カッパのロードスター

幌を開ければFeelin`good。カッパーレッドの
路渡☆くんとの楽しいドライブ日誌。

西国三十三所巡礼 第二十四番札所 紫雲山 中山寺(その1)

2012-12-02 22:16:08 | 西国三十三所巡礼
兵庫県宝塚市にある『紫雲山 中山寺(しうんざん なかやまでら)』、
今まで知らなかったのですが大寺院であると共に、歴史もかなり古い。
創建の年は確定していないようだが600年前後、推古天皇の飛鳥時代に
聖徳太子が創建された我が国最初の観音霊場だそうです。

創建のきっかけは、排仏派の物部氏と崇仏派の蘇我氏との争いの中、
太子に滅ぼされた物部守屋の霊を鎮めるためと、仲哀天皇の妃、大仲津姫の
二人の皇子を供養するため建立されたとも。

当初は現在地より北の山腹にあったようですが、源平の争乱で焼失。後に
源頼朝が再建し、現在の寺観は豊臣秀頼が伽藍を整えた以降のものだそうです。




お寺は拝観無料ですが駐車場が無いので、周辺の有料駐車場を探すことになります。
電車だと便利、特に阪急電車「中山駅」からだと徒歩1分?、JRだと
少し離れますが「中山寺駅」があります。

駐車場はどこも満車状態のことが多いようですが、ラッキーにも比較的近場で
1台分空いたところに入れることができました。あとはテクテク・・・
歩いてお寺を目指すと、トップ画のように立派な山門が現れました。









この山門、「望海楼」とも呼ばれ、徳川家光の寄進により再建されたもの。
正面には仁王像、裏には狛犬が置かれています。最近、調査復元されたとのことで
弁柄漆の塗りも真新しいものでした。

それにしても大勢の参拝者で賑わっています。
京都のお寺のように修学旅行生の姿は見られません、その代わり
赤ちゃん、子連れが多い。参拝者の平均年齢はとても低い・・・(^_^ゞ

山門を抜けると参道の両脇に、塔頭(たっちゅう)五ヶ院が並んでいます。
参道には屋台も出ているので、まるでお祭り日のような賑わいです。

塔頭、今でこそ5つですが往時には100を越える塔頭があったそうです。








塔頭の塀沿いには山茶花や芙蓉の花が咲いていました。(10/21日撮影)
蜂を見つけると撮りたくなる悪い癖、それにしても怖そうな蜂やなぁ・・・



「総持院」
福禄寿 文殊菩薩(卯年)、不動明王(酉年)



中山寺は安産祈願本邦随一の霊場として信仰を集めていますが
塔頭の方は水子供養が目立ちました。他にも合格祈願等多種多様、
大型ショッピングセンター内の専門店街みたいな・・・(^_^ゞ


「宝蔵院」
弁財天 大日如来(未年、申年)





「華蔵院」
毘沙門天 阿弥陀如来(戌年、亥年)





「観音院」
大黒天 普賢菩薩(辰年、巳年)





「成就院」
布袋尊 虚空蔵菩薩(丑年、寅年)


さて、いよいよ中山寺に・・・なんと!
ここはエレベーター、エスカレーターがあります。





おそらく妊婦さん、赤ちゃん連れ、ベビーカーなどを考慮してのことでしょう。
実は阪神大震災でかなりの被害を受けたようで、復旧の際にこのような
設備も整えられたようです。





私らも行きはエレベーター、帰りはエスカレーターを利用しました。
ええ、楽したわけではありません。あくまで話のタネにね!(ムニャムニャ)



案内板も近代的。


納経所は
「紫雲閣」というこれまた近代的で大きな建物の中にあります。
さすが宝塚、歌劇団のパンフなどが置かれていたりします。



このあと、見どころも多く結構大変・・・では「その2」につづくってことで。



2012.10/21、宝塚市 中山寺にて。