獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

ラジオ大阪「話の目薬ミュージックソン」という視覚障害者番組の収録に行った。

2018-05-14 23:29:47 | 網膜色素変性症と私
初めてを経験中 ラジオ収録編

 先月のNHKEテレ「バリバラ」につづいて、今度はラジオ出演のオファー。網膜色素変性症な私デスペア。ほぼ全盲な視覚障害者の私。バリバラはアイドル好きの視覚障害者代表としての出演。そして今日収録してきたラジオは、点字ブロックルート調査をしている視覚障害者としての出演。

 バリバラではJuice=Juiceや、宮本佳林や、ハロプロの部分はすべてカットされていてショックだった私。今度はそんなことがないように、事前に策をねって行った私。
 まずは、昨日の夜に、勝手に、たのまれてもないのに、ラジオ台本をつくって、それを出演者とディレクターににメールで送った。その台本は以下のとおり、

@台本ここから
ラジオ大阪 話の目薬ミュージックソン
2018年5月14日月曜日 15時30分収録
この文章の作成者はデスペアです。

原田さん」ラジオ大阪アナウンサー
ニシムラさん:視覚障害者おばあさん
台本プロット(この文章のほかにもうひとつ基本情報文章もあります)

ポイントは、視覚障害者の単独外出にとってひつようなのは、①白杖、②点字ブロック、③点字ブロックルート情報ということです。

原田さん:今日、おこしいただいたのは大阪で点字ブロックルートをボランティアで調査してネッとで公開されている方をお迎えしました。視覚障害者の単独白杖歩行外出を応援する会というボランティア団体の代表のデスペアさんです。

デスペア:大阪豊中市から参りました、デスペアと申します。43歳、男性、独身ひとり暮らしです。趣味は、Juice=Juice宮本佳林さんのコンサートにいくこと、それと婚活です。

原田さん:デスペアさんの現在の目の状態はどんな状態でしょうか?

デスペア:はい。西村さんとおなじ、網膜色素変性症です。6念ぐらい前からほぼ全盲です。具体的には、左目は全盲で、右目は中心視野で光を感じる程度です。

原田さん:そんなデスペアさんが、点字ブロックルートを調査し、ネッとで公開されているということですが、具体的にお聞かせください。

デスペア:はい。視覚障害者がいつでも、自由に、安全に行きたい場所にいけるように、点字ブロックルートを調査し、そのルートを文字で書き起こして、インターネットで公開しています。

原田さん:点字ブロックのルートといいますと、点字ブロックがどんなふうにのびていて、どこで分岐しているとかそういうことですか?

デスペア:はいそうです。ところで、原田さんと西村さんにお聞きしたいことがあります。

原田さん:はいなんでしょう?

デスペア:最近、行ったコンサートやイベントはなんですか?あるいは行きたいコンサートはありますか?

原田さん:私は、落語が好きなので、大阪天満の繁盛亭にいきました。

西村さん:私は日本ライトハウスからタダ券をもらったので、フェスティバルホールにクラシックをききにいきました。

デスペア:それはおお一人でいかれたんですか?

原田:そうです、私は一人です。

西村さん:私はガイドヘルパーさんとです。

デスペア:私はJuice=Juice宮本佳林さんの歌がすきで、よくコンサートに行きます。つい先日も、NHK大阪ホールにいってきました。

原田さん:それはお一人で?

デスペア:はい、一人です。ほんとうなら、ガイドヘルパーさんに手引してもらって行きたいのですが、ガイドヘルパーさんにお願いできる時間は、月50時間ときまっていますので、Juice=Juiceのコンサートはいつも一人で行っています。神戸の神戸国際会館、東京の中野サンプラザ、埼玉県のさいたまスーパーアリーナ、名古屋市民会館など白杖一本、ひとりで行っています。

原田さん:おひとりで、そんな遠くもいかれるんですね。

デスペア:はい。Juice=Juice宮本佳林さんの歌が好きなので。

原田さん:おひとりで、コンサート会場にいくということですが、どのようにいかれるんですか・

デスペア:はい。コンサート会場の最寄駅までは、駅員さんの手引をうけて一人でいけるんですが、最寄駅からコンサート会場まではひとりで白杖をもって、点字ブロックに沿って歩いていきます。

原田さん:点字ブロックは最近敷設されるようになりましたもんね。

デスペア:はい。ありがたいことです。でも点字ブロックが敷設されているだけでは、視覚障害者は目的地にたどりつけないんです。

原田さん:それはなぜでしょう?

