愛する犬と暮らす

この子たちに出逢えてよかった。

冷たい関係

2009-09-09 21:48:17 | 日記
     
☆なんか欲しいよ!
 昨夜は出先からの直帰となったため、いつもより1時間以上早い帰宅になった。
 時間が早いのがわかるのだろう、出迎えにきたムギはふだんよりも興奮していたし、シェラは不意を衝かれて登場が大幅に遅れた。まさか、トーちゃんだとは思わなかったらしい。
 
 久しぶりに女房と並んで平日の夕飯を食べた。ぼくの帰りが何時になるかわからないのでいつも女房は先にすませている。
 昨夜の夕食時、シェラの様子がおかしい。夕飯を食べ終えた女房のまわりをうろつき、見上げては吠えるのである。女房は知らん顔をしているけど、すぐに事情がわかった。ぼくがいないとき、シェラやムギは食事を終えたカーちゃんから何かしら残り物をもらっているのだろう。
 そういえば、土曜日や日曜日の夕食時、騒ぎはしないけどいつも女房に張りつき、物欲しそうな顔で凝視してはわんこ用のおやつをせしめていた。

☆聞き分けのよさ 
 日常の悪癖が露呈した瞬間である。女房は、「撫でて欲しいのよ」なんてとぼけているけど真っ赤なウソだ。ぼくが手を伸ばして頭を撫でてやってもシェラはまったく上の空。決して何も恵んでくれないトーちゃんのうっとうしい手なんかじゃまだとばかり振り払い、カーちゃんに「なんかちょうだい!」と訴えつづけている。
 
 ぼくはシェラを廊下のほうへ連れて行き、「ダメ! 静かにしろ!」と叱責した。首輪をつかみ、顔を寄せて、シェラの鼻先で叱りつけた。
 効果てきめんだった。鼻を噛みつかれそうな剣幕でトーちゃんに怒られ、シェラはしょんぼりとその場から去っていった。聞き分けのいい子なのだ。
 あとはずっと廊下の一角で寝ていた。

☆すねたシェラ
 今朝はいつもどおり6時に起床し、リビングに向かった。入口でシェラが寝そべっていた。いつものように、「シェラ、おはよう」と声をかけて頭を撫でてやろうと手を伸ばしたとたん、シェラ身を翻して逃げた。
 「ん? なんだ、それは……」
 
 テーブルの下へと逃げたシェラを追って、ぼくはもう一度手を伸ばした。その手を軽快なステップでかわして逃げるシェラ……。こんなことはかつてなかった。

 怒っているのである。昨夜、ぼくに怒られたことを根に持っているのだ。なんと執念深いヤツだろう。飼い主そっくりじゃないか。
 
 朝の散歩から帰り、足を拭いてやるとき、話しかけながら顔を寄せていくとぼくの顔をペロリと舐めてくれる……はずなのに、今朝はそれもやってくれなかった。
 会社へ出かけるとき、寝そべっているシェラに、「おい、シェラ、行ってくるぜ!」と言ったのに顔も上げなかった。これはいつものことだけど……。

 夜、さすがにどんな態度で迎えてくれるかと興味津々で帰ってみたら、シェラはいつも以上の熱烈歓迎ぶり。しつく顔を舐めにくる。今朝のことを一日反省して過ごしていたんじゃないかと思えるほど。やれやれの一日だった。


 【注=本文と写真は関係ありません】