読めへんけど、だいたいなんて書いてあるかわかる
今日も朝7時の電車にのって研修へ。満員電車をさけるために1時間ほど早く家をでる。目の見えない私。網膜色素変性症な私デスペア。やっぱり大阪の通勤ラッシュはやだね。
とはいっても、帰宅ラッシュはどまんなかにまきこまれる。こうなると視覚障碍者は電車での居場所がない。座れないのはもちろん、ずっとドアの横のてすりにつかまってたっている。
ずっと立っているのはいいののだけども、うしろから電車を降りようとする客にどけられたり、電車にのりこんでくる客によくぶつかられる。これは、たぶん私が邪魔な場所にいるんだろうな。ドアのすぐよこなんだけども、もっとわきにそれたりしないといけないんだろうな。
こういことが満員電車ではよくある。
そこで私は考えた。ぶつかられないようにするには、私が視覚障碍者だとわかるようにしないといけない。ぱっとみてわかるようにしないといけない。
デスペア的全盲視覚障碍者のための満員電車のポイント
1、白杖をアピール
電車にのりこんでくる客に、私が視覚障碍者だとわかってもらうためには、白杖をもっとアピールしないといけない。
私は電車にのるときは、電車にはいって、そのドアのすぐわきにある手すりをつかんでで、ずっとたっている。てすりを片手でもって、もう一夫のあいた手でガラケーでメールをチェックしている。その時、白杖はてすりによりかけている。
これがだめなのね、白杖をてすりによりかけていると、電車にのりこんでくる人からすれば私の白杖が見えない。
ということで、私は、てすりをもて、もう片方の手で白杖をもつことにしている。それもドアの開閉部のほうの片手で、白杖をもつようにあしている。電車が駅に到着して乗客がのりこんdねくるときは、かならずこういう形をとっている。
やっぱり白杖をみせびらかすっていうのだいじね。
2、盲人リュックカバー
前からぶつかってくる乗客は白杖をみせびらかすことで、うよけてもらうことが可能だけども。
今度は、うしろのの乗客にはどうするか。うしろの乗客が電車をおりるとき、よく私はどんとぶつかられる。どんんあにドア横のてすりにかををちかづけて側面にはりついていても、ぶつかられる。
これはストレス。なんか私が進路を妨害しているようで申し訳ないストレス。
さて、これをどう回避すべきか。後ろ手に白杖をもつことはできない。そうだリュックだ。リュックカバーだ。
視覚障碍者はほぼ100パーセントリュックをつかっている、両肩にかけるリュックだったり、ワンショルダーバッグだったり。どちらも両手をあけることができるリュックを視覚障碍者は使う。
そのリュックにカバーをつけたらどうか。黄色いリュックカバーに、黒いゴシック文字をプリントする。ハロプロ研修生の黄色のTシャツのようなデザイン。黄色時のリュックに黒い文字ででっかく盲人。盲人リュックカバー。
アマゾンで1000円ぐらいの黄色のリュックを買って、家の近所のTシャツプリント業者リュックカバーに盲人という文字を圧着プリントしてもらう。たしか3000円ぐらい。
この盲人リュックカバーの効果は絶大だね。このリュックカバーのおかげで、はねとばされたりすることがなくなった。
やっぱり、視覚障碍者は自分が盲人だということをまわりにアピールしないといけないね。
ということで、みなさんも満員電車にのる視覚障碍者のみなさんは、ぜひ自作の盲人リュックカバーをつくってみてね。
そんなはずかしいもの私つけられないわっていうあなた!
いやいや、白杖を手にもっている時点で、十分あなたは変ですから。白杖を持つユウキがあれば、盲人リュックカバーもみにつけられるはず。
PS
このリュックカバーをつけて、小学校のわきをとおる。朝の小学校。こどもたちが集団登校。学校の壁にそってこどもたちに逆走する私。
高学年が低学年にむかって、そこ道あけて、道あけろ、という。その指示に声をださずに低学年のこどもたちはしたがう。なにごとがおきたのかわからない。目の前には、白い杖をもったおじさん。
小学生の列をとりすぎる、うしろから、私のリュックカバーをみて、しょぐ悪性男子がこういう。
おれ、あの文字、読めへんけど、意味はだいたいわかる。
友達にはなしているよう。
盲人という文字は小学校ではならわなないのね。でも、なんとなく意味はわかるね。だって、盲人が、盲人というリュックをしょっているのだから。名は体をあらわすではなく、まさに体が名をあらわしているのよね。
こどもは、ほんとまっすぐで、そこがいとおしいね。涙がでてくる。
PS
この盲人リュックカバーをもってしても、電車の中で、関あいてますよと声をかけてもらう率はかわらないのよね。不思議。
おっちゃん、右の座席あいてるよ!
いつかそんな声を聴きたいね。