今日、ルイをはじめてドッグサロンのトリマーさんにあずけてシャンプーしてもらった。
トリマーさんにお願いするのは、わが家としてはシェラやムギをつうじてもはじめてだった。とくに17年間をともに暮らしたシェラは家族以外には身体を触らせなかった。もしかしたら、家族がいなければしかたなしにシャンプーをさせたかもしれないが、最後までおびえてすさまじいストレスをためるに違いない。だからどこへも頼まなかった。
シェラのシャンプーはわが家の風呂場でぼくがやっていた。ぼくが洗ってやっても嫌がって、それは悲しげな声を上げた。「ママー、たすけて~!」といわんばかりに。
ムギはシャンプーもぜんぜん手がかからなかった。おとなしく洗わせてくれた。顔にお湯がかかると嫌がるくらいで、あとはじっとしていた。そこで、いつもシェラを洗う前にムギを洗った。
シェラの番になって、シェラがまるで殺されるかのような悲鳴を上げると、ムギが自分の身体がまだ濡れたままだというのに浴室の前までとんできたものだ。このふたりを引き離し、外でシャンプーするなんて考えられなかった。
ルイもこれまではぼくが洗ってやってきた。身体こそシェラほど大きくはないが、力が強いし、抵抗するからシェラよりも手間がかかる。ぼくも若くないからしんどくなってなかなか洗ってやらなくなった。
それでも、会う人ごとに、きれいな毛並みですね、なんていわれるし、体臭がないからますます洗わない。そのかわり、毎日のように風呂で身体を拭いてやってきた。
風呂へ入り、扉をわざと閉めきらないでいると、ぼくが湯船に入ったとたん乱入してくる。そして、湯船に顔をつっこんでお湯を飲もうとするのだ。飲ませないようにじゃまをすると、ぼくの耳元で激しく吠えるのでやかましいことおびただしい。
扉が閉まっているので、バスタブから出たぼくがルイを捕まえるのは造作ない。ルイ専用のタオルをお湯で濡らし、身体全体を拭いてやる。抵抗するけど無駄だ。
そんなことを繰り返しているうちにルイのシャンプーがおろそかになってしまった。季節柄、抜け毛も激しい。そこで本日、ドッグサロンへシャンプーに連れていったというわけだ。
この顛末は、最近開設したツイッターにレポートした。
*「デカコギ日記」 https://twitter.com/doggy_hiro
はじめてのドッグサロン経験と昼間の暑さで、ルイは疲れ果ててしまったようだ。冒頭の写真のようにサロンへいく前の公園ですでにヘバっていたくらいだ。いま、ぼくの足下で爆睡している。ちょっとでも身体に触れようものならビックリして飛び起きる。あるいはまったく知らん顔だ。
ルイ、おつかれ! またドッグサロンへいこうな。