デスペア:私も、目が見えなくなる前は、もし目がみなくなっても、白杖と点字ブロックさえあれば、日本全国どこへだっていけるとおもってました。

原田さん:ほう。

デスペア:でも視覚障害者のひとり外出にとって、必要なのは、白杖と、点字ブロック、あともうひとつ、点字ブロックルート情報が必要だと知りました。点字ブロックが敷設されていても、点字ブロックは分岐がたくさんあり、いろんな方向につながっているので、どのルートをあるけば目的地にたどりつけるか、視覚障害者はわからないんです。

原田さん:そういわれてみれば、そうですね。目が見えていても、はじめて行く場所は、地図がないとたどりつけませんもんね。

デスペア:晴眼者にとっての地図が、視覚障害者にとっては、点字ブロックルート情報なんです。最寄駅から、つながっている点字ブロックの何番目の分岐を左にいって、次の分岐を右にいって、横断歩道をわたってというふうに点字ブロックルート情報が必要なんです。白杖、点字ブロック、点字ブロックルート情報、この2つが視覚障害者の単独外出の三種の神器というわけです。

原田さん:デスペアさんは、その3番目の点字ブロックルート情報、つまり、目がみえる人で言うところの、地図、点字ブロックのルート地図をつくっているということなんですね。

デスペア:そのとおりです。地図といっても、視覚障害者は、絵や図では理解できませんので、点字ブロックルートを文字で書き起こしています。

原田さん:点字ブロックにそって、あっちゃいけ、こっちゃいけというようにですか?

デスペア;そうです。ただもっと、きっちりとした文章で、コマギれの文章で書き起こしています。今日、その点字ブロックルートを文字で書き起こしたもの、点字ブロックルートテキストをもってきましたので、ぜひプロのアナウンサーの原田さんに読み上げてもらいたいとおもいます。こういう点字ブロックルート情報をつくっていくのが私たちの活動目的です。

西村さん:うわー、本領発揮やね。

原田さん:初見でうまく読めるかどうか不安エスけど、やってみましょう。

(日本ライトハウス情報文化センターまでの点字ブロックルートの読み上げ)

デスペア:独特な文章なので、はじめての人はわかりにくいかもしれませんんが、何度か呼んでいるうちに、点字ブロックのルートが頭にうかんでくるとおもいます。

西村さん:うーん、むずかしそうやね。文章ながいし。

デスペア:そうですね。私は何度も呼んで、ルートをおぼえてから、外出しますが、今は、スマホや携帯で、この点字ブロックルートは確認できるので、外出先で、何度も読み返してもいいかもしれませんね。アイホンやアンロイドで、この点字ブロックルート情報は簡単に見つけることができるんです。

原田さん:その点字ブロックルートの書きお越しはどうやって探せばいいんですか?

デスペア:ネットで「ことなび」と検索してもらうか、アイホンのアプリサイトで「ことなび」と検索してもらえればいいです。

原田さん:ことなびといいますと?

デスペア;東京の認定NPO法人ことばの道案内の愛称が「ことなび」です。そのNPO法人のサイトで、日本ライトハウス情報文化センターの点字ブロックルートも公開しています。

原田さん:ことなびと検索すれば、認定NPO法人ことばの道案内のホームページにたどりつきます。そこから。

デスペア」そのホームページで、ウォーキングナビというリンクがありますので、そこをクリックしてもらえれば、点字ブロックルートを検索できるページがひらきます。ただ、駅の糊化点字ブロックルートについては、ウォーキングナビではなく、「ことばでわかる駅情報」のリンクをクリックしてください。

原田さん:確認しますと、コンサート会場など施設に行きたいなと言う場合は、ウォーキングナビをクリックして、阪急梅田駅から東梅田駅の乗換ルートを知りたいなという場合は、「ことばでわかる駅情報」をクリックすればいいんですね。

デスペア:そのとおりです。

原田さん:現在、どのくらいの点字ブロックルートがネッとで公開されているんですか?

デスペア:関東だと2500ルートですが、大阪はまだ10るーとぐらいです。

原田さん:関東は2500とはこれまたすごい。それに比べて大阪はわずか10ルートですか?

