■怒らなかったシェラ
昨日がむぎの命日だったから、久しぶりに昔の写真を見て、涙に暮れそうになった。幸せなんていつか終わりがくるんだと、あらためて知る。犬や猫たちとの生活は、ぼくにとって幸せそのものだったからだ。
それにしても、デジタルカメラの時代になって、なんと写真の多いことか。印画紙に焼き込んだ写真をアルバムに貼っていた時代があったのさえ遠い昔のように思えてくる。やっぱり、ときどき整理しないと写真の海で溺れてしまう。
悪ガキだった時代のルイ(写真上)の写真も出てきた。16歳の老犬だったシェラにルイが飛びつき、だからといってシェラは反撃せず、ルイはぼくに大目玉を食らっていた。
いまにして思うと、ぼくに怒られながら涼しい顔でいるルイにぼくもかなり手こずった。
■ちょっとばかり寂しいかな
こんな写真を見ると、いまでもぼくはシェラに、「ごめんよ、シェラ、こんな悪ガキを連れてきて」と詫びている。とにかく、ぼくが溺愛したシェラは、このころ、すでに首に末期のガンがあって、余命まで宣告されていた。
限りある命だとわかっていただけに、とにかく、たくさんの写真を撮った。ルイと並んで歩かせていると、突然、ルイがシェラにとびついてこんな写真が残った。もう1枚、別の日の似たような写真がある。シェラが若かったら、ちゃんと反撃し、しっかしつけていただろうと思う。
下の写真のむぎは、女の子だったこともあるが、とてもおとなしい子だったから、ルイのヤンチャぶりに、ぼくは何度も腹を立てたものだった。
そのルイも来週で10歳になる。もうヤンチャはすっかり影をひそめてしまった。昔を思い返すと、ちょっとばかり寂しい。
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