愛する犬と暮らす

この子たちに出逢えてよかった。

どれだけ言葉が通じているのだろう

2009-11-10 22:31:40 | 日記
☆お得意の「ヨイショ!」
 昨夜、家に帰ると、シェラが飛び出してきたと思ったら、いやにしつこくまとわりつき、ぼくの顔をいつまでも舐めている。「お帰りなさいサービス」がやけに濃厚である。あまりしつこいのでムギのほうが火がついたように吠えつづけてやかましい。
 
 理由を家人から教わった。直前に家人に怒られ、「お父さんが帰ってきたら怒ってもらう」と告げてあったからだという。お父さんに怒られまいとしてサービスが濃くなったのかどうかはともかく、お母さんに怒られた反動でお父さんへの「ヨイショ!」が激しくなったのは理解できた。

 犬は人間の言葉をどこまで理解できているのだろう。以前読んだ本によると、50語くらいの単語がわかっているそうだ。
 50という数はともかく、かなりの言葉を聞き分けているのは納得できる。わが家のわんこたちも理解できていると思われる言葉は50を優に超える。さらに、「お母さん」と「ママ」が同じだというのもわかっている。
 「ヨイショしろ」というと、いそいそとぼくの口を舐めにくるけど、これは単に「キスしろ」と同義語と思っているだけだろう。 

 単純に単語がわかるだけではなく、飼主の会話から状況を把握できる能力もあなどれない。だから、わが家ではわんこたちに悟られてはまずい会話をするときには隠語やあらかじめ決めてある暗号めいた言葉を用いている。それでもときどきバレることがある。

☆洞察力の鋭さはさすがだ 
 言葉以上に、飼主の行動から次の状況を洞察する能力はかなりのものである。
 ぼくが休みの日は、前の晩からわかっているかどうかは知らないが、朝になってもまず起しにこない。たまにはずすこともあるが、「きょうは休み」と教えれば退散していく。
 
 こちらの意志がわかっているからといって必ずいうことをきくとはかぎらない。シェラのほうはたいていの指示に従うが、ムギが決して命令を守らなくなるときがある。
 クルマで移動中、駐車するのがわかると「下りたい」とばかり吠えはじめるのだ。家の駐車場に戻ったときは決して吠えない。外出先で駐車するためにクルマを停めると吠えはじめる。
 
 駐車スペースにバックなどしながらクルマを動かしている間ずっと吠えている。細かい操作に集中しているときだけに頭にきて「うるさい!」と怒鳴ってしまうがいっこうに吠えるのをやめない。
 このことを除けば、ムギはすべてにおいておとなしくて手のかからないわんこなのだが……。
 
 わんこたちがわれわれの言葉を理解しているからといって、こちらがわんこの意志をきちんと理解してやれているかいうとかなり危ない。
 わが家においては、お父さんよりもお母さんのほうがわんことの意志の疎通が図られているが、だからとって、これがわんこへの愛情の多寡の反映というわけではない――と、ぼくは頑なに信じている。