だから、上の例文だと、2番目の文章に出てくる“he”を日本語の会話の中では“彼は”ではなく“鈴木”と言うのが普通です。
でしょう?

つまり、日本語では代名詞(私・彼・彼女)よりも、名前や肩書で呼ぶことが多いからです。

おなじく、生徒が先生に話すときに英語で"you"を使っても、日本語では「あなた」ではなく「先生」と呼ぶのが普通です。
先生に向かって、「先生に質問があります」というときに「あなたに質問があります」という生徒はちょっとヤバイいですよね。
そうでしょう?



また、よく推理小説で「刑事」がでてきますが、そういうときの呼び方は「○○刑事」だったり「刑事さん」とかですが、英文ではことごとく"he"になります。これにつられていちいち「彼は」と訳していると、学校の英文和訳になってしまいます。

どうですか?
グローバル化に備(そな)えた英文の訳し方を、あなたも改めて考えてみたらいかがですか?

ところで、あなたも翻訳に挑戦してみませんか?

ええっ?英語もよくできないのに翻訳などできません?

でも、もし、翻訳の勉強をしながら、お金がもらえるとしたらどうですか?

“うっそお~~、本当にほんと?”

そうなんですよ。本当なんですよ。報酬を受け取りながら、翻訳者になるための勉強ができます。

翻訳学校でも、通信教育でも、費用がかかることはあっても、報酬を受け取ることのできる勉強方法はありませんよね。
この翻訳の在宅インターンなら、全ての仕事に文字通り「仕事」として対価が支払われます。
あなたもプロ翻訳者になることができるんですよ。

どんなスクールで勉強しても、その結果は翻訳者として活躍できるようになるか、そうではないかの二つに一つしかありませんでしたよね。
この翻訳の在宅インターン制度を利用すると、翻訳者になる為の道のりがステップバイステップで明確になります。

欲しくても得ることのかなわなかった「翻訳の実務経験」が、経験ゼロから得られるようになりますよ。
翻訳の在宅インターンご登録に付随する費用は一切ありません。
もし、興味があったら次のリンクをクリックしてみてくださいね。

『家で翻訳の勉強/仕事をしながらお金がもらえる』

何事も一歩を踏み出すことが大切ですよ。
世界的な諺に次のようなものがありますよね。
「万里の道も一歩から」
じゃあ、がんばってね。
Good luck!
バ~♪~イ



面白いためになる、あなたのためのリンク

■ 『見て楽しい、読んで面白い 私版・対訳ことわざ辞典』

■ 『笑って楽しめる 私版・対訳 慣用句・熟語辞典』

■ 『辞書にのってない英語スラング』

■ 『オンライン自動翻訳利用法』

■ 『ちょっと変わった 新しい古代日本史』




では、今日も元気良く

楽しくネットサーフィンしましょうね。



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