タリアセンの思い出
[694]小百合さん!楽しい思い出をありがとう!
Name: 伝万 (HOME) E-MAIL
Date: 11/28/2008 19:56
バンクーバー時間: 11月28日 午前2時56分



中軽井沢の塩沢湖のタリアセンも良かったですよう。
睡鳩荘(すいきゅうそう)のすぐ前の湖畔まで2羽の白鳥がやって来て、
今回の日本帰省には、どこへ行っても白鳥がやって来るという不思議な体験をしました。
これは小百合さんと僕の他生(たしょう)と今生(こんじょう)の縁を感じさせる喜ぶべき出来事でした。

しかし、行田の“夢とロマンと愛の小径”を小百合さんと一緒に歩けなかったのは残念でした。



小百合さんのお母さんが入院しなければならないという緊急連絡が入ったので、
ルンルン気分で小百合さんと“夢とロマンと愛の小径”を散策する事が出来ませんでした。
残念無念です。
( ̄Д ̄;)
“夢とロマンと愛の小径”を歩いてゆくと、やがて“夢とロマンの館”にたどり着く事が出来るのです。
そこで僕の取って置きの“愛のマッサージ”をして、小百合さんの体質改善のお役に立つことを願ったのですが、叶(かな)いませんでした。

おそらく、小百合さんのお母さんが入院する事にともなって、いろいろと、やる事が増えて、
現在、小百合さんは、てんてこ舞いしているのだと推察しています。
じっくりとメールを書いたり掲示板を読む時間が取れないことでしょう。
でも、頑張ってね。
“人間万事塞翁が馬”ですよう。
悪い事ばかりは続きません。
時間が出来たらLycos の掲示板を読んでね。
小百合さんの沈んだ気持ちも、まぎれる事でしょう。
とにかく、小百合さんのおかげで、楽しい思い出深い日本滞在になりました。
ありがとう。

『小百合さん!楽しい思い出をありがとう!(2008年11月28日)』より

デンマンさん。。。タリアセンって何語でござ~♪~ますか?

イギリス本島の南西の方にウェールズ (Wales) という地域があるでしょう?昔は、あの部分も国だったのですよう。その国で話されていたウェールズ語だそうですよう。Taliesin と書いて日本語ではタリアセンと読んでいるのですよう。
。。。んで、その意味はなんと言うのでござ~♪~ますか?
「輝ける額」という意味らしい。
「輝ける額」と呼ばれる場所が軽井沢にあるのですか?
ありません。ただ“タリアセン”という名前の公園があるのですよう。
その公園は「輝ける額」のように、お日様が良く当たる狭い公園なのでござ~♪~ますか?
いや。。。「輝ける額」という意味とは特に関係ないのですよう。
それなのにどうしてタリアセンという名前にしたのですか?
あのねぇ、卑弥子さんはフランク・ロイド・ライトって言う人を知ってますか?
その人って、昔の帝国ホテルを設計した建築家でしょう?
そうですよう。卑弥子さんは良く知ってますねぇ~?
だって、デンマンさんが書いた次の記事を何度も何度も読みましたもの。
■ 『帝国ホテルとロマン (2008年4月10日)』
ほおォ~。。。読んでくれたのですか?
とっても切ない気持ちで読んだのでござ~♪~ますわ。
それ程切ない気持ちで読まなくてもいいでしょう!
。。。んで、その建築家とタリアセンが関係あるのですか?
あるのですよう。実は、あの有名な建築家がウィスコンシン州のスプリンググリーンの丘に建てた工房に“タリアセン”という名前を付けたのですよう。そして、その場所を芸術の理想郷にしようと頑張ったのですよう。
つまり、それにあやかって“タリアセン”という名前をつけたのでござ~♪~ますか?
そうらしいのですよう。フランク・ロイド・ライトのように、軽井沢が培(つちか)ってきた文化を守り、発展させたいと願って「軽井沢タリアセン」と名付けたそうです。
要するに文化公園なのですか?
そうなのですよう。文学と美術の公園になっているのですよう。園内にはペイネ美術館と深沢紅子・野の花美術館があるのですよう。それと軽井沢にゆかりの深い作家の別荘が移築されて公園内に建っているのですよう。
ところで、ペイネってどこの国の画家なのでござ~♪~ますか?
フランスですよう。レイモン・ペイネ(1908-1999)といって、「ペイネの恋人たち」という絵で世界中に親しまれているらしいのですよう。
デンマンさんは、ご存知でしたの?
いや、知りませんでしたよう。
。。。んで、深沢紅子さんも有名な画家なのでござ~♪~ますか?
いや。。。、僕は知りませんでしたよう。うしししし。。。(照れ笑い)
あたくしも知りませんでしたわ。
深沢紅子(1903-1993)さんは、軽井沢ゆかりの作家たちと親しかったらしいのですよう。特に堀辰雄さんと親しかったらしい。
恋愛関係にあったのでござ~♪~ましょうか?
いや、僕はそういう詳しいことは何も知らないのだけれど、深沢紅子さんは昭和39年頃から20年余り、夏は堀辰雄さんの山荘に滞在して、高原の花を数多く描いたらしいのですよう。
。。。んで、デンマンさんもその絵をご覧になったのでござ~♪~ますか?
見なかった。
どうして、ご覧にならなかったのですか?!
まずねぇ、僕と小百合さんと5歳の順一郎君は睡鳩荘(すいきゅうそう)へ行ったのですよう。とにかく、睡鳩荘のことは、これまでにも何度となく記事に書きましたからね。僕と小百合さんの共通の話題ですよう。
。。。んで、どうでした?
良かったですよう。当日は、よく晴れていて実に素晴しい日だったけれど、とにかく寒かった。あとで2時ごろ四川料理店にランチを食べに行った時には、急に吹雪(ふぶ)いてきてねぇ、雪が横殴りに吹いていたのですよう。。。20分ほどで止んだけれど。。。
それまでは、ずっとお天気はよかったのでござ~♪~ますか?
そうですよう。山の天気は変わりやすいと言うけれど、軽井沢は、やっぱり山の中にある町だとしみじみと思いましたよう。
それで、どういうところが良かったのですか?
あのねぇ、睡鳩荘の入り口に無料の熱いお茶が用意されていたのですよう。日本茶ですよう。。。番茶でしょうけれどね。。。
あのォ~。。。無料のお茶が良かったのでござ~♪~ますか?
お茶を飲みに行った訳じゃないのだけれど、とにかく風が冷たくて。。。
デンマンさんは、ブルブル震えていたのでござ~♪~ますか?
それほど寒くはなかったけれど、とにかく車から出て冷たい風の中を歩いて冷え始めた体には何よりのご馳走でしたよう。
。。。んで、睡鳩荘の中はどうでしたの?
建物の内部は、印象に残るほどではなかったのですよう。僕はいつも思うのだけれど、観光化されてしまうと、ガイドブックに載っている写真の方が実物よりもきれいに写っているのですよね。卑弥子さんだって、そう思うことがあるでしょう?
つまり、ガイドブックで見た睡鳩荘と比べて、実物は貧弱に見えたのでござ~♪~ますか?
そうなのですよう。見合い写真がきれいに撮れ過ぎていて、実物を見たらがっかりしたような。。。、そんな気分でしたよう。
でも、良かったのでござ~♪~ますか?
あのねぇ、当日は季節外れだったのですよう。それでも観光バスが駐車場に一台止まっていて、僕たちが入園しようと歩いていったら、20人ぐらいの団体さんがぞろぞろと出てくるところでした。
つまり、公園内が空(す)いていたのが良かったのですか?
もちろん、混雑しているよりも空いている方がいいのだけれど、睡鳩荘には案内係のお姉さんが居たのですよう。
その。。。その、お姉さんが良かったのでござ~♪~ますか?
いや。。。そのお姉さんに会いに行った訳じゃないんだから。。。
その女性が熱いお茶を用意したのでござ~♪~ますか?
そうですよう。暖炉にも火が入っていて、貧弱そうに見えた睡鳩荘に命の火がともったような感じなのですよう。だから、暖炉のところだけは印象的でしたよう。
要するに、暖炉に火が燃えていたのが良かったのでござ~♪~ますか?
違うのですよう。そのお姉さんは年よりも若く見えたけれど、おそらく40歳前後だと思うのですよう。
どうして、そのように思ったのでござ~♪~ますか?
僕は、そのお姉さんと二言三言、言葉を交わしたぐらいだったけれど、小百合さんは気が合ったのか、かなり親しそうに話し始めたのですよう。入館者は僕らだけだったですからね。他に誰も居なかった。
小百合さんと、そのお姉さんは知り合いだったのでござ~♪~ますか?
もちろん初対面ですよう。
それなのに、どうして親しそうに話していたのでござ~♪~ますか?
あのねぇ。。。、僕はその時(11月19日)には知らなかったのだけれど、11月23日に佐野市の熊鷹山(くまたかやま)の中腹にある小百合さんの“山の家”に行ったのですよう。