デスペア:そうです。豊中市のとよなか夢基金から助成金をいただいているので、今年度中に100ルートぐらいつくれればなとおもっています。

原田さん:1年で100ルートとはこれまたすごい。

デスペア:がんばります。まず先に、梅田駅、天王寺駅、なんば駅の乗換点字ブロックルートを作成したいとおもいます。梅田なら、阪急梅田、阪神梅田、JR大阪駅、地下鉄梅田、東梅田、西梅田、の各駅の乗換を視覚障害者がひとりでできるように、改札から改札までの点字ブロックルートを作成していきたいです。夏までには、梅田駅、天王寺駅のルートは公開できる予定です。

西村さん:それができたらほんと視覚障害者はたすかるわね。梅田の地下街とか迷路やもんね。

原田さん:いやいや、目が見えていても、大阪の地下街はややこしいですわ。デスペアさん、ぜひたくさん点字ブロックルートを公開していってくださいね。

デスペア:はい。がんばります。

原田さん:では、ここでいつものハードルでおわかれと行きたいとこですが、今日は特別に、デスペアさんが持ってきていただいたCDをかけたいとおもいます。では、デスペアさん、曲紹介お願いします。

デスペア:はい。点字ブロックルート情報がたくさん公開されれば視覚障害者はいつでも自由に安全にひとりで外出できる世の中になります。そんな世界はすばらしいです。ということで、聞いてください。Juice=Juiceでワンダフルワールド!!

@台本、以上ここまで

とま、こんな勝手な台本をつくってからの、今日のラジオ収録にのぞんだ私。網膜色素変性症な私デスペア。ほぼ全盲の視覚障害者なので、はじめての場所は一人では行くのはむずかしい、そこで今日はボランティア仲間である方に手引されて朝7時30分の電車にのる。

 ラジオ収録は、弁天町のラジオ大阪で、15時30分からなので、それまでは、午前中に神戸へ。神戸の車いすの議員さんが、私からぜひ話を聞きたいというので、そこまでいってきた。

 1時間ぐらい話して、写真をとって、もちろん、Juice=JuiceのCDをプレゼント。お子さんがいらっしゃるようだったのでちょうどよかった。

 そして社員食堂でおろしとんかつ定食とうどんをたべて、出発。せkっかく神戸にきたので、神戸駅まで足をのばして、ハーバーランドへ。
 先月Juice=JuiceがCD販売促進ミニライブをしたスペースシアターへ。その時はCDは予約だけだたので、その日に予約したCDを5枚受け取りにハーバーランドのウミエという商業施設の4階のソフマップへ。受け取り機嫌が明日までだったのでちょうどよかった。
 Juice=Juiceの10thシングルCD「Bibid Midnight」のCDをゲット。これでまだどんどん親切な人に配ることができるね。
 CDを受け取り、いざ、弁天町へ。ぎりぎり弁天町に15時前に到着し、ラジオ大阪のある、ビルの1階エレベーターで4階へ。このビルにはほかに日本センチュリーの事務所なども入っていた。オフィスビルなのね。
 15時ぴったりに、4階フロアに到着して、正面のカードロ認証が必要な扉の前。そこでディレクターに電話をすると、ドアをあけて迎え入れてくれた。ラジオ大阪は、NHK大阪とはちがって、門番や守衛さんがいて、入館ッチェックをしたりはしてないのね。そのかわり、カードで認証されないとあかないドアになっていた。

 15時5分。スタジオブースに入る。ブースはてまえん胃、調整室があり、その奥がガラス張りのブース。ブース自体は8畳あるかないか程度とてもせまい。

 そのブースの中にはすでに先客がいて、打ち合わせ中。点字毎日の編集長。今日の収録は2本どりで、私の前にこの編集長がゲストで出演するらしい。

 15時15分ぐらいまで、打ち合わせがおこなわれていた。女性アナウンサー、ニシムラさん、ディレクターと打ち合わせ。

 そして、すぐに点字毎日編集長の収録。収録は30分程度。
 収録終わって、ディレクターが編集長に、明日のの放送ですとつげていた。とってだしなのね。
 さて、いよいよ次は私の番。

 同じように10分間、打ち合わせ。

 はてさて、私の勝手につくった台本どおりに進行するのか、私のJuice=Juice宮本佳林愛は伝わるのか、ここからが、勝負と気合をいれて、打ち合わせ、そして30分間のラジオ収録。
 このもようは、来週の火曜日、

 5月22日火曜日

 ラジオ大阪(AM1314、FM91.9)

 午後8時からの「話の目薬ミュージックソン」

 という番組で流れます。

 やれるだけのことはやったと思うので、ぜひみなさん期待していてください。

  そして、ディレクターが、カットしないように祈っていてください。


 とどけこの想い。ラジオの電波にのって!!ワンダフルワールどはすぐそこにある。

ps
なお放送当日は、名古屋で段原瑠々バースデーイベントがあり、それに参加するので、私は残念ながらリアルタイムでは聞けません。ということで、もし私の思いがラジオの電波にのって伝播したなら、メーるか、このブログのコメントでそのむねをお知らせいただければありがたいです。


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