もしも、目がみえるとしたら
司法試験予備試験まであと4か月きったのね。7月16日が試験日。今日、司法試験委員会からメールがとどく。特別措置、つまり合理的配慮についてのめーる。目の見えない私。網膜色素変性症な私デスペア。紙の問題用紙をいくら拡大しても見えないし、点字は読むスピードがかなりおそい。中都市各所会社だもんね。
そんな私に、問い合わせ。どんな特別措置を申請しますか、こちらでは、音声パソコンによる試験問題の読み込みと、データによる回答用紙の作成、あと、回答データをプリントアウトするためのプリンターの貸与を考えていますとのこと。
音声パソコンは、もちろん、自前をもちこまないといけない。でも、プリンターは持ち込まなくてもいいとのこと。うれしいね。
今までの、司法試験の全盲受験生は、自前のパソコンだけでなく、自分のプリンターを持ていかなければなあらなかった。しかも前日に。なかには、プリンターがこわれた場合にそなえて、2台のプリンターをもっていく受験生もいたとか。
それが、プリンターは貸してくれるとのこと。
言ってみるもんだね。司法試験委員会の職員によると、プリンターを貸してくれという受験生はいままでにいなかった、みなさん、喜んでプリンターをもってこられました。何も意見などなかったですよ。
ファーストペンギンになれたかな。
やっぱり、だれかが、はじめに、言わなきゃ、アクションにおこさないといけないのね。
話かわって、今は春休みということで、こどもがまちにたくさん。知り合いのこどもに、将来なりたいものはなに? ときいてみたら。
おっちゃんの、目をなおす眼科医になる、そしてお金をいっぱいかせぐ。
涙がでるね。うれしいね。
そこで、ふと思う。私、もし、目が昔みたいに視力1.2ぐらい見える、目にもどれるとしたら、私は、どうするだろうか?治療費が1億円とかかかりますといわれたら、結構ですと即答するけど。
なんとかなるような金額500万とかだったらどうだろう?あるいは、無料といわれたらどうだろう?
30代の私なら、500マンは借金してでも、目を見えるようにしてもらっただろうな。
48歳の私。悩む。悩む自分が不思議。今、目が見えたところで、人生はもどらない。やりなおせるわけではない。
会社で出世したり、結婚して、こどもをつくったりもできない。今とかわらないのなら、あえて目が見えないままでいいんじゃないの?
なんかそう思い出した私。不思議。
司法試験のプリンターの貸与をみとめさせることができたのも、私が目が見えなかったから。だれかが、やるべきことなのに、だれも声をあげない。だれもいないのなら、私はこのまま視覚障害者のままでもいいと思う。そうか、これが、アイデンティティーの確立っていうやつか。
PS
でも、これは、老化、自分の余生が残りすくないことを自覚しているから、そう思うんだろうね。やっぱり、若さってとっても重要だな。目が見えなくてもいいやとおもわせる力、それは老化力。
司法試験予備試験まであと4か月きったのね。7月16日が試験日。今日、司法試験委員会からメールがとどく。特別措置、つまり合理的配慮についてのめーる。目の見えない私。網膜色素変性症な私デスペア。紙の問題用紙をいくら拡大しても見えないし、点字は読むスピードがかなりおそい。中都市各所会社だもんね。
そんな私に、問い合わせ。どんな特別措置を申請しますか、こちらでは、音声パソコンによる試験問題の読み込みと、データによる回答用紙の作成、あと、回答データをプリントアウトするためのプリンターの貸与を考えていますとのこと。
音声パソコンは、もちろん、自前をもちこまないといけない。でも、プリンターは持ち込まなくてもいいとのこと。うれしいね。
今までの、司法試験の全盲受験生は、自前のパソコンだけでなく、自分のプリンターを持ていかなければなあらなかった。しかも前日に。なかには、プリンターがこわれた場合にそなえて、2台のプリンターをもっていく受験生もいたとか。
それが、プリンターは貸してくれるとのこと。
言ってみるもんだね。司法試験委員会の職員によると、プリンターを貸してくれという受験生はいままでにいなかった、みなさん、喜んでプリンターをもってこられました。何も意見などなかったですよ。
ファーストペンギンになれたかな。
やっぱり、だれかが、はじめに、言わなきゃ、アクションにおこさないといけないのね。
話かわって、今は春休みということで、こどもがまちにたくさん。知り合いのこどもに、将来なりたいものはなに? ときいてみたら。
おっちゃんの、目をなおす眼科医になる、そしてお金をいっぱいかせぐ。
涙がでるね。うれしいね。
そこで、ふと思う。私、もし、目が昔みたいに視力1.2ぐらい見える、目にもどれるとしたら、私は、どうするだろうか?治療費が1億円とかかかりますといわれたら、結構ですと即答するけど。
なんとかなるような金額500万とかだったらどうだろう?あるいは、無料といわれたらどうだろう?
30代の私なら、500マンは借金してでも、目を見えるようにしてもらっただろうな。
48歳の私。悩む。悩む自分が不思議。今、目が見えたところで、人生はもどらない。やりなおせるわけではない。
会社で出世したり、結婚して、こどもをつくったりもできない。今とかわらないのなら、あえて目が見えないままでいいんじゃないの?
なんかそう思い出した私。不思議。
司法試験のプリンターの貸与をみとめさせることができたのも、私が目が見えなかったから。だれかが、やるべきことなのに、だれも声をあげない。だれもいないのなら、私はこのまま視覚障害者のままでもいいと思う。そうか、これが、アイデンティティーの確立っていうやつか。
PS
でも、これは、老化、自分の余生が残りすくないことを自覚しているから、そう思うんだろうね。やっぱり、若さってとっても重要だな。目が見えなくてもいいやとおもわせる力、それは老化力。