実物は、このようにこじんまりとした小屋ではなくて、睡鳩荘と同じぐらいの規模で2階建てなのですよう。
つまり、豪華なのでござ~♪~ますか?

この上の写真のような、きらびやかとか。。。華麗な。。。そういう感じではないのだけれど、見る人を圧倒するような印象を与えるのですよう。ログハウスではないのだけれど、梁(はり)に使われている建材は、最近の日本で探しても、なかなか手に入らないような太くてがっしりした材木が使われているのですよう。特にリビングの暖炉のあたりは、どう見てもカナダやスイスの山小屋を思い起こさせるようで、すごいなあああぁ~。。。という感じですよう。

つまり、おばさんパンツをはいた小百合さんがすごいのでござ~♪~ますわね?
違うのですよう。おばさんパンツは全く関係ないのですよう。暖炉を見てくださいよう。
要するに、暖炉が良かったのでござ~♪~ますわね?
違うのですよう。そのリビングルームは洋間だけれど、畳にすると20畳を越えるような広さがあるのです。
小百合さんの“山の家”のリビングですか?
そうですよう。僕が驚いたのは、そのリビングルームにおいてある家具ですよう。
その家具が豪華なのですか?
違うのですよう。スイスやカナダの山小屋に置いてあれば似合いそうな家具なんですよう。つまり、小百合さんの“山の屋”というのは、そこだけがカナダやスイスの山の中なのですよう。僕の言おうとしていることが卑弥子さんに分かりますか?
分かりませんわ。

あのねぇ~、睡鳩荘で夏をすごした朝吹登美子さんはフランスで生活する事が多かった。だから、フランス生活に憧(あこが)れていただろうし、馴染(なじ)んでも居たんでしょうね。僕が見た限り、睡鳩荘には畳の部屋が無いのですよう。家具調度はすべて洋風。フランス製なのかどうか?僕はその方には詳しくないから分からないけれど、睡鳩荘の家具は、どちらかと言えば“アンティーク”と呼べそうな、かなり時代がかったものでしたよう。
つまり、時代がかったところが良かったのでござ~♪~ますか?
違うのですよう。